—対戦相手の印象は?
彼女なりに得意なレスリングをやってくると思いますが、私は心配していません。自分で相手をコントロールしようと思います。彼女を圧倒するつもりです。
—試合を前にどんな気持ちですか?
緊張感は試合の準備さえしていれば、悪いものではないと思います。私にはやれることはやってきたという自負があります。焦燥感はありますが、恐怖心はないです。なぜかといえば、練習がきつかったので。試合は練習よりもきつくないと思っています。この6カ月間、世界最高のファイターと準備してきました。今度のトータル15分の試合は、自分が身につけたすべてをお祝いする場だと考えています。ファンにはすばらしいショーを見せたいと思っています。
—MMAデビューということについては?
たしかにMMAデビューになりますが、非常にいいタイミングだと思っています。RIZINの榊原さんからご招待いただいたわけですが、じつは少し前からMMA進出を考えていました。今回、オファーを受けて本格的に準備を始めました。喜ばしいことにブラジルでも反響があって、期待されています。試合も自分のイメージどおりに運べたら、大きな衝撃を視聴者に与えられると思います。
—いま、女子のMMAが世界的ブームになっています。今回、RIZINでスター級の扱いを受けることについては?
私は常に柔術で予想を覆してきました。いまでは男女あわせて、もっともメダルを獲得しています。多くの障壁を乗り越えてきたのが、自分の特徴なんです。私はただ大きいだけじゃなく、反骨心があって努力してきたという自負があります。もともと、私はMMAに転向しても大きすぎてカテゴリーがないと言われていました。でも、今回、私のためにカテゴリーを作ってくれたといっても過言ではないと思います。この新しいRIZINのリングに100%専念したいと思っています。
—RIZINの榊原さんに招待されたことについては?
なぜ、榊原さんがここまで私に親切にしてくれたか、まだよく理解できてなくて、プレッシャーも感じています。きっと、バックグラウンドを評価してくれていると思っています。彼は私の父親に会って、「初めて“女の武士”に会いました」と言ってくれたそうで、非常に誇らしく感じています。私はずっと、身体が大きいだけという評価を受け続けていて、そのたびに練習を積んできました。いま、私の家族は今回の試合について凄く盛り上がっています。
—ファンにメッセージをお願いします。
SNSでたくさんのメッセージをいただきました。自分が恵まれているのは、コーチ陣が打撃やレスリングなど、それぞれの分野でトップクラスであることです。リング上は一人ですが、自分は多くの人に支えられているのを実感しています。これから私の新しい人生、ニューフェーズが始まると思っています。私は毎日、仲間たちに「殴ってくれてありがとう」と感謝しています。私も感謝の気持ちで殴り返しています。