12月31日(土)にさいたまスーパーアリーナにて開催された湘南美容クリニック presents RIZIN.40の出場選手たちの試合後インタビューを公開!
ジョン・ドッドソン「夢がかなったような気分です」
ーー今の格好は、ニンジャ・タートルズですか?
ドッドソン そうです、ドナテロです。
ーー見事なKO勝利でした。感想をお聞かせいただけますか。
ドッドソン 言葉では表せないくらい本当にわくわくしています、夢がかなったような気分です。
ーー所選手が得意の寝技に持ち込もうとしましたが、立たせようとしたのは寝技に付き合わず、自分の打撃で勝負したかったですか。
ドッドソン 自分の強いところを見せたかったのと彼がグラウンド得意なのは分かっていたので、彼の得意なところに入るよりも自分の良さを見せたいと思い、ああいう形になりました。
ーー実際に所選手と戦って印象とは違うところがありましたか?
ドッドソン 特に印象はなかったのですけど試合前も後も彼に対するリスペクトは変わりませんし、なかなか立ち上がれなかったところを見て、悲しく思って、ああして寄っていきました。
ーー今後の目標や展望を教えてください。
ドッドソン もうとにかくこのRIZINで戦い続けることができれば、ここを自分のホームにしたいと思っています。
ーー今日勝利して、日本での新年をどのように迎えたいと思いますか?
ドッドソン この格好のままパーティーして過ごしたいと思います。
ーー今日は同じ大会で同階級の堀口恭司選手が試合をしましたが、彼との対戦を希望しますか?
ドッドソン この2年間、彼と戦いたいと思っていましたが、自分がUFCをリリース後に堀口選手と対戦するという話もあったのですが、残念ながらコロナで封鎖されたために話が流れてしまいました。その後、彼がBRLLATORと契約してあっちに行ってしまったので、自分がここでチャンピオンになるために堀口選手と戦ってステップアップしなきゃいけないと思っています。
ーー自分が堀口選手より優れていると思うのは?
ドッドソン もちろんハンサムなところ、打撃のスピードなどストライキングの能力でしょうか。
ーー堀口選手は最も人気のある選手なので、戦うことになったら日本のファンの応援は堀口選手のもとに行きます。それでも大丈夫ですか?
ドッドソン 構いません。悪役に最初はなるかもしれないけどやがて自分がヒーローになると思います。
ーーこのあとどこかその格好で行くのですか?渋谷のスクランブル交差点ですとか。
ドッドソン どこでも構いません。これは僕のコスチュームじゃなくて、体の一部ですからどこでもこれで行けますよ。
ーーRIZINをホームにしたいということですが、日本の会場や観客はどうでしたか?
ドッドソン この会場は本当にすばらしいです。2004年に来た時とも違いますし、その年はいい印象を残せなかったと思っているので、素晴らしい印象を残せたと思っています。日本のファンは素晴らしい格闘知識があって優れていて、アメリカは血や殴り合いばかり好む傾向があるので、その点で、日本のファンの皆さんにも、それを伝えてくれるメディアのみなさんにも感謝しています。
所英男「うーん……悔しい思いでいっぱいです」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますでしょうか。
ところ もう本当に、色々……うーん……悔しい思いでいっぱいです。
ーー元UFCファイターと拳を交えて戦う前のイメージと違うところはありましたか?
所 予想通り強かったですし、パンチも硬くて、スピードも速くて、というのはわかっていたことなのでそこに対応する力は僕にはなかったなと。
ーー試合後にセコンドの皆さんとは、何かお話しされましたか?
所 まあちょっと色々話そうとは思ったのですが、今はちょっと冷静ではないので落ち着いてから考えようという話でまとまりました。
ーー試合を終えたばかりですが、今後の展望を教えていただけますでしょうか。
所 また試合組んでいただけたらありがたいですが、まあ、まずはゆっくりします。
ーーローブローから始まったような一戦のようでしたが、どこが一番の計算違いだった、というのはありますか。
所 まず最初のローブローも計算違いなのと、距離詰められて自分が動かないといけないのに待ってしまったので、本当に一番よくない僕のパターンが出た、だからやっぱりそうなってしまうというのはジョン・ドッドソン選手が強かったということなのですけど。そうですね、そんな感じです。
ーー後ろ向いてから、どの辺から意識がない、覚えていないというのはありますか?
