第7試合 北岡悟
——試合を振り返ってみて頂いてもよろしいでしょうか?
北岡 準備してきたことが出せた試合でした。運がいいというか、この2年間の試行錯誤が少し形になったのが、この試合に向けてのことで2ヶ月前にDEEPの防衛戦で負けての仕切り直しとしてありがたい試合だったのですが、川尻さんとやらせてもらえて。立ち返るというか、一周回って自分に立ち返ることが、準備したものがうまく出せた試合でした。終盤追い上げられたのですが、この2年間、やってきたことで誤魔化すことができましたし、スプリットなんですけど、結構嬉しい勝利です。準備は誰が相手でも自分の反省というか課題というか、立ち戻るものになったのですけれども、自分自身のスタイル、構えなんですけど。それはまあ、誰が相手でも変わらないが、やりがいというか、情熱を持って、作ることできたのは川尻さんだった午前の部とはいえ、RIZINのメインイベントやらせていただいて、「なんでなんだ?この2年間1勝4敗の選手がなんで?なんだ?」みたいなこの戦績と人気の半比例に葛藤を抱きながらも、やりがいを持って準備することができて、一端、出すことができてちょっと嬉しいです
——川尻選手との対戦の勝因は?
北岡 1R目で効かせて、がぶることができて4点膝いいのが入ったと思うのですが、諦めないというかしぶといというか、意識を断ち切って勝つということがないので、そういう自分のスキル不足はあるかと思うのですが。それにしてもやはりハートの強さを感じました。終盤の追い上げもそうですが。
——判定勝利という結果でしたが、ご自身の中では全て出し切れた印象でしょうか? もしくはもっとこういう戦いを見せたかったなどありますでしょうか?
北岡 より良く、選手として、より良くなっていきたいという、向上心…とチープな言葉だな。それはあるので、もちろん。勝てば良かろうとは思うんですけど、フィニッシュしたいという気持ちがないわけではないので。もちろん終盤、ちょっといいパンチ貰ったからこそのスプリットなので、そういったところを補ったり、より強い相手、それこそGPに出るとなったら、バケモノのような、強い選手だらけで通用しないと思うので、なんとか生き残れたというところです。
——試合が終わったばかりではありますが、今後の展望や目標があれば教えてください。
北岡 おそらくこの勝利でライト級GPに呼んで頂けるとは思います。GPがどのタイミングでスタートするかわかりませんが、それまでに1試合したいという気持ちはあります。それをどこでするのかRIZIN、DEEP、パンクラスの3択になると思いますが、関係者と話し合って決めたいと思います。数発貰って効かされてなくはないですが、ダメージ酷くはないので、比較的すぐ練習できますし、3月、4月のうちに試合をしたいという思いがあります。
——左ストレートがうまく決まった。タックルを警戒させた打撃?
北岡 種明かし話になるけど、左ストレートは練習していたけど、左ストレート打つための構えに変わってしまっていた。自分が得意な何でもできる構えからそれを打つということに戻った。左ストレートの質だけ考えても意味がないので、結果的にいいタックルフェイント、左ミドル、右フックが打てるという中で、打てる左ストレートということなんですけれど。川尻さんの右のローキックをカットできる立ち方でありながら、それができるということなんですけれども、超マニアックな話ですが、それができるということです。種明ししてしまった。
——川尻選手への思い?
北岡 語れる部分はある。本人にも言ったのですが、ご縁でこのタイミングで、こんな素晴らしい舞台で戦えて光栄だって本当に思っています。好きだといってくれましたし、選手としてなのか、だと思うけどすごいありがたいし、そう言ってくれる人と思いきり戦えたので、縁だったり、組んでくれた主催者・関係者、このカードを支持してくれたファンの人たちに感謝の気持ちでいっぱいです。責任を持って挑んだつもりです。
——その会話はリング上で?
