那須川天心の対戦相手は”地球上で最も危険な格闘技”ラウェイ王者!
「ボクは何発打たれても、腹でも胴でも顔でも何度も立ち上がります。これは執念です。天心選手を絶対にぶっ倒します」(浜本)
「『倒れる前提なのか?』と思いました。いつも通り普通に倒しに行こうと思います」(天心)
12月12日(火)、年末に開催される『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント&女子スーパーアトム級トーナメント 2nd ROUND/Final ROUND』(さいたまスーパーアリーナ)の記者会見が都内で行なわれた。
会見には榊原信行大会実行委員長、RIZIN統括本部長髙田延彦、那須川天心、北岡悟、髙谷裕之、ストラッサー起一、浜本“キャット"雄大、杉山しずか、渡辺華奈が出席。追加カードとして発表されたのは、那須川天心vs浜本“キャット"雄大(31日)、杉山しずかvs渡辺華奈(29日)、髙谷裕之vsバータル・アズジャブハラン(29日)、北岡悟vsストラッサー起一(29日)の4カード。
優勝賞金300万円、『Cygames presents RIZIN KICK ワンナイトトーナメント』注目の那須川天心の対戦相手は"地球上で最も危険な格闘技"と呼ばれているラウェイ王者・浜本“キャット"雄大に決定。
榊原実行委員長は「浜本は那須川をストーカーのごとく、数年にわたって追いかけ続けてきた男です。那須川の対戦相手を一般公募すると一番のりで応募をしてきました。彼のアグレッシブさと、ラウェイのチャンピオンであるという実績。そこに僕らは白羽の矢を立てました」とコメント。
浜本「どうもRIZINファイターになりました浜本“キャット"雄大です。ラウェイのチャンピオンとして、天心選手、絶対にぶっ倒します。これは執念に似たようなものを僕は持っています。ラウェイに出たのも天心選手にたどり着くための必要な経験だったんじゃないかなと思っています。絶対勝ちます!」と力強いコメント。
那須川は「相手は本当に気合が入っているので、いつも通り普通に倒しに行こうと思います。まあ、浜本選手がんばってください」と余裕のコメントで返した。
念願叶ってRIZINに出場が決まった杉山しずかは渡辺華奈と対戦。
渡辺は「今回が2戦目ですが、自分は日本のトップファイターに割って入れる人間だと思っています。杉山選手は日本最強の選手のひとりだと思っています。ですが、すべてにおいて私のほうが上だと思っています。自信を持って必ず勝ちに行きます。杉山選手を倒してこの階級のトップに躍り出たいと思います」とコメント。
杉山は「これは待ちに待った機会なんです。いままでずっとJEWELSでやってきた私がRIZINにやってきました。私は総合格闘家として総合格闘家の渡辺選手を倒します。柔道vs空手とかではないです。総合格闘技の試合を正々堂々とやりましょう」とコメント。
RIZINには2015年12月29日以来の参戦となる髙谷裕之は朝青龍が推薦するモンゴルのバータル・アズジャブハランと対戦。
髙谷は「2年ぶりに参戦でいることを光栄に思います。年末のRIZINなので1秒でも早く仕留めて盛り上げます」とコメント。
対するバータル・アズジャブハランからはコメントが届いた。
「対戦相手の髙谷選手はとても経験豊富で素晴らしいアスリートだと思います。彼に比べれば私は若く、経験が少ないですが好戦的で決して下がらないスタイルを持っていれば勝てると信じています。相手を最大限にリスペクトした上で良い勝ち方ができれば良いと思っています」
そして、12月29日、第1試合に抜擢されたのは、RIZINでも名勝負を繰り広げてきた北岡とUFCでも活躍し、今回、RIZINへの緊急参戦が決まったストラッサー起一。
ストラッサーは「UFCを離脱してすぐに試合を組んでいただいた榊原さんに感謝いたします。そして、急なオファーに75kgで試合を受けていただいた北岡選手どうもありがとうございます。北岡選手のことは素晴らしい選手だと思っています。あと自分には北岡選手に因縁のようなものがあります。12月29日にリングの上でしっかりと証明したいと思います。そして、今回、五味隆典選手と矢地祐介選手が72kgで試合をします。北岡選手をしっかり倒して、その勝者と闘いたいと考えております」と熱いコメント。
対する北岡は「やっぱり……俺が必要ってことでしょ⁉︎ 年末。以上です」と不敵な笑みを浮かべ、いつもの北岡節を見せた。
最後に昨年末、ミルコ・クロコップとの対戦を怪我のためキャンセルしたヴァンダレイ・シウバが、年末の大会に来ることが榊原実行委員長から告げられた。
大会も近づき盛り上がりを見せるRIZIN。残りのカードは近日発表される予定となっている。
以下、質疑応答
——天心選手と浜本選手にお聞きします。お互いの印象は?
