3月23日(土)神戸ワールド記念ホールにて開催されたRIZIN LANDMARK 9 in KOBEの出場選手たちの試合後インタビューを公開!

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試合後インタビュー④ 井上直樹 vs 佐藤将光 / RIZIN LANDMARK 9 in KOBE

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井上直樹「是非みなさんの見たいカードがやりたい」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。

井上 とりあえず勝ってよかったなという安心感はあります。

ーー実際に戦ってみて佐藤選手は戦う前のイメージと違うところはありましたか? 

井上 まあそうですね。自分的にイメージしていた感じとは全然違いました。最初の立ち上がりとかも後半のほうも、全然思っていた感じとは違ってうまかったです。

ーー試合前に技術の戦いを見せたいというお話もありましたが、技術の応酬は十分に行えましたか? まだまだやれたと感じる部分がありますか?**

井上 まだまだやれたなっていうふうには思います。

ーー判定を聞く瞬間は、ご自身では勝利の確信がありましたか? 

井上 そうですね。最後、取れそうな感覚もあったので、そこで印象付けられたのかなとは思いました。

ーー復帰戦で勝利しました。今後の目標や展望を教えてください。

井上 リング上でも言いましたけど、今回勝ったので、是非みなさんの見たいカードがやりたいなと思うので。チャンピオンシップとか、もしできたらいいのかなって思っています。

ーー将光選手は、負けたのは悔しいけどやろうと思ったことができて楽しかったと振り返っていました。直樹選手は嬉しそうではないのですが。

井上 僕は逆にやろうと思っていたことが全然半分以上もできていなかったと思うので、普段やっていることが出た試合だなっていうふうには思いますけど、佐藤選手もうまかったですし、組みも色々対処できたり自分の組みが若干認められたのかなと思います。

ーー1R、カーフは蹴らせている感もありました。パンチもほぼほぼ見切っているように見えました。とにかく出てくることに対して自分が当てる、出てくることに対し、ステップでかわすということができていた。2Rはどのあたりから潮目が変わり逆襲されるポイントがあったのでしょうか。 

井上 どうなんですかね?(笑)やっぱりちょっとずつ左のパンチが当たるようになってきていて、振り返ってみたら自分の動きもそこで当てられていたので、何て言うのですか、普段の動きから調整していかないとなと。当てられないためにどうするかまた考えて練習していきたいと思います。

ーー打撃のなかでダブルレッグがスッと入れた。2Rには頭になく3R確実にポイント取ろうという作戦だったのか、流れのなかで咄嗟に出たものなのか。

井上 ちょっと印象悪いかなと思ったのでテイクダウンも入れて組みの展開も作って、立たれたら立たれたでぐちゃぐちゃな展開を作ってテイクダウン行って、っていう切り替えを2R終わった段階でそういうふうにしていこうかなとは思っていて。2Rはあまりテイクダウンに行くっていうのは、その時はあまり考えていなかったですね。プランとしては2R途中でテイクダウンに行こうかなとは考えてはいました

ーー佐藤選手はうまかったという発言がありましたが。一番うまいと感じたのはどの辺だったのですか? 

井上 やっぱり大きく見せるところとか、立ち位置だったりステップだったり、止まらないっていうプレッシャーかけるところでかける動きはうまいなと思いました。

ーーイメージと全然違っていたと。同じ部分もあったのですか? 

井上 もちろんありました。プレッシャーのかけ方だったりとか、サイドステップする時に、向こうも一緒に動くみたいな、色々な展開はイメージのなかに、過去の試合を見ているなかで同じような動きをしている時はあったのでそういうところは同じだったかなと思います。

ーーこの試合に勝ったことでタイトルマッチが視野に入ってきました。朝倉海選手はUFC挑戦を公言しています。海選手と戦うのか、海選手が返上してUFCに行くなら王座決定戦になります。UFC行く前の海選手と戦ってみたいですか? 

