5月16日(水)、東京都内でRIZIN FIGHTING FEDERATIONが『RIZIN.11』(7月29日、さいたまスーパーアリーナ)の記者会見を行い、会見にはRIZIN実行委員長榊原信行、RIZIN統括本部長髙田延彦、堀口恭司、扇久保博正が出席。対戦カード発表の第1弾として堀口恭司vs扇久保博正を発表した。
『RIZIN.10』(5月6日、マリンメッセ福岡)で衝撃の1R9秒KO勝利を挙げた堀口恭司(アメリカン・トップチーム)の『RIZIN.11』参戦が決まった。対戦相手は『RIZIN』初参戦となる扇久保博正(パラエストラ松戸)。両者は5年前の2013年3月、修斗世界フェザー級タイトルマッチで対戦。その試合では堀口が2Rチョークで一本勝ちをしている。
堀口は「前回、(扇久保選手に)勝っているのですが、勝っているということは関係なく、今回しっかり倒しにいきます」と勝利宣言。
対する、扇久保は「これ以上ないという最高のチャンス。5年前に彼に負けてから1度もそのことを忘れたことはなかったので、しっかり食って5年前の借りを返そうと思ってます」と意気込んだ。
髙田本部長は「2人の一番脂の乗った状態で、世界最高レベルの試合が見られる事が我々も幸せですよ」と語った。
また、ミルコ・クロコップ(Cro Cop Top Team)の同大会の正式参戦も発表された。
以下、質疑応答
「一本かKOで決めたいなと。チャンスがあればいつでもいきます」(堀口)
「堀口選手はいつも平常心で闘っているので、焦った顔をみんなの前で見せたい。最後はタップさせたいです」(扇久保)
——2016年UFC登竜門番組「TUF」に扇久保選手が参加している時はどう見ていましたか?
堀口「『もうちょっとで勝てる』みたいな感じで見ていました。同じ日本人で、アメリカの舞台で闘っているの見ると『お!』って思いました。仲間意識は出ちゃったかなと」
——扇久保選手は堀口選手に敗れてから打倒・堀口という気持ちは持ち続けていましたか?
扇久保「5年前に闘った時は自分の闘い方ができなくて、それが本当に悔しかったです。そこからの5年間はそれを払拭するために闘っていました。だから今回この話が来た時は本当に嬉しかったです」
——その間に堀口選手はUFCで活躍していましたけど。
扇久保「『負けろ』って思いながら見ていました」
堀口「アハハハ!」
髙田「正直だね。そう思うでしょう。同じ階級だものね」
——ずっと研究されていたのですか?
扇久保「ずっとしていますね」
——9月にキックの試合を控えての7月にMMAの試合ですが練習には支障はありますか?
堀口「関係ないですね。MMAは打撃も寝技も全て練習するのでそこに関しては関係ないです」
——今回の試合の60kg契約に関しては?
扇久保「減量がラクになるのでいいのですが、堀口選手と闘えるのであれば何キロでも別にいいかなと」
——堀口選手は再戦できることについてはどうですか?
堀口「また闘えて嬉しいです」
——扇久保選手のファイトスタイルの印象は?
堀口「寝技が得意な選手だなっていう印象です」
——扇久保選手はRIZINにはどんな印象を持っていますか?
扇久保「僕は高校の時にPRIDEをリアルタイムで観ていたので、『あの時の熱を取り戻す一員になれたらな』と思いながらRIZINを見ていました。(リングに)上がるからには全身全霊をかけて、テレビで見てる人も盛り上がるようなおもしろい試合をしようと思います」
——堀口選手の活躍を見てどうですか?
扇久保「基本は空手のスタイルで変わっていないと思うのですが、レスリングも寝技も凄い強化していますよね」
——扇久保がこの5年間で変わったところは?
扇久保「いろいろな経験をしてきましたので、打撃も寝技もレベルアップしています。一番は闘う上での気持ちは変わったと思います」
——日本のリングで闘うことが決まったことについて。
扇久保「正直、堀口選手がキックをやると聞いていたので、もうめぐり合うことはないのかなと思っていましたが、このタイミングで来たのでこれも運命なのかなと。堀口選手が日本に帰ってきてRIZINに出ることになった時は『やるしかないな。借りを返すチャンスだな』と思っていました」
——「TUF」で負けたことは悔しいですか?
扇久保「もちろん悔しいですよ」
——5年前とは違いますか?
扇久保「あの時とは全く別人になってると思います」
——どんな形で決着させたいですか?
扇久保「堀口選手はいつも平常心で闘っているような表情ですので、ちょっと焦った顔をみんなに見せたいですね。それで最後はタップさせたいです」
堀口「格闘技はタイミングなので、そのタイミング、タイミングで一本、KOで決めたいなと。チャンスがあればいつでもいきます」
RIZIN.11(RIZIN MMA ルール:1R 10分 / 2R 5分 / 60.0kg契約 ※肘あり)
堀口恭司vs扇久保博正