2015年12月29日 SARABAの宴 第二試合 スペシャルワンマッチ
カルロス・トヨタ(lose)
1R 2:23 TKO[レフェリーストップ]
キリル・シデルニコフ(win)
1R
カルロスはサウスポー、シデルニコフはオーソドックスで向き合う。
シデルニコフは見切りのよい印象でカルロスが飛ばすパンチを首を振ってかわし、そこから左アッパー、右ストレート、左ボディとパンチを速射砲のようにまとめ打ちする。得意とする圧力を活かした展開を作れないシデルニコフ。
カルロスの手がシデルニコフの目に入り、逆にシデルニコフの足がカルロスの下腹部に入ってしまうが、両者大丈夫だとそのまま試合を続行する。
右ストレートから入ったシデルニコフはそこから飛び掛かるようにカルロスへ向かい、左フック、左アッパー、右ストレートと矢継ぎ早に見舞い、左フックをカルロスのアゴにクリーンヒット。これで崩れたカルロスにパウンドで襲い掛かり、レフェリーが試合をストップした。
キリル・シデルニコフ試合後インタビュー
―試合を終えて、現在の心境は。
気分は最高です。トレーニング自体非常によくできたので準備万端で、本当だったらもっと長い間リング上にいたかったのですが、短時間で好成績をあげることができました。
―試合前に、ヒョードル選手からはどんなアドバイスを?
ヒョードルさんはいてくださるだけで支えになってくれました。彼の存在が視界の隅にあって心強かったし、リングに上がる前には「急ぐな。ゆっくりマイペースで行け」と指示をくれました。
―RIZINの舞台に上がってみていかがでしたか。
まず、こうやって日本で試合ができて嬉しく思っています。PRIDEを見て育った世代なので、PRIDEのフレームワークの中で行われる大会に参加できて光栄でした。また同じリングに戻ることができたらと思っています。
―今回、久しぶりのMMAとなりましたが。
コンバットサンボはロシアのスポーツなので、その精神を極めたいと思ってやっていたのですが、それもかなりの極みに達しました。今回は、サンボ以外のファイトに切り替えてやりたくてMMAに戻りました。今回は調子がよかったし準備もよくできたので、最高の気分です。できればこれからも続けたいと思っています。来年の今頃にはまたRIZINに帰って来たいと思います。
カルロス・トヨタ試合後インタビュー
―試合を終えての感想は?
もうちょっと10分でできる攻撃をやりたかったけど、足に攻撃をもらったときに効いてしまいました。自分のいつもとおりの攻撃ができればと思いましたけど、出せなかったです。
―的のような攻撃をもらったあとにインターバルがありませんでしたが、ダメージはありましたか?
金的か足への攻撃かわからないというか……。へんな感覚はありましたけど、自分では大丈夫だと思いました。
―今回は夢の舞台出場だったと思いますが、残念ながら負けてしまったことについて、どのような気持ちですか?
ホントに夢の舞台でした。昔、テレビで観ていたので、ちょっと興奮しました。信じられないような、夢の中にいるような気分でした。試合結果は残念ですけど、次に上がればリラックスして臨めると思います。また次がんばります。
―敗因はトレーニング期間が短いことですか?
ではないですね。今回は今年5回目の試合でしたけど。今日は身体も動いてたんですけど、相手のスタイルをあまり知らなかったので。もう少し時間があれば、対策できていたと思います。