3月16日(土)東京・六本木の「六本木ヒルズアリーナ」で超RIZIN.3の発表会見が行われた。
司会進行はRIZIN実況の鈴木芳彦アナウンサーが担当、会見には榊原信行CEOが登壇し、超RIZIN.3を7月28日(日)さいたまスーパーアリーナのスタジアムバージョンで行うことを発表。合わせて朝倉未来と平本蓮の一戦をメインイベントで行うことを明らかにした。
会見には榊原信行CEOと対戦が決まった朝倉未来と平本蓮、4月29日のRIZIN.46から1年間の冠スポンサーとなるYogiboの木村誠司会長が登壇した。
朝倉未来 vs. 平本蓮が決定!両者引退を賭け”真夏の格闘技の祭典”で激突!
一昨年・昨年に続き今年で3回目の開催となる超RIZIN。さいたスーパーアリーナをスタジアムバージョンにして開催する大会のメインイベントは朝倉と平本の一戦に決定した。
昨年11月、キックボクシングルールの戦いでYA-MANに敗れた朝倉に対し、平本は大晦日RIZIN.45でYA-MANに判定勝利。早くから舌戦を繰り広げてきた両者の対戦がこのタイミングで実現することとなった。
最初にコメントを求められた平本は「ずっと望んでいた、自分が目標にしていた試合でもあるし、朝倉未来っていう存在が自分の中で刺激を与えてくれて、こんな感じのカリスマというか唯一無二の存在で、すごい自分の中で感動した部分とか尊敬とか憧れとか……」と殊勝に語り始めたが、「そんなもんある訳ねえだろ、バカ! ケラモフに負けて、YA-MANにのばされてイジけてるんで、僕が最後のとどめを刺そうと思います。ボコボコにします」とやはり手のひらを反す。
これに対し朝倉は「去年の年末に弟から刺激をもらって、俺がRIZINのフェザー級を盛り上げてきたっていう自負があるので、年末にトップ戦線に食い込みたいなっていう中で、復帰戦にラクな相手を用意してもらったんで、ボッコボコにして痛めつけてやろうかなと思います」と返答。「もし万が一平本に負けたら、俺は格闘技人生引退します」ともつけ加える。
平本はこれにすぐさま「俺もこいつに負けたら引退します。絶対負ける訳ないんで」と反応し、両者はさっそく火花を散らす。
「別に引退しなくていいんじゃないの」と2人の間に座った榊原CEOは苦笑いだったが、
平本 もうここで負けたら終わりなんで。朝倉未来に負けたら僕は引退します。
朝倉 ということなので、平本の引退試合をみなさん見に来てください。
平本 いやいや、朝倉未来の引退試合を楽しみにみなさん来てください。
と、2人のやり取りはやむことがなかった。
未来「長い格闘技人生の最後が平本で終われない」
昨年は7月に第4代RIZINフェザー級王者決定戦でヴガール・ケラモフに敗れ、続いてYA-MANにも敗戦とメンタルを含めたコンディションが気がかりな朝倉だが、記者からの質問に「もうバッチリです。練習もやってますし、ここから4ヶ月間あるので、来週からタイにも練習に行くんですけど、過去最高の仕上がりにして、負ける訳ないんですよ。俺は普通にフェザー級トップ、トップの方にいるので」と回答。だが、ここにも平本が「YA-MAN以上の失神させます」と噛みついていく。
朝倉はしかし熱くなることなく「3勝の坊やを1回練習してあげます。痛めつけます」と応じ、「相手がどうとかいうより引退を懸けた試合なので、長い格闘技人生の最後が平本で終われないので、本当に本気で仕上げてきます」と試合への覚悟を示した。
成長を見せる平本に対しては、しかし「MMAの選手としてはまだまだだなと思いました。組みとかスクランブルとか。打撃は上手いけど、別に威力もないじゃないですか。1回もKO勝ちもしてないし。まず普通にやって俺が勝つなっていう感じです」と印象を語り、「ラクな相手」「準備運動みたいな感じ」と切り捨てる。
平本「BreakingDownルールに則って1分以内で倒します」
一方で平本も「負ける訳ないです」「BreakingDownルールに則って1分以内で倒します」と最後までキャラと強気を崩すことがなかった。
榊原CEOは会見中で2人を「それぞれの色・輝き方は違うけど、輝きを放ってRIZINをここまでみんなの心を震わせるコンテンツ、戦う場所にした、そんなスーパースター2人」と評価。そんな2人のダークヒーローによる戦いが、今夏いよいよ決着を迎える。
Yogiboが2024年ナンバーシリーズの冠スポンサーに就任決定!
