6月24日(土)に真駒内セキスイハイムアイスアリーナにて開催されたRIZIN.43の出場選手たちの試合後インタビューを公開!

クレベル・コイケ「ただ自分に負けてしまっただけ」

画像: クレベル・コイケ  試合後インタビュー / RIZIN.43 youtu.be

クレベル・コイケ  試合後インタビュー / RIZIN.43

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ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。 

クレベル 一番最初に、みなさん、昨日はすみませんでした。ごめんなさい。昨日は会見ができなかったので、(今日)すみません。今日は私超うれしい、でも100パーセントじゃない、半分です。

ーー涙を流した場面が印象的でしたが、気持ちの切り替えはどうされましたか? 

クレベル 昨日はとても自分にとって厳しい日でした、恥を感じています。何年も感じていなかったものです、ファンに対して、RIZINに対して。難しい1日でした。昨日は本当に難しい日でした。自分の弱さ悲しさ、涙を見せたくはなかったのですが、強く出てきてしまいました。目立とうとしてああいうことをしたのではなく本当に出てきてしまったものです。何が自分を助けたかというと神を信じる気持ち、心に常に神を置いておくこと、家族、チーム、友達の支えがあったからです。公開計量で榊原さんが計量オーバーを伝えた時、観てくれているファンの目のなかに失望や悲し差が見えました。ただその後も暖かいメッセージをたくさんいただいて、そんなメッセージをいただけると思わなかったので、家族やチーム、ファンに感謝しています。

ーー対戦相手の印象は試合前にイメージしていたものと戦った後では違うところはありましたか? 

クレベル 鈴木選手は打撃で強い選手とは知っていました。この試合に向けてすごく練習してきたのも知っていました。SNSとかは特に見ませんが、彼の瞳からも100パーセントやる気を感じた。強いしとても強い良い選手だと思っていますが、自分には身体的な強さだけじゃなくて心、メンタル部分を持っているので、自分に勝つためにはそこまで強くなければいけないと思います。

ーー試合後のリング上のマイクでは空位の王座のタイトルマッチをしたいとお話されていますが、今後の目標・展望を改めて教えてください。

クレベル 自分の腰に実際にチャンピオンベルトは今はないですけれども自分がチャンピオンだと思っています。自分の前に、誰かがこのタイトルをかけて戦うのは正当ではないと思います。自分はたくさん勝って連勝を続けてチャンピオンになったのですから。今日の試合も負けていないですし、でも自分に負けてしまって計量オーバーをしてしまったこと情けないと思っていますが、この階級のチャンピオンは自分だと思っています。

ーー計量失敗があったことで、コンディショニングを外部の人にする、つまり食べ物をアドバイスをつけたり、専門家をつけたりして、その過程をファンのみんなに見せるというようなことは考えていますか。 

クレベル 自分には栄養士がついていてドクターもちゃんとついてきちんと減量プランをたててずっとやっています。言い訳ではないけれどどこかで間違えました。神様がこうしたと思っています。もちろん自分の責任でもあるし、嘘を言っているわけではないけど39戦したなかで、2回だけ計量失敗しました。1回目は色々問題を抱えていたけれど、今回は1種間前くらいからすべてプラン通りに落としてきたのです。木曜に2kg、金曜にあと2kg落とす計画だった、そして金曜の朝の8時から14時まででいろんなことを試したけれど、1.6kgしか落ちなかった。これは、神がそうしたかったと自分では思っています。

ーー体重調整を発信することに興味はありますか。 

クレベル 今そのようにいただいたアイデアとして、今後ファンにYouTubeなど減量プロセスを見せていきたいと思う。自分の妻や母が食べ物の管理をしてくれているし、試合が近くない時はレストランでスポンサーと食事をすることもありますが、試合が近づいたら正しい食事をしています。仰るようにSNSなどでそういうことをもっとファンにこれから見せていきたいとおもいます。

ーー空位の王座をかけた試合でクレベル選手と戦うのは、超RIZIN.2での朝倉未来vs.ヴガール・ケラモフ選手の勝者がふさわしいと思いますか。 

クレベル そうですね。正当に考えて、朝倉選手とケラモフ選手の勝ったほうとやるのが正しいと思います。ただ朝倉選手から、自分とずっとやりたいと言われてファンからその試合を見たいと言われていて、またケラモフ選手はとても強いので勝つのは難しいと思うので、7月大会か10月の名古屋でタイトルをかけてもう一度戦いたいです。朝倉選手とは大晦日にできれば対戦したいと思います。特別な試合になると思うので、特別な日付の日にやりたいと思っています。

