5月29日(火)、東京都内でRIZIN FIGHTING FEDERATIONが『RIZIN.11』(7月29日、さいたまスーパーアリーナ)と『SHOOT BOXING Girls S-cup ~48kg世界トーナメント2018~』(7月6日、TDCホール)の合同記者会見を行った。
会見にはRIZIN実行委員長榊原信行、RIZIN統括本部長髙田延彦、浅倉カンナ、石岡沙織、山本美憂。そして、シュートボクシング創始者・シュートボクシング協会会長シーザー武志、RENA、MIOが出席した。
早くも浅倉カンナとRENAの再戦が決定!
両者は2017年年末、大晦日の女子スーパーアトム級トーナメント決勝戦で激突。その試合では浅倉カンナが1Rにチョークスリーパーを決めて優勝し、敗れたRENAはMMAデビュー後、初黒星を喫している。
RENAは、『RIZIN.11』参戦の前に7月6日(金)にTDCホールで開催される『SHOOT BOXING Girls S-cup ~48kg世界トーナメント2018~』でMMAのルールで試合する。
7月の連戦について「今回『Girls S-cup』が第10回目です。まさか10回目にMMAで出場するとは、まったく思っていなかったのですが、いま、女子格闘技の波が来ているのでその波を大きくするためにもプロである以上、一生懸命がんばろうと思っています。いろいろな声があると思いますが、熱が冷めては意味がないと思いますので、リング上であんな大失恋をしたことはないんですけど…(笑)。試合を受けてくれたカンナ選手には感謝しています。ありがとうございます。前回の試合は『カンナ選手』ではなく、『カンナちゃん』だったので。今、考えるとそこが初めからダメだったなと。でも今は『倒すべき相手、浅倉カンナ選手』と気持ちを切り替えているので。7月は連戦で厳しいですが、しっかり勝って『中心は私なんだぞ!』というところを見せたいと思います」とRENAらしい強きのコメント。
それに対して浅倉は「RIZINで“ジョシカク”を盛り上げてきたのはRENAさんで、トーナメントを開催できたのもRENAさんの活躍のおかげです。自分は1回勝ったからってRENAさんを超えたとは思っていません。でもMMAファイターとして、チャンピオンとして、次はRENAさんにタップしてもらおうかなと思っています。7月は2人でおもしろい試合をして盛り上げていけたらと思っています」とこちらも浅倉カンナらしい発言をした。
浅倉カンナとRENAの再戦をめぐりSNSで賛否両論が飛び交ったことについて、榊原信行RIZIN実行委員長は「炎上上等だと思っています。好き勝手言ってもらっていいと思います。だけど、それを払拭するかどうかはこの女子格闘家2人。僕らは女子格闘技をもっともっと世間に届けたいと思っています。この波をビックウェーブにして、日本の女子格闘技が世界を飲み込んでいく、そんなふうにしていきたいと思います」とコメントした。
さらに、追加カードとして石岡沙織vs山本美憂が発表された。
MMA挑戦後、5戦目となる山本美憂は、昨年10月以来のRIZIN参戦。対戦相手はベテランの石岡。昨年8月に『DEEP JEWELS 17』で行なわれた「女子スーパーアトム級トーナメント出場者決定戦」で浅倉カンナに敗北を喫している。今大会どんな闘いを見せてくれるのか。
石岡は「この度、“ママファイター”同士の闘いができて大変嬉しく思っています。私たちにしかできない試合をして、ママさんたちに勇気を与えたいです」とコメントした。
山本は「(昨年)10月に敗れ、しばらく間が空きましたけど。現在はいい環境で強くなることだけを考えてやっています。7月の試合を楽しみにしていてください」とコメント。
また、イリー・プロハースカvsブルーノ・カッペローザの重量級の追加カードも発表された。
以下、質疑応答
――RENA選手は2連戦が決まったことについてどうですか?