北岡 ちらっとは言いましたが、ドクターチェックのルームでも少し話して、好きだと思ってるというようなことを言ってくれて凄い有難いです。直に川尻さんに言いたいと思いますが、ジムのことも褒めてくれていたみたいでそれもすごい嬉しい。自分のこと以上に嬉しいというか、あれだけ選手集まってくれるんだから間違いないでしょう、ということを言ってくれていたらしいので、それは嬉しいっすね。有難い。そういう言葉に応えられる、負けないように頑張ろう、来年も頑張ろうって思います。
——「やれんのか!」というイベント自体は2007年以来11年ぶり。ここでメインで勝利したことはいかがですか。
北岡 まあ、名前なんか、どーでもいいんですけどね、僕。前はどうでもいいんですけど、思い入れを持って観てくれる人や、過去をもう僕は次のフェーズというか、これから生きていくんだという思いで挑んだ。観てくれている人は僕や川尻さんの歴史を踏まえて見るので、それで楽しんでもらえたなら良かったです。僕も、ないと言ったら嘘になるので。
——テイクダウンでロープの後ろに足が出たこと?
北岡 「ケージの方がいいんじゃねえのバナシ」をしてほしい?逆に自分もできるからお互い様だから、リングだからこその見やすさも分かってますし、そんなに気にはならなかったすよね、今日は。逆に僕はロープ背負ってうまく脱力して組ませてもクリンチできましたし、場所関係なしに、やるならこの場で勝て!やれ!って話なので。それこそ、やれんのか、ですよ。リングでやれんのか。
北岡 ありがとうございました。また来年もよろしくお願いします。鼻血が出ているからマスクで顔を隠しているんですけれども。ゾンビ対決に生き残ってしまった。
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第7試合 川尻達也
——試合を振り返ってみて頂いてもよろしいでしょうか?
川尻 なんですかね。不甲斐ないっていうか、思い通りに戦えなかったっていうか。北岡くんが強かったですね。やっぱり勝ちに対する執念が強いし、それはわかっていたことだけど、その執念を上回りたかったですけど、負けてしまった。
——北岡選手がしきりに感謝の言葉を述べていました。「好きだと言ってもらえた」とも。
川尻 練習もしたことあるし、一緒に飯食ったこともあるし、すごいいい男だって知ってるし。好きなファイターなんで。ただ、試合前はそれじゃダメなんで目も合わせないようにしていたし、目があったのリングと試合後だけ。彼と戦えて良かったと思っています。
——試合終わったばかりではありますが、今後の展望や目標があれば教えてください。
川尻 やーどうですかね。コンディション自体は悪くなかったのですが、勝ちに対する執念が僕の方が弱かったので身も心も満身創痍なので少しゆっくりしたいです。
——唯一、前回の「やれんのか!」にも出ていますが。
川尻 「やれんのか!」で戦う理由が一つ増えて、対戦相手が北岡くんでモチベーション上がって。朝が早いのでお客さん2000、3000人くらいかと思ったら、思ったよりたくさんの人が朝から集まってくれて、たくさんの声援をかけてくれたのでファイター冥利につきるというか感謝だし、「やれんのか!」という舞台で戦えて良かったです。
——ライト級に戻った手応えは?
川尻 コンディション自体はライト級がものすごい良かったですね。やっぱりフェザー級時代は後半の失速が自分自身、気になっていたけどそれもないし、アップの時もしっかり動けたし、フェザー級は自分に負担がかかっていたのだと思います。
——思い通りに戦えなかったということだったが?
川尻 パンチでKOできればいいかなと思っていたのですが、パウンドでも。スタンドでも。1R目がぶられて後手になってあそこと、2R目テイクダウンされたことですかね。
——前日の計量の時に、平成最後の大晦日を平成で一番刺激的だっという記憶に残したいと言っていた。結果は負けだが、できたと思いますか?
川尻 どうでしょう。それを判断するのは見に来てくれたお客さんだと思うので、ぜひお客さんに聞いてください。やりきったって気持ちはないんですけど、今できることは精一杯やりました。
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第6試合 朝倉未来
——試合を振り返ってみて頂いてもよろしいでしょうか?
