12月31日(日)にさいたまスーパーアリーナにて開催されたにゃんこ大戦争 presents RIZIN.45の出場選手たちの試合後インタビューを公開!

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試合後インタビュー 後編 / にゃんこ大戦争 presents RIZIN.45

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伊澤星花「試合している時間がすごい幸せだった」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますでしょうか? 

伊澤 うれしいというかホッとした気持ちと、悲しい気持ちと、幸せだったなという気持ちが混ざって複雑な心境です。

ーー幸せというのは、組んでいる時間がですか?

伊澤 そうですね、ずっと見てきた選手と試合すると思ってなかったので、試合している時間がすごい幸せだったなという気持ちです。

ーー山本美憂選手と実際に対戦してイメージと違うところはありましたか?

伊澤 やっぱりレスリング力がすごい強い選手とはわかっていたんですけど、やってみて、引退試合で最後の試合だったってこともあってすごい気持ちが強い印象を映像よりも感じました。

ーー試合を終えたばかりですが、今後の展望や目標を教えてください。 

伊澤 まだこれからのことはそんなに考えてないんですけど、とりあえず直近だとDEEP JEWELSのベルトがBLACK COMBATに獲られてしまっているので、そのベルトを取り返しにいきたいと思っています。

ーー今BLACK COMBATのベルトの話が。階級が下だと思いますが、大丈夫でしょうか。二階級を行き来するのですか?

伊澤 もともと体重がそんなにないので、全然今回も減量もそんなになかったので、全然下に行くことは苦しくないかなと思います。

ーー将来的に今のスーパーアトムより上の階級は考えず、下の階級に落とすのでしょうか? 

伊澤 そこもまだ、今後ゆっくり考えていこうかなというところまだまだ技術もフィジカルも足りないことがいっぱいあるのでそういうものをつけながらこれからどうするか考えていきたいと思っています。

山本美憂「いつまでもRIZINの山本美憂として誇りに思ってこれからもがんばっていきたい」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますでしょうか? 

美憂 なんか微妙な感じですね、うふふ。スッキリはしていないです。

ーーまたやり返したくなってしまいましたか?

美憂 ははは!本当に試合内容が1R目とかも寝技もすごい警戒というか「すごいんだろうな」というのがあったんですけど、首とか取られたりとかしていても、やっぱりパワーとか力は多分私の方があったし、ディフェンスとかも練習してきた分、「あ、こんな感じか」という感じだったんですよ、だから1R戦って、2R、3Rフルで戦って「行ける!行ける!」という感じだったのですけど。2Rめで揉み合ったときに、遠い方の足をバッと取っちゃったんです。レスリングのときにそこからすくい上げていく技なんですけど、それはMMAやグラップリングにとっては良くなくて、常にこれは私の悪いクセで練習でやったときに注意されていることが、思い切り出てしまって、いやあ悔しいですね。本当に3Rしっかり戦いたかったです。

ーー今の話に出てきた要因がなければもう少し長く戦えましたか?

美憂 そうですね、勝つ自信もありました。

ーー引退セレモニーもありました。

美憂 あとこまで盛大にやっていただけると思っていなかったのでびっくりしました、10カウントとか。

ーー聞いたことで実感は湧きましたか?

美憂 10カウントっていうか、みなさんの声が、「ありがとう」とか「美憂」とかそっちのほうですね、そっちが嬉しいやら寂しいやら悲しいやらで涙が。

ーーこれからどうするかは試合後に見た景色で変わるとのことでした。改めて、試合後に見た景色、そして今後についてはいかがでしたか。 

美憂 まだ色々考えなきゃなっていう。は。パッと何かが見えたっていうのはなかったです(笑)。

ーーひとまずはしばらく休んで?

美憂 はい。休んでというか、MMAは引退みたいな感じにはなったんですけど色々人生ありますからこのあと自分が何をやっていくかよく考えるというか、ただ自分の気分というか、これやろう、あれやろうというのがフッと出てくると思うのでそれに身を任せて自分らしく行こうと思っています。

ーーいま振り返ってRIZINで色々な試合があったと思いますが、パッと思い出す記憶は?

