4月1日(土)に丸善インテックアリーナ大阪にて開催されたRIZIN.41大阪大会の出場選手たちの試合後インタビューを公開!
中村K太郎「もっとウェルター級が盛り上がるように」
ーー3年ぶりの参戦でKO勝利、試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
K太郎 いや、ホッとしましたね。やっぱりだいぶ久々だったんで。まあ緊張はいつもするんでいつも通りだと思うのですけど、久々というフィルターが自分にかかって、より緊張しているような気持ちでした。
ーー勝利後のマイクは何かこみあげていたのでしょうか?あるいは何かを考えていた?それとも他に何かありましたか?
K太郎 そうですね、いやなんかちょっと多分おかしい……実際おかしいのも、少し……、少しっていうか普通ではないと思われているし、普通ではないと思うので、自分の人格が。ちょっと、奇人を隠さずに、奇人キャラというか、本来の自分を出していこうかなっていうところで、ちょっとふざけてみたという感じです。
ーーふざていたのですか。
K太郎 ふざけてました!
ーーダメージがあったのかと思いましたが、そういうことでもないのですね。
K太郎 そうですね、はい。
ーー勝利後、息子さんは何に泣いていたのでしょうか?
K太郎 そんなにメンタルが強いわけじゃないというか。なんか、結構学校でもすぐ泣いちゃうみたいで。そう、感情が昂ると多分、嬉しくても悲しくても泣いちゃうみたいですね。それで泣いたみたいです。だから、大阪行って自分がいない時も泣いたりしていたみたいで……かわいい……(微笑)
ーー対戦を終えて、ストラッサー選手は戦う前の印象と違うところがありましたか。
K太郎 練習はしてたんで。そうですね、全部……、UFCも出てたんで強いのは知ってたし。でもボクシングスパーとかもやってたんで、ガチで。思ったより本当の試合になったら、パンチも当たってたけど、帰ってからセコンドに聞いたら普通に僕も当てられてたよって言われて、強かったんだなという、そのまま戦前と同じ印象でした。
ーー国内最強のウェルター対決に勝利したところで今後の展望を教えてください。
K太郎 もっとウェルター級が盛り上がるように、今日の勝利もそんなにまあ、パンチヒットはされてるので圧勝というイメージはないかもしれないけどフィニッシュして勝てたので、そこらへんの日本人には負けない実力は見せられたので、まあそういう、同じレベルで戦える選手と戦っていけたらと思います。
ーー打撃勝負というのは、事前からそう決めていたのですか。
K太郎 そうですね、自分からテイクダウンは行かないで、組みの消耗がちょっと怖かったっていうのもあって、そんなに。粘り強い選手なので、ケージとかの技術もあるので、そこで粘られて消耗しちゃうのは怖くて打撃でいった……まあテイクダウン来てくれれば、下になったらというか、下になっても寝技の部分ではちょっと差があるっていうか、勝てるかなっていう、むしろ自信があって。まあテイクダウンきたら寝技しようかなっていう感じでしたね。下からでもいいから寝技してやろうかなくらいの感じでした。
ーー自分から行こうとは考えていなかったということですね。
K太郎 そうですね、トップで攻めるより、もうなんか下になってテイクダウンしても攻めづらいなあっていう印象つけさせたりとかもう全然あわよくば極めてやろうかなという自信がそこはあったという感じです。
ーー久しぶりの試合になりましたが、コンスタントに試合をしたいですか?それとも何年か空けながら?
K太郎 いやあ(笑)何年か空けたら40歳になっちゃうんでアレですけど、まあコンスタントにできれば。需要があれば、はい(笑)やりたいかと。
ーー今日の勝ち方であれば充分需要がありそうかと。
K太郎 ありがとうございます!
ストラッサー起一「まだまだ諦めないです」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
ストラッサー うーん……、まあ、「もらってしまったな」「見えなかったな」っていう、それがまあ、大きかったですね、はい。
ーー試合を止められて不満げな表情をしているようでしたが、ストップが早かったと感じていたのでしょうか?
ストラッサー あの瞬間はもらったという記憶はないのですけど、今振り返ってみると、パンチもらって見えてなかったなというのがありますね、はい。それが一番大きかったですね。
ーー対戦相手のK太郎選手と実際拳を交えて、試合前のイメージと違うところがありましたか。
ストラッサー 1Rは自分のペースでそれなりにできたかなというのはあって、2R入ったときにまさかああいうパンチもらう感覚はなかったのですけど、1発の怖さという部分で、見えなかったですね。見えなかったからこそあそこまで効かされた。あの瞬間、K太郎選手の1発のうまさ、強さはあったと思いますね。僕もあれは見えなかったという感覚は全くなくもらうつもりもなかったんですけど、見えてなかったということですね、はい。
ーー両者とも国内外で活躍されてきました。試合を終えて思うことはありますか?
ストラッサー K太郎選手、強いですし、本当に紙一重の勝負だったかとは思います。その紙一重の中で、K太郎選手の左ストレートですかね、そのパンチがクリーンヒットを、僕の見えない状態でもらってしまった。彼の強さですよね、そこは。
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望を教えてください。
ストラッサー 負けたことに対しては悔しさしかないのですけど、自分の中で1R、自分のやりたい動きは100パーセントできたわけではないですけど、自分の中である程度できたかなという部分あるんで、まあでも、まだまだ諦めないです。
神龍誠「フライ級に最強は僕だけでいい」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
神龍 しっかり有言実行でフィニッシュ出来てよかったです。
ーー北方選手との打ち合いのなかでの肘や、パンチを振り回している打撃戦も。打撃での手応えを感じましたか?