所 バコン!て倒される前くらいから、勝村さんたちが来るまでですかね。「あれ?なんで来てんだ」っていう感じだったのですけど、あとはもう大丈夫です、はい。
ーー今はもう記憶は戻っていますか?
所 全然大丈夫です。
ーーセコンドの皆さんは、今回の敗因をどう言っていらっしゃいましたか。
所 やっぱり詰められて待っちゃったね、っていうところですね。本当は距離をとって戦って詰められたら回ってとか、大きく距離とってもいいしっていう感じではいたのですけど、序盤はそれを僕が我慢してやらなくてはいけなかったけどそれがやっぱできなかったしさせてもらえなかったです。本当に反省点だらけで。
ーー相手の圧力が強かった?
所 結局やっぱりそういうことです。そういうことだと思います。
ーー悔しいということは、次に向けてまた立ちあがろうという気持ちが強いですか。
所 そうですね。この恥ずかしい悔しい気持ちを、試合して勝つことによって忘れたいし、このままじゃ終わりたくないっすよね、やっぱりやりきって……、うん勝ちたいです。
ーー自分がまだまだできるとアピールしていきたい?
所 まだできるというかまあ、うーん、まあ今日できなかったですからね、なんとも言えないですけど。帰って冷静に考えます。
ーードッドソンのステップがまだあんなに速く動ける、という強さがあったとは思いますけれど、左ボディ効かされて最後詰められて終わりました。フライ級の体、ダメージ含めてリカバリできていたのか、ダメージは残っていたのでしょうか。
所 とにかく今日、向かい合ったときに、距離とって戦えるなっていうふうに感じましたけど、やっぱりやってみるとそんなに甘い世界じゃなくて、スピードもステップの速さも、パンチの硬さもあったし。うーん、そうっすね、強いっすね、世界で戦っている人は。
ーーそこに減量の影響はないですか?
所 減量関係なく地に足ついてない感じで、あれあれ?**っていう状態ではあったのですけど、それは減量は関係ないです。
ーーこの試合が決まってから、試合に向かうまでの日々はどんな感じでしたか?
所 いやあ、毎日がすばらしい、愛おしい日々でした。やっぱり、生きている実感もあるし、最高でした。
ーー坊主は初心に戻った感じなのですか?
所 まあやっぱ、いろんな意味が、自分のなかであって、そうっすね。まあ、そうすね。いろんな思いをこめて。でも反省坊主ではないので(笑)。
ーー今回大晦日10日めということでホイス・グレイシーやいろんな方と戦われてきました。このさいたまはご自身にとってどういう場所ですか。
所 やっぱり本当に僕は格闘技見て、K-1やPRIDEや、その前はRINGSや、UWF見て育っているのでやっぱりそんななか大晦日、魔裟斗さんとKIDさんの試合見た次の年にホイス選手と試合させてもらったとか、自分にとって特別な、いえ自分というか、格闘家にとって特別な日だと思います、大晦日というのは。
ーーまたここに立ちたい気持ちは?
所 まあそれはちょっとあれですよね、そんなこと言える立場じゃなくなっちゃってあれですけど、やっぱり格闘技やっていく以上は大晦日という舞台は、やっぱり出たいですよね。
平本蓮「(ドローは)完璧じゃないですか。痛みわけ」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
平本 そうですね、まあ次の試合をまずはMMAの試合を発表して、MMAのファンを喜ばせせるサプライズができたんじゃないかなと思って、自分自身わくわくしている部分があるので春の試合は楽しみにしていてくださいって感じです。今日の試合に関しては、梅野選手が受けてくれて実現したことなので、本当にありがとうございましたっていう気持ちでいっぱいです。
ーー梅野選手と戦ってみてどうでしたか?
