11月3日(月・祝)GLION ARENA KOBEにて開催されたRIZIN LANDMARK 12 in KOBEの出場選手たちの試合後インタビューを公開!

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後藤丈治「強い外国人に立ち向かっていく存在として、強くなりたい」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。

後藤 「やってきたこと、できたな」という感じですね。

ーープラン通りの展開だったということでしょうか。 

後藤 というよりも、ずっとイメージしてきたこと……、ずっとイメージしたことっていうのは、勝ったあとに中島選手が倒れてて、で、お客さんがワーッて言ってくれてるっていうのを何百回も想像してきたんで、それが実現したなって感じでした。

ーー1発目、中島選手に当たった時、レフリーも止めるかぐらいの仕草に入っていたと思いますが、そこで後藤選手は相手があの向かってくると思って、さらに追撃に行きましたか。 

後藤 そうですね。まあ最終的に止められるまでは続けるっていう考えだったし、あとやっぱ5分3ラウンドというより、15分の中で、ずっと自分のゲームをするというか、ずっと自分がやり続けるっていうイメージでやってたので。結局同じ結果になるな、という感じではいました。

ーー中島選手と実際に戦った印象を教えてください。

後藤 そうですね。やっぱりちょっと戦った時間は短いんで、感じたものも少ないんですけど。なんかこう、自分の決めたことをずっと徹底してやることができる選手なのかなっていう印象がありました。

ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。 

後藤 展望としてはやっぱりバンタム級で日本人最強になるっていうのを掲げてます。で、やっぱその中で、マイクで言った安藤(達也)選手とかももちろんそうですし、今(ダニー・)サバテロとか、そういう強い外国人、絶対また呼んでくると思うんで、そういうのに立ち向かっていく存在として、強くなりたいなと思ってます。

ーー今日、勝負の決め手となった左は、最初からこれで勝負しようというのはあったのですか。 

後藤 いや、どっちかというと左ストレートをずっと練習してました。で、向き合った感じでちょっと変えたっていう感じですかね。

ーー向き合った感じで臨機応変に変えたということですか。 

後藤 そうですね。まっすぐ打ち抜くよりも、ちょっとかぶせた方が当たるなって感覚で動いてたと思います。

ーーもう一発目のヒットから感触はありました? 

後藤 ありました。

ーー中島選手の方がほとんど反応できてないように見えましたが、あれは後藤選手の打ち方がうまかったから?

後藤 逆に中島選手ってすごい反応が良い選手だと思うんですけど、この、リズムの中というか、その中で「抜く」っていうか。なんかそういう感覚で打ったと思います。

ーーで、そのまま勝負を決めたと思いますが、勝負が決まっても。後藤選手、全然笑みを浮かべてなかったことに何か意図はあったんですか? 

後藤 いや、本当に何回も想像してきたんで、なんかそれが、こう肌感覚あるだけで、あのシーンを何回も想像してきたから、なんかそれを再現できたなあっていう、そんな感じでした。

ーーもう試合映像はご覧になりました? 

後藤 さっきちょっとだけ見て、客観的なイメージをやっぱしてなかったんで、こう客観的に倒している姿見て、なんか初めてこう、あの嬉しさがあったっていう感じでしたね。

ーー100点満点ですか。 

後藤 いや、これ言ったらまた長南(亮)さんに「いやいや」みたいに言われるんで、70点ぐらいにしましょう。

ーー前戦、札幌大会の勝利後は、終わった直後の控え室で長南さんと反省をされていました。今回はそういうものはありましたか。 

後藤 いや今回はなかったです。今回はメイン(に萩原京平選手の試合が)控えていたので、もうそこに繋げることにもう全集中みたいな感じですね。

ーーメインで戦った萩原選手とは、ご自身の試合後には会話などはされましたか。 

後藤 あ、そうですね。バンテージ巻いてたんでちょっと話して。自分もそうだし、今日オープニングファイトで試合した日向っていう選手も一緒に練習してて、で、京平も練習してて、本当にこのキャンプってすごい良くて。みんなの調子が、自分もそうだし京平もめちゃくちゃ調子良かったので。あ、今日すごいよって。今日たぶん試合始まったら分かるけど、すごい結果になると思うよ、みたいな話をしました。

ーー自分が勝ったことで、キャンプでやってきたことが確認でき、イコール萩原選手もその結果になっていくと?

