ラマザン・テミロフ「ベルトを絶対取ろうと思っている。名前を出すなら堀口恭司選手」

ーー見事なKO勝利でした。試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。

テミロフ 試合終わったばかりですけど、RIZINで2戦2勝でものすごく嬉しいです。

ーーさいたまスーパーアリーナという大きい会場で勝利できて嬉しかったですか。

テミロフ 前やったところと、大きさの違いがあって嬉しいです。

ーー対戦相手と実際に戦ってみての印象を教えてください。 

テミロフ 打撃戦になるとは分かっていて、そや選手の試合もみて、パンチ・キックのある選手だとはわかっていましたが、思ったよりスピードがあって、プレッシャーも思ったよりかけてきて、1Rからタックル来ると思ってなかったのでびっくりしました。

ーーパンチを受けてプランの変更はありましたか。

テミロフ ダウンは間違いないので、自分の打撃を信じて勝つという気持ちでやりました。

ーーRIZIN2連勝となりました。今後の目標・展望を教えていただけますか。

テミロフ RIZINというプロモーション、関係者にお願い。この階級のベルトを絶対取ろうと思っている。だれでもどれくらい強くてもぶっ倒していくので。名前を出して欲しいと言われれば、堀口恭司選手です。

ーー大晦日の大会に出たいという意欲はありますか。

テミロフ 大晦日にも出たいけれど、一番欲しいものはベルトなので、そのために戦いたいです。

ーー堀口選手にたどり着くために他の選手もどんどん倒していくつもりですか。

テミロフ 堀口選手と戦いたいですが、正直言うと、相手は選ばないです、誰でもいいです。どんな強い選手でもどんどん倒していきます。

ーーInstagram に計量の写真を上げて、たくさんのコメントがついていましたが、勝利後ファンにどんな言葉をかけるつもりですか? 

テミロフ (陣営が代弁:ラマザン選手は中央アジアの周辺国ではトップ選手なので、たくさんコメントが来ます)日本にいる皆さん、ウズベキスタン、国の方や関係者、両親へのメッセージとしては、これからウズベキスタンの選手としてラマザン・テミロフという名前で引っ張っていくので信じていてください。RIZINというプロモーションのことは、ウズベキスタンには知らない人もたくさんいましたが、自分が試合をすることでRIZINの名を中央アジアで広めて今回ファンも来ているので、その人たちのためにも、早くベルトを獲りたいのです。日本にいる皆さん、中央アジアで見てくれている皆さんに、感謝しかない。

征矢貴「また必ず征矢貴、復活するので」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせください。

征矢 悔しいの一言ですね。前回の試合よりはねなんかもう未練はないですけど、まあ勝って応援してくれてる皆さんの期待に応えるというか、喜ばせたかったなという思いが強いですね。

ーー1R序盤からかなり飛ばして、ハイペースでパンチを繰り出していました。作戦でしたか? 

征矢 そうですね、もう今回は正直1Rの5分間しか考えてなくて、5分間のうちで倒してやろうと思っていたので、まあ作戦通りではありますね

ーー 先ほど「悔いがない」という話もありましたが、それは自分自身のやりたいことを出し切ったという意味なのか、それとも相手に完敗したという意味なのでしょうか?

征矢 うんまあ、完敗とは思わないですけど、まあ相手の方が強かったなっていうのは、もちろん思うんですけど「悔いはない」というのは、倒しにいった結果、ああいう結果になってしまったというところで、自分の中で、そこは仕方がないという。そこはやっぱり、自分の技術の足りなかった部分があるので、まあ、また練習するしかないなという感じです。

ーー実際に対戦したラマダン選手、対戦前のイメージと違うとこはありましたか。

征矢 イメージ通りに近い距離の打ち合いがすごいパワーがあって、もうちょっとたぶん左フックをかなりもらったのでね、あんなに効くとは思わなかったので、ちょっとそこは。でもまあイメージ通りではありましたね。強いと思ってたんで、はい。

ーー試合を終えたばかりですが今後の目標・展望を教えていただけますか。

征矢 しっかり体調を一番に整えてまた必ず征矢貴、復活するので。その姿をいつも応援してくれているファンの皆さんに見せたいと思っているというのが、今後の展望です。

ーー悔いがないという中で撃ち合いは想定通りな中で勝負を分けたとしたらどこだったでしょうか。 

征矢 勝負を分けたとしたら……、試合中というのはやっぱり冷静でないといけないですし倒しにいくとしても、やっぱり自分の形を守らなきゃいけないと思うんですけど、やっぱり最初に僕のパンチが入って、ラマダン選手の目がちょっと泳いだというか、効いたのがわかった時に、ちょっと冷静さを欠いてしまった、そこがよくなかったと自分では思いますね。

ーーこの結果を受けて、戦い方自体はこれからも変えずにやっていきたいと思っていますか? 