美憂 やっぱRENAちゃんとの試合かな。最後、膝でガーンと負けちゃったけど、あのときは、すごく楽しんでやってた試合でした。沖縄でやったやつ。

ーー日本の女子格闘技をリードしてきました。引退後の女子格闘技界はどうなってほしいと思いますか?

美憂 やっぱりこのままどんどんいろんな選手が現れるてほしいですね。レスリングからも柔道からもいろいろ。

ーー無敗の女王の伊澤選手にはどのような?世界に進出てほしいですか?

美憂 世界にも行ってほしいですね。いろいろな場はあると思うのでチャンスがあれば行ってほしいですね、伊澤選手も日本では無敵ですから、世界に行って力を発揮してもらいたいです。

ーーアーセン選手に期待することは?

美憂 アーセンもうちのジムの子もみんなここからきっとどんどん盛り上がっていくと思うので、もうQUEEN BEEはリングを下りるので、代わりに、ほかの蜂たちにがんばってもらいます。

ーーRIZIN引退ということですが、戦うこと、別の競技などファイトスポーツは続けたい思いがありますか?

美憂 そうですね、まあ、トレーニングはずっとそのまま続けるので、MMAのトレーニングも続けていくので。MMA出るとかそういうのではないですけど、トレーニングは自分の体がどんどんレベルも上達してると思うので、いろいろ。

体もスローダウンしてきたとかは感じないので、もったいないのでこのまま続けますけど。MMAは、他にそういう選手がいるのかわからないけど最初から終わりまでRIZIN以外のリングには上がってない選手なんですよ、私が。100%ピュアRIZINなので、ほかに上がることは考えていないですね、MMAはRIZINで終わり。

ーー高田延彦さんが卒業されたのですが、後釜はいかがですか?

美憂 あはは!私でいいんでしょうか?** 

ーー「出てこいや」とか。

美憂 太鼓は叩こうと思わないので別の形で。フンドシもちょっとアレなので(笑)、別の形で何か。最初から最後まで他のどこにも上がらなかったRIZINの選手だという誇りを持っているので、この先もRIZINでいたいかなと思っています。

ーー選手である前に母という言葉が印象的でした。親子で同じプロ格闘技に打ち込むことはなかなかない。それってどういう経験でしたか?

美憂 当たり前のような感じでいましたけどよく考えたらすごく幸せだなって思ってます。息子のほうが始めたのが早いので先輩で、常に私が後輩だったのですけど、一緒にトレーニングしてたまに同じ大会にも出て、一緒に勝つことができたのは本当にラッキーだと思っています。

ーー入場の時に後ろでアーセン選手が涙されていました。

美憂 なんかやっぱりここまでずっと一緒にやってきたから、うん。

ーー靭帯を痛めたという話でした。普通は1年くらい休むと思いますが。今回は結構早かったのはどういうものだったのでしょうか? 

美憂 5月末に全十字を切ってくっつける手術をして、8月くらいにはスパーリングしていたので。はい、早かったです。最近の医学は発達しているのですかね?わからないけど。前みたいにパカッ!とは開けず、チョンチョンて感じでしたし、あとはリカバリとか、リハビリとか、いろんな私のチームのひとたちが一生懸命やってくれたので相当治りは早かったと思います。

ーー試合後、伊澤選手と結構長い時間ハグをされていました。抱擁していたときに何か言葉をお互いにかけあったり?

美憂 伊澤選手はもうずっと泣いてました、ムオーって、いつものように(笑)。ムオオオンって。でも本当にここまでずっとずっと勝ち続けて引っぱっていってくれてるから、この先もがんばって勝ち続けて!って。チャンピオンでいてほしいし。先ほども出たけれど、次は世界かな。世界一になってもらいたいですね。

ーー入場曲はビギー(ノトーリアスB.I.G.の「JUICY」。めちゃくちゃノリノリで楽しそうに見えましたが、どのような気持ちでリングインをされたのでしょうか? 

