盛り上がり続ける一方のジョシカクにおいて将来を嘱望される超新星・浅倉カンナが、アマチュアMMA8戦8勝のブルガリアの新鋭アレクサンドラ・トンシェバを相手にRIZIN初勝利を目指す!

1R、“脱レスリング”を掲げる浅倉は、序盤から打撃勝負に。しかしトンシェバのパンチと蹴りも鋭く、浅倉は両足タックルに入るとあっさりとテイクダウン成功。下から腕を取りにくるトンシェバにマウントポジションを奪った浅倉は腕十字に。これをほどいたトンシェバはサイドポジションを取るが、浅倉は冷静に態勢を入れ替えて上になることに成功する。立ち上がったトンシェバは浅倉をコーナーに押し込んでひざ蹴り。しかし、再びトンシェバをテイクダウンさせた浅倉は鉄槌を入れていき、1Rが終了。

2R、浅倉が両足タックルでテイクダウンを奪う。上から効果的なパウンドを落としていくが体幹の強さを見せるトンシェバが立ち上がりに成功。組みつきから再びテイクダウンを取った浅倉はまたもパウンドを打ち込んでいく。

3R、トンシェバの右フックをかいくぐっての両足タックルでテイクダウンに成功した浅倉は、肩固めに入るがトンシェバはこれをふりほどく。そのままバックチョークに入るもこれも極まらず、トンシェバは上になりパウンドを当てていく。残り時間1分、スタンド勝負でまたしてもタックルでテイクダウンを奪った浅倉は、肩固めの態勢に。これも極まらずに試合終了のゴング。判定3-0で浅倉がRIZIN初勝利を挙げた。

浅倉は「3月に高校を卒業した浅倉カンナです。応援ありがとうございました。試合のことばかりで、なんてコメントするか考えてなかったんですけど、年末に結果が出せなくて、だけど2017年女子のトップバッターとして勝つことができてよかったです。これからも応援よろしくお願いします」とマイク。

浅倉カンナ 試合後インタビュー

──おめでとうございます。試合の感想をお願いします。

浅倉 試合が終わった後は一本極めきれなくて悔しかったんですけど、勝つことができてうれしいです。

──全ラウンドテイクダウン取りましたけど、ご本人的にはどんな内容でした?

浅倉 相手の動きが読めなくて危険なところもあったんですけど、2ラウンド目から相手のスタイルも読めてきて、テイクダウンも取れて良かったです。

──本人的には出来栄えはどうでした? 点数をつけるとしたら何点ぐらいですかね?

浅倉 今回は勝ちにこだわって勝ててよかったんですけど、極めきれなかったので70ぐらいですね、点数は。

──30のマイナスはどういうところですか?

浅倉 打撃がまだまだと思ったので。バシッと一本極めきれなかったので、また練習をこなさないといけないなと思いました。

──今後の目標は?

浅倉 勝ってトーナメントに繋げられたら良かったと思っていたので、しっかり勝てたので良かったです。

──ジョシカクメインのRIZINで、女子のトップバッターでうれしい初勝利を上げてどうですか?

浅倉 女子のトップバッターとして勝ててよかったと思うし、前回負けちゃったので勝つことができてそれもまたうれしいです。

──場内からは声援も飛んでましたけど聞こえましたか?

浅倉 聞こえました。応援してくれる人がたくさんいて、勝った時は声も聞こえて、その人たちの顔が浮かんだので、勝った姿を見せれて良かったです。

──技も巧くなってたし、技術も上がっていたけど、前回と比べてどうですか?

浅倉 でも、極められそうな部分も多かったのでそれは成長だと思うんですけど、前回の試合後も2月に試合をして、コツコツ練習を続けてこられたので、その成果が出ているのかなと思いました。

──もっと簡単に勝てると思いませんでしたか?

浅倉 毎試合毎試合相手は油断してたら負けると思ってやっているので、そういうのはなかったです。

──次の試合で石岡選手がRENA選手とやりたいって言ってましたけど、次にやりたい相手はいますか?

浅倉 具体的にはいないんですけど、自分もトーナメントに加わっていきたいなと思っています。

アレクサンドラ・トンシェバ

──試合の感想をお願いします。

トンシェバ 浅倉カンナ選手は非常に強かったと思います。ただ、全体的に見てフェアプレイでできたので悔いはないんですけど、浅倉選手のほうが上手だったと思います。

──RIZINという舞台はどんな舞台でした?

トンシェバ 子どもの頃からいろいろな大会を観る機会もあって、RIZIN自体も画面で見ていたので、夢の舞台に立てて光栄に思っています。私にとってはいい経験になったと感じています。

──今後の目標をお願いします。

トンシェバ これまで負けなしだったので初めて負けてしまったんですけど、振り返るとミスもしてしまったということもあるので、今回の試合は学習して今後の試合に活かしていきたいと思います。