12月25日(土)都内にて、Yogibo presents RIZIN.33の追加対戦カード発表記者会見が行われた。
会見には榊原信行CEOと、今回参戦が決定した那須川天心、五味隆典が登壇した。
那須川天心の対戦相手は五味隆典に決定!
今回発表されたカードは那須川天心vs.五味隆典のスペシャルエキシビションマッチだ。
記者達に拍手で迎えられ那須川が登場すると、後に続いてお面を付けた五味隆典が登場した。榊原CEOが「那須川天心のRIZINラストマッチ!(お面を覗き込み)...武尊選手ですかね?どなたですか?」と話すと、五味は武尊のお面を外し、榊原CEOが「RIZINラストマッチの対戦相手は、五味隆典!」と五味の名前を上げた。
そして那須川のラストマッチの相手が五味になった経緯を説明した。
「僕としては(五味に)引き受けてもらったということになるが…天心と出会ったのは2016年、そこから5年間RIZINの舞台で数々の闘いを繰り広げてきた。それとともにRIZINも天心も成長した。そんな中の最後の試合、思いを持って臨む試合であるべきで、天心はRIZINのファンのいる前でラストマッチを闘いたいと言っていた。ワンチャン武尊選手がRIZINに出てくれば大晦日の可能性はあったが、中立な舞台が天心武尊戦の大きなテーマだったのでRIZINの中では実現ができなかった。天心としてはこのラストマッチをまず次の世代のキックを引っ張っていってくれるような若手のホープと真剣勝負する、その中で次のキックを託していけるよう思いを伝えられればなと、一年前から吉成名高にオファーをしていました。今年の大晦日までにチャンスが会ったが、迷って悩んだが体格がそこまで出来ていないので『大晦日に照準絞って身体を作っていきます』という返事をもらった。そういう中で12月5日に彼は試合をして、当然大晦日、受けてくれるよねと思っていたが悩みに悩んで『受けれません』と(返事が来た)。」
「その後も若手のホープ、期待したい選手にオファーしました。怪我をして出れなかった龍聖もそうだし、何人かの選手(に声を掛けた)。天心としては、やるべき思いをもって向き合える選手、他にも何人か若手の選手の名を挙げたが、ラストマッチなのでビビッドにハートに来る選手じゃないと意味がないので、天心の中で大晦日のラストマッチを『もういいかな』と思いが傾いたこともあったが、『最後に躍動する姿を見せよう。誰か闘いたい相手はいないのか?』と聞いたときに、憧れもリスペクトも含めて『五味さんとだったらワンチャンあるかな、面白いんじゃないかな』と天心からコメントが出てきたので、あと2週間だしと思いながら意を決して五味さんに電話をした。『えー!2週間っすよ』と言いながら、天心を気持ちよく送り出してあげたいしそこに気持ちが通ってない試合だったら意味がないし、勝負論ももちろんあるがそれ以上にメッセージとして、思いが伝えられるドラマチックな試合には五味隆典が必要だ、やってくれという話に対して『分かりました』と、その場でほぼ受けてくれた。本当にRIZINは五味隆典に助けられた。自信を持って大晦日、ド派手な天心ラストマッチの試合を五味隆典に託して、描いてもらえる、二人の世界で見せてもらえるとそう思っています。期待してほしいと思います」
五味「武尊くんの力を借りないと出てこれなかった」
参戦選手からのコメントに移ると、五味は「よく分かってないです、正直。自分とやりたいという選手がいるが、年齢や体力を考えると正直、現実的ではないし、実際そういうオファーは来なかった。(自分のジムに)特訓に来ている選手のRIZIN出場の可能性もなくなったので、ようやく1年終わったなと飲みに行こうとしたところで天心とのエキシビションが決まった。エキシビションは難しいが、20年近く前の動きに少しでも近づけられればまたリングで披露する機会も頂けるだろうし、そうでなければ声がかからなくなる。なのでできる限り一生懸命練習します」とコメントした。
記者から、入場時の武尊のお面の意図について問われると、五味は「昨日すごくいい形で(天心vs武尊の会見が)終わったが、それでもなんとなく気恥ずかしい!武尊くんを俺がおちょくっているわけではなくて、武尊くんの力を借りないと出てこれない、なんとなくね」と答えた。
天心「自分の思いを全て、五味さんにぶつけたい」
対する那須川はマイクを持つと「はじめはRIZINの引退試合を公式試合をするつもりで2ヶ月前から減量や調整を続けていた。相手が見つからない、オファーを断られるのはちょっと悲しくなった。そういった時に五味さんがオファーを受けて下さって、まさかRIZINでPRIDEを体験できると思っていなかったので、非常に興奮しています。自分のやってきた思いを全て、RIZIN最後の試合、五味さんにぶつけたい」とコメントした。
今回、那須川から五味へ、憧れていた五味へオファーをしたということで、五味のどういう所に憧れていたのか?という質問が及ぶと、那須川は「パフォーマンスやり、動きもそう。僕がKOしたときにロープ上がるのは五味さんのマネ。『いい試合したらやっていいよ』と言われた」と、これまでの那須川のパフォーマンスも五味の影響があったことを明かした。
那須川天心 RIZINラストマッチポスター公開!
那須川天心のRIZINラストマッチの相手に選ばれた五味隆典は、大晦日にRIZINのリングで那須川とどのような試合を繰り広げるのか?!今後の選手達の動向も見逃すな!
Yogibo presents RIZIN.33 追加決定カード(選手コメント全文掲載)
スペシャルワンマッチ/那須川天心 vs. 五味隆典
那須川天心
こんにちは、那須川天心です!はじめは、RIZINの引退の試合を公式の試合をするつもりでずっと考えて、2ヶ月前から減量だったり調整だったりを続けていたのですが、やっぱり本当、相手が見つからないというか、オファーしても断られてしまうという、ちょっと悲しくはなったんですけど、そういった時に五味さんがオファーを受けて下さって、五味さんとだったら最高の引退をできると言うか、まさかRIZINでPRIDEを体験できると思っていなかったので、非常に興奮していますし、自分のやってきた思いを全て、RIZIN最後の試合、五味さんにぶつけたいなと思っています。よろしくお願いします!
五味隆典
何でここにいるかわかんないくらい忙しいと言うか、よく分かってないです、正直。なんですけど、今回も同じ階級の選手とか、自分とやりたいという選手のいる中、やっぱり年齢とか体力を考えると、正直現実的ではないし、例えば今年RIZINに挑戦した選手をジムで指導しているときとかも、どうやったらトップのサトシ選手にかてるだろうとか、俺もこのトレーニングを今でもやればサトシ選手に届くかとか、そういった思いは指導したり一緒に練習する中で思い続けているんですけど、それが現実的かと言うとちょと違う訳で、実際そういうオファーは来なかったので、そういったものは一発勝負でやるような話ではないし、なので今年全部、RIZINに出場する可能性が特訓に来ている選手でなくなったので、ようやく1年終わったなと言うところで、さぁ飲みに行くか!っていうところだったんですけど、天心をエキシビションということで…なのでエキシビションってすごく難しいんですけど、20年近く前の動きに少しでも近づけられればまたそういったリングで披露する機会も頂けるでしょうし、出来なければどんどん声がかからなくなると思いますので、なのでできる限り一生懸命練習しています。体重も絞って、ちょっと短い期間ですけど、そんな感じです。