美憂 今日ちょうどU-NEXTでうちの弟のドキュメンタリー「It was All Dream」が配信になってそれとビギーの「JUICY」の最初のリリックが同じなんですよ。うちの弟が好きで、カラオケで奥さんとよく歌ったりしていたんです。やっぱり大きなところで聴く「JUICY」はすっごい気持ちよかったです。気づいていただいてよかったです。

ーー(英語)これは質問ではなく、あなたがMMAにもたらしたことに感謝を伝えたいのとあなたはみんなにモチベーションを与えていて、海外のすべてのオーディエンスに英語でメッセージをいただけないでしょうか。 

美憂 (英語)ありがとう。本当に感謝しています。私は世界でもいちばん幸運なアスリートというのかしら、というのも私の戦績って見ればわかるけどあんまり良くはないし、自分の思うようにはいかず負け越してる。だけど、RIZINファンのみんなはずっといつも応援してくれていて、たくさんの愛を注いでくれて、これってただただすごいこと、素晴らしいことだと思っていて、私は本当にファンのみんなや、チームのみんな、たくさんの友達だったり、そういうみんなに、とにかくすばらしい経験をもたらしてくれたことに感謝をしていて、そして神にも感謝をしているし、それから弟。私にこの機会を与えてくれたのは彼だから。負けることはサイアクだけど、いつもそこから学ぶことがあって、前に進めてた。それが人生。たくさんのことを教わった、本当にありがとう。みなさんに感謝しています。

ーー応援してくださったファンに(日本語でも)メッセージをお願いします。

美憂 本当に短いようで長いようで長いようで短い私のMMA人生を、みなさんがいつもいつもたくさんの愛で支えてくれたこと、感謝しています。毎回毎回、いろんなこと私は勉強になっていてそれは勝ちからでも負けからでもそうなのですけど、全てのことにはいろんな意味があって、自分をここまで成長させてくれたMMAそしてRIZINファン、家族、友達の皆さんに本当に感謝しています。これから先もRIZINがどんどん大きくなるのをどんな形でサポートできるかわからないけど、いつまでもRIZINの選手、RIZINの山本美憂として誇りに思ってこれからもがんばっていきたいと思います。ありがとうございました。

上田幹雄「日本人代表としてRIZINの舞台で海外選手と戦っていきたい」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますでしょうか? 

上田 もう、プロになってから1試合1試合終わるたびに、もう嬉しいよりホッとしているが勝っていて。とにかく今回勝って、来年は世界へいこうと決めていたので今回勝つことで実現に一歩近づいたのかなと思って、ホッとしています。

ーー決まり手の膝は狙っていたのですか?

上田 うん、まあそうですね。やっぱりちょっと1Rめは力んでいて、結構一発二発もらって、2Rは冷静に戦おう、冷静に戦おうと思って。普段のいい癖が出てああなりました。だから行こうとは思ってないです。多分、不意の、何て言うんだろう、無意識に出た技だと思います。

ーースダリオ選手と実際に対戦してイメージと違うところはありましたか?

上田 いやもうイメージ通りの強い選手です。あの、やっぱり勝負というのは時の運なので次やったらどうかわからないし、まあ今回は自分が勝っただけだと思っているし、またやったらもちろん勝ちに行くしっていうことなんで、うん、まあそうですね、相手の印象はとにかく強かったです。本当にやっぱり今現在の日本のヘビー級をずっと背負ってきた選手ですし、その選手にこうやって勝つことができて本当によかったです。

ーー今回見事な勝利でした。今後の目標・展望というのは、先ほど出たように海外ということですか?

上田 海外挑戦とかっていうよりは、とにかくこれで日本人選手とはやらなくていいのかなと思って。今回、自分のなかでは日本選手権ヘビー級の部のなかで勝ったので、来年は逆に言えば、日本人代表としてRIZINの舞台でいろんな海外選手と戦っていきたいですし、リング上でも言ったように、来年もしベルトを作ってもらえるなら、まず自分がそのベルトを巻いて、そのベルトを背負って戦っていきたいなと思っています。

ーー今回、スダリオ選手のほうが経験値的に長いなか、1Rバテたとおっしゃっていましたが、1Rめにはどのような手応えがありましたか?

