9月28日(日)IGアリーナにて開催されたRIZIN.51の出場選手たちの試合後インタビューを公開!

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金田一孝介「認められるまで、できるところから全部始めて行きたい」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。

金田一 えー……悔しいです。

ーーチャートゥ・バンビロール選手と実際に戦った印象を教えてください。

金田一 非常に力が強くて。想像してきたところと大体課題は大きく想像してくるんで大体そこに収まってますけど、そこに自分が至らなかったっていう印象です。

ーー試合前のインタビューではRIZINの舞台に立つのがまだ信じられないという話をされていましたが、実際にリングから見た景色はいかがでしたか?

金田一 最高でした。全選手入場とか、ずっと見てきたもので、繰り返しビデオテープの頃から見てきた中に自分がいるのが、前日に答えたのと全く一緒で。あの場にいても自分が出るんだっていうのは信じられないというか。

そこの気持ちから、もしかしたら敗因はあったかもしれないですね。入場で出る時に顔を隠したんですけど、泣きそうになっちゃって、リングに近づいた時。その時に「あ、泣いちゃダメだな」って。なんか、強く憧れを持ちすぎてしまったかもしれません。

ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。

金田一 まったく何も考えられなくて。試合中アレだったら、KO負けしてドカンと沸いたほうがプロとして良かったなと思うんですけど、最後まで足掻いてしまって。なので、あれを見た時に金田一の試合が観たいと言ってもらえる人?**いかなる理由が事前にあったとしても……、認められるまで、またひとつひとつ、できるところから全部始めて行きたいと思います。

ーー試合展開として、スタミナ勝負、長い時間の戦いに持ち込もうとしたのかな?と見えました。

金田一 はい。最初そんなことなかったんですけど。サウスポーで試合をしていたのですが、オーソドックスに構えてきてて、初めて今回の試合で。僕もサウスポー得意なので、喧嘩四つに切り替えたんですよね。そうしたらインローを組み立てて使おうと思ったんですけど、2発ぐらいきれいに当たった後に、3発めで多分折れてますね、これ。試合中に痛いと思った時、いつも骨折してるんで。それで1ラウンドの1分とか2分で、もう体重が乗せられなくなっちゃって。本当は左右どっちだったとしても前手をさばいて、くぐっていく練習をひたすらしてて。なので(殴られ屋)ウルス戦とかがそうなんですけど、ウルスさんはオーソドックスで僕はサウスポーで外を取って出入りをしてっていうところなんですけど。ステップが全く踏めなくなったんですね。その時に、このなかで最後、今の環境で勝たなきゃいけないってなった時に、タックルで絶対入ってくるじゃないですか。それにもう入れてないので左ストレートのカウンター待ち。しかも戦術がなかったです。蹴りも。こっち(左)がちょっと蹴れない。こっちも軸足にできない。前足に体重を乗せたこっち(左腕を振る)しかできなくて。オーソドックスも何回か試したんですけども、乗らないっていう状況だったんで、セコンドにも「行けお前」言われたんですけど、ごめん、もうステップ踏めないから。このなかでの今の勝率は、入ってきたところに左のストレートを当てる、これしかもう攻撃がない。それで行こう。って、出した(苦笑)。

ーー準備はいろいろしていたということですか。

金田一 準備は、してきました。準備してきたんですけど、本当に今までBreaking Downでも、プロの試合に出てきたなかでも、1番か、まあ2番目ぐらいにコンディションが悪かったです。本当は。

ーー上からパンチや肘を喰らっていました。

金田一 まあ、頭ちょっと効いたなというぐらいで。やっぱり僕も打たれ強いんで、なんか結構セコンドからも「階級を変えないか?」「落とさないか?」とか言われたのですが実際にリフトされたの2回だけで、彼はその後リフトできないじゃないですか。絶対、体重がこれぐらいだったら消耗していくし、僕は戦いながらガードポジションを取った時も、ヒップスローとか下からかけるのもエビがこれで踏めなくてできなかったんですよ。だから本当は僕は下からも攻め立てたいけど足に力が入らない。だから僕は通用すると思ってるんですけど。だからちょっと、あの内容を見た時に金田一このままでは難しいんじゃない?**って思ってる人が大半だと思うんですけど、数ヶ月とか多分時間をかけて、そう思っている方たちに、本当はこれだけできますよって見せなきゃいけないな、と思ってるんです。

