[RIZIN トーナメントルール:1R5分 / 2R5分 / 3R5分 / インターバル60秒(61.0kg契約)]
(Win)大塚 隆史 vs. アンソニー・バーチャック(Lose)
3R判定 2-1
RIZINバンタム級トーナメント一回戦・第2試合。
1R、プレッシャーをかけていく大塚の右フックがヒット。バーチャックが片足タックルで大塚をテイクダウンさせるが、大塚はすぐに立ち上がりスタンドに。両足タックルで再びテイクダウンを取ったバーチャックは、猪木・アリ状態から大塚の左足に蹴りを当てていく。ここで膠着ブレイクとなったところで1Rが終了。
2R、開始早々に大塚が差し合いからのテイクダウン。しかしバーチャックは立ち上がりに成功し、カウンターの右フックをヒットさせる。距離をとってローを当てていくバーチャックは、ロープ際で組みつきにきた大塚の太ももにヒザを入れていく。スタンドでの打撃勝負に出た大塚は左右のストレートを当て、組みつきからのテイクダウン。しかし、またも立ち上がるバーチャック。2Rが終了。
3R、早々に打撃から両足タックルにいった大塚だが、バーチャックをテイクダウンできず。逆に組みつきから足にヒザ蹴りを受けてしまう。なおも両足タックルにトライする大塚に、バーチャックはやはり組みつきからのヒザ蹴りに。お互いにテイクダウンをなかなか許さないまま、厳しい打撃を入れ合うという試合展開のまま終了のゴング。
判定2-1で大塚が勝利をおさめた。
大塚 隆史 インタビュー
「自分のいつもの試合というか、自分が勝つのならこれしかないというパターンだったかなと」
──試合の感想をお願いします。
大塚 疲れました(笑)。まあ、理想は倒せてたらいいんですけど、できず。自分のいつもの試合というか、自分が勝つのならこれしかないというパターンだったかなと。
──バーチャック選手の印象はどうでしたか?
大塚 まず向かい合った時に大きいなと思って。リカバリーがうまくて、大きいなと思いました。あとやってみて、びっくりするほどではなかったです。まあ、全体的にできる選手だったかなと。
──想像を超えていなかったということですか?
大塚 そうですね。後半は息切れていたりとか、意外に疲れてくれていたし、ペースが落ちているのが見えてたんで、自分が気持ち的に有利になりましたね。やってればバテるなと思って。
──次はタハ選手とやるんですが、どういうお気持ちですか?
大塚 あんなのとやるんですか? あんな破壊力あるのと?やめてもらいたいですね(笑)。いや、バックステージで見てたんですよ、タハ選手の試合。石橋選手が勝つかなと思ったら、凄いラッシュで。僕、あれとやるんですね。ちょっとあの考えておきます(笑)。
──タハ選手は大塚選手のことを非常にリスペクトしているというコメントをしていましたが、それについてどう思いますか? そして堀口選手と所選手の試合に関してもコメントをください。
大塚 リスペクトしてくれているのはうれしいですね。あのバカ。あ、違う(笑)。見てて、爆発力ある選手だと思ったんで。ただ穴はあるかなと思ったんで、爆発力はありつつも穴もあるかなと思ったんで、これはいけるんじゃないかと思っています。そして、堀口選手と所選手。本当に所選手に勝ってほしいです。勝ってもらったら、僕も助かります(笑)。
──スプリットの判定勝利という形でしたが、自分が優っていたのはどこですか?
大塚 2-1なんで、サッカーボールキックをもらいつつも、アクションを仕掛けたり、寝かせきれなかったりもしたんですけど、こかしたのが印象として加算されたんだと思います。向こうが凄い疲れていて、自分が押してるかなというのはありましたね。あとは気持ち。前に出ていたんで、それが印象になったのかなと。
──スタンドのパンチが結構入っていたと思うんですけど、手応えがあったのはどのパンチですか?
大塚 右は何発か入ったかなと。本当は左で追い打ちしたかったんですけど、ケガしてまして、イマイチ戻ってなくて。
──逆に相手の攻撃で効いたのはなんですか?
大塚 今冷やしているんですけど、地味にローキックが効きました。試合中は気持ちの問題なんで大丈夫ですけど。
──サッカーボールキックは?
大塚 あれは意外に効いてないです。目が覚めました。
アンソニー・バーチャック インタビュー
「いろいろと考えなければいけなこともありますけど、自分自身で何を変えなきゃいけないけのか、考えていきたいと思います」
──試合の感想をお願いします。
バーチャック 非常に情けない気持ちでいっぱいです。思うようなパフォーマンスができませんでした。もう一度試合を見返してみないといけないですけど、5,6回テイクダウンを奪われたと思いますが、自分としては受け入れ難いことです。非常に良くないですね。
──RIZINでは2試合連続で負けてしまいましたが、今後の目標を教えてください。
バーチャック 2試合負けているということで、何をしなければいけないかというと、勝つ試合を見せなければいけないということですね。どちらの試合もファンを楽しませるという観点ではいい試合ができたと思いますけど、私が勝つ試合を見せなきゃいけないですね。圧倒して、勝ちきる試合を見せたいです。これから家に戻って、いろいろと考えなければいけなこともありますけど、自分自身で何を変えなきゃいけないけのか、考えていきたいと思います。
──RIZINの試合は2試合目で、RIZIN特有のルールがありますが、その違いに対する対応はどうでしょうか? それとRIZIN全体に対する印象と、違う階級に出場される難しさも経験されたと思いますけど、そのへんはどうでしょうか?
バーチャック いろいろと見直すというか、分析しなければいけない要素はありますけど、今回適正階級で闘ってみて違う階級で闘う厳しさを感じたことはありますけど、普段はサウナに入って体重の調整をするんですけど、その環境がなかったというのもありますけど、そういう言い訳を言い出すとキリがないので、自分のペースに持ち込む忍耐力が足りなかったんだと思います。
──今後のRIZINで闘うチャンスは求めていますか?
バーチャック 見ての通り、私は非常に健康ですし、いつでも呼ばれれば来る気持ちはあります。ただ一つ傷つくことは嫌です。これから私は魂の模索をしなければいけないと思っていますので、これまでかなりの犠牲を家族に強いていますが、それを踏まえて考えなければいけないことはたくさんあります。自分自身何を変化させなきゃいけないのか、探すことをしなければいけないと思います。もちろん、日本に戻ってきて、日本のファンに私本来のパフォーマンスをお見せしなければならない。それは何かというと、勝ってフィニッシュするというパフォーマンスを見せなければいけないので、家に帰って模索して取り組んでいきたいと思います。