12月31日(日)にさいたまスーパーアリーナにて開催されたにゃんこ大戦争 presents RIZIN.45の出場選手たちの試合後インタビューを公開!
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平本蓮「リップサービスとかもなく、ただただ努力して強くなります」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますでしょうか?
蓮 めちゃくちゃ打たれ強くて。5、6発クリーンヒットっていうかバチーンと当たっているカウンターはあったけど、「ゾンビだな」と思って。テイク混ぜれて、はい、とりあえず勝ってよかったです。この試合だけはマジで勝ちたかったんで。しょっぱい試合になっちゃったんですけど。本当もっと練習量増やして戻ってきます。ただ、自分のなかでは勝ち切れたっていうのは大きな課題だったのでよかったです
ーー「倒れなかった」とのことですが、やはりそれはイメージとしてはもっと本当に一発で倒せると?
蓮 結構ダウンしているイメージがあったんで。ダメージは溜まっていると思ったんですよ、オープンフィンガーグローブでの試合をRISEでたくさんしているし。だからこう、どっかでYA-MANが崩れたところを上を取って削ってっていうプランだったのですけど思いのほか打たれ強くて、これ徹底的に15分間集中してやろうっていうのと、多分もらいにきていたというか、YA-MAN自体も。だからパンチ嫌がったあとのその先の攻防も考えていたんですけど、1Rめに1、2発蹴ったときに足の皮が思いっきりズル剥けちゃって。それで、結構もうパンチでなんとか対処しようっていうので最後近い距離で自分のボクシングを信じたっていう感じですね。
ーー試合後にYA-MAN選手が泣いているところをポンと叩いていましたよね?どういった言葉をかけたのかを教えてもらえますか?
蓮 「俺の勝ちー」って。
ーー慰めではないのでしょうか。
蓮 まあ、はい。もう終わったらノーサイドなんで。
ーー今回勝利をしましたが今後の目標や展望を教えてください。
蓮 本当に今日はどうしても勝ちたくて勝ちに徹してしまったというか。けど、大事な勝利なので、この勝利を噛み締めてもっと上に上がっていけたらいいなというのもあるし、後ろではこのあいだ試合した斎藤選手とクレベルとのああいう試合を見てもっと上を目指していかないといけないなと思って。シンプルに、リップサービスとかもなく、ただただ努力して強くなります、もっと。
ーー朝倉未来選手に見せつけたという感覚ですか?
蓮 まあ「打ち合いになったら危ない」とかどうのと言われていたのですが、どう考えてもあの距離は自分のほうがうまいだろうという自信があったので、打ち合いになったら打ち合いたい、っていうのは、ボクシングを見せたかったので。まあ、朝倉未来にはできないボクシング技術だったかなという感じです。だからそこでしっかり倒していくという、いろいろな展開はあったのですけど、多分左手ヒビ入ってると思うので、またしっかり作っていきます。
ーー顔が赤くなっているのは?
蓮 何かの揉み合いで1発、YA-MANがあまりにももらうのでこれ多分、このまま回転してその場で倒せるなと思って乗ろうした瞬間もらいながら当てにきていたので「あ、これはYA-MANの作戦だな」って思って。当たるという瞬間にぱっこんと1発もらって腫れた感じです。ダメージはないですね、その一発くらいだった。あのゾンビからくるあの戦法も、セコンドから狙ってるぞと聞こえたのでうまくはずせたという感じで、ダメージは全然ないです。
ーーYA-MA選手勝敗を負けた要因は自分の弱さだということでした。
蓮 そんなことないから胸張って頑張れよって感じです。気持ち強かったよ。
ーー平本選手が思うポイントは?
蓮 覚悟の違いっすね。
ーーBLACK ROSEとしてやってきて、チームとの日々は振り返っていかがですか?
