4月16日(土)武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナで開催されたSPASHAN presents RIZIN TRIGGER 3rdの出場選手たちの試合後インタビューを公開!
グラント・ボグダノフ「MMA選手としてどんどん活躍していきたい」
ーー試合前の「油断はしていない」という言葉通り、終始コントロールした試合でした。試合後の率直な感想をお聞かせいただけますでしょうか。
ボグダノフ もちろん1ラウンド、バックチョークはしたかったですけど、相手が強くて、やっぱり自分もちゃんと作ってきた、短期間でしたけど、作ってきた体の強さ、体力は見せられて、嬉しいです。
ーー相手が強かったとのことですが、やはり組んでいる時にレスリング世界選手権に出た相手の強さを感じたということでしょうか?
ボグダノフ MMAの選手の強さは感じました。やっぱりサブミッション、バックチョークの逃げ方、うまかったです。あまり今まで見たことのなかった逃げ方で、取らせてくれなかったですね。MMA選手としての強さはありました。
ーーそのMMAの強さは、試合前にイメージしていたものとちょっと違ったということですか?
ボグダノフ いや、「一本を確実に取る」、試合前にはそう発言するかもしれないけど、実際に試合する時には勝つことを目的にしていて、それは判定でも構わないから、もし途中で一本が取れたら嬉しいだけで、コントロール、パウンド、ダメージを僕の方が与えるのが多いことを一番に優先していて、運が良くてTKOできました。
ーー決め手となった肘は、作戦通りだったのでしょうか。普段練習していた技ですか?
ボグダノフ 練習ではできないですけど、イメージとしてよく使ってますね。練習仲間の顔のちょっと前に止めて、シュッシュッって、イメージだけ。打つなら、グローブがない部分、膝とか肘とか使ったた方がダメージが大きいので、肘はイメージにありました。実際にセコンドが3日前から肘によるTKO勝利とTwitterで呟いてました。その時に僕は信じていなかったですけど。(自分は)バックチョークだと思ってましたけど。
ーー予言通りの勝利ですね
ボグダノフ セコンドの予言ですね、ふふふ。
ーーMMA3戦3勝の戦績となりましたが、今後の展望を教えていただけますでしょうか?
ボグダノフ まあ、バリバリやっていきたいですね、これから。いっぱい、いろんな人と。いろんな大きな大会で、MMA選手として、どんどん活躍していきたいです。
ーー英語で質問していいですか?
ボグダノフ (笑)。僕はアメリカ人ですよ。
ーー日本語がとても上手なものですから。
ボグダノフ ありがとう。
ーーグラップリングの技術はもちろんですが、非常にすばらしいグラウンド&パウンドもお持ちだと思います、もっとストライキングも見せていきたいと思っていますか?
ボグダノフ 僕はストライカーではないから、冗談でもKOしに行くという言い方はしないですね。僕はテイクダウンして相手を倒す、チョークで極めます。それが自分のやりたいこと。僕は次の那須川天心ではありませんよ。
ーーまだ無敗ですね。特にRIZINのような団体でこうやって活躍を続けていると、これから色々と注目されていくと思います。これからはどんなイメージですか?どんどんと勢いをつけてやっていきたいのか、ペースダウンして、試合ごとに、という感じなのでしょうか。
ボグダノフ 僕はゆっくり伸びていくという考え方はしない。もしチャンスがあるならそれを狙っていくべきです。明日になったら何が起きるかなんて、誰も分からない。もしビッグファイトが目の前にあるならそれをやりたい。早ければ早いほど、ハードであればあるほど。自分個人としても、ファイトスタイルでも、ファイトキャリアでも、働き方でも、チャンスが訪れる限り、できる限り、早ければ早いほど、ハードならハードなほどやる、それが僕のスタイルです。
ーーケージの中で試合後、ホベルト・サトシ・ソウザ選手の名前を出したのはどんなメッセージだったのですか?