ーー注目度も高かったですし、無料の枠でしたので、試合を見た人もいっぱいいると思いますが、こんな姿じゃ終われないという気持ちですか。

金田一 これじゃ終われない。でも、自分らしいなと思いました。あの、いつも負けるんですよ、一番いい試合。修斗の新人王も負けましたし。修斗佐々木憂流迦君に負けたのが、僕がMMAで負けたのは最後なんですよ、フェザー級で。で、それもお互い20歳ぐらいの時ですね。

あれ以来、MMAで負けてないんですけど、それも勝った方が環太平洋のベルトへ行くっていう試合で負けてて。で、PANCRASEでいいところに行っても怪我でできないとか。僕、いつも何か手に入らないんですよ。RIZINに出るところまで来れた。それだけで幸せなんですけど、でも勝つとこまではいけないって。本当に自分の人生らしいなって。もう一発目で。足いっちゃいますし。

チャートゥ・バンビロール「いろんな選手を倒して勝ち上がっていきたい」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。

バンビロール 試合はよかったんですけど、2週間前に手の小指を骨折していて打撃がちょっとできなかったのでそれが残念です。怪我をしていなかったら1Rに倒せたらパウンドが殴れていたんですけど。想像以上にめちゃくちゃ痛くて、思うようにできなかったです。

ーー金田一選手と戦ってみてファイターとしての印象はいかがでしたか。 

バンビロール 金田一選手は力もあるしテクニックもありました。すごいいい選手です。

ーー1万7千人を集客しているIGアリーナのリングからの景色はいかがでしたか。 

バンビロール ベリーナイス。日本の会場、素晴らしいです。

ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。

バンビロール まずDEEPの赤沢(幸典)選手、酒井リョウ選手と戦って、DEEPのチャンピオンになりたいです。

ーーこれだけ長い時間を戦ったのは初めてかと思います。スタミナの消耗具合はいかがでしたか。 

バンビロール 体力は特に何も感じなかったのですがとにかく指が痛くて集中できませんでした。

ーー指の怪我がなければもっと打撃でやっていく予定だったのですか。

バンビロール はい、その通りです。

ーー金田一選手のタックルを切る場面が何度もありました。その練習もかなりやってきたのですか。

バンビロール 小さいときからセネガル相撲をやっているのでタックルの切りは小さい頃からやっていて特に問題なかったです。

ーーMMAで勝っていくためにこれから自分にどんなスキルが必要だと思いましたか。 

バンビロール とにかくMMAのイメージトレーニングもしたりテクニックを色々学んでいかないとダメです。

ーー赤沢選手の名前が出ましたが、彼を取り巻く色々な話題をご存知ですか?

バンビロール 少し情報は、話は聞いています。僕はまだ21歳と若いですので、どんどんいろんな選手を倒して勝ち上がっていきたいです。

大和哲也「とりあえず負けたままで終われない」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。

大和 そうですね。まあ練習してきたことはあるんですけど、うまく一本取られて負けちゃったなという印象ですね、素直に。はい。

ーーMMAプロデビュー戦ということでしたが、MMAで戦ってみた感想は、キックの頃と違いますか?

