「朝倉未来はメッキを塗るのに必死。化けの皮を剥がす」RIZIN.17に出場する矢地祐介が公開練習を実施！

RIZIN.17でメインを務める矢地祐介が都内で練習を公開した。
矢地は日本人離れをしたフィジカルと強力な打撃を武器に、RIZIN初期から実績のあるファイターを次々と破り、新たな日本人ライト級エースの一人として活躍してきた。RIZIN.17ではTHE OUTSIDER二階級を制し、RIZINでも4戦全勝の朝倉未来と因縁の決闘に臨む。

公開練習では右ジャブ、左ストレートなどコンパクトでキレのあるパンチのミット打ちを披露した。

ー質疑応答ー

ーー現在のコンディションは？

絶好調。体重もバッチリだし、精神的にも肉体的も、一週間後には100%に持っていけるコンディションです。

ーーライト級と言うとGPを視界に入れながらとは思うのですが、今は目の前の相手に集中している？

（GPの事は）ほとんど頭にない。もう結果出さなきゃ出られないのは当たり前だし、もちろん出たい気持ちはあるけど、まず目前の対戦相手を叩き潰して、そこから考えようと言う感じですね。後のことは何も考えていない。

ーー怒りと憎しみを持ってリングに上がるのは初めてと言う発言がありましたが？

そうっすね。あっちの発言とかも今はほとんどシャットアウトしているんですけど。やっぱりね、うちのジムに中指立てたわけじゃないですか。クレイジービー勝ってないからねとかの発言。あれは絶対許せいないし、なんだアイツと思っている。その思いを晴らすのは俺しかいない。みんなの思いを拳に乗せて、叩き潰したいって毎日思っています。

ーー今回、特別に強化した部分は？

俺の足りなかった部分だったり、目をそらしていた部分。打倒極の全部において細かいところをレベルアップしてきた。出稽古にも沢山行って、新鮮な色んなテクニックを取り入れて、全体的にパワーアップした。すごく充実した２、3ヶ月を過ごせた。

ーー目をそらしていた部分とは？

自分は世界に通用するフィジカルを持っているので、その部分で横着していた部分を理詰めしていった。この時はどこに手を置くのか、どこを持つのか、とか。何と無くだった部分を細かく見つめ直した。打撃、投げ、寝技において全部。

ーースタイルは変えずに全体的にレベルアップしたという事ですか？

スタイルは変わらないというか、RIZINで出てたスタイルがいつものスタイルではなかった。もう一度MMAファイター矢地祐介としての戦い方というか。お客さんファーストだし、団体があっての俺らなので、そこを喜ばせたい気持ちはありつつ、でもこの先ファイターとして生きていくのは俺なので。そこが本末転倒にならないように。
やっぱりファイターとしての自分を確立しつつ、しっかり自分のスタイルを貫き通したい。自分で「お祭り男」って言ってたっすけど、その部分を残しつつ、もっと競技者チックなスタイルになってるのかなと。

ーーシャットアウトとおっしゃっていましたが、未来選手の公開練習なども見ていない？

全く見ていない。彼はメッキを塗るのに必死というか、自分を良く見せようと必死で。それを見ていても腹たつし。ツイッターとか僕もやっているので、そういうの見てもイラついて。最近ミュート機能を発見したので、全然見てないっす。今までの試合の彼しか見てないっす。

ーーRIZINでの試合は今までの試合とちょっと違った？

まぁそうっすね。それが自分の考えたスタンスが逆に上手くいっていた部分もあった。みんなの為にに戦ってみようと思って守りの部分をリスクを負って攻めてみたら、上手く転がっていた部分はあった。最近はそこに目を向け過ぎていて、自分を大事にしてなかったところに気がついた。やっぱ負けたら終わりの世界なので。（最近では）二回負けていてブーメランになっちゃうんですけど。お客さん、団体のことを考えつつ、とは言ってもファイター矢地祐介だから。そういう部分で多少無理していた部分はあったっすね。

ーー出稽古は（言える範囲で）どんなジムへ？

柔術のジムに行ったりだとか、それこそロータスの北岡さん、青木さんのとこにも行かせてもらっているし、ボクシングジムの帝拳にも行かせてもらっている。今まで全くしてこなかったけど、それぞれのスペシャリストのいるところへ言って、一から足りない部分を教えてもらっている。

ーー北岡選手とも組んできた？

はい。

ーーそこでご自身の足りないものは見つかった？

そうっすね。沢山あって、青木さん、北岡さんとは組みしかやっていなかったんですけど、「ああ、なるほどね」という謎解きの作業というか、答え合わせを北岡さん、青木さん、八隅さんが快く教えてくれたので、点と点が繋がった。そう言う意味で、成長したと思っています。

セコンドにはどなたが付くのですか？

色々考えたんですけど、今まで通り、チームメイトについてもらうつもりです。

ーー最近ONEで活躍する選手もいますが、意見を聞くことも？

それは普段から試合に向けていろんなアドバイスをもらっている。どうしたら良いか密にコミュニケーションをとってきたので。あとは当日、それをセコンド、自分（の中で）で共有して、チーム一丸となって戦いたいっすね。

ーー先ほどメッキという話がありましたが、未来選手には本物の力はないと思う？

化けの皮を剥がしてやる、と言う気持ちでいる。本物か本物じゃないかは俺が客観的にみて決める事じゃないので、肌を合わせてみてどうなのかと思っている。幻想を打ち砕こうみたいな。

ーーこの試合はある種どちらも負けられないし、火花が散っている。クレイジービースタイルだと言っていたのは？

そこも中途半端にやっちゃったのは反省している。うちのジム、ノリさん（山本KID徳文）は「試合で見せればいい。お前が一生懸命やっているのは知っているからリングで出せばいい」と言うスタイル。試合前にSNSで言うもんじゃないと言うスタイルだったので、そこはちょっと反省していると言うか。試合で見せるだけです。

ーー（会見の時に）ツーショット撮影を拒否されたのは？

腹が立っていたし、同じフレームに収まりたくなかったし、試合までこの気持ちを取っておきたかった。

ーー今回、矢地選手がお祭り要素をなくすのではと思っているのですが？

もう勝たなきゃ始まらないので、一回お祭り男を封印しようかと思ってます。勝ちに徹する。言い方は悪いけど、塩漬けにしてでも勝つと言う選択肢も全然あるし。勿論その中で、叩き潰したい、二度と喋れなくしてやりたい、KO・一本で倒したい、という気持ちもある。一生懸命やれば、結果的にお客さんに伝わる部分もある。そこに関してはあまり考えないで、試合にぶつければ良いのかなと思ってます。

ーーでは、お祭りモードを捨てた矢地祐介の姿を観られる？

そうっすね。お祭りモードだから本気ではない、というわけじゃないんですけど、また違った怖い矢地祐介が見れると思います。

ーー相手は簡単にテイクダウンできると思ったら大間違い、と言っていましたが？

もちろんテイクダウン出来ると思っているし、テイクダウンを切られるとも思っているし。全部の局面を想定しているので、どんな状況になっても焦らず、たくさんのバリエーションを用意している。その結果、スタンドで倒すこともあるだろうし、寝かしてパウンドアウト、一本という可能性もあるし。（テイクダウンは）切っても切られてもどっちでもいいやという感じかな。

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