格闘技観戦 初心者の雷美(らいみ)が、RIZINマッチメーカーのチャーリー氏とともに、試合の攻防や技などを教えてもらいながら“これを読めば格闘技観戦がもっと楽しくなる!”を目指して見どころを紹介していく企画、それが「教えてチャーリー!」。

『離れ際』も甘くない!扇久保の追撃

ーーおおっとチャーリーさんっ!!2R目に扇久保選手がテイクダウンに行きましたよーーーっ!!来ましたっ!!

これがこの試合で初めてのテイクダウンですよね。でもすごかったのはこの後ですよね。

ーーおおおおおーーーーっ!!こ、これは確か前にもやっていましたよねっ??!ほら、あれ、あの試合ですっ!!

そうそう、離れ際っすよね。扇久保選手は前にも石渡選手との試合の時にもやっていましたが、この離れ際の攻防が上手いですよ。甘くないですよね。

ーーそうそう、これですこれですっ!思い出しましたっ!!去年の大晦日の石渡選手との試合の時ですねっ!

扇久保選手はこの離れ際を必ず狙ってますね。際でも相手に気を抜かせない。さっきの離れ際にも3発は入れてたと思います。瀧澤選手としてはクラッチを切って「よし、逃げれた!」と思った瞬間、後ろからパンチとオマケに蹴りまで飛んでくるわけですから、嫌ですよね。

ーーそうですよね〜、瀧澤選手としては相手から離れてちょっとリセットしよう…と思ったところにまだ攻撃が来るわけですからね…気が気じゃないっ!!

扇久保選手はこの左ハイをずっと出していますけど、よく当たりますね。3R目に入ったのもこの左ハイですよね。今のも入った。扇久保選手はこの試合で、左ストレートからの左ハイっていうコンビを5、6発出して全部当たってますね。

ーーわわーーーーーっ!!チャーリーさんっ、これです、これっ!!3R目開始早々に扇久保選手の左ハイキックが当たり、瀧澤選手がグラつきました〜〜っ!!

おお、速いっすね。小回りの回転が良いっていうか。扇久保選手が出したのは右フック、左フック、左ハイですね。瀧澤選手はきっと右フックで頭下がってその後の攻撃が見えなかったんじゃないんですかね。そして本命の蹴りが当たったんだと思います。

ーーはいはいは〜〜いっ!!チャーリーさんに質問ですっ!!

ん?なんですか、雷美さん。

ーーこの扇久保選手の左フックからの左ハイキックって〜、今年の2月のRIZIN.21で朝倉選手がダニエル・サラス選手にやっていた、左ストレートに被せるように出したハイキックと同じじゃないですかぁ〜っ??!

確かに、未来選手はそのようなことをやっていましたね。でもね、あれとはちょっと違うんですよ。扇久保選手の場合は隠してはいないんです。タイミングが違うんですよ。なんて言うんですかね…ワン・ツーではなく、ワ(ン)ツーって感じで…......わ、わかりますか?

ーーほぅほぅ。なんとなくおっしゃりたいことはわかりますっ!

瀧澤選手からしたら、蹴りが来るタイミングが半テンポ速いんですよ。朝倉選手の場合は左ストレートを打ったその上からハイキックが被さってくるんですが、扇久保選手の場合は左フックとハイキックがほぼ一緒って感じなんですよ。

ーーなるほど〜〜っ!!それで瀧澤選手はあのハイキックを避けきれずに貰っちゃったってわけですね〜っ!!

瀧澤選手としては3R目が始まった時に多分、勝ってないだろうなっていう感覚はあったと思うんですよね。だから「何かしなきゃ」って思っていて、前に出たところに扇久保選手の左ハイが入っちゃったって感じでしょうね。

下から攻める瀧澤、コントロールする扇久保

ーーそして扇久保選手が左ハイキックを当てた後のグラウンドの攻防もアツかったですね〜〜っ!!

瀧澤選手もやっぱり扇久保選手のタックルやテイクダウンを警戒しているだけあって、下からの攻撃もちゃんと用意してましたね。こういうポジションになるだろうなと言う予測はしていたと思います。この時、扇久保選手はちょっと嫌だったと思いますよ。

ーーそう言えば、解説で中井祐樹先生もこの時に瀧澤選手が「ニンジャチョークを狙っている」って言ってましたっ!!