大和 まあ、そうですね。全く違うと思いますね。だけど、そうですね、うーん。リングに上がってMMAルールで戦うという意味ではデビュー戦ですけどまあリングに上がって違和感っていうのはなかったんです。そうですねまあ、本当にいい勝ち方で勝ちたがったけど。まあ、ある意味キックボクシングの時は、デビューしてから順風満帆にやってこれた部分もあるんですけど、まあ、この年でデビューをして、MMAで、こういう悔しい結果になって、本当に悔しいし、本当にこんな話したくないですけど。まあその分、もう勝者、敗者がある競技なので、あの、今日は素直に奥山選手に「おめでとうございますと」とも思うし。まあ、負けたらもう終わりかなと思ってたんですけど、そんな気持ちはなくて。次だなっていう気持ちがあるんで。まあ今は少し休んで、どういうふうにこれからまた試合ができるかわからないですけど、まずひとつ休んでまた始動(指導・・・?**)したいと思います。

ーー今回は地元開催であり、新設されたIGアリーナでした。その景色はいかがでしたか?

大和 まあその景色は最高でしたけど、忘れられない景色になりましたね、負けたんで(苦笑)。まあこれも、長年やってきて、自分しか噛みしめられない悔しさだと思うんで噛みしめて自分の人生の糧にします。

ーー奥山選手とMMAルールで実際に戦った印象を教えてください。

大和 どうなのかな、多分、奥山選手も立ち技でやってきている選手なんで、向き合って、僕と立ち技で勝負とかも思ってたと思うんですけど、まあ僕も探り合いをしているところで、あの、うまく踏み込んだところをタックルされてっていう(苦笑)、まあ多分、絵に描いたような対立ち技選手の絵面になっちゃったと思うんですけど。でも、その辺の入り方とか技術的なことを言うと奥山選手がやっぱり上手かったのかなと思いますね。

ーーファイターとしての目標や今後の展望を教えていただけますか。

大和 いや、とりあえず負けたままで終われないんで。まずはMMAルールで一勝でしょう。これは負けたままでは僕は終われないんで。だからそうだな、本当にこの試合はいろんな自分の思いもかけてやってきたんで、この一戦勝って次と思ってたんで、負けることは想像してなかったけど、負けてみると、逆にここからまたストーリーが始まってるなと思うんで。応援してくださってる方々には、本当に失望させた部分もあるかもしれないし。奥山選手を応援してる方は、よかった!と思う部分もあったりすると思うけど。まあ本当にファンの方々にはここから大和哲也がどう這い上がるのかを見てほしいし、僕はもうね、連敗しても諦めずにベルトを獲った男なんで。まあ、ここで諦めてられないんで、まずは一勝を目指して頑張りたいと思うんですけど。本当に負けちゃって次の試合とか言ってられないと思うんで。まずはしっかりダメージ抜いて、また次に向けて走り出したいなと思います。

ーー心身ともに、一番痛いのはどこでしょうか。 

大和 見えます?僕の心。骨折してるんですね。一本取られたらじゃなくて、まあでも痛いのは、蹴った足が痛いのと、まあ腕もなんか、ああいうふうにこう極められないじゃないですか。だからこう、タップしてみて思ったんですけど、痛いんじゃなくて、あ、これこのままいったら折れるなっていう感覚。痛みとかじゃないんだなっていう。ある意味やってみて思ったんですね。痛みじゃないんですけども。「あ、これ折れる」って感じですね。そういうのもなんか初めての感じでしたけど。うん。本当悔しいの一言じゃ言い切れないけど。まあね、いろんな声があると思うんですけど。僕の人生なんで。勝つのやらせていただきます。

ーー今、MMAを一戦やってみて、一番自分に足りないものって何だと思いますか?

大和 まあ確実に打撃というよりああいうグラウンドの展開とか差し合いなのかなっていう、基本的な部分なのかなと思うんですね。打撃はもちろん長年やってきているんですけど、その打撃を、じゃあMMAルールでどう活かすかっていうのも今後の課題でもありますし、まずはね、ああいうふうに寝るような展開になっても、逆に、エスケープするんじゃなくて、自分から攻めに行けるような展開を作れなきゃダメだなっていうのは。思いましたね、

