8月11日(火・祝)にTOYOTA ARENA TOKYOで開催される「RIZIN.54」の追加対戦カード発表記者会見が23日、都内で行われた。
会見には榊原信行CEOと出場選手が登壇。すでに発表されているクレベル・コイケvs秋元強真らに加え、新たに6カードが発表された。今大会はRIZIN初となるTOYOTA ARENA TOKYOで開催される。
ジョリー「RIZINに来たのはBLACK ROSE討伐が目的」平本丈戦が実現
この日の会見で注目を集めたのが、RIZIN2連勝中のジョリーと、平本蓮率いるBLACK ROSEの平本丈の一戦だ。
ジョリーは、「RIZINに来たのはBLACK ROSE討伐が目的だった」と語り、「平本蓮軍団にようやくたどり着いた」と語る。
さらに、「平本丈が負けて、平本蓮が悲しむ姿を見たい」とジョリー節を連発した。
その一方で、「BLACK ROSEの中では、一番バランスよくMMAができる」と評し、「最初にして最大の敵」と平本丈の印象を語り、この試合後に篠塚辰樹を倒すことも宣言。
対する平本丈は、「相手が誰でもやることは変わらない。しっかり倒して面白い試合をするだけ」と淡々とした口調で応戦。
質疑応答では、ジョリーが神戸大会後に語っていた「ガチMMAファイターと戦いたい」という発言に話題が及ぶと、「RIZINレベルかといわれるとまだ分からないが、しっかりMMAファイターではあると思う」と平本丈を評価。
しかし過去に、平本丈が「ジョリーの引き込みは自分には通用しない」と発言していたことについて問われると、「引き込みに着眼点を置いている時点で格闘IQが低い」と反論し、「相手によって戦い方は変える。(過去自らが対戦した)K-1ファイター相手とMMAファイター相手では当然違う」と持論を展開した。
これに対し平本丈は、「やれば分かるんじゃないですか」と、ここも多くを語らず応戦した。
続けて、「俺からしたら若者に絡んでくるイタい30のおじさん」と切り捨てる。
記者からジョリーに対して、自身初となる57kg契約についての質問が飛ぶと、ジョリーは「体重を落とすことの不安はない」「前回の61kg契約の時は計量前の時期にラーメンを食べるぐらい余裕があった」とコメント。
そして、「(丈から)“57kgまで落としてこい”と言われて、本当に57kgできたから、向こうもビビっていると思う」とここも挑発。
平本丈は「ビビっていたら試合を受けない」と切り返し、試合前から両者の火花散るやり取りが続いた。
会見を通して最も緊張感のある舌戦を繰り広げた両者。
ジョリーの“BLACK ROSE狩り”は続くのか、はたまた平本丈がジョリーの快進撃を止めるのか、注目の一戦だ。
後藤丈治、強打者テミロフ戦へ「格闘家人生を終わらせるような一発を持っている」
前戦、タイトルマッチでサバテロに敗れた後藤丈治は、アジズベク・テミロフとの対戦が決定。
テミロフは「試合結果関係なく私は皆さんのために良い試合を見せられるよう最大限の努力をすることを約束します」と、再びの強打を予感させるコメント。
対戦する後藤は、テミロフについて「自分の格闘家人生を終わらせるような一発を持っている」と、福田龍彌を沈めた強打を警戒しながらも、「そのパンチをかいくぐって勝つ」と意気込みを語った。
そして、テミロフ相手に「ビビらず、打撃でいく」と予告。
前戦の敗北からの再起戦となるだけに、覚悟を感じる表情を見せた。
また、7月の広島大会で行われるタイトルマッチ「ダニー・サバテロvs鹿志村仁之介」について記者から振られると、「鹿志村が勝つ可能性はある」「サバテロはフィニッシュを求められ、やや強引に仕留めにいこうとするから、そこに鹿志村が極めるチャンスが出てくるのでは」と分析。
伊藤裕樹 vs. ガジャマトフが決定「RIZINで一番強い外国人」
伊藤裕樹はアリベク・ガジャマトフとの対戦が決定。
「元谷に勝った扇久保に勝った神龍に勝った元谷に勝ったララミーに勝った伊藤裕樹です」と、ユーモアあふれる挨拶を行った後、ガジャマトフについては「RIZINフライ級の外国人選手で一番強いと思っている」と高く評価。
さらに、「最近失恋したので、大晦日に告白したい相手がいる」と、かつて敗れた神龍誠を思わせる、伊藤らしいコメント。
質疑応答では、“振り向いてもらいたい相手”について問われると、「結構しつこいタイプなんで」と前置きした上で、「前回チャンピオンになってから僕の連絡をずっと無視している誠君に、8月勝ってしっかりアピールしたい」と語り、
会場の笑いを誘いながらも王座奪取への強い思いをのぞかせた。
パッチー・ミックスがバンタム級で再始動、佐藤将光と激突
元Bellator王者パッチー・ミックスがバンタム級に階級を戻し、佐藤将光との一戦が決定した。
3月に秋元強真に負けたパッチーは「キャリア初のTKO負けを喫してから勝利に飢えている。佐藤将光はベテランで経験豊富な強敵」「この試合に勝ってバンタム級の勝ち癖をつけ、RIZIN世界タイトルを狙う」と、佐藤を評価しながらも、自身がかつて無双したバンタム級に戻しての再起を宣言。
同じ大会で、LFA元王者ジョン・スウィーニーを圧倒した佐藤は「センターラインを大きく踏み越えてしまった佐藤将光です」と自らの名セリフになぞらえて挨拶。
「ここでパッチーが来たか、という気持ち。超難敵だけど、自分なりの解き方でクリアして会場を沸かせたい」とらしさ溢れるコメント。
質疑応答では、パッチーについて「UFCに行く前は世界で一番強い選手じゃないかと思っていた」と高く評価。その一方で、「UFC参戦後は思うようなパフォーマンスを出せていない」「今回は仕切り直して、最新型のパッチーで来ると思う」と警戒感を示した。
さらに、「最近のパッチーでくるなら、当日は面白くない試合になると思う」と、バッサリと切り捨てながらも、今回はパッチーが良い状態でくることを望んだ。
また、勝利すればタイトル戦線に大きく近づく一戦となることについて問われると、「まずはパッチーと戦えること自体がうれしい。ここをクリアすれば、またサバテロにリベンジできるチャンスも見えてくる」とリベンジを見据える。
質疑応答では、「バンタム級が停滞している中で、パッチーの参戦でまた面白くなる」と語り、「ダニー・サバテロvs鹿志村仁之介」についても振られると、「相性的にワンチャン仁之介の勝利はある」とした。
榊原CEOは、フェザー級挑戦を経て「自分のベスト階級はバンタム級だった」と、パッチーが再認識したことを明かし、「世界トップレベルで戦ってきたパッチーが、本来の階級でどんなパフォーマンスを見せるのか注目してほしい」と語った。
佐藤将光 vs. パッチー・ミックス。RIZINバンタム級戦線の今後を占う注目の一戦となりそうだ。
既発表のクレベル・コイケvs秋元強真、ケイト・ロータスvsNOELに加え、新たな注目カードが加わったRIZIN.54。
RIZIN初開催となるTOYOTA ARENA TOKYOで、真夏の祭典が幕を開ける。