平本 梅野選手はやっぱムエタイのすごい人じゃないですか。今回ボクシングで試合やるってなった時に梅野選手の映像を見てちょっと対策しようと思ったら蹴りと肘しか使ってなくて(笑)ハハ、「これはどうしようかな」と思って、何のパンチ持っているかわからなくて、逆にこう、本当に舐めないでいこうという感じはあったので。ただやっぱボクシングとなると自分のほうがアドバンテージがあるというか、パンチってなると自分のほうが得意なので。ルール的にも俺が有利な試合で、やっぱり皇治と違って梅野選手は受けてくれて。梅野選手は漢ですよ。
ーードローという結果についてはいかがですか?
平本 完璧じゃないですか、でも。完璧だと思います。多分あれでKOしたらまた梅野選手2、30分のインタビューやったと思いますけど。ドローということで痛みわけではないでしょうか。
ーー斎藤選手と対戦決まりましたけど、どんな印象を持っていますか?
平本 トータルで試合をこなすその能力に長けている選手だと思うので、さまざまな展開を意識しつつやっぱ相手の弱みをしっかり狙って、トータルだからこそこう、流れを作りやすい選手なのかなあとは思いますね、勝ちを持っていく。だからまあ正直、前のチャンピオンなので、最高の試合をしましょうという気持ちなのですが。自分が負ける気はさらさらない。絶対に勝てるだろうと思って、「やりたいです!」と直接榊原さんに言ったので楽しみにしていてください、という感じですかね。
ーー上位の選手とやるのは望み通りですか?
平本 そうですね。斎藤選手倒して今年のどっかでクレベルをやっぱりこう倒したいな、っていうか、俺しかやっぱ倒せるやつはいないんじゃないかと思うので来年RIZINを爆発させていきたいなとは思っています。
ーー朝倉未来選手は対戦相手としてはどう考えていますか?
平本 俺が先にチャンピオンになって、向こうがやらせてくださいという状況を俺が作りあげてやろうという感じで。その時は、お金お願いしますという感じですね
ーーこの1年、今年度のラストマッチ終わり怪我もありました、この1年振り返っていかがですか?
平本 来年のほうが楽しみですね。
ーー今年は来年の踏み台に過ぎない。
平本 過ぎたことなので、考えたってしょうがないなっていう。来年が楽しみです。
ーー初めて人前でやるボクシングはいかがでしたか。
平本 そうですね、人前でやるボクシングはほんと小学生ぶりくらいだったので、決めうちで自分が決めたショットで試合終わらせられたらかっこいいなと思っています。
ーーやっぱりキックをやる、MMAをやる、だとマインドに違いがありますか?
平本 全然違います。ひとつの打撃の交差もだし、組み立て方もやろうとしていることも全然変わってくるのであれはあれでスリリングでした。
ーー来年のほうが楽しみという話もありましたが、どう過ごしますか。
平本 とりあえず今日は飲みに行こうと思うので明日は考えていないです。
ーー今日は前に出てごりごり押して最後フィニッシュする感じでたした。このルール適正、体格だったからこそ?
平本 いや、1ラウンド目、ガードの上から当てて、そこまで打たれ強い選手じゃないと思っていたので、ごりごり押してKO狙って打ち合い作ってもショボいっちゃ、ショボい。2ラウンド目の流れの中でショットチャンスどのタイミングでも作れると思ったので、2ラウンドいっぱい使った試合したらおもしろいかなと思って。ま、最後は朝倉戦のメイウェザーのように、2ラウンドぴったりでKOしようと思ったので。彼も気づいたか分からないのですが、君もこんな感じでしたという僕のさりげないアピールです。
ーー対戦希望だった中から一番ゴツい相手だと。未来選手はその中に入っていなかったですか。
平本 未来選手やりたくないって言っているから、4月あたり大阪で萩原、萩原はやらないと言っていたので。それで決まりました。
ーーそのレベルで勝っていくレベルに自分はいるということですね。
平本 そうです。
ーーセコンドにシバターさんがついていましたね。
平本 梅野源治は久保優太とトレーニングしていると知っていたのでシンプルな挑発です。大晦日にはシバターさんが必要かと自分的には思っていたのでこういう形で出すならよかったんじゃないかと個人的には思います(笑)
ーーパッキャオ選手の参戦が決定し、挑戦者を募集すると。体重は70キロ以下ということですが。
平本 パッキャオとやるとなった時にフェザー級のチャンピオンだったらやりますが、そうじゃないと違うと思うので、その時フェザー級のチャンピオンだったら、やりたいです。
ーー今回梅野選手が試合のどれくらい前ですか?
