ルール
RIZIN 女子 MMAルール(肘あり):5分3R/インターバル60秒 57.0kg
試合結果
1R 4分47秒 腕ひしぎ十字固め
試合内容
「真珠が一本勝ちで快勝! 母・野沢直子さんも歓喜の絶叫!!」
1R、真珠の打撃に合わせて組みつきにいきコーナーに押し込んだのはラグラース。真珠はラグラースのボディにヒザを入れていき、テイクダウン。左腕でギロチンを入れながら上からパウンドを落としていく真珠に、ラグラースが体を入れ替えて下から三角絞めに。真珠はこれを解きながらラグラースの顔面にかかとを落とす。ついに三角絞めを抜いた真珠は、サッカーボールキックを打ち込みながら立ち上がると、パンチとヒジでラッシュをかける。さらにもろ差しから左右のヒザを打ち込むとグラウンドに。そしてバックマウントからパウンド、さらに腕十字に。この腕十字が極まりラグラースはタップ。
真珠が一本勝ちをおさめた。
真珠は「アリガトウゴザイマス。試合中にテンション上がりすぎて日本語忘れたので英語でゴメンナサイ。みなさん本当にありがとうございます。格闘家として日々練習に励み、そしてこのようにリングに上がれる幸せを噛みしめています。そして個人的な話になるのですが、藤井惠さんにお会いした時に胸がいっぱいになり、『本当に大好き!』ということを言いそびれたので、ここで言わせてください。ちょっと汚い勝ち方でごめんなさい。これからも強くなって、日本のRIZINのリングで頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします!」とマイクでアピール。
この試合をリングサイドで見守っていた母・野沢直子さんもリングに上がり、「超カッコよかったです。すいません、親バカで」と娘を祝福した。
試合後インタビュー:真珠・野沢オークレア(真珠・野沢オークライヤー)
「だんだんだんだん強くなっていきたいです。日本の格闘技の世界の中でがんばっていきたいです」
――試合を振り返っていかがでしたか?
真珠 思った通りにいかなかったので、悔しかったですが勝てて嬉しかったです。
――思った通りにいかなかったとういうのは?
真珠 タックルのディフェンスをいっぱい頑張ったんですが、三角締めに捕まって負けそうなところを皆さんに見せちゃってすごく悔しいです。
――極められそうになったときは冷静に対処できたのですか?
真珠 すごいきつかったので、一瞬、部屋が暗くなったような感じになりました。でも、タップよりも極められる方がいいと思って、ここでは負けられないと思って頑張りました。
――フィニッシュの腕十字は自分の狙い通りにいけたんですか?
真珠 さっき映像で見たんですが、ちゃんとした腕十字じゃなかったので、次の試合はちゃんと綺麗な技を見せたいです。
――RIZIN2連勝しましたが、今後の目標はありますか?
真珠 いつもと一緒でだんだんだんだん強くなっていきたいです。日本の格闘技の世界の中でがんばっていきたいです。
――これからの予定は?
真珠 あの、日本で過ごす初めての大晦日なので……すみませません、日本では普通なにをするんですか?
――日本では「年越しそば」というそばをを食べる文化があります。
真珠 そうですか(笑)そばを食べにいきます。
――試合後、お母さまから何か声をかけられましたか?
真珠 「おめでとう。強かったね。」とか言ってくれました。
――トレーナーとはどのような準備をしてきたのでしょうか?
真珠 今日の試合に関しては相手のタックルへのディフェンスにフォーカスして準備するしてきました。チェルシーとは前回も戦っているので、打撃ではわたしの方が上回っているのですが、寝業は彼女の方が上だという自覚で対策してきました。グラウンドの展開にはなりたくなかっのですが、結果的にはグラウンドの展開になりました。寝技の展開にどうやって持っていかれたのか? についてはリプレイを見ていないので正確には分かりませんが、とにかく寝技に持ち込まれて彼女の得意なレスリングの戦いになり危険な場面もあったのですが、しっかりと一息ついて「ここでタップしちゃいけない」と思って試合を続けました。
――今回はサブミッションでフィニッシュしましたが自信になったのではないでしょうか?
真珠 今回は、ムエタイのトレーニングを積んで臨んだのですが、その成果を出しきれなかったのが悔しいですが、相手の得意分野の寝技で危険な状態から勝てたのは嬉しい勝利です。
試合後インタビュー:チェルシー・ラグラース
「彼女(真珠)のグラウンドテクニックをちょっと侮っていました」
——試合を振りかえっていかがですか
チェルシー がっかりはしています。ただ全体的なパフォーマンスとしては満足な出来でした。最後の30秒くらいまでは自分がコントロールしていたんですが、ほんの一瞬のすきでやられてしまいました。
——以前戦ったときとの真珠選手の違いは?
チェルシー グラウンドが良くなっていました。私はグラウンドが得意な分野なんですが彼女はそこで勝ったので良くなっていると感じました。
——敗因は?
チェルシー 彼女のグラウンドテクニックをちょっと侮っていました。
——試合後は何か話しましたか?
チェルシー お互いにいい試合だったね。
——RIZINの印象は?
チェルシー 素晴らしい体験でした。RIZINという組織も素晴らしかったです。また出場したいです。