蓮 丈から始まって今日1日すげえ長かったんでいつも僕、入場オープニングでたくなくてできるだけぎりぎりに行こうとしていると、来ないと減点するとか言われてるのですけど、今日は第一試合から丈の試合があったので、いや本当長い1日が、大塚コーチとか岩崎先生とか周りのサポート含めてすごい長い1日が終わって、自分が勝って終われて安堵して落ち着いている部分はあるっすね。ただ、丈と辰樹が勝って、孝太と安保はちょっと残念だったけど、でも何かに立ち向かっていく雄姿とか、自分のかっこよさに誇り持ってこれからもやってほしいっすね。安保も男だと思います、僕もデビュー戦大晦日ぼこぼこにやられたので、これでMMAの良さをわかってもらえたらいいかなって感じです。
ーー芦澤選手も。
蓮 はい竜誠くんも含め、そういう感じです。試合終わったあとの太田忍キモかったんでぶっとばしてもいいかなってちょっと思ってきました。
ーーSNSでも盛り上がりました。応援してくれたファンにメッセージをお願いします。
蓮 本当に心震えました。入場する前の入場中も歓声もすごい大きくて、この試合に向けてジム行ってる途中とか練習終わった帰り道、ふと一人で移動時間いろんなこと考えたりするんですけど、やっぱり当たり前だけどチームがあって家族がいて仲間がいてっていうか、ひとりじゃないんだよなって思いながら、謎にずっとそういう感じでジムに向かってがんばろうという感じだったのですが、大会のオープニングがちょうどそういうことを言っていて、ひとりじゃないんだと感じて、すごい気持ち強く戦いました。
ーー試合中は終始冷静だったと思うんですけど熱くなった部分で場面ってありましたか?
蓮 常に熱い気持ちではやってるんですけど
ロープ掴みとか、グローブの指の輪っかを掴まれたりしていたので逆に組み慣れていないんだな、精神的に良くないんだなと安心して試合を運べたので、2R上取って終わったときに、もう力感がグラップリングできない人の力感だったので、あとは削っていけば勝てるなっていうふうに落ち着いて試合運べて。初めて自分から寝かしに行って、乳酸すごい溜まるなっていう。初めての経験だったので、こういうのを経験してどんどんクリアして、MMAファイターとして進化していけたらと思います。
ーー今日の試合については、MMAファイターとしての差を感じたということですか?
蓮 そうですね、やたら試合前にYA-MANが俺にテイク来たらとんでもないとか、後悔するとか言っていたんで相当グラップリングに、寝たら自信がない表れで、相当組まれるの嫌だったんだろうなという感じで、意外に四つ組は強いだろうなと思っていたので、ただあそこで削ってどっかで絶対、展開で上取れると思ったんで、焦らず、50%の力で進めようと冷静にやれたのが一番良かったと思います。
ーー逆にYA-MAN選手の攻撃で効いたものは?
蓮 ないっす。
ーーかすったくらい?
蓮 まあ腫れたくらいで全然ないっす。
ーーボクシングの攻防はストレート対フックの対立図式でした。予想はしていましたか。
蓮 そんなことも考えてなかったんですけどそんなことあるんですか、ないんじゃないですか?****はは。
YA-MAN「…何がなんでも勝ちたかった。絶対いつかやり返します」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますでしょうか?
YA-MAN 悔しいです。自分が弱かったっすね。でも(泣きながら)……、でも絶対……、今回は……何がなんでも勝ちたかったです。絶対いつかやり返します。
ーー実際に戦った平本選手のイメージは戦う前と違うところはありましたか。
YA-MAN まあでもそこはイメージ通りでしたね。全部カウンター狙いで来るだろうとは思っていたので、自分の心の弱さが出てしまって、負けたのかなって思います。
ーー試合を終えたばかりですが今後の目標や展望があれば教えてください。
YA-MAN もう多分、この試合で、相手はもっと上に行ってしまうと思うので、総合の試合を積み重ねて行って、もっかいあいつをぶっとばします。今回できなかったので。もっかいあいつのところまで、手が届く位置まで、MMAをがんばりたいと思います。
ーーこういう悔しい思いを今までしたことはありますか?
YA-MAN 今まではなかったですね。べつに負けても、おもしろい試合できればいいやと思っていたので。でも今回は、何がなんでも勝ちたかったっす。いつもとは違う気持ちが入っていました。
ーー勝敗を分けたのは何だったと思いますか?
YA-MAN 自分の心の弱さが後先考えてしまったところがありますね。その、2Rスタミナが切れるんじゃないかと思って、下から抜けようと思えば抜けられたのに、あそこで時間が短い、後少しだからと思って、ここはスタミナ温存して3Rで決めようっていう心の弱さが出てしまいましたね。あそこで無理やりにでもスタミナ使って抜けていたら相手も疲れて3Rもっと違う結果になっていたのかなとは思いました。
ーー今回の試合は先月のFIGHT CLUBからの流れがありました。平本選手と朝倉未来選手の試合というストーリーも裏であるように見ていて、YA-MAN選手が損な役回りで、朝倉vs.平本のストーリーに組み込まれているのではという意識は?
YA-MAN ありましたよ。ここで自分が勝ったらKYだなと思ったのもあったけど、そんなドラマとかストーリー関係なく今回はどうしても勝ちたかったです。
ーー戦前、試合後にノーサイドはないと。その気持ちは変わらないですか?
YA-MAN あいつはいつかぶっ倒します。
ーー試合を通して熱くなりすぎた部分は多かったですか?
