2016年7月16日(土)、六本木にて『RIZIN FIGHTING WORLDGRAND-PRIX 2016』の公開記者会見が行なわれ、9月・12月に開催される『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016無差別級トーナメント』について質問に答えた。

——今回の会見では9月、12月大会のカード発表などがありましたが。

榊原 9月大会はこれでは終わらないので、幾つかサプライズを用意したいと思っています。年末に向けて勢いをつけるにはしっかり9月25日の大会をフルハウスにして、地上波ゴールデンで視聴率を叩き出していかないといけない。視聴率競争の中に格闘技でチャレンジしていったときにやっぱり数字は付いてまわるので。ドラマと比べて、他のスポーツと比べて、他局と比べてどうだったという。だから9月は世間の皆さんに届くカードを用意していきたいなと思っています。
もちろん”勝負論”があるカードです。選手も周りのセコンドも観るほうもジリジリする、格闘技の醍醐味が味わえる”勝負論”を持ったカードが大事です。
9月にやることになった山本アーセンvs才賀紀左衛門も、周りからは「闘わせるにはまだ早いんじゃないか?」とか、「RIZINから生まれたスター性がある選手同士を食い合わせてどうする」とかいろいろと言われましたけど守ってる場合じゃない。いろいろと考えるかもしれないけど考えてもしょうがない。クロン・グレイシーvs所英男もいま組める可能なカードで世界に向けてチャレンジできるカードです。
だからRENAの試合にしてもそう思っています。彼女の場合は総合をやるっていうテーマに関しては去年の大晦日にクリアしています。それで、彼女にとってもボクらにとっても去年の作品が素晴らしすぎるので、その作品を超える試合をすることができるのか? あとはキチっと”勝負論”を持った試合を考えています。
ギャビ・ガルシアもそうですし、村田夏南子もそうです。しっかりしたカードでなければギャビでも、村田でも出す気はありません。だから、ワンマッチで6試合、グランプリで6試合。計12試合。しっかりとした”勝負論”を持ったいいカードを用意します。

——無差別級トーナメントのルールは?
榊原 グランプリのルールですが、9月大会に関しては5分2Rにします。ドロー判定ありで、1R延長ラウンド決着になります。29、31日に関してはマストシステムでジャッチをして勝者を決めていこうと思っています。

——賞金総額は? 
榊原 50万ドルくらいで考えております。

——9月はキックの試合はありますか?
榊原 9月はキックの試合は組もうとは思ってません。ただ、12月の29日は格闘技のお祭り的な要素を入れようと思っています。ミックスルールの試合があったり、K−1勢の選手たちにもまたいい感じで絡んでもらえたらいいなと思っています。

——9月の大会はヴァンダレイ・シウバは出場はないですが会場には来ますか?
榊原 もちろん会場には来ます。ファンの人と交流したりそういうことはする予定です。ミルコ・クロコップがこのトーナメントに出場することが決まった瞬間からヴァンダレイは、「29日はミルコとやりたい」と自分の中でロックオンしているので、ミルコが勝ち上がってくれば29日はヴァンダレイとミルコの潰し合いになりますね。あの2人が闘うのは本当にこれが最後になると思うんだよね。トーナメントでしか巡り会えないカードだと思うし、ワンマッチで組むカードではないと思っているので。だから、29日にさいたまスーパーアリーナで花道を歩く姿を見たいなと個人的には思っています。まあ、でもこれは勝負の綾なので。

——9月、12月と3大会開催されるわけですが、RIZINが一気に攻めているイメージがあるのですが。
榊原 まあ、攻めるしかないというか。UFCの買収問題もそうですが、いま格闘技界は大きな変動期だと思っています。1976年(アントニオ・)猪木会長と(モハメド・)アリが闘ったあの6月26日が「世界格闘技の日」になりました。
あの日が総合格闘技の種を蒔いた日なんです。そこから芽が出たのが2003年に誕生したUFCです。でもそのあと、UFCはアメリカの社会の中では受け入れられず押し出されます。その期間に日本が、日本のPRIDEが総合格闘技を育てたんです。まあ、UFCもあのときは受け入れられなかったけれどゆくゆくは広がっていったかもしれませんが……でも、日本のPRIDEがなかったら、いま2016年のこのタイミングでUFCがここまで大きくなっていなかったんじゃないかなと思うんですよね。あとはメディアの環境も変革期です。ひょっとするとすべての格闘技はインターネットで観れるんじゃないのっていう時代です。しかし、RIZINをゆっくり育てる気はありません。急速に垂直に立ち上げていくためにはやっぱりテレビの地上波、フジテレビで放送されることは選手たちにもいいですし、より多くの人たちに認知してもらうためにも必要不可欠です。まあ今はいろいろな方法があると思うので、今後はメディアのあり方がどう変わってくるかわかりませんが、そのためにも世界に向けてRIZINをプレゼンテーションしたいです。この3大会で「RIZINって凄いね」って言ってもらえるような大会にしたいです。

This article is a sponsored article by
''.

No Notification