ボグダノフ 僕は彼を大変リスペクトしています。彼のスタイルもストーリーも、彼がそれぞれのスポーツで成し遂げてきたことも。もし、自分の階級で誰かをコールアウトできるとしたら、そこはやっぱりチャンピオンの名前でしょう。全然個人的な意味合いはなくて、僕は彼自身や、彼の家族にも彼のジム、彼を取り巻く世界全てにリスペクトがあります。彼がこの階級のチャンピオンで、自分がそれを呼ぶチャンスがあったから、そうしたんですよ。
泉武志「次の準備が見えている、諦めずにやっていきたい」
ーーMMAプロデビュー戦終えた率直な感想をお願いします。
泉 結果は負けてしまったんですけど。ええ、でも、最高な雰囲気と会場、お客さまの声、やっぱりレスリングとはまた違ったものを味わえて、すごく良かったですし、今はもう、次の準備が見えているので諦めずに今後やっていきたいと思います。
ーー今、「次への準備」という言葉がありましたが、それは今回試合をしてみて、何か掴めた、ここが課題だと分かったのでしょうか?
泉 今回、本来ならば相手がやってきたことを自分がやるんですけど、相手が柔術家ということで、それは封印して打撃で行く作戦だったのですけど、ちょっとテイクダウンされてしまって、その打撃を見せる場面が少なかったので、テイクダウンされないように技術を磨いていきたいのと、打撃をもっともっと鋭く磨いていってグラップラーじゃなくてストライカーとしてやっていけるようになっていきたいと。
ーーもともとのプランはストライキングで戦いかったのですか?
泉 今回は、打撃で倒すという風に決めてきました。テイクダウンは行かず、打撃でやろうと決めていました。
ーー対戦を終えて、相手の印象は戦う前と違った部分はありましたか?
泉 そうですね。打撃はやっぱり対面して全然見えていただんですけど、やっぱり寝かされたら何もできなくて、何回か立てたんですけど、やっぱ2、3ラウンドとなって行くとマウント取られて動けない、動こうとしてもまた次の罠がある、となったので、ちょっと僕はまだまだ柔術を勉強しないといけないというのが分かったので、そこも磨いていきたいと思います。
ーー今回プロデビュー戦にしてRIZIN初参戦でした。初舞台のRIZINの印象はどのようなものでしたか?
泉 本当に、今までやってきたことを出し切ろうとしか思っていなかったので、またリベンジしたいです。
ーーリベンジしたいというお言葉もありましたが、今後の展望を教えていただけますでしょうか?
泉 今後の展望は、ライト級をかき乱したいというのが一番の思いであるので、その中で、今日の初戦が正直一番やりたくない相手だったんですけど(苦笑)、そこをね、このお話をいただいた時に試練だと思って。ここを乗り越えないと、いずれどうせ当たるんだからやっていかないといけない、と思ったので、はい。乗り越えることはできなかったですけど、また強くなって、いずれリベンジしたいと思います。
ーーずっとMMAの練習をされてきて初めての実戦でした。練習と試合の最大の違いはどこにありましたか?
泉 やっぱりこう、相手のペースになってしまうと、ものすごく体力を削られてしまうことが今日分かったので、3R目とか、腕を上げるだけでもかなりしんどいしハンドスピードもかなり落ちたので、やっぱり自分があれをやらないといけないというのが分かりました。**
ーー今大会には、泉選手の次の試合で勝利した江藤公洋を始めレスリング出身選手が多く出場していますが、意識はしますか?
泉 そうですね。正直、このライト級に今、グラント選手やサトシ選手以外には勝てる自信があるので。それに向けて日々練習を頑張っていこうと思っています。
大谷翔司「徒手格闘訓練隊出身ファイターとして強さを見せていきたい」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか?
大谷 試合内容的には結構課題が残る内容となってしまったんですけど、第一試合目で会場を盛り上げるって意味では、まあ悪くはない内容だったんじゃないかという感じですね。
ーー 一番最初にケージ際に詰めたのは大谷選手でしたが、ダウンを奪われてしまいました。あの瞬間はどのようなことを考えていました?
大谷 今まで24戦やってきて、フラッシュダウンみたいなのはあるんですけど、ガッツリ効かされたことってあんまりなくて、その中では「あ、こういう感じなんだ」と。ちょっと効いちゃいましたね。
ーーその後、盛り返し、ダウンを取り返しました。ダウンを取られて逆に燃えたとか、どのような感じだったのでしょうか?
大谷 うーん。まあ冷静さはちょっと失ってたかもしれないですけど、右ストレートが当たるっていう感覚がファーストコンタクトであったので、そのままそっちを当てて、ここから当ててやろうという感じでずっと思っていました。
ーー対戦を終えて相手の力也選手は思っていた印象と違う部分はありましたでしょうか?