ーー理想的な試合展開としてはどう持って行きたいと思っていたのでしょうか。 

大和 まあ、理想は……そうですね。まあ組みにくるだろうな、というのはもちろん切って。近い距離での肘だったりを狙ってるというか当てたいなと思ったので。まずはそういう打撃の展開からっていうところで。だから技術的な部分というか、まあ僕としても多分ワンツー踏み込んだところで多分タックルされたんじゃないかな。右か何か。だから打ちに行こうかなと思ったところで取られたというか。なんかそこらへんの間合いの差し合いも、奥山選手がある意味自分が飲まれたじゃないけど、向こうのペースに持ってっちゃったから入ってちゃったかなっていうのは思いますね。

ーーグローブの違いが間合いに影響したと思いますか。

大和 そこはあんまり気にならなかったかな。あとグランドになった時も、別に試合中だからどうのってことなく違和感もなかったんで、グランド展開でも。冷静に時間を聞きながら、あと1分半か、次から仕切り直しかなと思っているところで、だったので。ちょっと冷静にできた部分があるかもわからないですね。慎重にやり過ぎたというか。スタートも、静かな時間にババっと行けばよかったかなと思っているし、そういうところも含めてMMAの奥深さを痛感しました、今日は。

ーー立ち技からMMAに転向する選手が多くいますが、負けてしまう人もいます。自分もここからという感じですか。

大和 自分もそうですね。はい。負けたままじゃ終われないんで。僕はね、連敗してからチャンピオンになってる男なんで。負けて諦めます、はないので。僕のことを応援してくださる方々には本当に「応援してよかった」と言ってもらえるような景色を見せられるように、僕はまだまだ頑張れると思うので、次ですね、次です。絶対勝ちます。RIZINのリングで1勝をあげます。これですね。

奥山貴大「(次戦は)みなさんが観たいカードとかあれば」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。

奥山 無事に一本取れて今すごくホッとしております。

ーーRIZINには久しぶりの参戦ではありますが、今回初めてMMAで参戦した感想は?前回のキックボクシングルールでの参戦と違いはありましたか?**

奥山 MMAファイターとしてRIZINに戻ってくることができてすごく嬉しく思います。

ーー今回この新しいIGアリーナでの開催となりましたが、いかがでしたか?

奥山 すごく会場が綺麗で、いい会場で試合することができて最高ですね。

ーー大和選手と実際に対戦した印象を教えてください。

奥山 打撃に関してはちょっと全然わからないままなんですけど、テイクダウン取ってから、そのあとの寝技の攻防が思っていたよりも対応しようとしている部分が逆にすごいびっくりしました。

ーー想定では、もっとそういう攻防はないのではないかと思っていたということですね。

奥山 そうですね。全然もっと何もできないものを想定しておりました。

ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。

奥山 特に考えていないのですけど、みなさんが観たいカードとかあれば、それに応えていきたいなという感じです。

ーー控えめですね……。

奥山 はい(笑)、そうですね、すみません。

ーー地元ということで応援団やファンの方がたくさん来場していたのでしょうか。 

奥山 そうですね、名古屋ということでいつもより応援がたくさん来てくれてとても力になりました。

ーー声援は試合中聞こえていましたか?

奥山 ちょこちょこ聞こえておりました、はい。ハハハ

ーー展望は特にないとのことでしたが、前回DEEPで敗れた直樹選手もRIZIN MMAルールでデビューしています。RIZINのリングで再戦したいという思いはありますか?

奥山 もう1回、まあ特にそこにこだわっていないので、お互いに上に上がっていけばまたやることもあるのかなという感じですけど、そこまで執着はしていないです(笑)。ふふふ。

ーー今回対戦した大和選手はMMA転向初戦でしたが、今後ご自身のMMAの成長のために、たとえば次は寝技師と戦ってみたいだとか、レスラーとやってみたいだとか、思いはいかがですか?

奥山 観たいですか?それを。僕が寝技師とやっているのが観たいですか……?**

そこで自分の成長度合いを量るという意味ではいかがですか?**

奥山 ノープランすぎて良くないですね(苦笑)

ーー次の試合時期はいかがですか?

奥山 年内もう1試合あるかないかと思っているんですけど。考えてないです(笑)。

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