平本 試合寸前ですね。
ーー何人かの候補からですか?ご自分で選んだのか、それともRIZINから?**
平本 提案してもらって、「いいんじゃないですか」って。
ーー皇治さんの因縁も含めてですか?
平本 皇治は倒せなかったですからね。まあ体重差と言っても、皇治は何キロとやっても倒せないと思いますけど。
ーー朝倉vs.牛久の試合も発表されました。その試合についてはどんな印象ですか?
平本 賞味期限切れの対決ですよね、あんまり「どっちでもいいよ」と格オタからしたら。
ーーその勝者と平本vs.朝倉の勝者がチャンピオン挑戦をかけて戦うという話もあるでしょうか。
平本 なんでもいいです、それでもいいし。ハハハ。
ーー名前を出された皇治選手とは芦澤とちょっとリング上でありましたが。
平本 パッキャオより皇治とボクシングやりたいですね。皇治とやらせてください。もともと竜誠はチームが一緒だったので。いい試合、面白い試合になるとは思います。なんのルールでやるのか気になります。
ーー鈴木千裕選手の試合はご覧になりましたか。
平本 勝って、「ああよかったじゃん」という感じです。です。RIZINの人と話していて会見終わってみて、鈴木千裕が記者会見やった回ぜんぶ一緒なんです。「最悪だな」って他人事のように思いました。俺と同じタイミングで、かわいそうだなと。「また一緒に会見やろー!」っていう感じです。まだまだ足りないです。
ーーパッキャオとはもしやるならチャンピオンになっていたらというのは、どういう理由ですか?
平本 というのが、かっこよくないですか?何者でもないより、RIZINのフェザー級チャンピオンになりたいというのがあるので、そこです。パッキャオとの試合は一番の目標とかではなくタイミングだと思うので。まずはフェザー級チャンピオンになりたいです。
ーーそれまではMMAでしっかり勝っていかないと。
平本 そうですね、本職はMMAでボクシングはやっぱり自分のなかでの、仕事ではあるけど本当にやりたいことって総合格闘技なので、だからまあ、いい具合に遊びというか、他のエンタメもやっていけたら面白いかなとは思いますけど、怪我なく終われて本当に今日はよかったなという感じです。
ーー実質KOおめでとうございます。ハワイでメイウェザー選手の会見の際いらしていましたが。
平本 ハワイで試合してみたいです。アメリカでやっていきたいので。最終的にはアメリカで試合がしたいので、ハワイではやってみたいです。
ーーアメリカで見ている方に英語でも日本語でも一言いかがですか。
平本 サンキューベリーマッチ!
ーービッグマッチが組まれるということで、そのあと何試合くらいしたらタイトルマッチに辿りつけると思いますか?
平本 わかんないからやるだけかな、という感じです。まあ何でも、いつでもいいので勝ち上がっていけたらいいなという感じです。勝ち上がっていけたらいいなというより「絶対そうなるっしょ」っていう感じなので、来年は、普通に楽しみにしていてくださいという感じです。
ーーエキシビションとかエンタメファイト的なものと、MMAファイターとしてのガチ路線、着実に積み上げていくものがあるかもしれませんが、そのふたつは両立するものでしょうか?自然に。
平本 それ両立とか片方本気でやるとかじゃなく、やるべき立場のやつがやるべきだと思うので、そのポジションに選ばれたなら受け答えするだけ。エンタメにも必要とされているんだなと思いますので。普通の格闘技もそうですが、すべてをエンターテインメントと考えたら試合も面白くなければ意味がないので。全部が本気です。
梅野源治(X)「RIZIN。学ぼ?」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
梅野 えー……、RIZIN。学ぼ?いい加減に試合前にあの入場曲にあのVTRは……さすがに大晦日、ヤバいだろ。あれはちょっと学ばせが足りなかったなっていう。本当にフザけんなよっていう、そういう思いでいますよ。それが率直な感想です。
ーー試合ではなく入場の感想ですか。
梅野 あれ…、どうですか?率直に、ヤバいと思いません?大晦日にあんな入場は、さすがにヤバいぞ?
