6月24日(土)に真駒内セキスイハイムアイスアリーナにて開催されたRIZIN.43の出場選手たちの試合後インタビューを公開!
トレント・ガーダム「今は自分の実力にただガッカリです」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
ガーダム 今は自分の実力にただガッカリです。リング上で自分の技術のレベルを見せたいと本当に思っていたのに、示すことができず、とにかくもっと改善する努力が必要で、それがうまくいってくれれば、いつか、日本で活躍する選手にもなれるんじゃないかと思っています。
ーー対戦相手の印象は試合前にイメージしていたものと戦った後では違うところはありましたか?
ガーダム 特に何か違ったというのはなかったのですが、自分の反応や自分の体の動きが良くなかった。後藤選手はいい選手だと思いますが、自分のほうが技術や引き出しがあると信じていますし、精神的な部分で今日はやられてしまったと思います。
ーー試合を終えたばかりですが今後の目標・展望を教えてください。
ガーダム いつかまた日本に戻って来れて、RIZINで勝利を掴むことができたら、と願っていますが、今現在は、何がいけなかったか考え自分の頭の中を整理しなくてはいけません。トレーニングでもジムでも減量中も調子が良くて、試合でも2Rに入る中でも疲労もなく調子が良かったですが。試合中に肋も痛めていたようで、どこでそうなったのかはわかりませんが。とにかく見ていかなくてはいけません。(涙しながら)PRIDEを観ていた子供の頃に夢見た舞台で勝てないこと、自分がなりたかった自分をみなさんに見せられないということが、すごく辛いんです。
ーーフィニッシュの、ボディロックからのツイスターについては、かけられたときに想定していたのか、反応が遅れたとか、どう捉えていたのか教えてください。
ガーダム 普段はバックテイクされたときに回ってトップになって相手と向き合うという技術は得意としていてできていたのですが、井上直樹戦と似た状況があり、バックを取られてから向き合おうとした時に膝を固定されてできなかった。その時はすぐ戻ったのですが、今回は力づくで向こうとしている時に動けなくなってしまって、非常にやりづらいポジションになって止まってしまい極められてしまった。無理に向き合おうとせずバックで勝負すればよかったのかもしれない。我々の競技はひとつのミスが命取りで試合が終わってしまいます。誤った選択をするのは基本的には完全に自分のせいであり、素晴らしいコーチ、素晴らしい仲間、ファン、そういう素晴らしい人たちに囲まれて練習していて、ジムではとてもうまくいくのですが、RIZINの舞台では難しく結果が出ません。どうしていいかわからない状況になっていて、スポーツ精神科にでも行って、自分の何がいけないか突き詰めて考えてみたいと思っています。
後藤丈治「なんとか生き残れた」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
後藤 なんとか生き残れたなという感じです。
ーーそれは、対戦相手がしぶとかったという印象が含まれるのでしょうか。
後藤 というよりもなんかこう、初めて彼に会ったときもそうなのですが、次もRIZINに続けて出られるかどうかや、格闘技のキャリアがかかった覚悟を感じて、そういう選手からの圧っていうのをすごく感じていたということですね。
ーー対戦相手の印象は試合前にイメージしていたものと戦った後では違うところはありましたか?
後藤 戦う前はすごいリラックスしていて。で、戦う後というか、入場入る時にすごい声を上げていたので、自分を奮い立たせているんだなという印象で。試合中も奮い立たせて、絶対やってやろうという、そういう覚悟が伝わっていました。
ーー1R最後にいいパンチが入り相手がダウンした瞬間は、そのまま行ければ倒せたと思いましたか、それともいったん引こうと思ったのでしょうか。
後藤 いつも自分は練習とかでもそうですけど、あんまり打ち込むという感じよりも、本当に握らない感触で、当てたら倒す。気づいたら倒れているっていう感じだったので、その流れで「あ、倒れた」と思って、今回追撃も焦っていかないと決めていたので、冷静にいきました。
ーー今回RIZIN初参戦かつ地元・北海道大会となりましたが、RIZINの舞台の印象を教えていただけますか。
後藤 正直、入場した時に、何て言うんですかね……、みんなが興奮してるのと、ここで殺し合いが今日行われるという2つのことを感じて、結構自分もゾワゾワっとして興奮していました。
ーー今回見事な一本勝ちでした。今後の展望・目標を教えてください。
後藤 彼みたいに人生かけて戦ってくる選手と斬り合いたいなというところと、あとはまあ、RIZINという大きな舞台で、地位とか名誉とか名前とかそういったものをもらって。まあ、のんびりしている選手もいなくはないと思うので、そういう選手たちを介錯していきたいと思っています。
ーーフィニッシュについて、オタツロックからのツイスターの認識でいるのですけれども、和田竜光さんから教わったもので、それをセコンドからの声で掛けたというイメージでした。ご自身としては最初から頭には少しでもあったのか、全く頭になく、セコンドに言われたからやったのでしょうか。
後藤 どっちかと言うと、その時ライブで感じて「行ける」と思ってやってみたという感じですが、実際は和田竜光先輩に日々あの技かけられて学んでいたので「いけるな」と思ってやりました。
ーー同じ場面について、ハーフガードではなく4の字あるいはクローズドで極めていたようでしたが、あの形は初めてですか?
