10月26日(水)六本木ヒルズアリーナにて湘南美容クリニック presents RIZIN.40の対戦カード発表記者会見が行われた。

会見にはRIZIN 榊原信行CEOとBellator PRESIDENT スコット・コーカー氏、そして参戦が発表されたAJ・マッキー、パトリシオ・ピットブル、フアン・アーチュレッタ、堀口恭司、そしてホベルト・サトシ・ソウザ、クレベル・コイケ、キム・スーチョル、扇久保博正の計8名の選手が登壇した。

またRIZINガールから澤田実架、福江ななか、Hinano、Bellatorガールとしてあきぴ、あずみ、なのはの計6名のラウンドガールが華を添えた。

榊原CEO「日本の格闘技の未来を発表出来ることを嬉しく思う」

榊原CEOがステージに登壇しマスコミと抽選で選ばれた観覧に来たRIZIN公式ファンクラブ「強者ノ巣」会員200人に挨拶すると、今回の会見場所である六本木ヒルズアリーナについて触れ、以下のように話した。

「ちょっと個人的なこと、と言っても格闘技の歴史においては、僕にとっても忘れられないしPRIDEにとっても忘れられない2007年3月27日、このヒルズアリーナで私がPRIDEの代表を降りて、PRIDEの営業権をUFCその当時のオーナーであるロレンゾ・フェティータに営業権を譲渡して、それでPRIDEの未来が、格闘技界の未来が担保されると、そういう発表をこの場でさせていただきました。その日から15年、紆余曲折ありましたけど、もう一度前向きな形で、日本の格闘技の未来、そしてRIZINの未来を今日、この場で高らかに、皆さんに発表出来ることを心から嬉しく思います」

「そして日本の格闘技、RIZINにとってもですが、僕が最もこの格闘技業界で尊敬をして、同世代をともに信頼を持って歩んでこれたスコット・コーカー代表の大きな志、ビッグピクチャーに僕も賛同して、このMMAというスポーツの大きな歴史を変える、未来にとって大切なムーブメントを起こせる大きな発表をこの後させていただきます。この場を借りてスコット・コーカー代表に感謝をするとともに、スコット代表にこの場に来ていただけたらと思います。」

そう言って榊原CEOは壇上にBellator PRESIDENT スコット・コーカー氏を招き入れた。

スコット代表「自分のオールスターチームを連れてきました」

榊原CEOに呼び込まれたスコット氏はマイクを持つと、以下のように挨拶した。

「まずは榊原さん本当にありがとうございます。今日ここにこれて非常に嬉しいです。日本は私が非常に大好きな国の一つで、実はこの日本で格闘技ビジネスを学びました。K-1という団体で働いていたんですけれども、その当時、世界中で行われている素晴らしい試合を日本で見ることが出来ました。K-1、PRIDE、修斗、PANCRASE。日本にいて二週間滞在するだけで本当に最高峰の格闘技を5〜6大会見ることが出来ました。その当時から我々は一緒に仕事をしていて、2006年か2007年位から選手の交換をしていました。その当時からこういった関係を続けていました。そしてお互いこの業界から少し離れて榊原さんは2015年に戻ってきました。」

「そういう流れで2015年、当時から我々は選手を派遣してRIZINが地上波でテレビで放送されるようにいろいろと協力をしました。そして2018年、私はESPマガジンに答えたインタビューを決して忘れません。ESPの記者に『この先RIZINはどうなると思うか?』と聞かれた時に『あと数年すれば日本で、RIZINで素晴らしい選手が育つのでその時まで待ちましょう』と(答えました)。」

「そして発足から6年後、7年後、今RIZINの選手たちは世界に向けて羽ばたく準備ができていると思います。世界の人々に見られる準備ができていると思います。日本では知られている選手かもしれませんが、世界ではまだ無名の選手だと思います。今回の大晦日、それが一気に変わると思います。そのために私は自分のオールスターチームを連れてきました。そしてこれがRIZINのオールスターチームと闘う事を約束しました。これは私が見たいことでもあり、榊原さんが見たいことでもあり、ファンの皆さんが見たいことでもあると思います。6ヶ月くらい前に私がこれはどういう企画でどういう選手が欲しいのかと訪ねたところ、榊原さんは『とにかくベストな選手を用意してくれ。変な小細工はいらない。ただ単純に強い選手、ベストな選手を連れてきてくれ』とお願いされたので、我々はそれに答えて自分の今思うオールスター、ベストの現役チャンピオンもしくは元チャンピオン、本当にトップどころの選手を集めてきました。そして素晴らしいマッチアップを組んで、今皆さんに発表できることを嬉しく思います。」

現役王者含むBellator軍団が来日!大晦日にRIZINと全面対抗戦へ

両団体の挨拶の後、今回対戦が決定した4カードが発表された。

今回はRIZIN vs. Bellator 全面対抗戦として、両団体から現役または元チャンピオン、またはトップファイターが選抜され各階級でカードが組まれた。

フライ級では扇久保博正vs.堀口恭司、バンタム級からはキム・スーチョルvs.フアン・アーチュレッタ、フェザー級ではクレベル・コイケvs.パトリシオ・ピットブル、そしてライト級からホベルト・サトシ・ソウザvs.AJ・マッキーの4つのカードが発表された。

