12月19日(月)、都内にて12月29日(木)、12月31日(土)にさいたまスーパーアリーナで開催される『Cygames presents RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2nd ROUND / Final ROUND』の記者会見が行なわれた。

会見には髙田延彦RIZIN統括本部長、そして榊原信行RIZIN実行委員長が出席。先日欠場が発表されたヴァンダレイ・シウバ、そして本日欠場が発表されたシェイン・カーウィンの代役となる選手を発表した。

画像1: 2015年GP覇者 キング・モー、PRIDEファイター ヒース・ヒーリングが無差別級トーナメント電撃参戦!

まず、無差別級グランプリに出場し、アミール・アリアックバリと2回戦を闘う予定だったシェイン・カーウィンだが、11月頃より本人サイドから「トレーニングができない。トーナメントを辞退したい」というニュアンスの報告を受けていたという。カーウィンは過去に離婚しており、現在前妻との間で子どもの親権を争っている最中。本人も法廷に立たなければならないという状況で、「これを抱えてのトレーニングは困難だ」とのことで、出場を辞退したいとのニュアンスで連絡を受けていたというのだ。
これを聞いた榊原実行委員長は「子どものことですから、重要なことだとはわかっているんですが、何を言っているんだと。誰もがプライベートでのトラブルを抱えながら日々闘っているんです。そんなことで一旦出ると言ったのに出ないなんて信じられない。その程度の奴はいらない。こちらから願い下げです。プライベートのトラブルを抱えながらも出てくる人たちに失礼ですよ。彼はリングに上がる資格がない。このグランプリには負け犬は相応しくない!」と大激怒。「カーウィンを引っ張って無理やりリングに出すことよりも、彼には外れてもらって、世界中から『俺にやらせてくれ!』という選手がたくさんいますから」と、カーウィン引っ張り出しを諦めて、代役を立てることに方向転換した。

その代役に選ばれたのが、かつてPRIDEのリングで活躍していたヒース・ヒーリングだ。「カーウィンはアメリカの代表でしたから、同じアメリカ人に穴を埋めてもらいます」と榊原委員長。「ヒースは9月の大会に海外実況のために来ていたんですが、その時から『年末の大会に出たいので、トレーニングを始めている』と言っていました。現在はロイ・ネルソンのもとでガンガン追い込んでいるそうです。ヴァンダレイが出られないと決まってから、アピールしてくれていましたし、ヒースもまだ30代ですから。しっかりパフォーマンスを見せてくれると思います」と期待を寄せるコメントを残した。
髙田本部長も、「プライベートの問題は誰もが抱えながら日々闘っているんですよ。それを承知でグランプリに出てくる決意をしたと信じていたんですが、これに関しては理由にならない理由」とカーウィンを断罪。「ヒースが『相手は誰でもいい。空いたところに入れてくれ』と。この侍の国で闘うための侍スピリッツを携えた心意気を生かさずに、モチベーションの低い人をリングに上げて試合をしてもらうより、この思いを買って、ファンの人に最高の試合を観てもらおうということです。雨降って、キレイに地固まったということですね」とヒース・ヒーリングvsアミール・アリアックバリに期待を込めた。

画像2: 2015年GP覇者 キング・モー、PRIDEファイター ヒース・ヒーリングが無差別級トーナメント電撃参戦!

一方、すでに欠場が発表されていたシウバの代役は昨年のグランプリ覇者であるキング・モーに決定。モーは先日の16日(金)に『Bellator169』に出場したばかりだが、同大会で日本の石井慧に完封勝利している。シウバの欠場が明らかになってから、「試合をしたい」というアピールをしていたそうで、ケガもなく石井戦を終えたことから、正式にミルコ・クロコップとの2回戦を闘うこととなった。なお、シウバは大会当日は来場する予定で、リング上での挨拶のほか、ファンとのイベントなどを行う予定だという。

画像3: 2015年GP覇者 キング・モー、PRIDEファイター ヒース・ヒーリングが無差別級トーナメント電撃参戦!

さらにグランプリのリザーブマッチとして、ワジム・ネムコフvsアリソン・ヴィセンテの一戦も決定している。

また、対戦相手が未定だった那須川天心の相手もニキータ・サプンに決定。サプンはトリッキーでアグレッシブな打撃の持ち主。榊原委員長は、「天心選手がMMAでキャリアを積んでいく中で、いきなりトータルファイターは厳しいだろうと。ただ、彼のレベルでチャレンジがあって、得意の打撃が見せられる選手ということで選びました。ダロン・クルックシャンクのようなトリッキーでアグレッシブな選手です。天心選手の良さを見せるには前に出てくるファイターがいいんじゃないかと」と、サプンを那須川の相手に選んだ理由を述べた。

そして、これにて大会の全カード、試合順も決定。29日の第1試合は北岡悟vsダロン・クルックシャンクとなった。これについて髙田本部長は、「29日の第1試合は大会に勢いをつける大事な役割なんですが、昨年はこの場でTK(髙阪剛)に直談判しました。そういう意味で今年もそれに相応しいファイターに任せると。RIZINの思いを北岡悟に背負ってもらいます」とコメント。

さらに29日の休憩明けには那須川が登場。「休憩明けにもポイントとなるカードを持ってくると。彼はMMAデビュー戦ですけど、業界やファンの期待が大きいので大役を任せました」と髙田本部長の期待も高い。

画像4: 2015年GP覇者 キング・モー、PRIDEファイター ヒース・ヒーリングが無差別級トーナメント電撃参戦!