井上 はいもちろんありますし、今しかできないかなというのはあるので、今やれるならやりたいし、できなくても強い選手を呼んでもらってチャンピオンシップできるならやりたい気持ちはあるので。結果どうなるかわからないけど皆さんの声もお借りして実現できたらいいんじゃないでしょうか。** 

ーーそのためにSNSやYouTubeをもう少し頑張るプランはいかがですか? 

井上 いや、そういうのは得意じゃないので。今回も言うか迷っていたのですけど(笑)。まあ、そうですね、全てはタイミングだと思います。

ーータイミングで言うと、RIZINは6月の代々木大会が発表されました。その先には超RIZIN.3。どちらに出たいという思いがありますか?

井上 どっちかに出られたらいいかなとは思います。なるべく怪我のない状態で次の試合を決めてまた勝ってまた次というサイクルみたいな、とにかく試合が経験になると思うので、経験していきたいなっていうふうに思います。

ーー今回の試合でのダメージは大きいものはなさそうですか? 

井上 そんなに。ちょっと目が腫れているくらいですけど。特にはないので、すぐにできるならやりたいなとは思います。

佐藤将光「すごく楽しくてすごく悔しかった試合でした」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。

将光 すごく楽しくてすごく悔しかった試合でした。

ーー今すっきりしているような印象に見えます。

将光 そうですね。やっぱりここ三ヶ月間ずっと試合に向けてやってきたことをしっかり出せた、試せて、そこが力及ばず一歩届かなかった、判定取れなかったというのがすごい悔しかったけど、試せたことがよかったと思います。

ーー実際に戦って、井上選手のイメージは戦う前と違うところがありましたか。

将光 いや、イメージ作ってた感じでしたね。そんなにはびっくりするところはなかった。やっぱり速かったし寝技もうまかったです。

ーーイメージした試合はできていましたか。

将光 イメージした試合できたら勝ってたんですけど、まあでも試せたです。

ーー試せた部分とは?

将光 細かい技術的なところで?やっぱり井上選手は1R最初から飛ばしてフットワークはやいなかでジャブつきながら蹴りとか右のパンチ繋いでくる印象があって最初そこで面食らわないように、で、そこでみんな崩れて負けていたからそこで絶対崩れない気持ちで、作っていました。ステップインに対して横に入るうごき、右も左も、とにかくずれながら、真っ直ぐのライン=あの突きみたいな、攻撃に対して外しながら戦って、中に入ったり、突きでくるときに蹴りであわせる練習カーフだったりミドルキック系、ミドルハイみたいなの狙ってたのと、カーフみせてスイッチして相手の右取りながら、左の蹴りだったり、左のストレート、そういうのを狙ってました。

ーー試合を終えたばかりですが、今後の目標や展望を教えていただけますか。

将光 このままやる。変わらずにまたやり直してもっと強くなる。で、もっと強いやつとやる。です。

ーー2R終盤佐藤選手が試合の主導権掴みかけた流れがあったと思います。あの場面はいかがでしたか。

将光 そうですね、1Rの後半くらいから「あ、これプレッシャーかけていけるな」というので、井上選手がちょっと引く場面作れるようになってきたので、2Rでもそこ行こうと思って自分の展開、相手が下がっていく展開は作れたのですけどけどもう1歩詰める動きというか、逃げていったところに高い蹴り合わせたり、足をちょっと止めさせてパンチでまとめる場面が作れたらもっとよかったです。あとは最後テイクダウン取られたので。1R終わったときにどこかでテイクダウン狙ってくるだろうとは感じました。

ーーその、3Rでテイクダウンで勝負あったという感じですか? 

将光 明確に取られたかな?どうだろうな?とは思っていましたけど。そこが向こうについたところだと思いますね。最後のテイクダウンコントロール時間が、向こうについた理由だと思います。

ーー判定の内容はご覧になりましたか? 

将光 いや、見ていないですね。どうでした?ダメージは0?

ーーアグレッシブも0でジェネラルシップの20だけ3者とも井上選手に入れていました。

将光 そうなんだジェネラルシップ取られたんだ。

ーーRIZINルールは前日のルールミーティングでも確認するということでしたが判定基準を頭に入れ、考慮して?