RENA「(試合が終わって)3週間という短いスパンで試合をしたことがないので、どうなるかわからないのですが、私は気持ちでなんとかなる選手なので。大きな怪我さえしなければ大丈夫かなと」
――RENA選手と改めて再戦が決まって。
浅倉「5月の試合後(のリング上で)は勝ち方が良くなくてはっきり言えなかったのですが、チャンピオンとして、いつでも試合をやるぞという気持ちではいたので。最高の状態で7月29日に試合ができればいいなと思っています」
――石岡沙織選手と山本美憂選手、それぞれの印象をお聞かせください。
石岡「テレビでみていた選手で、トップアスリートの選手と肌をあわせることができることが本当に嬉しいです。ただMMAのキャリアでいうと自分の方が長くやっているので、ここはしっかり勝ちたいと思います」
山本「MMAでは大先輩なので、いままでやってきた失敗を絶対にしないこと。まだ時間があるので強くなった自分でぶつかっていきたいと思います」
――石岡vs山本の今回の試合のテーマは?
榊原「女子格闘技は男子に比べるとまだまだハードルが高いと思います。でも石岡選手と山本選手は母になっても自分の夢を諦めずに追いかけています。2人とも凄く輝いています。せっかく地上波で放送していただけるのなら、多くの頑張っている女性にこの試合を届けられたらなと思っています。この2人にしかできない試合を届けられたらなと思います」
――7月6日、RENA選手はどんな選手と闘いたいですか?
RENA「いま打撃系でやっても意味がないと思うので、寝技の強い選手。あえて言うならタックルができる選手が一番手っ取り早いかなと。別々に練習をしなくて済むので…。まあ誰でもいいかなと思ってます。でも、一色単に練習しちゃった方が早いので。そっち系の選手をお願いできたらなと思ってます」
――石岡選手は、将来的には誰と闘いたいですか?
石岡「この一戦は凄く大きな一戦です。自分の中で大きな一戦です。その先はまだわからないですが可能性を秘めた試合ですので、この一戦にしっかり集中したいと思います。
――RENA選手が7月6日に負けた場合でも浅倉選手との試合はありますか?
榊原「やります。それも含めて7月29日のカンナ戦へ向けての準備だと思っていますので。カンナ選手へのリベンジに向けて7月6日はひとつの通過点です。それによって29日組む、組まないはまったく考えていません」
【選手コメント】
イリー・プロハースカ選手
「ミルコ選手が大怪我をした事について、非常に残念な気持ちであると同時に彼の心中を察すると、とても心苦しい。彼のようなレジェンドと手を合わせる事は私にとって最大のチャレンジであり、またその機会を非常に楽 しみにしていたが、今はまずはミルコ選手が全快してくれる事を祈るのみ。彼が1日でも早く回復し、手を合わ せる事が出来る日を待ち望んでいる。今回の対戦相手はとても攻撃的で良い選手だが、私の実力を証明するためには完封して仕留めなければならない相手だと思う。さいたまスーパーアリーナで再び日本のファンのみんなと会える事を楽しみにしている。みんなを満足させる戦いを全力でお見せしたい」
ブルーノ・カッペローザ選手
「RIZINに初めて参戦してから、またこのリングに戻ってくる事を目標に今までやってきた。今回このような機会をもらえてとても嬉しい。今の自分にとってはRIZINで試合することが世界一大切だと思っている。プロハースカ選手はアグレッシブで、素晴らしい選手だから私とは相性が良いだろう。日本の皆さんにエキサイティングな試合を見せられるよう最大限、力を尽くして試合に臨むので楽しみにしていてい下さい」
RIZIN.11(RIZIN女子MMAルール 49.0kg:5分3R / インターバル60秒 ※肘あり)
浅倉カンナvsRENA
RIZIN.11(RIZIN女子MMAルール 49.0kg:5分3R / インターバル60秒)
石岡沙織vs山本美憂
RIZIN.11(RIZIN MMAルール 93.0kg:1R10分 / 2R5分 / インターバル60秒 ※肘あり)
イリー・プロハースカvsブルーノ・カッペローザ