31日の第1試合は因縁の再戦となるチャールズ・“クレイジー・ホース”・ベネットvs木村“フィリップ”ミノルに決定。さらに休憩明けには女子の顔であるRENAが務める。

そして、川尻達也vsクロン・グレイシーは「期待度が高いカード。不動のセミです」と、ワンマッチのトリを務めることとなった。なお、メインイベントは29日はグランプリ2回戦のミルコvsモー、31日の大トリはグランプリの決勝戦となる。

画像5: 2015年GP覇者 キング・モー、PRIDEファイター ヒース・ヒーリングが無差別級トーナメント電撃参戦!


【ワジム・ネムコフのコメント】
「前回日本で試合をした時は不甲斐ない姿を見せてしまった。それを覆すためにも今回ははっきりとした形で勝ってみんなに自分の実力を見てもらいたい。リザーバー枠だろうと関係ない。自分の試合をしてチャンスがあればそれをものにするだけだ」

【アリソン・ヴィセンテのコメント】
「ずっと目標としてきた日本で試合ができることを嬉しく思っています。シュートボクセの代表としてみなさんに素晴らしい試合を約束します。私は今回グランプリのリザーバーという形ですが、優勝するつもりです。過酷なトーナメントで脱落者が出る可能性は多くあり、私はそこから勝ち上がり世界に名前を知らしめます」

【ヒース・ヒーリングのコメント】
「日本でまた試合ができることを楽しみにしている。今回グランプリに急遽参戦できることが嬉しく、そして再び日本のファンの前でテキサスクレイジーホースの戦いを見せられることが何よりのモチベーションになっている。またこうやって日本のファンの前で試合をできる機会を作ってくれた榊原さんに心から感謝したい。ブランクはあるが、そんな心配はいらない。俺はこの時のために前から準備をしていたんだ。当日を楽しみにしていてくれよな」

【キング・モーのコメント】
「今回は2つの目的を達成するために日本に帰るぜ。一つはベルトのコレクションを増やすため、二つ目はあの賞金を全部頂くためだ。無差別級なだけに注目度もトロフィーもデカい。それをすべてもらって帰るつもりだ」

【アミール・アリアックバリのコメント】
「シェイン・カーウィンは強いファイターだと思っていたのだが、間違いだったようだ。お前は臆病者だ。女みたいに怖がって家から出ない臆病者だ。今後一切、リングに姿を現すな。戦いの場に出てくるべき人間じゃない。サッカーでもやっていろ。ヒーリングにはせいぜいよく準備してリングに上がれと伝えてくれ。なぜなら、俺は誰にも手加減しない。ヒーリングは自分の血の海を見ることになるだろう」

【ニキータ・サプンのコメント】
「ウクライナ人にこのような機会が回ってくることは頻繁にない。このチャンスを最大限に活かすつもりだ。日本の関係者には申し訳ないが僕は負けるために日本に行くつもりはない。対戦相手よりMMAは長くやっているが、このレベルでの試合は付け焼き刃の技術になんて頼れない。最終的には小細工なしの互いのバックボーンである打撃での打ち合いになるだろう。僕は得意の回転系の技を出しまくる。出し惜しみはしない。この試合で名前を憶えてもらってRIZINのレギュラーになるために全力を尽くすつもりだ」

【ミルコ・クロコップのコメント】
「私は最初にヴァンダレイがこれだけ大切なイベントにあっさりと背を向けたと聞いた時は怒りを鎮めることができなかった。もし彼がRIZIN2016無差別級グランプリの権威が失墜しても構わないと思ったのであれば、私がなんとしてもそのダメージを最小限に食い止めたいと思った。キング・モー選手には経緯を表しておきたい。なぜならばグランプリチャンピオンになることが精神的にも肉体的にもどれだけタフなことかを私も知っているからだ。そして今、彼が2本目のベルトを取るという野心を持って参戦してくるということであれば、それを止めるのは私の役目だと思った。このグランプリを観戦する全ての人に、私は最高のパフォーマンスを見せるということを約束しよう。そしてそれが結果的に無差別級グランプリのベルトを私にもたらすことになると信じて」

【スコット・コーカーのコメント】
「MMAが世界中に広まり、様々な国の団体が結託し選手たちに機会が与えられることになるだろうと信じていました。今回日本で行われる無差別級グランプリはキング・モーにとって彼が世界トップレベルの選手だということを示す絶好の機会だと思っています。キングに栄光あれ」

画像6: 2015年GP覇者 キング・モー、PRIDEファイター ヒース・ヒーリングが無差別級トーナメント電撃参戦!

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