後藤 そうですね、そうなると思います。

ーー試合が早く終わったので。コンディションもいい感じだと思いますが、名前を出された安藤選手とは、できるならば大晦日にやりたいですか。 

後藤 だったら最高ですね。まあただ、それがもし叶わないとしても大晦日狙っていきたいなと思っているし。さいたまスーパーアリーナは、改装か何かに入っちゃうんですよね?その前にやりたいなあっていう気持ちはすごいありますね。

ーー大晦日だと2か月切っているのですぐファイトキャンプになってしまいますが。

後藤 全然いけます。もう自分も2、3年前ぐらいの大晦日の時に、もうRIZIN2連勝しても試合に呼ばれない時期があって、その時に大晦日悔しくて、山篭って。ずっとキャンプ場で「何がいいんだろうな」みたいに考えた時期があったので、今回チャンスものにできたら嬉しいなと思います。

ーーご家族、お子さんに勝利報告はされましたか?さすがにお子さんは分かっていないでしょうか。 

後藤 さっき電話しました。子どもは泣きわめいてました、まだ3ヶ月、4ヶ月とかなんで。

**ーーYouTubeを拝見して、MMAの技術書じゃない書籍を自身のMMAの考え方に活かしているということをおっしゃっていることに興味を持ちました。今回の試合に向けて、もし一般書籍で、自分の考え方やMMAに関して進歩させるのに役立った書籍や、どこの部分が役に立ったかなどを教えていただけたら嬉しいです。

後藤 考え方で言うと、やっぱ吉本隆明さんの『共同幻想論』を改めて読んでて。で、やっぱり数字が多いからいいと判断されるような、資本主義的な感じが「ちょっとな」みたいに思うとこあって。自分は自分がかっこいいと思う生き方を貫いて、それやっていけば、こうやって証明していけるんだよっていうところにその本は繋がったかなっていうところで。格闘技的な話で言うと、『体はゆく』(伊藤亜紗)っていう本を、ジムの後輩の、エフェヴィガ(雄志)っていう選手がいるんですけど、彼から教えてもらって。それが体の使い方とか、そういった面ですごい参考になりました。

ーーMMAの技術書以外から役立てる話をファイターの方々から聞かせていただけることはあんまりないので面白いと思いました。技術書には書かれていないところにヒントがありますか。 

後藤 そうですね。まあ、技術書も素晴らしいものはいっぱいあると思うんですけど、それを伝えている方の例えば体とか今までの考え方とかによって全然違うし。例えば自分がさっきの摩嶋選手みたいなスタイルでできるか、同じことやってできるかって言われたらできないと思ってるんで、それを真似するってよりは自分の持っているものを、他の、ものの考え方だったり、書籍などから自分で料理するみたいな、そんな感じのがいいのかなと思ってやってます。

ーー大変興味深かったです。

後藤 抽象的ですみません。

貴賢神「とりあえずまた年末に出させていただきたい」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。

貴賢神 早く次が戦いたいです。

ーー全然余裕で、体力的にも有り余ってるというところでしょうか。 

貴賢神 見てもらった通りです。

ーー試合後とは思えない服装です。そのぐらい準備整っているということですか。 

貴賢神 はい、今からでも。

ーー手を合わせた時間は短かったと思いますが、MAX吉田選手と実際に戦った印象を教えてください。

貴賢神 うーんどういったファイター……、体格差がありながらよく……、あの、出るのは難しいんで、よく出てきたなと思います。

ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。 

貴賢神 とりあえずまた年末に出させていただきたいなと思ってます。

ーー試合後にちょっとトラブルというか、相手のセコンド(の、シナ・カリミアン選手)と……、

貴賢神 試合前からですけどね、昨日から。昨日からっていうかアイツに関しては去年の年末からなんで。

ーーすぐに次の試合がしたいということでしたが、大晦日にシナ・カリミアン選手とやりたいですか? 