未来 相手も研究していたんだなと思ったんですけど、1R目で相手を分析して、最後フィニッシュできて良かったと思っています。
——KO決着ということで、狙っていた通りの展開でしたか?試合展開の流れの中で決まった感じでしょうか?
未来 1Rのパンチの避け方が一緒だったので、左のストレートのフェイントから飛び膝。1Rで分析して作戦変えました。
——実際に戦ってみて、相手の印象はいかがでしたか?
未来 試合とか、研究していた時にパンチのスピードがすごく遅いので全然見えるのかなと思ってたけどタイミング上手くて、もらって効きはしなかったですけど。
——経験値を感じましたか?
未来 そうですね。まあ、何もさせなかったですけど。
——大晦日の試合というのはどうですか?
未来 冷静になりすぎていてあまり自分がエキサイトできなかったので、ちょっと周りも聞いてなかったですね。
——盛り上がる試合をしたいと言っていた中で、アゲていきたかった?
未来 最近なんかどんどん緊張しなくなっていて、自分でもやばいなっていう風に思っているんですけど。いやあ、緊張する方法を考えたいですね。
——興奮するのに緊張は必要ですか。
未来 緊張を悪いとする人もいるでしょうが、緊張するといつも以上の力が出せると思っていて、日常の練習の感覚で今日リングに上がったので、もうちょっと非日常的な感覚で試合に臨むようにしたいですね。
——必今後の展望や目標があれば教えてください。
未来 今年は結構いい結果残せて、まあ全勝だったので。2018年に負けないように2019年も頑張っていきたいですね。
——テイクダウンの上手い選手との対戦は?
未来 俺をテイクダウンするの相当難しいと思うのです。練習でもほとんど取られたことないので。それを初めての人だと俺からはテイクダウン取れないと思います。
——日常の感覚だったということですが、そんなに相手を強いと思っていなかった?
未来 試合前にイメージトレーニングするんですけど、研究しすぎて試合に立った自分をイメージトレーニング何回もしていたらデジャブみたいになってしまったんで、何回めの現実かよくわからないという、それで緊張しなかったです。
——非日常というのはRIZINにもっと強い相手を当てて欲しいと?
未来 今回は相手が弱くて緊張しなかったとかではなく、イメージトレーニングしすぎました。
——前回の日沖選手に続いて日本のトップ選手を倒し、なかなか相手が決まらなかったと言っていたが、どういう相手と戦いたい?
未来 盛り上がる相手と戦いたいですね。
——五味選手とかどうですかね?
未来 やってみたいです。そうやっていうと「老いぼれ」だとか言われるので、現役の強い選手でも、みんなが盛り上がる試合をやりたいと思います。
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第6試合 リオン武
——試合を振り返ってみて頂いてもよろしいでしょうか?
リオン 強い選手でしたね。打撃が鋭くて、という予想はしていたけど早くて鋭い選手でした。前に出てきたところを右のカウンターを当てたかったのですが、何回か当たったのですが打たれ強く気持ちも強く、テイクダウン取れるかと思ったが腰も強くて。はい、強い選手でした。
——初参戦いかがでしたか? 大晦日の試合というのはどうですか?短期間での調整というのも含めて。
リオン 調整はいつもトレーニングしているので。(試合まで)20日間くらいあったので、体重も68Kなので仕上げられました。大晦日なので無理してでも出たいというのがあったので万全に仕上げられたと思います。
——試合終わったばかりではありますが、今後の展望や目標があれば教えてください。
リオン 少し休んで。どうせ格闘技しかできないので体が戻ったら、また試合すると思います。
——研究されたなという印象は?
リオン どういう戦法や戦略だったか聞いていないのでわかりませんが、そもそも強い選手だと思いました。
——自分の戦略が通用しなかった部分は感じましたか?
