「相手の秘策がわからないぶん、怖さは凄くある」青木真也

—試合を目前に控えたいまの心境は？
とくにこれといって何もないです。（相手が桜庭選手でも？）そんなこと言えば毎回、特別な試合になるわけで。とくに何もないですよ。

—どんな試合になると思いますか？
どんな試合……。まあ、どうしようもない試合になるんじゃないですか？　「オマエら、何やってんだって。どんな試合組んでるんだって」って試合だと思いますよ。「オマエらが高いギャラを持っていくよりも、もっと下でわけたほうがいいんじゃないか」って、そういう試合なんじゃないの？

—試合内容に関しては？
試合内容で言えば……どうなんだろうね？　僕自身も相手の秘策がわからないぶんだけ、怖さは凄くありますし。そういう部分の厳しさというか、試合に向けたシリアス感は毎回変わらず持っていますよ。

—体重に関しては？
まあ、70kgならそれがいいんだけど、そういうもんではないのはわかってるので。明日、計量なんですけど、相手が揃えてこないのも自分の中で感じてるし。それでもやらなきゃいけないのか、そんなところまで含めて自分自身、覚悟もしてますし。日本の格闘技の大きなイベントで戦うことがどういうものなのか、理解して試合に臨んでるつもりなので。体重の問題でどうこうというのはないですよ。

—シンガポール合宿の仕上がりは？
いい過程は踏めたと思います。試合をする覚悟も作れたと思います。そして、苦しい思いをして、それに見合う対価をもらう、価値のある試合だと自分でも思っているので。それだけの練習もしてきたから、精神的にもいい状況なんじゃないかなって思います。