貴賢神 いや別に大晦日ってワケじゃなくて別に今からでもいいですし。アイツに関しては別にわざわざ試合しなくてもいいですし。で、試合でもいいですし、どっちでもいいです、やれれば。っていうぐらいのテンションです。

ーー前回の試合の時は、練習の3割ぐらいしか出せないというお話もあったかと思います。今日は試合時間が短かったですが、練習してきたことは技術的に、メンタル的含めて手ごたえはいかがでしたか。

貴賢神 試合時間は短かったですけど、打撃に関しては結構練習で詰めてやってきたところがちょこっと出たんで。それはよかったです。まだまだ全体を出せてるわけじゃないですけど、そのちょこっとが出せたところで決められたのはよかったなと思ってます。

ーーシナ・カリミアン選手はさておき外国人選手であるとか、こういう選手とやりたいという考えは何かありますか。 

貴賢神 いやまあそれに関しては、まだまだ自分はもうちょっと実力をつけたいなと思ってます。なんか、恥じるような試合をしたくないんですよ、皆さんに。ヘビー級だからって言ってドロドロしたような試合とかじゃなくて本当にレベル高い攻防を続けられるような選手にならないといけないし、そういう相手とやりあえる人間とやりたいなと。だからすぐにどうのこうのとは思ってないですけど。でも近いうちやりたいなと思ってます。

ーーでは、試合終わった直後ですけど、すぐまた練習モードに?

貴賢神 もちろんです。

MAX吉田「しっかり練習してまた目指して、出たい」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。

吉田 悔しいですね。もっと練習したいと思います。

ーー貴賢神選手と実際に戦った印象を教えてください。

吉田 前に出てきて、アグレッシブなファイターだと思いました

ーー初参戦のRIZINの舞台はどんな印象でしたか。 

吉田 とても観客の方々がね、アツい声援で、とてもいい舞台だと思いました。

ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。 

吉田 しっかり練習してまた目指して、出たいと思います。

ーー目指すと言うのはまたRIZINを?

吉田 そうです。

ーー昨年、YA-MAN選手主催のFIGHT CLUBに出場されましたよね?

吉田 そうっすね。ブラッド・ピット(が主演してる映画)じゃ、ないっすよ。

ーーその時に、プロレスラーでもあり格闘家でもある佐藤光留選手から、2ダウンを奪ってKO勝利されています。今回はRIZINの独特な空気に呑まれたのか、全く何もできず、何もいいところを見せられない状態で試合が終わってしまって。このような状況だと負けた佐藤光留選手も立場がないと思いますが、機会があったらリベンジしたい気持ちはありますか? 

吉田 そうですね、もっと強くなって目指していきたいと思います。

ーーRIZINにもまだ出たいですか? 

吉田 はい、RIZINにも。頑張って練習して。ステップ・バイ・ステップで。

ーーそうですか。楽しみにしております。

吉田 ありがとうございます。

ーー一見、かなりコワモテで名前が通っていると思いますが、試合前にものすごく緊張するという話も聞いています。今回の緊張の度合いは? 

吉田 キンチョーはね、蚊取り線香ですね。

ーーその程度ですか。 

吉田 結構緊張していたんですね。セコンドに心強い人たちがいたので、試合前くらいはリラックスしていましたね。

ーー今は、向こうの打撃もらったダメージと気持ちのダメージどちらが大きいですか。 

吉田 まあ打撃というか、肋(あばら)のほうがちょっと、顔面とか転んだ感じであんまり喰らってはいないです。

ーーこの試合はどういう作戦で行こうと?

吉田 作戦は一応、殴り倒すっていう。倒されたら起き上がって、という感じでした。

ーーでは作戦どおりではあった? 

吉田 作戦どおりで、最後にヒジが当たってちょっと立てなかったです。

ーー倒されても立ち上がって巻き返すという練習もしていた? 

吉田 そうですね。

ーー上田幹雄選手はじめ、ヘビー級の豪華なセコンド陣でしたが、どんな言葉をかけられましたか。 

吉田 「また頑張ろう」っていう感じでしたかね。まあ上田のようには行かなかったっす。上田にスパーリングで倒されているので、上田にも借りを返したいですね。

ーーRIZINで?

吉田 いえ、街のリングで。みんなちょっと笑ってくださいね。すげえスベってるみたいになっちゃってる。

ーーシナ・カリミアン選手が貴賢神選手と揉めているようでした。

吉田 あれは、サングラスを、押されて壊されてしまったみたいで、激昂していましたね。

ーー試合は実現してほしいですか? 

吉田 そうですね、一応一緒に練習している仲間なので、スダリオvs.上田、貴賢神vs.シナでタッグマッチやってほしいですね、2対2ですね。一気にやってほしい、4人で、みんな入って。

ーー神戸の夜をどう過ごしますか? 