後藤 試合では初めてです。練習ではちょこちょこという感じです。あれが竜光さんのオタツロックなので。オタツロック完成版じゃないですけど。ちょっと崩れていました。
ーー地元開催はプラスになりましたか?
後藤 プラスでしかないですね。23歳まで本当にこの空気吸って生きていたので東京から札幌に来た瞬間に「ああ戦いに帰ってきたのは最高だ」と思いました。
ーーRIZINでも試合を重ねていくと思いますが、次にどこでやりたいというのはありますか?
後藤 開催場所ですか?それこそスケジュールにはハワイ大会とか入っていたじゃないですか。ああいうのもいいと思います。
ーーバンタム級で戦っていくとのこと、目標や戦いたい選手はいますか?
後藤 結構飛躍していると思われると思いますが、上にいる朝倉(海)選手や(フアン・)アーチュレッタ選手とか、ウチはTRIBE TOKYO MMAというGYMで、vs. 世界という形でやっているので、そういう海外の強豪とか倒していけるように、まだまだケツが青いので修行したいと思います。
熊谷麻理奈「不完全燃焼な感じ」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
熊谷 練習したことを出す前にやられてしまったので、不完全燃焼な感じですね。
ーー今回の作戦のプランなどを話せる範囲でお聞かせください。
熊谷 自分が先に手を出して相手が入ってきたところをしっかりカウンターとったり上と下をうちわけながら嫌がらせして、で、詰める時、詰めてという感じで寝技の展開になってもしっかりそこで対応するという作戦だったのですけど、上手くいかなかったですね。
ーー決まり手となった左フックの瞬間のことは覚えていますか?
熊谷 全然覚えてなくて。何なら、「何も見えなかった」ですね。気づいたらひっくり返っていたという感じでした。
ーー対戦相手の印象は試合前にイメージしていたものと戦った後では違うところはありましたか?
熊谷 やっぱ、あの、いやもう想像通りというかやっぱ打撃強いなと言うのは変わらず思いました。
ーー今回RIZIN初参戦かつ地元・北海道大会となりましたが、周りの声援などは聞こえていましたか?
熊谷 そうですね、すごい自分の名前を呼んで応援してくれた声も聞こえて。がんばらなきゃなとすごい思ったんですけど、出しきれず。すみません(苦笑)。
ーー試合を終えたばかりですが今後の目標・展望を教えてください。
熊谷 やっぱり自分に足りないものがたくさんあるなっていうのは感じていて。体づくりからしっかりもう一回やって。で、自分は打撃の選手なんですけど、もっとキック時代に一生懸命やってきたことが今あんまりできてなかったりしているので、すべて最初からやりなおして、もう一回作り上げていこうかなと思っています。
栗山葵「めちゃくちゃ気持ちよかったです」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
栗山 めちゃくちゃ気持ちよかったです。
ーー左フックを決めてのKO勝利でしたが、これが初めてのKOですね?
栗山 そうですね、KOなかったですね。
ーーやはり、気持ちいいというのもずっとアドレナリンが出ているような状態ですか?
栗山 気持ちがですよね、ずっとテンション上がってますね。
ーー熊谷選手のイメージは対戦前の印象と違うところはありましたか?
