2020年8月10日(祝・月)ぴあアリーナMMにて開催されるRIZIN.23 - CALLING OVER - の見所を、RIZINマッチメイク担当のチャーリーが徹底解説する『チャーリーガイド』!選手のバッグボーンやストロングポイントを把握すれば、試合観戦がもっと楽しくなる!観戦前に是非チェックしておこう!

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スペシャルワンマッチ 原口健飛 vs. 大雅

原口健飛

パンチの回転 / Torque | パワー / Power | 圧力 / Pressure | 精神力 / Mentality

大雅

コンビネーション/ Combinations |スピード/ Agility |テクニック/ Technique |ディフェンス/ Defense

およそ2年ぶりのリマッチとなるこの対戦。両者RIZINデビュー戦となった2018年9月の試合はドローという結果に終わったが、あれから両者は別人のように成長している。原口はこの間RISEを主戦場とし、パワーもつけて順調に勝ち星を増やしてきている。対する大雅は勝ち星にこそ恵まれないが、この期間中に数々の死闘を経験し名勝負を繰り広げてきている。

綺麗な試合展開の中で鮮やかな勝利を演出するクレバーな原口に対して撃ち合いの中で本領を発揮し、活路を見出す大雅。身長差のある対戦には慣れている大雅が遠距離も近距離でも戦える原口相手にどのような試合展開をぶつけていくのか。互いの手の内を知っているだけにこの試合は受けに回った方が不利になる。序盤から質の高い打撃の応酬に期待したい。

スペシャルワンマッチ 朴光哲 vs. 青井人

朴光哲

経験 / Experience | パンチ技術 / Punch skills | 当て勘 / Striking intuition | 圧力 / Pressure | 精神力 / Mentality

青井人

アグレッシブ / Aggressive | 爆発力 / Explosive | パンチ力 / Punching power | 勢い / Momentum

日本のみならず世界のトップ戦線で戦ってきた朴光哲がRIZINに初参戦する。対する青井人は朴と同じく修斗で試合を重ねてきた勢いのある若手有望株だ。プロ40戦を超えるキャリアを持つ朴は世界の様々な強豪と戦ってきた経験を活かし、怖いもの知らずの若手を攻略したい。青井は格上の相手にどこまで自分の戦いができるのか。

試合を重ねる事に老獪さとしなやかさを備えてきた朴は時間を使いながら青井を攻略するのか、はたまた出会い頭に鼻っ柱を折りに行くのか。青井は朴の経験値を押しつぶすような勢いとプレッシャーで圧倒したいが打撃の技術だけでは劣勢か。両者とも幅広い枠で試合が行えるため試合がどんな展開になろうがハイレベルな攻防を見せてくれる事は間違いない。20年という歳の差が試合の展開と流れによってどちらに優位に働くのかに注目したい。

スペシャルワンマッチ 中村優作 vs. 竿本樹生

中村優作

当て勘 / Striking Intuition | 飛び込み / Blitz | 距離感 / Distance | 経験 / Experience

竿本樹生

スタミナ / Stamina | 飛び込み / Blitz | トップコントロール / Top control | フィジカル / Physical strength

ストライカー vs. グラップラーの構図になるこの一戦。両者戦い方は違えど組みになる前のアプローチが似ている。日本拳法がバックボーンの中村が生み出すステップのリズムと、タックルに入るための伏線となる打撃を使う際の竿本のステップの出入りが似ているのだ。

両者共に距離をとった状態から飛び込みながら打撃を放つ事で試合の流れを次につなげるタイプの選手だ。フライ級の試合にしては向かい合った時の距離が離れているが、二人ともその距離を一瞬でなくす瞬発力を持っている。勝負の鍵となるのは飛び込んだ先に用意してある武器、即ち中村は打撃のコンビネーション、竿本は組みついてからのテイクダウンだ。一瞬の交錯で勝負がスタンドで仕切り直されるのか、グラウンドの展開になるのかが決まる緊迫した試合になる。竿本はグラウンドで、中村は打撃で勝負したい。遠い距離から飛び込んだ先に何を用意しているのかが勝敗を分ける。

スペシャルワンマッチ 海人 vs. ロクク・ダリ

海人

総合力 / Well rounded | 距離感 / Distance | 精密性 / Precision | コンビネーション / Combinations

ロクク・ダリ

パワー / Power | フィジカル / Physical strength | 精神力 / Mentaity | 圧力 / Pressure

テクニック対パワーを絵に描いたようなマッチアップ。海人はシュートボクシングを代表するテクニシャンで非常に綺麗なファイトスタイルだ。ダリは柔道をバックボーンに持つ総合格闘家だが、肘、頭突きありのラウェイにも参戦し、好成績を残している。

ダリは柔道で培った体幹の強さと持って生まれた爆発力で圧倒的なプレッシャーをかけながら豪腕を奮っていきたい。海人は自分のペースを掴んでからの試合運びと組み立て方が抜群にうまい。ダリは海人が自分のペースを掴む前に短期決戦で勝負を決めたい。海人はダリの癖を見抜き攻略方法を見つけてから試合を組み立てていきたい。普通に考えたら海人が超有利だがダリにはいつでも試合をひっくり返せる武器が備わっている。ホースト vs. サップのような展開になる事も十分に考えられる。短距離走者と長距離走者の戦いはどちらに軍配があがるのか。

スペシャルワンマッチ 松倉信太郎 vs. 森興二

松倉信太郎

パンチ力 / Punching power | 器用 / Dexterous | 打撃キレ / Sharp | 乱打戦 / Heavy exchanges

森興二

アグレッシブ / Aggressive | 左ストレート / Left cross | プレッシャー / Pressure | 乱打戦 / Heavy exchanges

テクニックとパワーを両方備えた松倉に総合格闘家の森がキックボクシングルールで挑む。両者ともにKO能力に優れたハードパンチャーだが松倉は精密性とタイミングでダウンを取り、森は全体重をのせた一発でダウンを奪うスタイル。左構えの森に対して左右どちらでも構えられる松倉は攻撃と距離の幅が広く、攻撃のバリエーションも豊富だ。そんな松倉相手に森は愚直に前に出続けて必殺の左を当てたい。

試合展開としては森がグイグイアプローチしてくるのに対して、松倉はある程度の距離を取りつつ機を見て打ちに行くという内容になるだろう。エントリーをどのようにするのか、どの角度、どの打撃で撃ち合いに行くのかは松倉が主導権を握る。森は射程圏内に敵が入ったら撃ち落とす。一触即発の空気が続いた状態から一気に爆発する、その繰り返しのドキドキするような試合に期待したい。

RIZIN.23 チャーリーガイド