上田 まあ、まあ、自分が固かったなというのがひとつで、だからなんか、ラスト1分半くらいですかね?セコンドの声が聞こえたときに、「やばいまだ1分半か」と思ってまあ、ちょっと冷静に戦おうと思って見てたら相手も見てくれたんで、相手もまあ疲れてるし、足かどっか効いてんのかなと思ってたんで。まあ、そのまま1R終わって、2Rめとの間の時間にセコンドから「ペース握ってるから、もっと冷静に戦え」って言われて、2Rは冷静に戦うことによってああいう試合結果ができたのでそういう感じですね。

ーー足を効かせている場面がありました。あれは、そういうプランで進めてきたのでしょうか? 

上田 そうですね。やっぱりとにかくあのまあ、僕、あの僕1Rで結構早く決着する試合が多かったので。なので、そこにちょっと奢りすぎず、3R戦おうといいのが今回のテーマだったので。まあ、そういう意味では、とにかくもう足のパワーとかパンチの勝負だと、まだ自分に負ける要素があるかもだったので、とにかく自分が勝てるのは、スピードとキレだったんで、まあ今回はとにかくもうその戦略で足を効かせて、まあパンチの踏ん張りをきかなくさせて行けるところは行くっていう作戦だったんで、まあそれが実行できたのでよかったです。

ーーローキックもそうなんですけど、あのボディへの三日月蹴り等の手応えはどうでしたか?

上田 三日月もそうですし、ミドルもそうで、結構手応えはあったんですけど、でもやっぱりあっちのほうが、まあ経験もあるからなのかわからないですけど、効く顔をしてなかったので、まあそこはちょっと「あれ、大丈夫かな?」と思ってずっと焦りがあって力んじゃったところがあったのですけど、セコンドが1Rと2Rの間に「効いてるから」って言ったんで、「なるほど」と思って、じゃあ自分がちょっと力んで焦りすぎてるだけだと思ったんで。まあ2Rめは立て直せたので、よかったです。

スダリオ剛「『格闘技って難しいな』と感じた」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますでしょうか? 

スダリオ うーん……そうですね……。ちょっとよくわからない状態です。

ーーそれは記憶がちょっと曖昧になっているというようなことですか?

スダリオ いやいや記憶はあるんですけど。うーん…

ーーまだ気持ちの整理がついていないですか?

スダリオ そうっすね、まあ、本当そうかもしれないです。

ーー今回対戦した上田選手について対戦前の印象イメージが違ったところはありましたか。

スダリオ いや、特に違ったところはなくて、想像以上にパンチと蹴りが軽かったから、カーフ蹴られたけど全く効いてなくて普通に終わった後も歩けてるくらいなので全然効いていなかったのですが、僕が行ったのは出会い頭なのでちょっとバランス崩したんですね、僕自身が。タイミングもいいタイミングだったからあれが入ったように見えて、パウンド喰らいながら審判に大丈夫と言っていたつもりだったんですけど止められたから「格闘技って難しいな」と感じました。

ーー試合を終えたばかりですが今後の目標や展望があれば教えてください。 

スダリオ 年明けに社長と話して、どういうことをやっていけるかを話し合いたいと思います。

ーー心境としては、ジャッジには納得がいっていないという部分が大きいですか?

スダリオ そうですね、パウンド喰らいながら「大丈夫、大丈夫」と言っていた記憶があって。そう言っているということは意識があるから止められないというふうには思ってたんですよ、試合前とか。パウンドも軽かったので。ただこれが格闘技なので、終わってから何か言ってもしょうがないのですが、「難しいな」っていうところが率直なところですかね。

ーーたとえば、正式に抗議する動きは選手サイドにもあると思いますが、そうはせず?