そうですね、やろうとしていましたね。瀧澤選手は手が細くて長いですからその辺が厄介だったと思います。

ーーそして起き上がったと思ったら扇久保選手が再び投げ飛ばーーーーーすっ!!そういえば、この投げ飛ばすシーンを振り返った時、扇久保選手が「あれにはちょっと思うことがあった」みたいな事を言ってたんですよねぇ〜。

へーーー、そんな事を言ってたんですか?あのスラムの事。

ーー扇久保選手、あの時に一体何を言おうとしたのかな...って、ちょっと気になっちゃっいますよね〜〜。

...あそこから腕十字を狙ったんじゃないですか?

ーーええーーーっ??腕十字を狙ったって、扇久保選手がですかぁ〜っ??

過去にデメトリアス・ジョンソンがやったんですよ。さっきの扇久保選手と同じような状態で相手を投げ飛ばして、相手が倒れたときにはもう腕十字が入っていたんですよ。あれはまさに神業でしたね〜。って、これは完全に僕の妄想ですけどね。彼がそんな事を言っていたのならっていう。

ーーへ〜〜っ!どうなのかな〜〜っ??チャーリーさんの妄想は合ってるのかな〜〜ぁ??気になりますね〜〜っ!!

まぁ、答えを聞かずに妄想をするのも一つの楽しみ方ですよ、雷美さん。

さて、瀧澤選手を投げ飛ばした後、上になった扇久保選手は前に乗らずに低い位置に乗っているんですよ。相手のお腹らへんを抑えることで、相手はなかなか動けないんですよ。低ければ低いほどコントロールが効くので。ここらへんは流石に隙なくやってますね、扇久保選手。

ーーたしかに〜〜っ!!瀧澤選手がいろいろ抵抗しようとしても、全っ然動きませんね〜〜っ!!

そしてこのバックの取り方もすごく速かったですね。瀧澤選手に一息もつかせようとしない。こういうところが流石ですね。

四天王の座を譲らぬ扇久保、成長を続ける瀧澤

ーーいやぁ〜〜、それにしてもこの試合は打撃戦もグラウンドの攻防も、見応えたっっぷりな試合でしたねっ!!

まあ、扇久保選手の圧倒でしたね。この試合は、扇久保選手の経験と総合力で瀧澤選手を圧倒したっていう感じでしたね。打撃でも対等以上、寝技に持っていったらほぼ瀧澤選手を圧倒してました。それに、この試合は扇久保選手の入れ込み方が半端じゃなかったですからね。

ーー入れ込み方かぁ〜〜。扇久保選手、試合後のインタビューで「負けたらやめようと思っていた」って明かしていましたもんね…。

試合に賭ける想いは凄かったと思いますよ。扇久保選手は色々と考えちゃうファイターなんでしょうね。ともあれ、総合的なレベルが扇久保選手のほうが上でした。瀧澤選手は相手のテイクダウンと寝技を意識しすぎて受けに回っちゃったから自分の良さがなかなか出なかったですね。

ーーそうですよね〜〜っ!!前回の金太郎選手との試合のような、ギッラギラでバッチバチの瀧澤選手、また見たいですねっ!!

瀧澤選手はやっぱり前に出るからこそ活きる選手、そして手数と勢いが魅力の選手ですからね。扇久保選手相手にはその手数が出せなかったですね。

でも、良いですよね。他の団体で闘っている選手たちがこういうところで闘うっていうのは。瀧澤選手はもともと意識が高いですけど、RIZINで闘ってから思うような試合が出来なかったり、でもその分成長しているのがすごく見えるので、次はもっと強くなってるんじゃないかなと思いますね。まだまだ若いですから。

ーーそれにしてもっ!!今回の扇久保選手の勝利で、私は改めて思いましたよっ!!

何をですか?

ーー『四天王、強し』っ!!

そうですね、やっぱ扇久保選手は強いですよ。まだまだ四天王の座を明け渡すつもりはないっすね。RIZIN.26ではこの扇久保選手に勝っている朝倉海選手と堀口恭司選手のバンタム級タイトルマッチも決まっていますし。今後のバンタム級戦線もまだまだアツいですよ。

ーーチャーリーさんっ!今回もありがとうございましたーーっ!!さて、今回の振り返りはこの辺にして、もう年末の準備に取り掛かりますよーーーーっ!!

はい、もう12月になってしまいましたから。追加カードが発表されたら、あとはもう大晦日まで駆け抜けるのみですね。

ーーはいっ!!今回も大晦日まで全力で突っ走って行きますよーーーーーっ!!えいっえいっおーーーっ☆

…な、なんか懐かしい感じの気合いの入れ方ですね…。まぁ年末も頑張っていきましょうか。

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