浜本 天心選手を意識し始めたのは、天心選手がデビューしてからです。55キロのトップ選手としてもバリバリやっていたので、ボクも55キロでやっている以上、ナンバーワンに立ち向かっていかないと、格闘技やっている意味がないと思っているので。一番強いやつと絶対やりたいっていうことで。天心選手に勝てると思うのは、まず天心選手と試合ができるようなレベルの選手って残っていないと思うんですよ。天心選手のスピードについていけるっていうことと、何発か耐えなきゃいけないタフさを兼ね備えているっていうところで、ボクはその2点を持っていると思います。プラス、「気持ち」と言うと簡単な表現にはなるんですけど、執念ですね。ボクは何発打たれても、腹では絶対倒れない、胴では絶対倒れない、顔でも何度も立ち上がります。それで一発、顔でもボディーブローでもいいですけど、与えて、天心選手を悶絶したいと思っています。
天心 トータル的になんでもできる選手かなと思います。ボクに対しての気持ちが凄い強い選手かなっていうぐらいですね。
——「倒れても何度でも立ち上がる」という今の言葉を聞いてどう思いますか?
天心 「倒れる前提なのか?」と思いました。
——ストラッサー選手は北岡選手と因縁があると言っていましたがそれはなんですか? それと最近どこが進化したんですか?
ストラッサー 因縁と言いましても、そこまで気にはしてなかったんですけど、UFCに行く前後にSNSで色々と書かれたことがあって、自分は結果で示そうと思いました。自分自身、格闘技始めたのが24歳の頃で、30歳の時に格闘技の強くなるコツをつかんで、そこでグッと駆け上がったんですけど、そこからさらに強くなるコツが、1カ月ほど前に自分の中に新しい感覚が芽生えました。いま凄く格闘技をしていて楽しくて、自分自身を凄く動かせるし、相手のことも凄く見えるようになったので、強くなったストラッサー起一を見せられると思います。
——「ストラッサー」という名前の由来を教えてください。
ストラッサー 10年ほど前に、アメリカに試合をするために1カ月滞在したんです。その時に、試合をして道場で練習をして帰ってきたんですけど、その道場がデイヴ・ストラッサーさんという方の道場で、帰国間際にみんなでバーベキューしながら「帰ったら心機一転でリングネーム変えてみようか」っていう感じで、ストラッサーさんのお名前を頂いたのがきっかけです。
——キャット選手はなぜ「キャット」なんですか?
浜本 諸説ありまして、僕自身はネコを怖くて触れないぐらいなんですけど、最初は、トレーナーに蹴る時に「にゃー」と鳴くからだということで「キャット」と名付けられましたけど、それから後付けで動きがネコっぽいとか、運動神経がネコっぽいっていうことで、「キャット」として定着した感じです。
——ストラッサー選手が「SNSでいろいろ書かれた」といった発言についてと、「北岡選手を倒して五味選手と矢地選手の勝者と闘いたい」といった発言についてどう思いますか?
北岡 どうでもいいです。試合と関係ないのでしょ?
——北岡選手とストラッサー選手、高田本部長が「寝ないでほしい」と発言されましたがどうでしょうか?
ストラッサー KOで仕留めます。それだけです。
北岡 北岡悟の試合が、RIZINの年末の第1試合にふさわしいと、榊原さんが決めて指名してくれたと思います。北岡悟の試合です。俺は俺の試合が一番格闘技らしいと自負しています。立ってとか寝てとかじゃないです。闘うだけです。
追加対戦カード
[RIZIN キックボクシングトーナメントルール(57.0kg) ]
那須川天心 vs. 浜本“キャット”雄大
[RIZIN MMA ルール(66.0kg) ]
髙谷裕之 vs. バータル・アズジャブハラン