2015年12月29日 SARABAの宴 第七試合 スペシャルワンマッチ

(win) 所英男
1R 5:16 アームバー
才賀紀左衛門(lose)

1R

所が組み付かんとすると、才賀はスッとバックステップして左フック。続いてタックルに出る所だが、才賀はこれを切って決めさせない。

ショートのフックを見舞った才賀はさらに前へですが、所は逆に右フックを当てて首投げで上になり、そこから肩固めを狙うが、才賀はここで反転して上になる。そして立ち上がり、スタンド戦を要求する。

ジャブを見舞っていく所に才賀は左ボディから右フック。しかし続いての才賀の蹴りを所はキャッチし、そこからテイクダウンに持ち込み、バックからスリーパー。だが、才賀はこれを極めさせず続いての腕十字も腕を抜いて立ち上がる。

才賀はスタンドでショートのストレートを当てていくが、所は足へスライディングして足関を狙い、これは逃れた才賀だが、所はバックに回り、スリーパーと腕十字をダブルで狙っていく。そこから前転して才賀の腕を伸ばして腕十字を極め、タップを奪って勝利した。

所のマイク
「ご無沙汰しております、所英男です。今日はご来場ありがとうございました。また日本の格闘技が盛り上がる時にこうやって自分もリングに上がれることを幸せに思います。みんなに迷惑を掛けまくったんですけど、無事出場できて本当に嬉しいです。最後に遅くなってごめんなさい、この勝利を4年前に亡くなった宮下トモヤさんに捧げます。遅くなってごめんなさい」

所英男試合後インタビュー

―勝利の感想から聞かせてください。
やっぱり嬉しいですね。勝ったのも久しぶりだったですし、こういう大事なビッグイベントで勝利できたことはすごく嬉しいです。

―紀左衛門選手の身体能力、返す力は。
力というよりもスピードが速いので、こんなに速いんだ、と途中で思いました。

―試合後、宮下さんのことは言おうと決めていましたか。
そうですね。僕らにとって12月31日は特別な思いがある日なので、今日は29日だけど、ようやく言えたという感じです。DREAMの「元気ですか!!」の僕の試合を見届けてくれたという思いはあるので。

才賀紀左衛門試合後インタビュー

―試合を振り返っての感想は?
完全に経験の差が出たなって感じですね。

―所選手の経験の高さを実感されましたか?
でも、正直、こんなもんかと思いました。自分は総合3戦目、試合期間が10カ月空いて、しっかり練習したのはこの2カ月だったので寝技はダメかなと思ったら、思った以上にできて。自分の悪いところもわかったので、次の試合は見違えると思います。

―悪い所というのは?
自分は立ち技の試合が多いからか、相手のタックルを考えないので打撃にいってしまったので。もっと冷静にならないといけないなって思いました。でも、寝技で仕掛けられるなとも思ったので、極められる選手になれればと思いました。

―蹴りよりパンチのほうに重点を置いているように見えましたが?
いや。僕、打撃は誰にも負けない自信があるので。でも、もっと蹴らないとダメかなって思いました。蹴りが出なくなったとたん、テイクダウンされて。自分の総合の中での打撃の課題は、もっと蹴っていくことかなと思いました。

―奥さんがさかんに声援を飛ばしていましたが?
申し訳ないです、いつも支えてもらっていて。勝てた試合だと思ったので、次はもっといいところを見せたいなと思いますね。次の試合は見違えると思います。

―早くも大会ベストバウトの声が上がっていますが?
相手が所さんだったからこそ、こういう試合ができたとも思います。でも、観てもらえばわかるとおり、俺は華があるし。ほかの選手が俺と同じ試合をしても、俺がベストバウトに選ばれると思います。

―今後も立ち技と並行して総合格闘技をやっていきますか?
格闘技でメシ食いたいなら総合をやらないと。K-1は盛り上がっていていいなとは思うので、条件が合えばK-1もやりますし。でも、格闘技でメシを食いたいのであれば総合しかないかなと思っています。