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RIZIN.54 試合後インタビューまとめ1

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平本丈「3R徹底的に殴るイメージで今回は作ってきて、それが1Rにビタってはまった」

——試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。

 最高です!

——対戦相手と実際に戦った印象を教えてください。

 若干、1Rの最初しかやっていないので、全部はわからないですけど、寝技の展開にもなっていないのでわかりませんけど、いい選手じゃないかと思いますけど。全然。

——解説の髙阪剛さんが、決まり手の左フックがすごくいいパンチで、なかなか出せないものだと高く評価していました。あれは狙っていましたか。

 そうですね。もともとすごい練習していた技ではあるんですけど、それを、なんだろう……より狙わずに最近は当てる練習を、無意識の中で当てる練習をすごいしていて、それが本当に試合中バッチシはまった感じだったので、よかったです。

——試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。マイクではヒロヤ選手をコールアウトしていました。

 今回いい勝ち方したんで、(篠塚)辰樹どうこう関係なく、自分はもともとやりたいと思っていたので、しっかり、当たれば倒せる自信があるので、押忍。

——作戦はどういうものでしたか

 寝技の展開でも打撃の展開にもなるとは想定していたんですけど、思ったより打撃で、すごい自分が集中してできたのもあって、なんだろう、めちゃくちゃ、今までで初めてこんなに試合中に相手の動き見えるな、ぐらい見えたんで、すごい鮮明に見えて、だからこそフックも自然に出せたと言うのがあります。すごく集中してたっすね。

——早めのフィニッシュを意識したのではなく?

 全くないです。チームとか兄貴とか全員と話しても「急がないように、急がないように」というか、倒しに行こう、行こうとすると逆にこう、自分が空回っちゃうときもあるんで、本当にどっちかっていうと、3R徹底的に殴るイメージで今回は作ってきて、それが本当1Rにビタってはまった感じだったんで、はい。良かったっす。

——打撃でのKO勝利は初でしょうか。

 はい、そうですね。

——判定勝利あるいはフィニッシュでも一本を取るのとは違いますか。

 やー!なんか、すごい新しい感覚っす!

——試合時間も短くダメージも少なそうなので、試合間隔は短くとりたいですか。

 そうですね、今年あと一回はまたやりたいと思ってるので、はい。しっかりそれも勝ちます。

——先ほど篠塚選手は関係なくということでしたが、とはいえもしヒロヤ選手に勝ったらチームの序列は丈選手の方が上になるのでしょうか。

 まあそうっすね、序列というよりかはヒロヤ選手がフライ級トーナメントに出てるのもありますし、やっぱ去年トーナメント出た選手とかとやり合っていかないとチャンピオンベルトとかそういうのは言っていけないなと思うんで、やっぱそういうところの選手としっかり戦って、せめぎ合いできるようにがんばりたいです。

——昨年敗れている冨澤大智選手へのリベンジは?

 そうですね、それも考えています。

——今日はすごく打撃のプレッシャーのかけかたや構えがどっしりしているように見えました。そう変えてきたところがあったのですか。

 試合の前のアップとアレで、先生に、あんまこう「動きがちっちゃくなりすぎるな」っていうのをすごい指摘されてそれで裏でちょっと微調整を最後できて、それが本当、試合中に動きで出たんで、そこがすごい今回良かったと思うんです。

——傍目に見ると、2連勝で成長を感じます。ご自身ではこの 2 試合で、前戦も含めて振り返って今日の試合の成長をどう感じていますか。

 そうですね。それは自分でも成長しているなと思うんですけど、でもまだ自分で練習していて足りない部分はすごい感じているので。まだまだトップ行くってなったらこんなんじゃダメだなって思ってるんで、まだまだまだまだ次の試合があったら、もっと強くなる自信があるので、はい。そこ見てて欲しいですね。

——お兄さん(平本蓮)と岩崎先生の取材をした際、丈選手はバランスがすごく取れているので、打撃の能力を上げることに行き過ぎず、バランスを取らないといけないっていう話をふたりがされていました。ご自身は打撃で勝ったらとことんやってみたいという気にはならないですか。