リオン 右を当てて、左ハイに軸足払い狙っていたのですが、結構体幹が強いというか。安定感があったので倒れてくれなかった。取りたいところでテイクダウンが取れませんでした。
——右ローはダメージにならず?
リオン サウスポーで来ると思ったらオーソドックスできたので想定外だったんですが、ローが得意なので自分はローが得意なので強いローを当てようと思って嫌がっていたとは思うのですが。
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第5試合 渡辺華奈
——試合を振り返ってみて頂いてもよろしいでしょうか?
渡辺 今日はちゃんとしっかりフィニッシュして勝つことができて嬉しいです。
——鮮やかなKOでしたのでその瞬間を改めて振り返ってもらえますか?
渡辺 無意識に出て、今までやってきた練習通りのパンチだったので、無意識にやってきたことが出きました。
——相手の印象は対峙してみていかがでしたか。
渡辺 すごいオーラがあって、強い選手だなと対峙して見て余計に改めて認識しました。
——大晦日の試合はいかがでしたか?
渡辺 31日に試合するのは去年29日だったので始めてでしたが、お客さんも演出も全て華やかで、自分にとってのオリンピックって感じでした。
——テーマは進化ということでしたがそれを見せられましたか?
渡辺 みせられたと思います。
——試合終わったばかりではありますが、今後の展望や目標があれば教えてください。
渡辺 RIZINでフライ級トーナメントをやっていただけるなら、出場してチャンピオンを目指したいと思います。
——試合がとても早かったが元々のプランは?
渡辺 打撃もやりつつ、グラウンドでの勝負で決めるつもり、寝技を展開するつもりでした。
——パンチ当たる前に受ける部分があった。ディフェンス面に課題?
渡辺 課題はかなりあり、最初にもらってしまうことが多いので、それが一番課題だと思っています。
——過去2戦と同じ展開への焦りは?
渡辺 「また?」ってちょっと思っちゃいましたけど、詰められるところからでの練習も意識してやっていたので。詰めてくるだろうなという予想もしていたので「やっぱりきたか」という感じでそこまで焦りはなかったです。
——対戦したい相手はいますか?真珠選手に興味は?
渡辺 まあ誰とでも。みんなに興味があって誰でも。日本のトップに今もずっといる選手、気になります。
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第5試合 杉山しずか
——試合を振り返ってみて頂いてもよろしいでしょうか?
杉山 終わってすぐでちょっと取り乱してしまいましたが、意外と落ち着いていて。あれ何秒で終わったんですかね?11秒…。そうか…そうだよね…っていう、「あれが私のRIZINなんだな」っていう感じです。
——対峙してみて、相手の印象は?
杉山 前回は大きく見えたけど今回は小さく見えて「こんなんだったけ?」と。「これくらいの大きさだったっけ?」という感じで、全然いけると思いました。私が大きくなったのかもしれない。
——大晦日の試合の雰囲気はいかがでしたか?
杉山 お客さんもいっぱい入って、どれだけの人が私たち、私のために生活を犠牲にして…じゃないですけど、ここに来てくれるのかをすごく嚙みしめようと思ったので、ほとんど全員の人の姿を目に焼き付けようと最初から思ってそれを背負って、それくらい素敵な舞台だと思いながらやりました。
——そう言ったことで気負いは?
杉山 立ち上がりの動きは良かったし、そんなことはないです。去年の方が浮いてしまっていたので。
——試合終わったばかりではありますが、今後の展望や目標があれば教えてください。
杉山 ショックが大きいので少し時間は必要。すぐにこの試合にという風には今は口には出せないですけど、また頑張って戻ってくるように頑張ります。
——倒れてから覚えていることは?
杉山 まあ、ダウンした人がみんないうことかもしれませんが、一瞬フラッシュしたのは確かで。そのあとはもう足を持ってたので下から柔術で倒しに行くっていう考えでいた感じでした。
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≫『Cygames presents RIZIN 平成最後のやれんのか!』試合結果一覧
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RIZIN LANDMARK 10 in NAGOYA 大会関連情報
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