ーー今日は大会が無料配信され、たくさんの人が見て、日本のTwitterのトレンドワードに「クレベル」が入っています。そういうことに対して喜びなどは感じますか。 

クレベル それはとても嬉しいです。自分が外国人として日本で戦うことで反応してくれていることで、受け入れてくれたように感じています。自分は子供や高齢者のインスピレーションになっています。それは自分はフェイクじゃなくて本物の人間だからだと思ってます。自分のシンプルさや性格が人に伝わっているのは非常に嬉しいです。今回もたくさんポジティブなメッセージを受け取り、それを嬉しく思っています。今、世界中にアイドルというか救世主のような存在が不在だと思います。そういう意味でも神様が日本に僕を送ってくれたと思うのです、夢を信じれば必ず叶うというメッセージをこめて戦っています。家族やチームのためだけじゃなくて全ての皆さんに、いい日も悪い日もあるけど、必ずよくなるとみんなに信じてほしいのです。今日、試合前に聖書を読んでいて “夜はよもすがら泣きかなしんでも、朝と共に喜びが来る(旧約聖書・詩篇30章4〜5節)” とあり、その通りで、諦めずに信じることが大事だと思っています。

ーー超RIZIN.2でタイトルマッチが組まれるなら出たいということでしょうか。この時間が少ないなかでも今からでも超にタイトルマッチなら出て、逆にタイトルマッチなら出ないということなのでしょうか? 

クレベル 7月にRIZINと話し合って、協議している件があったのですが、今自分がタイトル剥奪されてしまってそれが成立するかどうかちょっと自分でもわからないです。自分としてはタイトル戦をやりたいと思っています。

ーー昨日の落ち込みから今日どうやって気持ちを盛り立てたのでしょうか。聖書だけなのでしょうか、それとも別のことがあってですか?

クレベル 先ほど言った以外にも、自分を助けてくれる、今はボンサイチームだけなく、いろんな面で自分を助けてくれている、たとえば精神科や栄養士がいて、チームみんなが回復させるのを手伝ってくれました。家族、チーム、友達、マネージャー、お父さん、お母さん、兄弟、計量失敗した時に一緒に泣いてくれた妻、娘達、マルキーニョス、サトシ……、という信頼できる助けてくれれる仲間がいたので、彼らのおかげで持ち直しました。それからもちろんファンの方にもすごく感謝しています。あたたかいポジティブなメッセージをたくさん受け取りました。日本語をポルトガル語に翻訳して送ってくれる方もたくさんいました。そうやって受け取ったメッセージがから、たくさんのインスピレーションを与えているとわかり、自分の存在やエネルギーが人々の人生を変えることができる、というのもとても嬉しく思っています。昨日は本当に難しい厳しい日でしたが、今日はまた違う一日。そのためにどれだけ専念するか、どれだけ家族に犠牲にしたか。そういうものをたくさん自分にはあります。

ーー昨日の計量ではボクシングの世界王者など計量失敗が重なりました。これは偶然だと思いますか。何か共通点を感じていますか。 

クレベル いつも自分は計量オーバーすることに自分自身も批判的でした。試合の70パーセントは体重を持っていくことだと思っています。ただ、時にはコントロールできないことも起きてしまう。そして人々はそれに対して批判的になりますけど、1日水も飲まず何も食べず練習してみてください。どれほど辛いかわかります。自分達は何ヶ月、何週間とやってきてとてもストレスがかかる。計量オーバーしたかったのではなく、どうしても400g落とすことができなかった。足の毛も剃って、髪も切ってやろうと思ったけれどサトシ先生に「もう、それは無駄だ」と言われてそうはしなかった。難しくて、コントロールできないこともあるのです。今ちょっと訂正しますが、1日でもそれ試してみてくださいと言いましたが、本当に危ないリスクを負うことなので皆さんはやらないでください。自分達はプロの選手なのでやっていますが健康的なことではないので試さないでください。**

ーー体重管理について、前日計量のリミットである午後2時まで落としていたなかでその後のリカバリはどれくらいできていましたか?体が少し小さいように感じました。 

クレベル リカバリはすごく他の選手は言うけど、自分はそこまで気にしていません、体重を戻すことを。自分は通常だいたい5、6kg戻していて、10kg戻すような人もいますが、減量して練習しているので、一晩で10kg戻したら背中に砂袋を背負って戦うような感じと同じだと思います。だからみなさんすぐに疲れると思います。だからリカバリーは気にしていません。