大谷 僕、今、61kgから基本的に62.5kgでやってて、今回63.5kgで、相手は66kgくらいの、ウェルター級チャンピオンだと思うのですけど、やっぱりフィジカルの強さというか、パンチの質もちょっと、蹴りもパンチも質がちょっと違うなという感じがしましたね。
ーー今回RIZIN初参戦でしたが、初めてのRIZINの舞台というのは、どんな印象でしたか?
大谷 最高でした。また絶対に上がりたいというか、オファーされるような活躍を見せていきたいですね。
ーー試合前のインタビューでは「自衛隊で徒手格闘訓練隊で培ってきたパワーとフィジカルを見せたい」ということでしたが、そこは証明できたと思いますか?
大谷 そうですね。結果的には見せられたんじゃないかと思います。
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望を教えていただけますでしょうか。
大谷 今後も陸上自衛隊 徒手格闘訓練隊の出身のファイターとしてその強さをいろんな舞台で見せていきたいと思いますし、もちろん最高のこの舞台もいつか絶対上がりたいっていうか。ここに出られる活躍をこれからしようと思っているので、注目してほしいですね。**
ーー最初のダウンの場面で効かされたとのことですが、そこから立ち直れたのは精神力ですか?
大谷 いや。僕は結構本当にフィジカルが強くて、効いても、その時は「やべーな、効いちゃったな」って感じだったんですけど、本当に3秒後くらいには回復してましたね。
ーー第一試合だから会場を温めるということは考えていたのですか?
大谷 まあ、その辺の意識、自分の中の……何て言うんですかね、正直、1ラウンド……、削って削って、KOはもちろん狙っていたんですけど、この展開は正直ちょっと予想していなかったというか。最終的にぶっ倒すという意識はあったんすけど、そう言う意味では最初に一発もらったことでこういう展開になってしまったという感じですね。
ーーKOしたらケージに登ろうと考えていたのですか?
大谷 半々くらいで思っていましたがやっぱ登っちゃいました。
ーーケージのキックボクシングというのは、やりやすい/やりにくいなど、感覚はどんな感じでしたか?
大谷 うーん、あまりその辺を練習できなかったっていうか。ケージがなかったんで練習ではそんなにあんまり意識してなかったんですけど、別になんか、そんなに変わんないなっていう感覚です。
ーー大舞台は自分に合っていると?
大谷 もう最高です。楽しかったです。
ーー大谷翔まで、”誰かさん”と名前が一緒で、そういうのは意識したりするのですか?
大谷 みんなに言われるんすけど、相手が悪すぎるっていうか、日本一で、世界に日本が誇る選手なので、ちょっとそこは、おこがましいというか。
ーー大谷選手は今日2本、ホームランを打ちました。
大谷 そうなんですか、今日ですか? でも僕は3発打ちました!
ーーそうですね。
大谷 (笑)
力也「敗者に口なしです」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか?
力也 敗者に口なしですね。結果が全てです、はい。
ーー最初にダウンを奪ったのは、力也選手でした。あの瞬間の思いはどのようなものでしたか?
力也 うん……、その後、結局取り返されてるんで……。ちょっと、すみません。あんまり記憶がないんです。すみません。
ーー戦ってみて対戦相手の印象は、試合の前と後で違うところはありましたか?
力也 いえいえ、印象に関してはもう、色々イメージトレーニングとか色々してきたので、そこの印象の差はなかったですね、はい。
ーー先ほど、「覚えていない場面もあった」ということですが、試合している時や試合前までも含めて、初めてのRIZINの舞台の印象を覚えている範囲で教えていただけますか?
力也 本当にありがたかったですね。こうして出させていいただいて。ここでチャンスをものにできなかったのは自分の実力なので、それを受け止めて今後取り組んでいきます。
ーー試合を終えたばかりですが、今後取り組むというお言葉もありましたが、展望を教えていただけますでしょうか。
力也 展望、そうですね、ちょっと今は何も考えられないですね。ちょっと今は。すみません。
ーー今、涙を浮かべられていますが、試合前に「人生を賭けている」と仰っていました。今回それができなかった悔しさからのものでしょうか?
力也 そうですね、はい。
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