 打撃でってことですか。まあそうっすね。でもやっぱ自分の強みはそこだけじゃないと個人的には思っているので。兄貴はああですけど、やっぱ自分には自分の戦い方、自分の見せ方があると思うし、色が出てくると思うのでこれからもやっぱそこをちょっと見て欲しいっすね。まあなんか今回は打撃だったすけど、もうなんだろ、寝ても立っても倒せる選手にはなりたいんで絶対。オールラウンダー……、僕が目指してるのはやっぱ、今ってストライカーとかグラップラーとかいるっすけど、結局一番強いのはなんでもできるオールラウンダーだと思ってるんで、やっぱそこ、何でも本当完璧できるファイターを目指してるんで本当に、まんべんなくって感じですね、そこは。

——この試合にあたってジム同士の煽り合いにもなっていました。試合をするうえで、そのことはどういうスパイスになりましたか。

 そうですね、まあなんだろう。僕も結構、FIGHTER’S FLOWと戦うの、今回で四回目とか、もうプロ半分以上が今回の相手のジムなんで、ま、勝手にそういう風にはなったすけど、ま、ジムどうこうは関係なく、しっかり自分がやることをやった結果だと思ってるんで。いろいろあるっすけど、結局自分次第だと思ってるので。相手選手も俺も、一人ひとり。結局はそこなんで。そこまでチームどうこうっていうのは関係ないかなっていう。

——ブレイキングダウン出身で暴れていた選手に対して、この試合までに格の違いを見せるだとか、現実を見せるとか、もしくは、リスペクトなのか……、どういう思いを持っていましたか。

 基本まあ戦う選手にはリスペクトは持ってるんでアレですけど、まあなんだろう、ブレイキングダウンどうこうっていうよりか、僕はまあ冨澤選手にも負けてますし、そこを大きく言える立場ではないと思うんで。まあただなんだろう、この舞台上がるためにしっかり作ってきたのはジョリー選手も一緒だと思うんで、そこは本当リスペクトを持ってやれたなと思うんで、リスペクトを持ってしっかり僕もそれでぶっ飛ばしに行こうと思ったんで。今回はそんな、相手を憎んでいたとかは全然ないっすね。本当に冷静に自分の試合をして、自分のステップアップのための一個の試合だと思っているので。

——試合を終えて、何か試合前に持ってた意識の変化はありましたか。もしくは今後もしかしたらブレイキングダウンからまた来るかもしれませんので、そういう選手へのメッセージなどありますか。

 まあ、ジョリー倒したらもういいでしょって思うので(笑)個人的には。ま、やるとしたら本当に同階級で負けている冨澤選手くらいかなって思うんで、はい。そこをしっかり。まあそこの門番になってても良くないと思うんで、しっかり。やっぱ僕が獲りたいのはベルトなんで、そこをしっかり目指して頑張ります。

——試合後にリングサイドの平本蓮選手や篠塚選手から何か言葉はありましたか。

 アドレナリン出ていたのであんまり覚えていないですけど、ホント最高、やったな!ぐらいの感覚っすね。まあ兄貴もすごい……、なんなら兄貴のほうがちょっと対戦相手のジョリーと、辰樹と兄貴のほうが揉めてたのでアレだったですけど(笑)、俺が言われているのもすごい兄貴は見てきたんで、すごいその、俺がそういう苦労してる姿も多分見てきたと思うんで、だから辰樹も兄貴もすごい喜んでくれてたっすね。

——次は9月に復帰するお兄さんの試合があります。もちろんご自身同士では話されていることとは思いますが、この場で一言いただけますか。

 「次はオマエだよ」ってね、待たせてたんで、みんなのことを。帰ってきたなら、しっかり、やっぱアイツには僕もいい試合見せてもらいたいんで、アイツの背中を追いかけて格闘技やってきたし、RIZINめざしたし、今も一緒にがんばってるんで、アイツは絶対やってくれるので、みんな期待しててください。

直樹「(細川は)打たれ強すぎる」

——(置いてあるエナジードリンクを飲む姿を見て)勝利した後の味はいかがですか?