神龍 まあ、俺、打撃うまいんで。ハハ(笑)。普通に、なんかグラップラーとか思われて、まあ今のところ全部フィニッシュがグラップリングになっているんですけど。オールラウンダーなんで、まあ何でもできるっていうのを見せられました。
ーー驚異的な肘で北方選手の出血がすごかったですが。
神龍 あれ、終わると思ったんすよね。いやもうポタポタ垂れてたんで、1R後半とか「もうこれ(試合)止まるだろうな」と思って休憩してたんすよ、もう。ハハハ。「これ勝った」と思って。と思ったら、意外とカットマン優秀なんですね。血、止まって。「もう1Rあるんや」と思って。「あ、じゃあ極めちゃおう」と思って。
ーーではその肘から最後は肩固めでのフィニッシュ。あれも何か技名が?
神龍 いや、肩固めです。ハハ(笑)
ーードラゴンなんとか!というような名称ではなく……
神龍 ああ、ちょっとそういうのやりたかったですね。わりかし普通に、”マコ固め”でお願いします(笑)。
ーー今回戦った北方選手、戦う前とイメージの違ったところがあれば、教えてください。
神龍 いやあまあ、思ったまんまっていう感じですね。気持ちが強い選手だなという感じです。
ーー戦いたい相手の名前を試合後のマイクでも出していましたが、今後の展望を教えてください。
神龍 まあそうですね、フライ級に最強は僕だけでいいんで。まあ、ライバルって言われてる選手をぶっ倒して、RIZINのベルト巻いて、うん、俺が最強っていうのを証明します。
ーー堀口恭司選手とジョン・ドッドソン選手の名前を挙げられたのは「最強を証明」できる相手ということでしょうか。
神龍 僕より上って言われてる選手が多分その二人だと思うので。そこをしっかり倒せば、なんだろう……それ以上がいないと思うので、やっつけたいなと思います。
ーー所英男選手が敗れていることは影響していますか?
神龍 ああ、そうですね。ちょっとやり返さないと。ドッドソンはぶっ倒します。
ーー堀口選手にはどんな思いが?
神龍 昔から見てて、僕に近い階級であんだけ注目されててずっとジェラシーはあったんで。まあそこは僕がやっつけて、僕が一番て言われるようにしたいです。
ーー自信はありますか?
神龍 あります、もちろんっす。
ーーシャイニングウィザードは……
神龍 そうですね、ちょっとやりたかったんですけど。タイミングを待ってる間に試合が終わってしまいました。
ーーやる場面があったら狙おうと?
神龍 もちろん狙ってました。
ーー今日試合に勝って、大阪で食べたい場所や行きたい場所は?
神龍 焼肉屋さんと、せっかくなのでUSJに。USJ行ったことはあるんですけど、行きたいですね。
ーーリフレッシュして練習を再開ですか。
神龍 そうですね、やっぱ練習が辛いんで、休む所でしっかり休まないといけないんで。占い師にも言われたので、休む所は休むと思います。
北方大地「肘の対処が正直、追い付かなかった」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
北方 悔しいです!
ーー1R目の肘の攻撃で出血がありました。ご自身では試合が止められるのではないかという焦りを感じていましたか。
北方 やっぱり、動けば動くほど血が出てきているのが分かっていて、両目が血でこう(目を手で覆って)色が変わってたので、ヤバいかもっていうのはあったんで、だから止まったらアカン、まとめられたらアカンとは意識してました。
ーーあそこまでの出血は経験したことがありましたか。
北方 初めてですね。
ーー対戦を終えて、神龍選手は戦う前のイメージと違うところがありましたか。
北方 肘が上手かった。まあ彼がUFCを目指しているという北米ルール。グラップリングは想像しているよりかはそんなに強くないなと感じたのですが、肘の対処が正直、追い付かなかったです。肘プラス、彼の武器はサブミッションだと思っていたので、サブミッションに恐怖はなかったのですが、サブミッションのディフェンスにさらにあの肘のディフェンスをすることが、今回は追い付かなかったです。
ーーフィニッシュは肩固めでした。やはり肘の対処をしながら寝技の首の対処をするのが難しく一本を取られてしまったのでしょうか。
北方 そうですね、肘を落とされるかサブミッションを極められるかという2択でどんどん道を狭くしてくるというスタイルで、最後は落ちちゃってて覚えてないんですけど、僕はギロチンとネルソンを仕掛けたんですよね、その後「抜けちゃった!」と思った後にはもう夢の中やったんで。うーん……。うーんまあ、だから彼の肘とサブミッションとの二刀流のプレッシャーの中で、泳がされていたのかな、と今振り返ったら思います。
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望を教えてください。
北方 まずは傷口を早く治す。ほんで、うーん……、まあやっぱ悔しいんで、やし、これだけ完敗しといてアレなんですけど、全然行けんじゃないかなって思ってるんですよね。そこのポジティブが武器なんで。肘の対処とかを次の課題として取り組みながらやっていかなアカンな、と、もう頭の中で、復帰してどんな練習しようかなともう考えてます。試合に対して今後どうするかは正直RIZINさん次第で、僕をどう使ってくれるかやけど「北方大地はまだ終わらへん!」っていうのは思っています。