吉田 福原に行ってソープランドに行こうかな、というのは嘘です。あのちょっとね、女性の方が下を向いているのでね。ちょっと上向いて歩いて、坂本九じゃないけど、お願いします。

ーー今後もRIZINをトークで盛り上げてください。

吉田 ありがとうございます。試合で魅せられるように練習して鍛えてきます。

金太郎「もっとできることはある、それを次の試合に出せたら」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。

金太郎 久しぶりに勝ててホッとしてます。

ーー金太郎選手、一本勝利はRIZINのデビュー戦以来ですか。 

金太郎 それ以来です、はい。

ーーフィニッシュの瞬間、大歓声が聞こえてきました。あれを聞いていかがでしたか? 

金太郎 いや、会場がどれくらい盛り上がったかどうかがちょっとわからないぐらい、自分に集中してたんで、セコンドの仲間しか見えなかったというか。で、まあ落ち着いて会場盛り上がってたかで聞いたら「盛り上がってた!」みたいな。それぐらいしか聞いてないんですけど、そんなに盛り上がってたなら、めっちゃよかったです。

**ーーすごい歓声でした。

金太郎 よかったです。関西なので、たぶん余計に僕を知ってくれてる人とか仲間とかも結構来てくれてたので、多分それの影響かなっていう感じです。

ーーリ・ユンフォン選手と実際に戦った印象を教えてください。

金太郎 計量の時に見た感じと、ちょっとやっぱり今日の感じは違うなあっていう印象で。縦に大きいっていうのは分かってたんですけど。ちょっと横にも大きくなってたんで。「結構戻ったんかな」っていうぐらいでした。

ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。 

金太郎 今日出した勝ちっていうのは、多分自分の持ってるほんの一部というか、もっとできることはいろいろあると思うので、それを次の試合に出せたらなと思ってます。

ーー今回フィニッシュは先ほどリ選手が「膝十字かな」とおっしゃっていましたが、金太郎選手も同じ認識ですか。 

金太郎 あ、膝十字じゃなくて、外のヒール、ヒールホールドです。

ーー足関節でのフィニッシュがプロキャリア初めてかなと思いますが、今回の対戦相手に向けた作戦だったが、自然に出たのか、どちらでしょうか?

金太郎 練習とかでもたまに使ったりもするんですけど、得意な技というよりかは、自然に取れたら取るみたいな、自分の得意技ではないけど一部持ってる技っていう感じです。

ーー試合前に、ATTで基礎を学ばれてきたということでしたが、そこから自然に出た感じでしたか。 

金太郎 ATTで、なんやろ……、学んできたことはもっと別のことで。今日それを出すチャンスがあるかなと思ってたんですけどまあATTでやってきたこと、狙ってたことは違うというか。ただでATTでやっぱり寝技の練習がすごい多いんで、自然に落ち着いてできたなっていう感じです。

ーーATTにはいつ頃戻られるか、決められていますか。 

金太郎 堀口恭司さんに「来年戻る」って言ってるんで、また堀口さんに連絡して、堀口恭司さんが試合のない時とかに、また行かせてもらおうかなって感じです。

ーーATTで学んできたことは出せていないということですが、この試合で出したかったこと、試したかったことなど何かありましたか。 

金太郎 いやATTで習っていたことが出せなかったわけじゃなくて。新しく自分の持ってる技が伸びたんですけど、今回の技も。自分が、収穫あったなっていう技は今回出せてなくて。次の試合に出したいなっていう感じです。

ーーノーダメージだと思います。具体的に次の試合はいつ頃を想定していますか。 

金太郎 RIZINがチャンスをいろいろくれたりはしてるんで、オファー来たら受けたりっていう感じですね。

ーー大晦日でも全然問題ないですか。 

金太郎 そうですね……、まあちょっと今回僕はケガがちょっと多くて。ケガしちゃってて一ヶ月ぐらいスパーリングができない状態でこの試合に臨んだんです。ヒザをちょっと傷めてて。そういうのもあって、1回、完治させてからっていうふうに次は考えてるんですけど。もし間に合うなら。その(大晦日の)試合に出たいなとは思ってます。

ーー今大会、バンタム級のほかの試合は見ていますか? 

金太郎 ちょっと観れてなくて。

ーー同じ階級でいい勝ち方をした選手は当然意識していきますか。 

金太郎 そうですねもちろん。RIZINファイターとやっていくと思うんで、試合を。どんどん勝ってる選手と潰し合いして、またトップに絡めるように頑張っていきたいなと思ってます。

ーー堀口選手の試合は現地に応援に行きますか? 