征矢 戦い方は変えません。結果論になってしまうのですが、あそこで1発、僕が一瞬早くパンチを入れていれば、みんな褒めてくれるし、まあ、こういう結果になったら、もちろん僕が「何やってんだよ」って言われる結果なんですけど、戦い方は変えずに、しっかり技術を向上させて、メンタルもそうですね、試合中の。メンタルも安定させたいなと思ってるので、戦い方自体は僕は変えるつもりはないですし。

ーー一番試合をしたかった会場としてさいたまスーパーアリーナの名前を挙げていました。今日5度目のRIZIN参戦で初めてさいたまスーパーアリーナの舞台に立った率直な感情を教えてください。 

征矢 まず入場セレモニーからさいたまスーパーアリーナで、ファンの皆さんと会場の一体感を感じて、やっぱり「やっと来れたな」と言うふうに思ったのが率直な感想ですかね。でもこういう結果になってしまって、なんでしょうね、すごく悔しいんですけど、ここで戦えたっていうのは僕の中の財産ですし、今後格闘技を続けていくなかで、すごいいい経験になったなと思います。

ーー征矢選手と同じようにクローン病を抱える方やほかにも病気を抱える方で、今日征矢選手の試合を見て勇気づけられた方も多いかと思います。改めてそういった方々に是非何か言葉を。

征矢 結果はああいう結果になってしまったのですけど、うん、まあ僕はやっぱり逆境というか、そこから復活する姿を見てもらいたいなと思っているので。同じ病気や違う病気、いろんなことで苦しんでいる人がいると思うのですけど、僕自身も苦しんで、体調良くなったり悪くなったりを繰り返すので、そこでもまだ諦めずここから上に上がっていく姿を見ていただきたいですね。すべての、それは病気じゃなくても悩んでいる人や行き詰まっている人にも、「俺も一緒だ」と、「俺も一緒だけどがんばる」という姿を見せたいです。

ーーテミロフ選手の打撃を被弾していたがダメージがないように見えます。現在のダメージ具合はどうですか? 

征矢 ダメージとしては、脳震盪という、脳へのダメージは間違いなくあると思うのですけれど、特にどこかの骨が折れたり顔が痛いというのはないので綺麗にもらってしまったのかなと。ちょっと映像を見たのですけど、自分が打ちにいったときに多分綺麗にもらってしまったんだろうなという感じです。怪我はないですが、脳にダメージは、間違いなくありますね。

ーー対戦したテミロフ選手もベルトを獲りたいとお話をされていたのですが、今回の敗戦を踏まえて、どうフライ級で戦っていきたいのかビジョンを教えてください。 

征矢 どう戦っていきたいというのは、僕は自分のエゴを通すというか、自分の戦いをするだけなのですけれども、誰が相手でも、まあ負けてしまったので、もしまたチャンスをいただけるなら、誰とでも僕は試合します。

ーーダッキングで避けることを遂行しきれなかったのはなぜですか? 

征矢 ダッキングで避ける練習はしていたのですが、やっぱり右はもらっていないと思うのです。ダッキングで避けていたのですが、ちょっと左のフックは見えなかったのが、避けられなかった大きい要因です。で、なんで見えなかったかというと距離が近すぎたっていう。まあ冷静じゃなかったと。こう、行けると思ってアツくなった時に、左フックが見えない角度から出てきたのが効いてしまったので、ダッキングでそこは避けられなかったんだろうなと思います。

ーー効かされたときにディフェンスには回らず撃ち合いを選んだことはご自身のスタイルだからですか? 

征矢 テミロフ選手は僕が下がったときに強烈な打撃を打ってくると思ったので、だったらじりじりプレッシャーをかけた方が僕もバックステップ対応できますし、相手の攻撃を潰せるからと思ったのと、やっぱりお互いに効いていたので。僕も効いていたのですけど、テミロフ選手も効いてて。今回色々あって1Rで勝負を決めるとは決めていたので、ああいう戦い方になりました。

ーーその1Rで決めたかったという理由は?

征矢 また別の機会に話そうかと思います

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