YA-MAN そうですね、もらわなくていいパンチをもらっていたというのはあります。多分パンチ力が「もらっても大丈夫だ」と思って、避けないでもらって、で、自分のパンチは避けられてだったので、見え方は悪かったかなと思いました。
ーーインローもかなりもらって、途中で足はかなりブレたりしたりしたと思うんですけど、今ダメージはどんな感じですか?
YA-MAN いや、ダメージはないっすね。だから別にインローもそんなに思いっきり蹴ってなかったんで。別にもらっていいやと思ったので、だからもカットしないで、「蹴ってきたら攻撃で返せばいいや」という感じで思っていました。
ーー先ほど「心の弱さが出た」という発言もありましたけども、今までもそういう心の弱さって出た試合はありましたか?
YA-MAN いや、ないっすね。なんか、やっぱその組みにいってしまって考える時間があったっていうのが、今まではなかったので、そこで考える時間ができてしまったがゆえの、無駄な考えが生まれてしまった感じですね。組んでるときももっと離れることに徹底していればもっと結果は違ったのかなと思いました。
ーー右目の上は縫ったのですか?
YA-MAN そうっすね、4針塗ってきました。
ーー試合終わった後にYA-MAN選手も手を挙げていました。自分の中では勝った感覚があったのですか?
YA-MAN 自分のなかでは勝ったなと思っていました。なんだろう、すごい揺れているのは何回もあったので、壁に押している時間も自分のほうが長かったので。だから、どこで撮られれているとしたら2Rくらいだから負けはないだろうなとは思って、3Rは絶対に自分が取っていたと思ったので。だけど相手のパンチの正確性をジャッジは取ったんだなって。あとはやっぱ平本が打たれ強かったですね。今までの相手だったら倒れているパンチも何個もあったので、打たれ強いのと、やっぱ効いた後の逃げがうまかったですね。
ーーインターバル中のセコンドの判断として「勝っている」と?
YA-MAN いや、インターバル中は何も言われなかったですね。終わった後に「これは取ったでしょ」という感じでは言っていたので、自分のなかでも「負けはないだろうな」と思っていたので。まあでもやっぱ、総合っていう、全体的に見たら、まだ自分の試合見れてないですけど、テイクも取られて上にいられる時間も長かったので、全体的に見たら、総合で見たら負けてたのかなって改めて思いました、そこは。MMAに負けたって感じですかね
ーー当初の予定どおりMMAの試合経験を来年は積んでいきたいですか?小さい試合でも。
YA-MAN はい、来年はもっとMMAを積み重ねて絶対いつかリベンジしたいです。
ーー2R途中、殴り合いのなかで笑みを浮かべてるシーンがあったようでした。心境は?
YA-MAN 2Rはあんまり覚えてないですね。上を取られたくらいしか。あんまり覚えていないです。ちょっと入りすぎていました。
ーーYA-MAN選手は楽しんでいる印象。勝ちにすごくこだわっていて、楽しさや面白さを感じることは?
YA-MAN いやもう、一生懸命すぎて、考えてなかったですね。今回は本当に勝ちたかったんで。それ以外に何も考えてなかったです。勝つことにすべてを置いていました。別につまんない試合してもいいやと思っていました。勝てれば。
ーー今回どうしても勝ちたかったと何度も言っていますが、なぜそこまで?
YA-MAN 自分の気持ちだけじゃないからっすね。
ーーというと?
YA-MAN やっぱ、いろんな人の気持ちを背負っていたので、今回は。いつもは自分が楽しければいいやという感じで試合していたけど、今回はやっぱ平本が自分だけじゃなくて、自分のお世話になっている周りのひとまで全員バカにしていたので、今回なんとしてでも勝って、みんなの気持ちを晴らしたかった。そういう気持ちがありました。
ーー後先考えていなかったという言葉も。平本選手とMMAのレベルの差を痛感しましたか?
YA-MAN いやそんなに痛感はしていないですね。四つも、そんな強いなと思わなかったですし。テイクは取られましたけど、なんだろ、そこから別にそんなに、グラウンドで圧倒とかもされはしなかったので、ただただ本当に自分の心の弱さが、出てしまったなという感じで負けました。
ーー自分が勝ったらKYともおっしゃっていました。SNSで感動したの声、激励や感謝の声があります、そういうファンの方にメッセージをいただけますか?
YA-MAN 今回、負けてしまったんですけど、絶対に這い上がって、リベンジするんで、ここからの自分を見ていてほしいです。本当に試合前はイキがってて本当に申し訳ないと思っています。絶対に這い上がります。それしか今は考えていないです。