「チェコの怪鳥」イリー・プロハースカが、いま中東で最も注目を集める強豪、マーク・タニオスと激突する。無差別級トーナメント開幕戦、RIZINトーナメントルール5分2Rで行われる。

1R、タニオスが執拗な左右のインローでプロハースカの動きを止めるが、プロハースカも果敢に前へ出てプレッシャーをかけていく。しかしインローがやはり効いているか、プロハースカにいつもの攻撃力が見られず。

2R、プロハースカの右の飛び膝蹴りがヒットし、タニオスが後退。この一発で試合の流れはプロハースカに。さらに足払いでタニオスをテイクダウンすると、上からパウンドを顔面とボディに入れていく。プロハースカは立ち上がったタニオスに背後から右ハイキックを当てるが、これはクリーンヒットならず。お互いに決め手なく試合終了のゴング。

判定は2Rを完全支配したプロハースカが3-0で勝利し、一回戦を突破した。

イリー・プロハースカ コメント

──試合の感想をお願いします。

プロハースカ 膝の問題がありました。最初の自分のキックで、膝の靭帯を伸ばしてしまって、それがずっと試合に影響していました。多分お気づきかと思いますが、動きが制限され、どうしても攻撃に制限をかけなければならなかったです。この状況でもベストを尽くして、勝つことができてよかったです。

──次の試合への意気込みをお願いします。

プロハースカ これからは帰ってからすぐに膝を治します。2週間かかります。治療に専念します。それが終わってから身体、心、精神を強めるトレーニングをします。次のグランプリでどんな相手とぶつかっても勝てるように万全の準備をいたします。

マーク・タニオス コメント

──試合の感想からお願いします。

タニオス まず初めにRIZINの主催者と皆様に感謝します。相手も強いファイターで満足しています。若干時差ボケもありましたが、全力でやれたのでよかったと思います。また次回戻ってきたいと思います。

──RIZINの雰囲気はどうでしたか?
タニオス 素晴らしい観客の前で、凄く素晴らしいリングで試合ができたのは鳥肌ものでした。お客さんの前に出てきたときは戦士になったような気分で感激して、非常にいい思い出になりました。ボクの宝物にしたいと思います。

──打撃の強いイリーに結構もらっていたが、仕掛けようと思っていましたか?

タニオス これまでの試合で受けているので全然大したことないです。2回ほど、目にガンガンともらいましたけどね。

──また日本で闘いたいですか?

タニオス もちろんです。