スダリオ いやもう、ああいう展開になった自分が悪いので、そこはもう素直に受け取るしかないですよね。

ーー早い段階でのリマッチを希望しますか?たとえば今日はリングだったけれど金網で再戦するですとか。

スダリオ いやもう、結果的には負けているんですけど、シビサイ選手とやったときはしっかり負けたんだっていうのがわかったんですけど、昨年の大晦日のジュニア・タファもそうですし、今回もそうなんですけど、動きながら動いているなかで止められいるので、あんまりこう、負けた気持ちっていうより格闘技って難しいって気持ちの方が強いのですぐリベンジさせてもらいたい気持ちもありますけど、そう簡単にやらせてもらえるのかなとは思いますね。

ーーダメージがないのであれば練習はすぐに再開しますか?

スダリオ 練習はすぐに再開しようと思っていますが、ここでは言えないですが、試合前にいろいろあって、メンタル的に応えているので、メンタルを回復させたいです。

ーーそれは安保選手の件でしょうか。 

スダリオ あれも結構響いたのですが、安保の件で僕のメンタルがというより、家族時間の間で安保から挑発の電話があったり、それに僕が応えてしまって家庭もぐだぐだになったので、結構響いたっすね、あれは。そういうのもあって、あんまり言えないんですけど家庭の事情が結構あって。これは結構メンタルきついなと思ってましたね。試合当日、前日でやっとスイッチ入ってきて「行けるな」と思ったのですが心と体が噛み合っていない感じがあったので……。

ーー上田選手はこれから世界をめざすということでした。通用するとは思いますか?

スダリオ 負けた自分が今どうこう言える立場ではないですけど、どうなんですかね?正直パンチ何発か当たりましたけどすごい軽かったんですよ。来るものもなく、カーフ当たったけどカーフ来なかったし、前蹴り当たったけど前蹴り全然入ってこなくて。本当に「どうなんだろう」というところはあります。

ーー記憶は飛んでいないということでしたが、映像を見ると目が上に飛んだように見えます。

スダリオ 多分、一瞬って誰でもあるじゃないですか、正直。倒れたら誰でも一瞬目はイキますけど。それで意識が飛ぶかと言うと。

ーーフラッシュダウン的な?

スダリオ そう、フラッシュくらいです。本当に飛んでたらあのまま寝ちゃうんで。立ち上がって「大丈夫」と連呼していた記憶があって、だから「なんで止められたんだろうな?」とは。

ーーレフェリーから説明がありましたか。

スダリオ リングの上で、「いやいや早いでしょ」と言ったら「いや、目が」と言われたので、そこはレフェリーがそう判断したのだったらそうなんだろうなと。もちろん納得はいかないですけど。

ーー安保選手とブレイキングダウンで戦うという話はいかがですか?

スダリオ うーん。まあしっかりケジメはつけたいですけど、それどころじゃないというのが正直なところで(苦笑)。彼も負けてしまっているじゃないですか?**お互い負けているので、お互いそれどころじゃないというのがあるんじゃないですかね(笑)。わからない。とりあえず僕はいろいろ片付けづけなきゃいけない問題が結構あるので、すぐできる精神状態ではないかなと。すぐ復帰したい気持ちともうちょいメンタル休ませたいという精神的なものが今はあります。

扇久保博正「RIZINのフライ級のベルト目指して勝っていきたい」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますでしょうか? 

扇久保 2年ぶりに勝てたので、ひさしぶりに「勝つっていいな」って今思っています。

ーー2年ぶりとは、バンタム級GP優勝以来ということですね。

扇久保 そうです、あれ以来勝ってなかったんで、勝つってこういう感じだなって思い出しました

ーー勝つとはこういうことだと思い出したことと同時に喜びや嬉しさというものも?

扇久保 本当にドッドソン選手にどうしても勝ちたかったので、めちゃくちゃ嬉しいですね。

ーードッドソン選手と実際に対戦してイメージと違うところはありましたか?