対戦カードが発表されると会場からは驚きの声が上がり、レニー・ハート氏の入場コールで選手が登場すると、会場からは拍手が巻き起こった。

サトシ「前からBellatorの選手と闘いたい」マッキー「世界中を楽しませる闘いをしたい」

Bellatorフェザー級ワールドグランプリ覇者でライト級に階級を変更したAJ・マッキーは、RIZINライト級現王者のホベルト・サトシ・ソウザと対戦する。

最初にマイクを持ったマッキーはスコット氏に感謝を述べると、日本で試合をしたかった事を話し、「本当に子供の頃からランペイジなどに憧れて、彼みたいに日本のお客さんを沸かせられるようにしたいと思って今現在ここにいる、本当に夢みたいな感覚に陥っています」と、日本に居ることに感動していると話した。

そして「当日はとにかくいい試合をして、日本のお客様を、世界中のお客様を楽しませるような闘いをしたいと思いますので期待していてください」と話した。

対するRIZINライト級王者のサトシは「みんな知っているね、私、前からBellatorの選手と闘いたい」と、以前よりBellatorの選手と闘いたかったと言っていたことをファンに再度語りかけた。

そして今回の試合に関して「絶対日本のために、RIZINのために、凄い頑張ります!絶対みんなにいい試合を見せたいから、日本の力も見せたいから、みんなよろしくお願いします!」と意気込みを話した。

クレベル「絶対にいい試合にしたい」パトリシオ「日本で闘いたいと夢見てきた」

Bellatorフェザー級現王者のパトリシオ・ピットブルは、先日のRIZIN.39でRIZINフェザー級新王者となったクレベル・コイケと対戦する。

マイクを持ったパトリシオは「私は子供の頃、格闘技を見て育ちました。その時に見たのがミノタウロ・ノゲイラ、ヴァンダレイ・シウバ、マウリシオ・ショーグン、そういった選手に憧れて自分もいつか日本で闘いたいとずっと夢見てきました」と、日本での試合を熱望していたことを話した。そして「それがついに現実になりました。その日を楽しみにしていますので応援よろしくお願いします」と意気込みを語った。

対するクレベルは「今日はBellatorの選手とRIZINでチャンスで、ちょっと緊張でした」と笑みをこぼしつつ、「日本の守っている。私、本当に頑張ります。絶対にいい試合にしたいけど、でもみんなよろしくお願いします」と話した。

スーチョル「試合に勝ってスイッチを買ってもらいたい」アーチュレッタ「楽しい試合を提供します」

またBellatorバンタム級元王者のフアン・アーチュレッタは、今年7月のRIZIN.38で扇久保に勝利したROAD FC王者のキム・スーチョルと対戦する。

アーチュレッタはマイクを持つと両代表や関係者へ感謝の言葉を述べ、「自分はここに来てみんなを楽しませるような、感動させるような、みんなを驚かすようなパフォーマンスをしたいと思います。私のパフォーマンスを気に入ってくれると思います」「私は子供の頃からドラゴンボールを見て育ちました。いつか日本であのような事をしたいなと思っていたら、今ここに来ています。楽しい試合を提供しますので是非、応援よろしくお願いします!」と熱いコメントをした。

対するスーチョルはROAD FC王者でありながらRIZIN代表として参戦するにあたり感謝の言葉を述べ、「前回日本で試合をした時に、私の妻が『試合に勝ったらニンテンドースイッチを買ってあげる』と言っていたのですが、買ってくれませんでした。ですから今回の試合に勝って、必ずニンテンドースイッチを買ってもらいたいと思います」と、ユーモアあふれるコメントで会場を和やかな雰囲気にさせた。

扇久保「勝って借りを返します」堀口「裏切った形になって申し訳ない」

RIZINバンタム級現王者の堀口恭司は、今回はBellator陣営として参戦し、2021年バンタム級JAPAN GP覇者の扇久保博正と今回はフライ級で、三度目の対戦が決定した。

最初にマイクを持った堀口は「なんかRIZINを裏切った形になってなんかすごい申し訳ないです。なんかすみません!ははははは!」と笑うと、「扇久保選手、3回目ということで、『もう戦いたくない』と言わせるような試合をするのでよろしくお願いします!」と扇久保にコメントした。

対する扇久保は「僕は過去2回、堀口選手と闘って、たくさん殴られたので、堀口選手のことが大っキライです」と、いきなりの堀口大嫌い宣言。そして「やられた借りは返さないと男として納得できないので、今回しっかり勝って借りを返します」と意気込み話した。

また今回の契約がフライ級であることに関して「これからフライ級の世界中の方たちが、RIZINでフライ級の世界一を決められる舞台にしたいと思っているので、その一発目、僕と堀口選手で最高の試合をします。是非、注目してください!」とファンへ呼びかけた。

残りのカードは現在調整中で、決定次第、発表される予定だ。

RIZIN、そしてBellatorから強者が集結した全面対抗戦。大晦日により多くの勝ち星をあげるのはRIZINなのか、それともBellatorなのか…!?

チケット、PPV情報は決定次第、随時更新予定!今後の追加情報を見逃すな!

榊原CEO&スコット氏のフェイスオフ含む、会見写真はこちら

記者会見の様子(YouTube)

湘南美容クリニック presents RIZIN.40【RIZIN vs. Bellator 全面対抗戦】緊急記者会見 2022/10/26

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