金太郎 いや、行きたいなとは思ってるんですけど、カタールなんで「なかなか遠いな……」っていう感じですね。行った方がいいですかね?(笑)

ーーもしかしたら「来い」と言われるかもしれません。

金太郎 「来い」って言われたら、行きます。

ーーATTで収穫があった技とはどういうものですか? 

金太郎 基礎的なことでアレなんですけど、ATTでいろいろ教えてもらって、それを日本に持ち帰ってきて、自分にハマってきてるんで。それを言うと次の試合に響くかなと思うから、まあ、ちょっと言いたくないなっていう感じです(笑)。

ーー次の試合で見せてもらえますか。 

金太郎 次はKOしたいなっていうのもあるんで。試合中KOできなかったらその技をトライしたいなと思ってます。

ーーフィニッシュについて、金太郎選手が足関節に入る動きを試合で映像で何度も見て研究してきたとのことでしたが、それでも問題なく普通に取れたという感じですか? 

金太郎 ああ、対策されてたってことですか?** 

ーーそう言っていました。

金太郎 ああ、なるほど。いや全然なんか、そんな対策されてる感じはなかったです。

ーー結構足が動いた状態で、膝十字とヒールフック両方入っているような形で見えましたが。

金太郎 いやだから、たぶん外ヒールやと思いますね。結構外な感じがしたんですけど。膝十字ではない、と思います。

リ・ユンフォン「(金太郎が)まさかここまで進歩していたとは思わなかった」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。

リ・ユンフォン この試合のために努力して、いろんな準備をしてきましたが、一瞬気を抜いてしまって、まさかこの技を極められるとは思わなかったです。前にも金太郎選手がこの技を使えることを何度もビデオで見ており、まさかここまで進歩していたとは思わなかったです。

ーーでは、同じ技をかけられる可能性があると考えて自分が対策してきた以上に相手が成長していたと感じていますか? 

リ・ユンフォン ええ、金太郎選手はよく下のポジションからこの技が好きで使っているのを知っていましたが一瞬油断しました。

ーー油断したということですが、金太郎選手と実際に戦った印象を教えてください。

リ・ユンフォン 一番記憶に残ったのがグラウンドからのスピードですね。グラウンドでのスピードが速かったです、足を取る瞬間の。

ーー初参戦の日本のRIZINの舞台はどんな印象でしたか。 

リ・ユンフォン 来日してから、スタッフさんたちの情熱や、ファンの素晴らしさを感じました。

ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。 

リ・ユンフォン 帰ってから怪我を治すために休養して、次の段階に向けてトレーニングしたいと思います。

ーーフィニッシュはヒールフックでしたか?膝十字でしたか? 

リ・ユンフォン 怪我しているところで言うと、膝十字だったと思っています。足の、裏を傷めているので。

雑賀“ヤン坊”達也「『こんなもんじゃねえぞ』っていうのは、まだ見せれてない」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。

ヤン坊 何もできなかった……っていうのが本当、悔しいです。

ーーズマガジー選手と実際に戦った印象を教えてください。

ヤン坊 よく見られてるなと思いましたね。で、精度が高いなあっていうのはすごい感じました。

ーー「よく見られている」というのは、試合の中でですか? 

ヤン坊 試合の時、僕もちょっと後から動画で見返して思ったんですけど。ちょこちょこ駆け引きの中で、僕の行動一つひとつよく見てるなっていう感じですかね。

ーー決め手となったのはハイキックだったと思います。被弾した印象を覚えていますか。 

ヤン坊 まあ、しっかり覚えてまして。そうですね、当たって「ヤベっ!」と思ったらダウンしちゃってたんで。なんとか凌ごうと思ったんですけど、ちょっとパニックになっちゃってた感じですかね。

ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。 

ヤン坊 この「3度目の正直」っていうので、今回どうしても勝ちたかったんですけど何もできず終わってしまって、もう、ほんと悔しくて。この先どうしていこうかなと思ったんですけど。でもやっぱり、勝つ姿をね、みんなに……(泣きながら)すみません。とにかく悔しいんで。本当に。また戻ってこれるような試合を積み重ねて、声かけてもらえるのを待ってます。