直樹 いや、勝ったあとって言っても、なんかこの試合のあとだからね、そんなに気持ちよく飲めないけど、ウマいねえこれは、これは美味しい。

——今回、勝ったけど「なかなか……」という表情も窺えますが、ご自身としてはカット(によるドクターストップTKO)で勝ったことは、作戦のうちのひとつだったのか、あるいは思い描いていた作戦とは違いましたか。

直樹 まあ、打撃効かせて打撃で倒すっていうのはもちろん思っていたんですけど、カットが作戦のひとつというのは難しいですよね。狙ってカットさせるのは、そんなに俺ね、玄人(ばいにん)じゃないんで、そんな、なかなかできないですけど。ま、そうですね、打撃効かせて倒したいってのは思ってたんですけど、もうちょいサクっと倒したかったですねえ。

——対戦相手と実際に戦った印象を教えてください。

直樹 いやあ気持ちいいファイターでしたね。ってか、打たれ強すぎだね。めっちゃくちゃ打たれ強かった。俺、結構キックボクシングとかMMAで、もうあわせて30戦ぐらいやってるけどトップに打たれ強かったんじゃないかな。もう感覚的に最初のストレートと右ハイキック、あそこで「終わったー!」と思ったんすけど。あそこで終わってればカッコよかったんすけどね。20秒ぐらい?30秒ぐらいか……いや、あそこで耐えられちゃったたからちょっとビックリしたっすね。

——試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。

直樹 いやー、なんか本当にもう、偉そうなこと言えなくなっちゃったすねえ。まあでもとりあえず本当に年内もう一試合して、名誉挽回、汚名返上?どっちかよくわかんないすけど俺、もう一回チャンスをいただきたい。でも、66(キロ)でやりたい。正直やっぱ、俺RIZINで三戦してるんすけど、66キロで一試合しかしてないんですよ。66キロの選手なんすけど、68、69、66なんで。まあやっぱりフェザー級の選手と、フェザー級で戦いたいな、っていうのは思ってます。

——試合終了直後、お客さんに謝っていたのは内容にご自身が納得できていなかったからですか。

直樹 そうですね、ま、試合内容自体も納得していないし、あんな形で終わりたくなかったなという思いですし、あのまま続けて3R行ってもやっぱちょっと打撃でしっかり倒すとこを見せたかったっていう気持ちが強かったですね。

——カットが有効打によるダメージであったからこそ、記録としてTKO勝利になったと思います。その点についてはいかがですか。

直樹 ま、そうですね。一年後には『直樹 2R TKO勝利』しか残んないから、結局みんなの記憶には。でもやっぱ自分では、納得のいってない試合ではあります。

——試合前に、「組まずに戦おう」というような陽動作戦のようなものもありました。試合運び影響がありましたか。

直樹 うん、俺の試合運び的には全く動揺とか、全くそういう気持ちはなかったし。ま、俺は打撃のレベルが違うと思っていたから、打撃で勝負する気持ちでしたね。

——前戦の後は「弱くて名前のあるファイターとやりたい」と。次はどんなファイターとやりたいですか?

直樹 そうっすね……、どんなファイター?うーん……、ま、ちゃんとしたMMAファイターっすかね、やっぱ。うーん。まあでもね、偉そうなこと言えないっすね、もうどんなファイターでもいいっすよ、しっかりもっといい形で、俺もMMAできるんだよってとこを見せたいんで。うん。ま、ちょっと偉そうなこと何も言えないっすね。

——今回、ジムが注目された戦いでもありました。直樹選手の次に同じジムのジョリー選手が負けてしまいましたが、試合後コミュニケーションは取りましたか。

直樹 終わった後、喋りましたよ。

——どんな様子でしたか。

直樹 うーん、なんかこう、結構(ジョリーの)記憶が曖昧で、入場したのも覚えていないみたいな感じでフラフラしてたんで、「俺ら何部か分かる?」って聞いたら、顎折れている状態で、「あ……、ソ……ソフトテニス部……」って言ってたんで、「あ、大丈夫だ」と思って(笑)ハハハ!ま、うん。元気そうでしたよ。

