昨年RIZIN無差別級トーナメントのファイナリスト、アミール・アリアックバリが今年もRIZINで大暴れ。MMA56戦のベテラン&タフネスファイター、ジェロニモ・ドス・サントスと対戦する。
1R、打撃で前に出るサントスにアリアックバリは組みつきでテイクダウン成功。そのままサイドを取ると両腕をがっちりとロックして強烈なパウンドをサントスの顔面に何十発と打ち込んでいく。これにサントス成す術なしと見たレフェリーが試合をストップ。アリアックバリが完勝をおさめた。
アミール・アリアックバリ 試合後インタビュー
──試合の感想をお願いします。
アリアックバリ とてもうれしいです。また日本に戻ってきて今年初めての試合で勝つことができてうれしく思っています。
──前回は負けてしまいましたけど、今回インパクトのある勝ち方で今後注目度も上がっていくと思うんですけど、今後の目標を教えてください。
アリアックバリ 私はRIZINのベルトを手に入れたいと思っていますので、その試合ができるように、またRIZINがその企画を組んでくれるように期待していますし、そのベルトは私の物だと思っています。私はヘビー級ではトップなのでベルトは私の物だと思っています。
──RIZINにかぎらず誰かやりたい選手はいますか?
アリアックバリ 私は誰でもOKなので、RIZINが私のベルトを私が取れるような試合を組んでくれればと思います。でも、私自身は石井さんと試合をしたいと思っています。
──レスリングという観点から見た時に、RIZINで闘っている選手のレスリングの経験は1〜2年ほどやっているぐらいだと思います。力で闘っている選手が多いです。また、キックボクシングという背景を持ちながら闘っている選手が多いですけど、その点はレスリングの選手としてどう思われますか?
アリアックバリ レスリングというのは若い頃から積み上げていって、やっと私のようなレベルになるんです。歳を取ってからレベルを上げるのは難しいと思います。
──今日試合を拝見させていただいている中で、試合の中でペースを作るのが上手になったと思いました。ペーシングが自分の中で良くなってきているという実感はありますか?
アリアックバリ ペーシングはこれからも学んでいこうと思っていますし、経験を積んでいく中で学んでいけるものだと思っています。もっと経験を積んで、より強くなって帰ってきます。
──RIZINの中で他に闘いたい相手はいますか?
アリアックバリ WWEのブロック・レスナー(笑)。彼なんかいいと思うんですけど、彼も怖くて日本に来て闘うのはビビってしまうと思うんですけど、誰でもオファーをいただければ誰とでも闘いたいと思います。
ジェロニモ・ドス・サントス
──試合の感想をお願いします。
サントス アミール選手は自分の作戦通り試合を運んだと思いますが、彼は最初からグラウンドで運ぼうと思ってその通りに決めたんでしょうけど、自分は反撃してたんです。あのまま試合を止められるのは不公平だと思います。
──一方的であまりいいところが出てないように見えたんですが、自分のプラン通り試合を運べなかったんでしょうか?
サントス おっしゃる通りですね。自分とトレーナーが考えた方向とは逆の方向に進んでしまったので、自分の力を出すことができませんでした。ですから、イベントの主催者にもう一度チャンスをくださいと言いたいです。
──今後もRIZINに出たいですか?
サントス もちろん私はチャンスがあれば、呼ばれることがあればずっとRIZINで闘いたいと思ってます。残念ながら力を発揮することができなかったので、試合を見た皆さんに申し訳ない気持ちでいます。アミール選手は素晴らしい選手で自分思う通りに試合を運ぶことができましたので、自分は反撃することができず、しかもレフェリーに試合を止められて悔しい気持ちでいっぱいですが、気持ちを切り替えて次につなげていきます。
──ブラジルは夜中なんですけど、あなたの試合を観たファンにメッセージをお願いします。
サントス ブラジルのファンの皆さん、残念ながら負けてしまいましたが、日本では初めての試合で自分の力を発揮することができず、ガッカリさせてしまいまして、申し訳ないと思っております。私は日本に来る前にロシアで闘いました。ロシアではチャンピオンになって、ベルトを獲得しました。対戦相手は17連勝中の選手でしたけど、私は彼を倒すことができました。ですから、次に向けて頑張りたいので、ガッカリさせて申し訳ないですけど、もう一度応援よろしくおねがいします。そして、もう一言しゃべらせてください。まずこの場にいらっしゃる皆さん、イベントの関係者、主催者に深くお礼を申しあげたいと思います。残念ながら勝つことができませんでしたが、試合は勝てることもあるし負けることもあります。またチャンスがあれば本当の自分をお見せしたいと思いますので、応援よろしくお願いします。