ーーご自身としては、どういう試合展開に持っていきたいとプランしていましたか。 

ヤン坊 今回の作戦というかプランっていうのは、まず距離感の設定と前足の位置を徹底的にやってきて。相手の攻撃に対して全部カウンター合わせる気でいて。相手もたぶん同じの狙ってきてたと思うんですけど、まあ左ストレートに合わせたカウンターと左ミドル蹴られたらすぐストレート打ち込むイメージをしてたんですけどね。それをイメージしすぎたせいか、ちょっとハイキックがミドルに見えてしまって、ちょっと下がったところに、ハイキックがいい感じに当たっちゃったのかなって感じです。

ーーその悔しさがあるということは、まだまだ戦いたいっていう気持ちは衰えてないですか。 

ヤン坊 まだもう何も見せてないんで。「こんなもんじゃねえぞ」っていうのは、まだ見せれてないんで。とにかく見ていただきたいんで。

ーー体のダメージはいかがですか。 

ヤン坊 悔しいことに本当、全然何もないですね。

ヌルハン・ズマガジー「(今後のことは)ジムに戻ってコーチとしっかり相談をして決めていきたい」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。

ズマガジー とてもいい気分です。短時間で終わらせることができ、ケガもなかったので、とても嬉しい気持ちでいっぱいです。

ーー決め手となったのは左ハイだったと思いますが、あの蹴りが当たってからすぐにフィニッシュに行こうという気持ちで向かったのか、ご自身の普段の練習どおりのことをこなしたのか、どういった状況だったのでしょうか。 

ズマガジー はい、絞め技への移行はいつもコーチと一緒に練習を重ねてきました。いつも練習している技です。ですから今日ハイキックを決めることができた時に、相手がそのあとでテイクダウンに入ろうとしたので、ええ、その瞬間を見て極めに行きました。

ーーでは冷静に対処したというところですか。 

ズマガジー はい、その通りです。冷静に対処して、うまく行きました。

ーー衝撃的なフィニッシュでしたが、勝利後に見渡した会場はどのような印象でしたか? 

ズマガジー 非常に美しい光景でした。お客さんでいっぱいでしたし、日本のファンの皆さんは大会に対して非常に温かく、熱く応援してくれるので、それに対して本当に改めてありがとうと言いたいです。

ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。 

ズマガジー 今後はまずいつもの自分のジムに戻ってコーチとしっかり相談をして決めていきたいと思います。

ーー左ハイキックが得意技であるのか、あるいは日頃からよく練習している技なのでしょうか。 

ズマガジー 一番得意なものだとは言えないんですけれども、得意な技のうちの一つです。

ーーRIZINでチャンピオンを目指すにあたって、次にどんな選手と戦いたいですか?具体的な選手がいれば教えてください。あるいは、ストライカーやグラップラーなどどのようなタイプの選手がいいですか。 

ズマガジー 具体的な選手の名前というのは、まだよくわかっていないのでRIZINが方からオファーしていただける選手と戦いたいと思います。ストライカーでもグラップラーでもどちらでもオファーいただけた選手と戦います。

ーーいつ頃タイトルに挑戦したいと考えていますか? 

ズマガジー タイトル戦に行き着くまでには、まだこれから3、4戦はやって自分の力をRIZINの皆さんに見ていただかなければならないと思っています。

ーーインターネットで、すごくハンサムである、イケメンだという声があがっています。そういうことを言われることは、ご自身としてはどうですか? 

ズマガジー (苦笑しながら)男はですね、美しくカッコよくあるべきではなく、強くあるべきだと私は思います。

ーーフィニッシュのダースチョークは得意技でしょうか? 

ズマガジー はい。得意技と言っていいと思います。

ーーグラップリングは、打撃に比べてどれくらい得意ですか? 

ズマガジー 自分のことを自分で評価する立場にはないと思います。評価してくださるのはコーチや、またはファンの皆さんだと思います。今後の試合でグラップリング、グラウンドでの戦いを見せるチャンスがあれば、ぜひお見せしたいと思います。

ーーグラウンドにも自信がある? 

ズマガジー はい、自信はあります。これまで練習を重ねてきて、グラウンドでもスタンドでもどちらでも対応できるようにしていますので自信はあると言えます。

ーー計量の時の礼の仕方について、教えてください。

ズマガジー カザフスタンで心からのお礼を示す、ああいうジェスチャーがあります。それをやりました。日本人とカザフスタン人は近しいと思っています。

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