——これからもジムの一体感は大事にしてやっていきたいですか。

直樹 ま、そうっすね。いくら否定されようとあれがFIGHTER’S FLOWのカラーで、俺はFIGHTER’S FLOWを誇りに思ってるし、うん。一切曲げる気はないっすね。

——実際には細川選手のほうが組んでくる展開でしたが、予想していましたか。

直樹 はい。予想はしていましたね。やっぱ正直打撃のレベルは違うと思っていましたし打ち合いになって、じゃんけんみたいな展開になったらわかんないですけど、打撃の技術差、スピード差っていうのはあると思っていたし、実際最初のストレートだったりハイキックだったり。その辺でレベルの差は見せられたんじゃないかなと思っていますけど、ちょっとフィジカル差でねじ伏せられたところはありましたね。

——打ち合いの展開に関しても落ち着いて、怖さはなく?

直樹 打ち合いも……、うん、ちょっと怖かったな(笑)。やっぱね、打ち合うなとは言われてたっすけど、打ち合いになった時も別に「やべえ!効かされた!」ってシーンはなくて、うん。
ま、打たれ強かったのが怖かったっすね。「こいつマジで打たれ強ぇな」って、ちょっとそこで弱気になっちゃったっていうか、相手の気持ちの強さにちょっと気圧された部分があったのかなって思ってます。

——細川選手がテイクダウンを取るシーンが 三回くらいあったと思います。それはあの、あまり無理せず、なかば引き込み気味だったのでしょうか。それともあっさり取られてしまったのですか。

直樹 まあ無理せず、そこで力を使わないっていう感じでしたね。

——では立つことに自信があったのでしょうか。

直樹 というか、下になってもパウンドは打たれないって思ってたし、下から極められると思ってたんですけど、ちょっとそこがね、反省点、マジで反省点ですね。やっぱそれをやっちゃったことによってつまらない展開になっちゃったし。相手強いんだな、みたいな。直樹組みダメだなってちょっとみんなに思わせちゃったし。なんか、うまくいかなかったっすね。本当に。なんか「もっとできるんだよ」ってのを、見てもらいたかったんですけど、うまくいかなかったです。

——ジョリー選手は顎を骨折していたとおっしゃっていましたが……、

直樹 ジョリーくん、多分顎骨折して、なんか歯も、インプラントもちょっと割れちゃってて、病院に搬送されちゃいましたね。

——打撃のレベルで言うと、実際にやってみて序盤でクリーンヒットして差を感じた部分は大きかったですか。

直樹 そうですね。打撃だけでやったらまちがいなく倒せるなと思いましたね。

——逆に納得いかない内容は、細川選手のがんばりも大きかったですか?

直樹 もちろん大きかったですね。感覚的に最初のストレートとハイキックで終わった!って思っちゃった。で、終わってなかった。俺の気持ちの弱さっていうか、そこ気を抜いた部分が良くなかったと思っていますね。

——その点では細川選手の可能性も感じる試合ではありましたか。

直樹 うーん、とりあえず打たれ強さではね、あの人はね、皇治といい勝負してんじゃないですかね(笑)皇治か細川かくらいの打たれ強さあるんじゃないかな、と思ったっすね。

——炎上覚悟の「これが現実だよ」。あれは勝ったら言うつもりでいたのですか。

直樹 そうっすね。言ってやろうと思っていたのですけどあんまりちょと差を見せられなかったというか、もっとサクっと倒して言いたかったですけど。炎上覚悟で言ったわけじゃなかったけど(笑)別に。ハハ。ぶっちゃけその打撃のレベルはやっぱね、差はあったと思うし。まあ言い訳したくないけど、やっぱ体格差をすごい感じたっすね、正直。俺2キロしか戻ってないんすよ。2キロ減量の2キロ戻り、みたいな。俺2キロしか戻ってない相手が何キロ戻してるかは知らんすけど、。当日、対格差体格差当日は5、6キロあるんじゃないかなとは思うし、そうするとね、MMAでも一階級違うし、ボクシングだと三階級くらい違うことになっちゃうし。そこはやっぱちょっとあった。でも、その関係ないぐらいの差は見せるつもりだったんで、そこはちょっとめっちゃ反省してます。