12月18日(火)、パラエストラ松戸(千葉県松戸市)にて、『Cygames presents RIZIN.14』(12月31日、さいたまスーパーアリーナ)に出場する浅倉カンナ、大尊伸光の公開練習が行われた。

約2週間のアメリカ武者修行から帰国した浅倉カンナは、ベラトール、UFCの強豪選手とのトレーニングで「ボコボコにやられました。でもテイクダウンは通用したので自信になりました」と話し、この日は3分間の組み技のスパーリングを行った。世界を知る元Invictaアトム級チャンピオンの浜崎朱加と争うRIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチへ向けて順調な仕上がりを披露した。

また、『RIZIN』初参戦を果たす大尊伸光は、当初コントを披露するプランがあったが、この日は『RIZIN』で初めての公開練習ということで3分間のミット打ちを行った。さいたまスーパーアリーナで試合ができることを「夢の舞台なので結果を出したい」と意気込みを語った。

以下、質疑応答

——アメリカでの生活はどうでしたか?

浅倉 凄く良い練習ができて今まで知らなかった世界を見てきました。(ここから)追い込んでやりきって試合に臨むだけです

大尊 僕はアメリカじゃないですが、茨城で茨城人たちを相手に練習していました(笑)。KRAZY BEEで矢地祐介選手とのスパーリングはすごく充実しました。

——アメリカでベラトール、UFCといった世界の強豪選手と練習をしてどうでしたか?
浅倉 これまで感じなかった実力差を感じました。向かい合っただけで、こんなに恐い人がいるんだという経験を初めてしました。ボコボコにやられて、勝つことはできなかったですが、この練習で強くなれる実感はありました。

——途中で気持ちがめげそうには?
浅倉 気持ちがめげそうになることは無くて、練習は凄い楽しかったです。もう少し(アメリカに)いたかったなと思いました。

——次の試合に向けて補う点などは見えましたか?
浅倉 アメリカでの練習でフィジカルの差を凄く感じたので、もっと強化していかないといけないなと。得意なテイクダウンは通用したので自信をもって日本に帰ってきました。

——次の大晦日の試合での大事になるポイントは?
浅倉 凄く厳しい戦いになるので最終的には気持ちで負けなければ勝てるかなと。
大尊 (トフィック・ムサエフは)パンチが強いので、相手を怒らせないようにしながら、いきなりパンチを打って倒したいなと思います。

——大尊選手の相手、連続KO中ですがトリッキーなプレーもするみたいですが?
大尊 いや~本当に『恐(おそ)ロシア』ですよね(笑)。ロシアだと勘違いしていて、インスタグラムで「恐ロシア」と投稿したらアゼルバイジャンの人たちからアゼルバイジャンの国旗がたくさん入ったコメントが投稿されて失礼なことをしたんだなと。ソーリーごめんって感じです(笑)。(相手は)倒す時はパウンドやスタンドでのパンチなので、そこに惑わされないようにして僕もパンチで倒したいので面白い試合になると思います。

——同じライト級の試合がある中で存在感を出したい?
大尊 大晦日なので目立ってナンボ。目立って勝ちたいです。

——浅倉選手にとってこの試合はどういう位置づけになりますか?
浅倉 去年1年でここまで来たんだなと思い、今年はさらに上回り、まさか浜崎さんと、このタイミングで戦えるとは思いませんでしたし、(試合をするのは)もう少し先かなと思っていたので。試合に集中して練習していますし、過去最高の相手なので勝ちたいです。

——アメリカで勝てる自信を掴めた?
浅倉 そんなに掴んだ感覚はないのですが、自分の実力を出し切れば勝てると思うので出し切るだけです。

——勝つ確率は?
浅倉 試合が決まるか、決まらないかの時は「勝てるかな?」という思いでしたが、試合が決まってから練習していくうちに「自分はやれるんじゃないか」という気持ちに変わり、今は勝つための練習をしているので、いつもより気合は入っています。

——Road to UFC決勝が、さいたまスーパーアリーナにたどり着けませんでしたが、そのさいたまスーパーアリーナで戦える感想は?
大尊 中学の時にPRIDEを観て夢のような舞台だと。そこに自分を出してもらえるのが凄く夢みたいです。なので結果を出し、僕が観てきた格好良い選手たちみたいになれるようにしたいです。

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