[RIZIN トーナメントルール:
5分3R / インターバル60秒 / 延長5分1R(無差別級トーナメント決勝)]
(Win)ミルコ・クロコップ vs. アミール・アリアックバリ(Lose)
1R 2分02秒 KO
無差別級トーナメント決勝。
勝ち上がってきたのはアミール・アリアックバリとミルコ・クロコップ。髙田延彦・RIZIN統括本部長からチャンピオンベルトが披露されると試合開始。
1R、アリアックバリが左フック、そして右フックを出すがこれは空を切る。組み付きに行ったのはアリアックバリ、そのままミルコをコーナーに追い込むとひざを当てていくが、ミルコはこれを強引に引き離し、リング中央へ。そして距離をはかっていたミルコが左フックを決めるとアリアックバリは尻餅をつくがすぐに立ち上がる。しかし、すかさず再び左フックを顎に決めるとアリアックバリは崩れ落ち、ミルコがKO勝利! 号泣してセコンドと抱き合うミルコに、会場は総立ちで祝福。
表彰式で第3位のバルト、ワレンティン・モルダフスキーに賞金500万円、2位のアミール・アリアックバリに賞金1,000万円が授与される。そして優勝賞金3,500万円と特製の超高級G-SHOCK、魅惑の地中海クルーズ旅行などの副賞、金メダル、チャンピオントロフィー、チャンピオンベルトを授与されたミルコは、「ありがとうございました。とても厳しい戦いをすべて終えました。とても過酷なものでしたが、今日、この場に立ってみてすべてが報われたと思っています。今から10年前、同じように本当に過酷なグランプリを戦い抜きました。今、そのことが走馬灯のように頭の中を駆け巡りっています。ここまでこれたのもチーム、友人たちすべてのサポートしてくれた人たちのおかげだと思ってます。そして日本のファンに皆さんのおかげだと思います。本当にどうもありがとうございます。アイシテマス」とコメント。
ミルコ・クロコップのコメント
──今回の無差別級トーナメントの感想をお願いします。
ミルコ とてもハードなトーナメントでした。キング・モー、それからレスリングで2回世界チャンピオンになっているアミール・アリアックバリ、そしてバルト。みんなそれぞれ特徴があってタフでした。特にバルトが重かったです。まだMMAのスキルがあるというわけではないでしょうけど、体重が難敵でした。アリアックバリは将来有望だと思います。それがボクの感想です。
──日本のファンに優勝したことでミルコ・クロコップはやはり強いということを見せつけられたと思いますか?
ミルコ とにかくハッピーという以外に形容のしようがないです。日本のファンのためにという意味では。
──3試合こういうカタチのフィニッシュで終わりましたけど、予想していましたか?
ミルコ 結果的にすべてフィニッシュにもっていけた、いい流れのトーナメントだったと思います。
──チャンピオンになった今、今後RIZINでどんな選手と闘っていきたいですか?
ミルコ 今はひたすら休みたい。クロアチアに帰って家族に会いたい。将来的なプランはまだ何もないです。
アミール・アリアックバリのコメント
──試合の感想をお願いします。
アリアックバリ ……(しばらく沈黙しながら)うれしい結果ではなかったので仕方がないです。自分の試合に満足はしていないです。疲れもあったし、MMAの経験も少ないし満足してないです。
──準決勝の疲れはどれぐらい負担になりましたか?
アリアックバリ 今日の最初の試合は凄く厳しい試合をしてしまいました。それに比べるとミルコの試合はすぐ終わったので、私のほうが疲れがあったと思います。
──体力が同じ状態でもう一度闘いたいですか?
アリアックバリ 来年、もしRIZINがこの企画をしていただけるなら、同等の状況でもう一度出て、日本のファンの皆さんの前でミルコと試合をしたいと思います。
──MMAファイターとしてのアミール選手に一番足りないものはなんだと思いますか?
アリアックバリ もちろん経験が少ないので、この試合に出るのにもっともっと練習しないといけないと思います。
──決勝戦のミルコ戦の作戦を教えてください。
アリアックバリ だいぶ計画をしてきたんですけど、前の試合で足をケガしたので計画通りにいかなかったので残念です。
──賞金の1,000万円の使い道は?
アリアックバリ まだ考えてないです。
──今年の1年はどんな年でしたか? そして来年はどういう年にしたいですか?
アリアックバリ 今年1年は良い年でした。ただ、終わりは良くなかったので、来年はいい年にしたいと思います。来年もRIZINの試合に出て、すべての試合に勝って、優勝したいと思います。