扇久保 イメージしてた通りの選手でした。でも、寝技になったときはもっと立ってくるかと思ったけど、意外に背中つけたらそんなに動いてこなかったのでそこがちょっと予想外でした。

ーー扇久保選手のようなタイプに今までドッドソンが負けてきたという話を試合前にされていました。そういう点で対策をしっかりしてこれましたか。

扇久保 そうですね、対策通りにできたかなと思います

ーー試合を終えたばかりですが、今後の展望や目標を教えてください。 

扇久保 今後の目標はRIZINのフライ級のベルトをめざしてひとつひとつ勝っていきたいと思います。

ーーキャリアのなかでアップダウンが激しいと思います。今後の勝利の重要さとして、大物のドッドソン選手に勝ったことは?

扇久保 僕のなかでは、UFCで組まれててもおかしくないカードだと思っているので、僕とドッドソンのカードは。しかも2回タイトルマッチを戦っている選手で、フライ級では世界トップレベルの選手だと思っていたので、まあその選手に勝てたってことは、自分がフライ級で世界トップレベルにいると再認識することができた試合だったので、僕の中ではかなりトップレベルに嬉しい勝利です。

ーー苦しかった2年間をいま勝って振り返ると?

扇久保 GP優勝して幸せの絶頂で結婚して子供もできたんですけど、本当に、格闘技の試合ではそこから連敗が続いて勝てなくて、「心の底から幸せではなかった」という感じだったので、やっぱり僕は格闘家で、試合で勝つってことが最大に幸せなことなんだなと今日勝って改めて思いました。

ーーご家族とはどのような会話を?

扇久保 まだ連絡をとっていないです。

ーードッドソン選手が「鼻を折った」とのことでした。

扇久保 僕の鼻ですか?いや、折れていないです。全然大丈夫です。

ーーフライ級王座をめざしたいとのことでした。今回の試合次第だと思いますが、ずっと戦い続けている堀口選手と再戦がしたいと思いますか?

扇久保 3連敗してからの1勝なので、なんとも言えないですけれど、フライ級のベルトを獲ることが僕の一番の目標なので、ひとつひとつ勝っていって、4回目ができればいいと思うし、神龍選手が勝ったら状況は変わってくるので、そこは、ベルトに絡んでいきたいと思っています。

ーーどちらが勝つと予想していますか?

扇久保 堀口選手が勝つかなと思います。

ーーUFCというものと堀口選手という相手に対するこだわりや、思いが強いのでしょうか?

扇久保 堀口選手には3回負けていますし、やっぱりいつか勝ちたいっていう気持ちがまだあるので、堀口選手にはいつか勝ちたいですし、UFCには、TUFのあのときに僕を獲らなかったので、常にUFCに対しては「この野郎」っていう気持ちでいつもいます。

ジョン・ドッドソン「がっかり、ハートブレイク&悲しみ」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますでしょうか? 

ドッドソン がっかり、ハートブレイク&悲しみ。そんな感じ。

ーー扇久保選手と実際に対戦してみて試合前のイメージと違うところはありましたか?

ドッドソン いえ、想像通りの選手でした。抱きついてくるだろうなとは思っていたけど、その通りに作戦を遂行していたようです。打撃で常に重いパンチでフィニッシュしようと思っていて、相手の鼻も折った、そのことで相手が打撃をやりたくなくなってそういう試合になった。

ーー扇久保選手は戦前、ドッドソン選手が過去に負けてきた選手と自分が同じタイプだと話していました。思い当たる節がありますか?

ドッドソン いや。特にそういう戦略やスタイルは考えていない。抱きつかれることはあまり好きじゃないから、そういうものに対して怠けずにもっとしっかりやればよかったとは思っています。もっと、ダメージ優先で相手の鼻を折っていたのでダメージが評価されそんなに行く必要がなかったのかと思いました。ダメージの部分と、相手に抱きつかれるということがどう評価されているのかがわかっていなかった。

ーー試合を終えたばかりですが今後の目標や展望があれば教えてください。 

ドッドソン 引き続き、チャンピオンになりたいと思っています。

ーー今日の敗戦があなたの将来のプランに水を差したようなかたちで、遠回りすることになりそうですか?

