2015年12月31日 IZAの舞 第八試合 スペシャルワンマッチ

(lose)曙太郎
2R 0:47終了判定(3-0)
ボブ・サップ(win)

1R

曙はのっしのっしと歩を進めて前に出る。しかしサップの放った右フックを浴び体をよろめかせる。そこから体勢を戻した曙は再び前に出て体を浴びせ、サップをロープに押し込む。だがここはシーザー武志レフェリーがブレーク。

前に出る曙だが、そこへサップは右フックを放って側頭部を打つ。曙はロープに押し込み、そこからフロントチョークを狙うが、サップは頭を引き抜く。曙は右フックを浴びてのものか、後頭部の左後ろから出血が見られ、この止血作業が行われる。この作業の間に場内からは「曙」コールが起きる

再開。曙はガードを固めて前に出る。曙が前に出ると、サップは左右フックを連打。曙はボディフックをもらっても一気に前へ出てコーナーに押し込み左手でサップを押しつねながら攻撃を狙うもレフェリーは両者をブレークし、再度見られた曙の出血をドクターがチェックする。

サップは曙に首相撲で押さえられても右フックを振り回して当てる。

2R

1Rサップのパンチが後頭部に当たっており、レフェリーはイエローカードを提示する。開始の時間となっても曙の傷のチェックに時間が取られる。そして審判団が協議に入るが、長い時間を経てようやく2Rが開始となる。

曙は相撲のように前に出るが、サップはそこへ左ストレート、右フックを合わせて打つ。さらに迫り来る曙をサップは左手を伸ばして距離を作って右ストレート。この右ストレートを浴びてるうちに曙は再び出血してきてしまい、この段階までの採点で勝敗を決することとなる。

判定は20-18、20-18、20-18の3-0でサップ。曙12年越しのリベンジ劇は達成ならなかった。

サップのマイク
「ビーストが帰ってきました!」

ボブ・サップ試合後コメント

―試合を振り返っていかがですか?
非常にいい気持ちです。血があふれるような戦いだったと思います。

―アクシデントで試合が中断したような格好になりましたが?
もちろん、違うかたちで決めたかったですが、双方とも若くない中で戦い続けていて、ケガというものが起こる可能性を持っています。しかし、あれはTKOでした。

―12年前と印象はどう違いましたか?
前よりもガンガン前にきましたし、身体も絞れていましたし、パンチも強くなっていました。ほかの選手ならKOできても、今回はそういかなかったということだと思います。

―イエローカードを出されたことについては?
実際になんで出されたかわからないくらいビックリしました。曙選手はコーナーで頭を抱えていたので、レフェリーが止めに入るべきだったのに、自分がイエローカードをもらったのは不思議です。

―SBルールの感想と、シーザー会長のレフェリングについては?
SBルールはもっと時間をかけて練習して、また慣れたらやってみたいです。アンディ・サワーみたいになれると思っています。シーザー会長のレフェリングは私が観た中でもセクシーでかっこよかったと思います。

―3度目の試合のオファーがあったら受けますか?
そうですね、また戦いたいと思います。日本での開催で、ワンマッチのようなかたちで行なえればと思います。

曙試合後コメント

―試合を振り返っての感想は?
自分は練習したとおり、攻めていたと思うし、前に押して潰して、相手がバテたら出るという作戦だったんですけどね。ほとんど、血が出るまでは練習したとおりだと思ってます。

―12年ぶりのサップ選手は?
相変わらず強かったですよ。でも、今日は悔しいですね。KOされてないし。「これで判定されるのかな?」という気持ちはありますね。

―再戦したいですか?
できれば、したいです。

―ネックロックはシーザジムで身につけたんですか?
教わったというか、「これもできるよ」って。あれを知ってだいぶ、攻め方が変わりましたね。

―サップ選手が後頭部を殴ってきて反則だと思いましたか?
僕はやっていて気にしなかったですね。ただ、血が出ていて、セコンドが吠えているのはわかりましたけど、何が起きてるのかはわからなかったです。横田一則 (曙のセコンド)あきらかに後頭部を殴って、イエローが出ても続けている。こちらからはもう一度VTRを見ていただくよう、レフェリー・ジャッジ陣に深刻しようと思っています。あきらかにミスジャッジだと思っています。

―出血した部分は?
後頭部です。

―それは古傷ですか?
前に何回か血が出たことはありますが、こんなにひどいのは初めてですね。ドクターに聞いたら三カ所くらいから出ているので。

―SBルールの感想は?
思ったよりも違っていましたね。一発目のボディを打ったら効いたのがわかったので、体勢を作ろうと思ったらブレイクされまして、ちょっと聞いてるのと違うんじゃないかなって。でも、自分には一番合ってるルールだと思います。今日はけっこう、押し込んでいたと思うので。

―レフェリーのシーザー会長については?
いや、光栄ですよ。まあ、大一番でこういう終わりかたしてもお客さん、納得しないだろうし。帰るときに自分は何が起こってるのかわからなかったんですよ。控室でもほかの選手が「あれは当たっているから」って言ってきて。あの止めかたは悔しいですね。

―「王道」のリングで再戦は?
まだ、「王道」は作るかどうかわからないので(苦笑)。また、そこはべつの話になります。