栗山 試合の時は、やっぱり向こうのホームということもあるかもしれないんですけど、目から違って。「絶対勝ってやるぞ」という気持ちがすごい伝わってきました。対峙して。
ーー初参戦のRIZINの舞台がどんな印象だったかも教えてください。
栗山 今までと違うのは、入場とかやっぱり観客の多さが全然違って、ファンみたいに上見ながら「うわーっ」てなってた時もありましたね。
ーーそこに緊張感はなかったですか?
栗山 意外と思ってたよりなかったです
ーーでは会場の雰囲気も楽しめていましたか。
栗山 楽しめていたと思います。
ーー今回見事なKO勝利でした。今後の展望を教えていただけますか。
栗山 本来わたしはフライ級なので、フライ級のRIZINファイター杉山さんたちと試合できるようにまだここで終わらず、まだ成長段階なので、もっともっと上に行けるようにして杉山さんとやりたいですね。
ーーフィニッシュのパンチが衝撃的でYouTubeライブでもコメントが一気に沸きました。最初から狙っていたのですか?
栗山 頭ずらして打つというのを狙っていたんですけど……、そうですね、狙っていました。
ーー身長差があったりするなかで、自分のパンチがいいタイミングで入ったということですね。
栗山 はい。頭下げるのは意識していました。
ーーRIZINの大きな会場でテンションが上がったということでしたですが、萩原選手からはアドバイスは?
栗山 京平くんのアドバイスで、あんまりデッカい会場で緊張しないようになったというか。
ーーアドバイスというのは、具体的には?
栗山 場馴れしている感じで。何て言うのでしょうか、緊張しないようなこと……どう言ったらいいですかね。リラックスできるような言葉、声をかけてくれたりしたのが。やっぱりすごい、北海道まで仲間もいっぱい来てくれているので、すごいいい気持ちでここに臨めたなと思っています。
ーー試合中は萩原選手の声が聞こえていましたか?
栗山 みんなの声は聞こえていますね
ーーファンは萩原選手と一緒の大会で、SMOKER GYMのチームとしての活躍に期待していると思います。
栗山 自分もそれ目標に頑張ろうと思っています。
山川賢誠「強い選手に勝てて嬉しい」
ーー見事なKO勝利でした、率直な感想をお聞かせください。
山川 や、ちょっと試合前から色々あってちょっと不安なところいっぱいあったんですけどずなんとか勝ててよかったです、強い選手に勝てて嬉しいです。
ーー色々あって不安というのは、準備段階に問題があったということですか?
山川 そうですね、怪我とか繋がってちょっと思うように行かなかったんですけどなんとか勝ててよかったです。
ーー最初にダウンを取られたのは山川選手のほうでしたが、ダウンを取られた時の思いはどのようなものでしたか。
山川 すごい効いてたんですけど「絶対諦めない」というのと、逆に吹っきれて打ち合いにいけたというのがあります。
ーー対戦を終えて相手の印象は違うところはありましたか。
山川 いやもうイメージ通りのいい選手ですごいアグレッシブに前に出てきて最後まで打ち合ってくれて、いい試合ができたと思います。
ーーRIZIN初参戦かつ地元開催での大会で第一試合でKO勝利ということで、今の喜びを仲間達にどのように気持ちを伝えたいですか。
山川 たくさんの応援団がきてくれたので、声援が力になったし、第一試合ということですごい気合いが入っていたので盛り上げられて良かったと思います
ーー今回試合を勝利で終えました、今後の展望を教えていただけますか。
山川 北海道を盛り上げるという面でも自分が活躍して第一線でひっぱっていきたいな、と。そのためにも、RISEのベルトとか、強い選手にどんどん勝って、自分が有名になっていければな、と思います。
平野凌我「山川くんにやり返します」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
平野 ちょっと「やってしまったな」って言う感じです。
ーー「やってしまったな」と言うコメントですが最初にダウンを奪ったのは平野選手、そこからプランとして崩れてしまった理由など教えてください。
平野 多分相手が狙って他攻撃だと思うのですよ、最初のダウン。だから、相手が巧かったです。
ーー対戦相手のイメージは試合前と違うところはありましたか?
平野 や、そこまで変わりはなかったですね。
ーー初参戦のRIZINの舞台はどのような印象でしたか。
平野 すごいいい大会だと思うので、負けちゃったんですけどまた呼んでもらえたら嬉しいと思っています。
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望を教えてください。
平野 山川くんにやり返します。