ドッドソン 今日の負けはそんなに自分の目標の遠回りと思っていません。負けは負けとして受け止めないと前に進めない。もっと怒りを出してもっとアグレッシブに行って、ミュータントにならなければいけないと思っています。

ーー体格差があって小さいという状況が多いように思います。今回も体格差は感じましたか?

ドッドソン 体格差は全く感じません。なぜなら私の身長は6フィート2(188cm)だからです。

ーー判定の基準について言及していましたが、ユニファイドルールと比べても公平性は感じていますか?

ドッドソン 正直言うと、自分は外国人で日本で日本人と試合をしているから圧倒的に勝つことが必要で、KOか一本かくすぐりか何かでしっかりフィニッシュしなくてはいけないとわかっていた、そのうえで自分が任務遂行をできなかったので、この結果には特に何も感じていません。

ーーRIZINのフライ級で他に興味のある選手は?

ドッドソン NOです。いません。

ヴィンス・モラレス「喜び以外の何物でもない感情」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますでしょうか? 

モラレス たくさんありますよ。まずは...(日本語で)「サケノミタイ」!アハハ。とても素晴らしい経験をさせてもらいました、満員の観客の前の花道を歩いて、まさかこんなに暖かく迎えてもらえると思ってなくて、その全てを試合に注ぎんこんで、とにかく試合にだけはその時は集中して、試合後にはまた感情が爆発して。この場にいるっていうこと、パフォーマンス、この経験の全てもだし、さらにそこに勝利もあわさって、喜び以外の何物でもない感情だし、自分が求めていた以上のものでした。

ーー勝利して飲むお酒の味は?

モラレス 勝利後のビールに敵うものはないですね、これほど素晴らしいものはないですね。特に日本のビールは大好物だから(手に持ったビールを)これは最高。これこそまさに、大一番の後の夜を締めくくるのにふさわしいものですよね。

ーー元谷選手と実際に対戦してイメージと違うところはありましたか?

モラレス 元谷選手非常にタフで打たれ強いしいいパンチを持っている。1Rに結構いいパンチを当てた手応えがあって終われるかと思ったら彼はあきらめずに力を振り絞って戦い続けていたし、そういう意味では、戦士として評価したい。最終Rで彼は何発かいい左を放ってきて、それで親指が僕の目頭をとらえて切れてしまって。ドクターチェックで縫うか縫わないかを聞かれたのですが、「はい」って答えたんです、というのは、日本の思い出をもうひとつ、持ち帰れますからね。

ーー今回、勝利しました。今後の目標や展望があれば教えてください。 

モラレス いずれわかってくることで実際まだどうなるかわからないです、何を、どこでいつするのか、どう言う流れになるか。自分としてはもしできたらなるべく早く戻ってきたいです。さっきも言ったけれど、とっても素晴らしい経験ができたので。それに、自分の愛する格闘技を、武道の国・日本で、聖地として象徴されるさいたまスーパーアリーナでこうやってできるなんて、本当に幸せなことだす。これって過去に夢に見てきたことが実現したにほかならないし、ましてや、たくさんの観客のなかで、日本人のフィアンセが応援してくれるなんて。人生のなかでもこの経験はすばらしく大きなものです。今後どうなるか見ていようという状況ですけれど、どうあれ、良いものになると思っています。

ーー朝倉海選手から聞いていた対策ははまりましたか?

モラレス 実際とても役に立ちました。今振り返って考えるとアドバイスをよりもっと忠実に遂行していたらと思います。試合中はちょっとガンガン攻めすぎて、ヘッドハンターになっていたところがあるんですけど、代わりにもっとボディに力を入れて行けば、フィニッシュできたんじゃないかと思います。どうしても、計画したことはあっても、その場の勢いで変わってしまうことですね、そういうものだし、そこから学んでいます。

にゃんこ大戦争 presents RIZIN.45 試合結果一覧

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