また会見では4月29日のRIZIN.46から1年間、超RIZIN.3を含めたナンバーシリーズの冠スポンサーにYogiboが就任したことを発表。登壇した木村誠司会長は榊原CEOと握手を交わし、「Yogiboも10周年で、海外展開されてるRIZINさんと親和性が高いので、我々の展開にも繋げたい」と意気込みを語った。
Yogibo presents 超RIZIN.3 決定カード(選手コメント掲載)
朝倉未来 vs. 平本蓮
朝倉未来
こんにちは、朝倉です。去年の年末に弟から刺激をもらって、俺がRIZINのフェザー級を盛り上げてきたっていう自負があるので、年末にトップ戦線に食い込みたいなっていう中で、復帰戦にラクな相手を用意してもらったんで、ボッコボコにして痛めつけてやろうかなと思います。もし万が一平本に負けたら、俺は格闘技人生引退します。(平本:朝倉未来に負けたら僕は引退します)ということなので、平本の引退試合をみなさん見に来てください。(コンディションは)もうバッチリです。練習もやってますし、あとここから4ヶ月間あるので、来週からタイにも練習に行くんですけど、過去最高の仕上がりにして、負ける訳ないんですよ、俺は普通にフェザー級トップ、トップの方にいるので。3勝の坊やを1回練習してあげます。痛めつけます。相手がどうとかいうよりも引退を懸けた試合なんで、長い格闘技人生の最後が平本で終われないので、本当に本気で仕上げてきます。(平本の負けた方がベルトを巻くという提案について)あたかも自分が1回でもベルト獲ったことあるような口ぶりだったんで、何目線で言ってるのかな。(平本の)気になる部分、特にないっすね。(メリットがないと語っていたのに試合を受けたのは)ラクな相手だからですよ。でも俺が狙ってるのは今年の大晦日にトップに絡んでる奴と戦って復活するってことです。準備運動みたいな感じですね。俺が負けなければもっと盛り上がっていくんじゃないですか。(平本の評価は)MMAの選手としてはまだまだだなと思いました。組みとかスクランブルとか。打撃は上手いけど、別に威力もないじゃないですか。1回もKO勝ちもしてないし。まず普通にやって俺が勝つなっていう感じです。なるべく長い時間掛けて痛めつけようかなと思います。(フェザー級のベルトが最終目標? それとも誰かにリベンジしたい?)鈴木千裕とか金原(正徳)さんとか、クレベル(・コイケ)、(ヴガール・)ケラモフ、その辺と試合したいなっていう風に思ってます。
平本蓮
RIZINファンのみなさんこんにちは、平本蓮です。僕もずっと望んでいた、自分が目標にしていた試合でもあるし、朝倉未来っていう存在が自分の中で刺激を与えてくれて、こんな感じのカリスマというか、唯一無二の存在で、すごい自分の中で感動した部分とか尊敬とか憧れとか……そんなもんある訳ねえだろ、バカ! ケラモフに負けて、YA-MANにのばされてイジけてるんで、僕が最後のとどめを刺そうと思います。俺もこいつに負けたら引退します。絶対負ける訳ないんで。俺も朝倉未来なんかに負けたら引退します。ここで約束します。もうここで負けたら終わりなんで。朝倉未来に負けたら僕は引退します。朝倉未来の引退試合を楽しみにみなさん来てください。YA-MAN以上の失神させますよ。(朝倉:3勝の坊やを1回練習してあげます)3勝の坊やとのビッグマッチになってしまう朝倉未来なので、みなさんそこはあんまり触れないでください。(心境は?)ワクワクしてます。それだけです。僕が絶対勝つんで、だから社長に提案なんですけど、これが朝倉未来の引退試合になったら、本当に無冠の帝王で終わっちゃうんで、僕これタイトルマッチにしてほしいんです。負けた方がベルトを巻く、新たなタイトルを作ってほしいです。今回の試合負けた方がRIZINの新たなタイトルを獲れる、負けた方がチャンピオンになるっていう。勝った方が勝ち上がって、負けた方が引退してチャンピオンになる、そういう試合にしてほしいです、お願いします。巻かせてあげたいんですよ、朝倉未来に。1回でも巻かせあげたいなって。無冠同士、ちょうど面白いじゃないですか。こんなにフザけたタイトルマッチはないですよ。あんまりTHE MATCHと対抗した意識はないですけど、とりあえずこの大会に出れない格闘家はお前ら全員ショボすぎるぞって。この大会に出れた者が正義だと思います。(THE MATCHをPPVで)余裕で超えると思います。(朝倉は)最近アイドルのプロデュースとかよく分からないことやってるので、秋元康みたいになってなかったらいいなっていう感じですかね。(勝てると思ったタイミングやきっかけは)いや、もうノりです。負ける訳ないです。簡単に言えばYA-MANにぶっ飛ばされたんすよ。YA-MANにぶっ飛ばされたからこの試合が決まりました。いちいち聞かなくても分かるじゃないですか。(この試合が格闘技界にもたらす影響は)そんな格闘技界のこととか、自分のことは自分で頑張れっていう感じですね。これが与える影響とかじゃなくて、自分のことを自分で頑張れっていうだけです。僕なんて小学校の時に夢、目指していたK-1なんか潰れてやりたい夢なんかなくなったんですけどなんとかなってるんで、お前ら自分で頑張れって感じです。BreakingDownルール則って1分以内に倒します。