ーーチャーリーさん、ちょっと聞いてくださーーーーいっ!!
雷美さん、お疲れ様です。な、なんですか急に…?
ーー前回の「教えてチャーリー!」の記事をSNSで投稿したんですよ〜〜。そしたらコメント欄に「雷美は草」って書かれてたんですぅ~~~~っ!!!
…く、くさ??
ーーそうなんです!!RIZINファンの方に、私という「雷美」という存在を覚えてもらったんですよ~~~っ!!!
あぁ、そういう報告だったんですね。それは良かったですね(...良かったのか?)。雷美さん、今までいろんな名前に間違われてましたもんね。「雷子」とか、すごいときは「雷神子」でしたっけ?
ーーそうなんですぅ~~!!やっと「雷美」って覚えてもらえたと思ったら嬉しくて!チャーリーさんに報告しに来ちゃいましたっ★
は、はぁ…。はいはい、良かったですね。今後もこのコーナーが少しでも多くの人に読んでもらえるように頑張りましょう。(..って言うか、読んでくれている人はいるのかな...?)
ーーということで!!今回も元気にやっていきましょーーっ!!今回は、RIZIN.22のメインカードを振り返ってほしくてやって参りました!!あのホベルト・サトシ・ソウザ選手の鉄槌ィィ!!恐ろしいほど強かったですよね…!あの攻防の流れを是非、詳しく教えて下さい~~っ!!
RIZIN.22のメインカードですね。分かりました、では早速、見ていきましょうか。
第9試合/矢地祐介 vs. ホベルト・サトシ・ソウザを振り返る
ーーこの対戦カードが組まれた当初は、一体どんな試合になるのか?!って、一番盛り上がっていましたよね~~!!
そうですね。しかし蓋を開けてみたら、ただただサトシ選手が強かった、という感想でしたね。どう説明すれば良いんだろうと思うくらい強かったです。
ーー本っっ当ですよねーー!!そう言えば、サトシ選手の身体について解説席の藤井惠さんが「体付きが変わったように見えた」と言っていましたよ~~!!
お、そうなんですか。僕的にはそんなに変わったようには感じられませんでしたが、でもサトシ選手はいつも減量がすごくツラそうなんですけど、今回は比較的、調子が良さそうな気がしましたね。あくまで僕から見てですが。いつもは本当にシンドそうなんですよ。
ーーへぇ~~~!!そうなんですね!流石、チャーリーさんっ!試合前の選手の状態も見逃さないんですねっ!!
そういう仕事なので、僕は。
で、本題に入りますが、今回のこの試合は、矢地選手が如何にサトシ選手の試合にさせないか、というのが課題だったと僕は思うんですよ。
ーー「サトシ選手の試合にさせない」というのは、ん~~~…寝技にさせちゃいけない、ということですかぁ??
そうですそうです。でもグラウンド状態になっちゃったんですよね…。まぁこれは結果論ですけど。そして矢地選手がグラウンド状態になってしまってからは、もう『終わりの始まり』でしたね。
「寝技」という強みを持つサトシ・ソウザだから出来ること
ーーひぃぃぃ~~~!!『終わりの始まり』って…何だか恐ろしいワードですぅ…ぶるぶる。でも、あの試合を見たらたしかに『終わりの始まり』って気がしてきました…!!
雷美さん、サトシ選手の強みって、何か分かりますか?
ーーそんなの、寝技に決まっているじゃないですかーーっ!!
そうです。サトシ選手の強みは、絶対的な寝技を持っている事なんですよ。相手もそれを分かっているので、サトシ選手のグラウンドを恐れているんです。そしてサトシ選手は絶対的な寝技があるからこそ、思いっきり踏み込んで打撃を打つことが出来るんです。
ーー…ん??はいはーーい!!チャーリーさん、質問です!!なんで絶対的な寝技があると打撃を思い切り打てるんですかぁ~??
それはですね、思いっきり打撃を出してくる相手に対して、多くの場合はカウンターでタックルに行くんですよ。でも、絶対的な寝技を持っているサトシ選手相手にカウンターでタックルに行こうと思うヤツはいるか?ということなんですよ。
ーーほぉ~~~!!たしかに、寝技がすごく強いという相手に対して、敢えてタックルに行こうとは思いませんねっ!!