将光 もちろんそうですね。ただ3R通してフィニッシュ狙うことはしていたんですけどやっぱり判定のこと考えていました。1R終わったときにテイクダウンして多分ポイントメークしてくるだろうと頭の片隅に置いていましたけど、そのまま下になったら向こうのポイント付くだろうとは考えながら戦っていましたけどね。

ーーそこを考えながらもやってくるのは井上選手の強さやいきおいを感じた?

将光 そうですね、ちょっと下から作れなかったのはあるので、コントロールする強さが彼にあったと思います。

ーー敗れながらも清々しい表情をしているようです。充実感も大きいですか? 

将光 うん。僕はこのファイトが人生というか、一番こう、生きてる実感を得られる瞬間なので。なんだろう、試合の内容が、自分がやってきたことが出せなくて「こうなったら、どうしよう」で出せないで負けてたらこんなに清々しくはなれない。ある程度やってきたことを試せた。最後コントロールされたところはもっとこうできたと細かい反省点はあるんですけどすごい試せたからすごい清々しい気持ちではあります。で、切り替えて次に向けてまた強くなれるという実感を持てたので。で、この表情です。

ーー試合が生き甲斐だとすると、前回から半年空いていますが、そんなに開けたくはないですか? 

将光 試合のオファーもらえるのであれば、すぐにでもやれます。というか、やりたい、試合は定期的にやっていきたいですね。

ーー前回より知られて、前回よりも声援も大きいと感じましたか? 

ちょっと会場満員ですごい沸いてくれている瞬間あったなと思ったんですけど、もっとみんなを盛り上げられる試合したかったなと思いますね。

ーー初回を見ていると井上選手の攻めの、フットワークだけじゃなくて、MMAファイターでは真っ直ぐに下がる人が多いが、ジグザクに、左右どっちにも、しかも同時に曲がれる。そう言うところで詰めていくとパンチをもらっていたのに、2Rになってそれを盛り返せる、そこは初回からちょっと、というのがありましたが、彼のスタミナが落ちたり?それとも佐藤選手の動きがそう誘(いざな)っていたのでしょうか。 

将光 まあ、どっちもあると思いますね。多少スピードが落ちるというところと、なんだろうな、僕がプレッシャーかけることで、彼が下がっていく展開が増えた。それまでは出入りで追っかけてももうそこいないから、今行くと僕が食らうという展開を作られていたけど多少こう、僕がプレッシャーかけたのとパンチが少し見切れてきたということでプレッシャーのかけ方が、微妙な距離感だとか、そういうところで詰めれたのはあります。

ーー3Rのテイクダウン後に、あの展開になるとスクランブルで戻るほうが理想的でいいと思いますが、潜りに行ったり即できなかったのは、井上選手の押さえとかがうまかったのはありますか?

将光 そうね、僕、結構ハーフから自信あって、二重がらみで潜ったりそこから足関節いくのを最近やっていて結構練習ではハマっていたんですけど、彼の押さえ方がすごい高い位置で押さえるのと枕取られちゃったのがあそこで動けなくなったというところ。で、頭がこっち(佐藤の左側)にあり、こっちのアンダーフックが欲しかったんですけど。あるいはフレームを顔の間に入れたかったのを、ヴォンフルーとか肩固め系の動きでコントロールされた。でもう脇あがってそこから落とすことができず、これ時間使わわれてこのまま終わっちゃうという、そういううまさがあった、という説明でいいですか。押さえるのが彼はうまかった。

ーーまだ彼は20代です。触れてみて、自分を破った彼の今後を、どういうふうに?もっと世界と戦っていいけるというふうに感じられるところはありましたか? 

将光 戦える……と思いますけど、うーん、まあやっぱ攻略されるパターンがちょっと出てきてるからそこはどうにかしなきゃいけないところで。うーん、まあ彼に伝えます(笑)。まだまだ、でも修正すれば絶対行ける。どんな選手でもしっかり試合で得た自分のウィークポイントや強み理解してやっていけば時間は限りあるけども、絶対勝負できると思います。

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