ーーではスタミナに問題がなかったとして、今日の試合はどの時点で勝てると確信しましたか?たとえば相手をテイクダウンできた時なのか、マウントを取った時なのか。 

クレベル 勝ちを確信したのは昨日です。オーバーした瞬間に自分は絶対に勝つと確信しました。準備をしてきましたし、それからみなさん、いっぱい練習をして強いと言いますが、絶対に誰も自分より強くはなれない。メンタルも強いと思っています。だから今日勝つのは戦う前から確信していました。

ーーフィニッシュの腕十字は、後ろ側にはスペースが足りなかったと思います。というなかで三角絞めと腕十字をあの形で極めようというのはいつもやっていることですか?S字マウントで。 

クレベル 皆さん自分が三角絞めしかしないと思ってるかもしれないけれど、後ろから絞めるのにいろんなことができます。コーナーにいるサトシ選手はメンターでもあるのですが「お前のやつでいけ。絶対極められる」と声をかけられていました。あのポジションからの極めは大会などでよくやっていることなのです。

鈴木千裕「またやり直します」

画像: 鈴木千裕  試合後インタビュー / RIZIN.43 youtu.be

鈴木千裕  試合後インタビュー / RIZIN.43

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ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。 

千裕 もう、また、やり直します。

ーー対戦相手の印象は試合前にイメージしていたものと戦った後では違うところはありましたか? 

千裕 やっぱこう……勝負どころに強いですよね。

ーー試合を終えたばかりですが、今後の目標・展望を教えてください。

千裕 チャンピオンです。

ーー変わらず、というところですね。 

千裕 そうです。

ーーインローを蹴らないなど、今成戦のように攻撃方法を絞っていた。見ている側はもしアグレッシブにいったらどうだったと思う部分もあったと思います。自分とチームのなかで決めたことを守ったことで、これが結果でしたが、自分のなかではどう昇華したのですか? 

千裕 勝負なんで、もう、仕方がないことなんで。何も思ってないですね、しょうがない。

ーー今回の結果をもって、今後の自分のMMAファイターとしての伸ばし方として今のまま突き進むのか、修正をするのでしょうか。 

千裕 やることは一緒。この、負けたってことは何かを変えなきゃいけないので全部もう一回見直して、やり方も全部変えますかね

ーー今までのベースはそのままでプラスアルファ?全部変えていくくらいの覚悟? 

千裕 長所短所あるのでいいところは伸ばして悪いところは見えてきたので、そこはバランスよくやっていくしかないですよね。あくまでも僕の打撃は勝利に導いてくれていたのでそこは変えないです

ーー悪い部分は既にわかっている? 

千裕 みんなが見ての通り、やるか極められるかの戦いに負けたので、まあそこじゃないですかね。

ーー公開練習では「テクニックをパワーが超える」と。極めさせなければいいということでしたが今回極められてしまいました。自分のパワーが足りなかったのか、そもそもその考え方が違ったと思いますか? 

千裕 いや、勝負の世界なので、この、勝負どころで負けただけなので、そこにテクニック、パワー、たくさんあると思うのですけれど。なんだろうな、まだまだ僕が足りなかったです。

ーー二刀流で両方のチャンピオンになると公言してきた部分はブレないですか? 

千裕 ブレちゃいけないんですよね、戦っている以上は。

ーー昨日、クレベル選手が計量失格になった時点で気持ちの変化はありましたか? 

千裕 いや。もう俺はやると言ったので、もう何もなかったですね。それはもう終わった話なので。普通に、俺は勝負する、勝負して、俺はただ負けただけ。

ーー昨日の計量オーバーの時点で試合を受けない選択肢もありました。メインだから難しいとはいえ、なかった選択肢ではないと思います。その思いは? 

千裕 常に戦わなければいけないので。僕の人生は、ですけど。だからここでもし戦わないと何も進まないので、僕の格闘技人生もそうですし、僕の生き方もそうですけど。常に前に進まなければいけないと思っているので。だから普通にNOという選択肢はなかったです。

ーー先ほど「勝負どころで負けた」と仰っていました。相手のテイクダウンに関しては、何度も何度も練習してきたと思います。その上でクレベル選手が予想と違ったところ、あるいはクレベルが強かったところとはどこですか?

千裕 それがわからないから負けたのですよね。それを見つけに、自分と戦います。** 

ーー最後はマウントになりました。スクランブルで背中を見せる手もあったかと思います。そこは死守して正対していたかったのですか? 

千裕 背中見せないのは自分の中で「背中はやらせない」気持ちがあったので、バックは見せなかったですね。やっぱり基本ていうか、背中は見せたくなかったです。

ーー立ち上がりたかった。 

千裕 そうですね、離して打ち合うのが僕の土俵なので。

RIZIN.43 試合後インタビュー

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