雷美さんですらそう思うんですから、選手としてもわざわざ相手の得意な寝技に持ち込もうとは思いませんよ。サトシ選手としては相手がタックルに来ないだろうと思っている、むしろ逆にどうぞ来てくださいくらいの気持ちなんじゃないですかね。だからサトシ選手は、相手のタックルを恐れずに思い切りパンチが振れるんです。
ーーなるほど~~!!寝技のスペシャリストだからこそ、タックルの後のグラウンドの展開を気にしないで打撃をバンバン打てるってわけですね~~!!しっかり理解できましたっ!!
絶対的な寝技があるから、思い切りの良い打撃が出せる。これがすごく良い感じに相乗効果になっているんですよ。サトシ選手はこの後、思い切りの良いハイキックを出すんですよ。このハイキックもとても効果的で、ハイキックを受けた相手は仰け反るんです。そうするとサトシ選手はタックルに行きやすくなるんですよ。
ーー本当だっ!!サトシ選手がハイキックを蹴った瞬間、矢地選手がそれを避けるために一瞬仰け反りましたっ!!
この後、相手は再びハイキックを警戒するからサトシ選手はタックルに行けるんです。ほら、タックルに行ったでしょ。
ーーおおぉ~~!!タックルに行きましたねっ!!
ということで、サトシ選手と闘う場合は、サトシ選手以上のグラップリング技術がある、もしくは圧倒的なレスリング力とフィジカルで技術を潰せるという自信がなければ自らタックルに行くことは出来ないのだと思います。だからそうで無い相手にはサトシ選手は相手のタックルを恐れずに体重を乗せた打撃が出せるという訳です。
目まぐるしい攻防の中で矢地が下した判断とは?!
ーーそれにしてもサトシ選手がタックルして、そこからグラウンドの展開に持っていくまでは本当にあっっと言うまでしたねっ!!
あ、ここなんですけど、矢地選手が一度倒された後、実はここで立つことも出来たんですが、矢地選手は立たなかったんですよ。
ーーええっ?!立つことが出来た??!ど、どういうことですかーーーっ?!
ここ、今のところ!いや~、本当に一瞬ですね、これは。いいですか、コーナーに詰められた後、矢地選手は左肩から倒れるんですよ。その瞬間に両手を着くんです。ここ!この瞬間、前に出て逃げて立つことも出来たんです。
ーーんん??...あぁーーーっ!この場面ですね!!たしかに両手を着いてます!この瞬間にサトシ選手の方を振り向かないで、そのまま頭の方向に走れるってことですねっ!!
そうですそうです。今いるコーナーから頭の向いている方向にあるコーナーへ走れば逃げれたかもしれないんです。ただその代わり、サトシ選手に背を向けてしまうことになるんですけどね。でも矢地選手はここで何をしたかと言うと、自分からサトシ選手へマウントをあげたんですよ。
ーーほ、ほんっとーーーーに一瞬ですね…!!矢地選手がマットに着いた時のバタン!バタン!っていうところの、1回目のバタン!と2回目のバタン!の間ってことですよねっ??!
ま、まぁ、擬音で表現すると…そうなりますね。1回目のバタンはサトシ選手に倒された時の音、2回目のバタンはサトシ選手と向き合った時の音ですね。矢地選手は自分から上を向いて背中をマットに着けたんです。
ーーそう言われると…たしかに。。でも、なんで自分から背中を着けたんですかぁ??
サトシ選手にバックを取らせたくなかったんですよ、たぶん。自分からサトシ選手にマウントをあげるくらい、バックを絶対に取らせたくなかったんです。
ーーへぇ~~~!!!そ、それって、矢地選手はバックを取られたほうが危険だと思ったってことですかぁ??!
でしょうね。恐らくバックを取られたらヤバいと思ったんでしょう。サトシ選手にバックを取られるくらいならマウントで勝負した方がまだマシだ、という判断なんだと思います。似たような場面が過去にもありましたね。RIZIN.20の石渡扇久保戦の時は、3Rにサッカーボールキックで尻もちをついた石渡選手が立ち上がった後に扇久保選手にバックを取られておんぶの状態になっていましたね。
ーーあーーっ!そう言えばありましたね!!年末のあの試合ですねっ!!あの時は石渡選手が上手く扇久保選手を背中から前に落としていましたよね~~!!
そうそう、それです。ただ、サトシ選手にバックを取られたら一体どうなるか…というところですよね。
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