ーー休憩時間中に物販コーナーでミスターXがヤバいTシャツを販売していますとアナウンスがあった時の方がどよめいていました。
梅野 あれもスタッフから頼まれたから仕方なくやったんですけど、まあ試合前から試合後まで、ちょっとRIZIN、フザけてるなと。ちょっと今年は学ばせが足りなかったというのが率直な感想です。
ーー当日まで名前が伏せられた状況で大晦日を迎えました。そのことについてはいかがですか?
梅野 そうですね、平本選手の相手がまあ、募集していたじゃないですか。あれでなかなかいい相手がいないという中で、榊原さんに頼まれたんですよね、急遽、試合やってくれないか?**と。2022年の顔になったふたりで大晦日を盛り上げてほしいという、そのように頼まれたので。今回このリングに上がるにあたって榊原さんにひとつ条件を出したんですね。その条件というのが、来年2023年にRIZINで立ち技で大きい大会をやってくれと。その大会で俺はムエタイルールでしっかりと学ばせるから、それを約束するなら今回リングに上がると。そういった流れで、平本蓮vs.梅野源治。たぶんびっくりしたと思うのですよね、みんな、うん、まあ僕の中でも結構びっくりしましたし、でも大晦日に良い、みんながびっくりするようなマッチメイクが、組めたんじゃないかと思います。
ーー最後のゴングと同時に梅野選手が倒れ込んだように見えたのですがどのような状態でしたか?
梅野 あれジャッジはダウンと言っていました?
ーーいえ、結果はドローだったのですが。
梅野 うん、そうですね。
久保賢司 セコンドから本人にクレーム言いたいのですけど、兄の久保優太とさんざん作戦を練っていて、「絶対に打ち合うな」と。足を使ってジャブついて、とにかくなるべく、くっついたらもう組んで、という作戦を完璧に立てていたのですけど、どうしてあの最後打ちあったのかというのが正直納得いっていなくて、じつは昨日の夜も本人と電話で、ちょっともうすったもんだしていてですね。本人はラスト15秒打ち合いたいと。僕たちは絶対やめろと。それで納得されたつもりだったのですけど、そこの作戦が完璧に遂行できなかったっていうことにすごい憤りを感じていて、そこが納得いってないです!
ーー梅野選手はそれについていかがですか?
梅野 本当にこう、セコンドやトレーナー、久保兄弟、いろんな方々がサポートしてくれて今回りングに上がったので、基本的にはやっぱりこう、言ったことは守りたかったのですが、ただ大晦日のりングというのは、ちょっとこれ言い方の例えがあっているかわかりませんが、お祭りというか、どうしても楽しませないといけないというか。そんな中僕がこう、ガードばっかりしてクリンチばっかりして逃げて、3分2ラウンドっていうのを見させられた時に、お客さんはそんなに満足しないと思うのですよね。
だからやっぱり教えていただいた方々には申し訳なかったですけど、しっかり最後打ち合って、相手が倒れるにしてもこっちが倒れるにしてもそこはちょっとこう、お客さんに楽しんでもらえたらなという気持ちが前に出過ぎてしまったかなと。
久保 僕たちも長い間格闘技をやっていて、これだけの体格差の相手とはまともに打ち合っちゃいけないと思っていてそれは本人に伝えたのですけど、そのなかでやっぱりあそこっていうのは正直僕らとしては納得できないところではあります。これは帰ってから本人とよく話をしたいと思います。
ーー榊原さんからやってくれないかと言われた時に、体のサイズの差は気にならなかったですか?
梅野 まああの、階級が違うっていうのは気になったかなっていないかで言うとなりましたけど、ただやるって言った以上、階級差は多分大晦日のRIZIN見る方って階級何キロ違うとかそんなに分からないと思うのですよ。で、その分からないところで競技競技と言って体重合わせてあんまり盛り上がらないよりかは、やっぱりこう格闘技を盛り上げていきたいので、特に僕の場合は立ち技、ムエタイルールを盛り上げていきたいので、やっぱりムエタイルールで面白い奴いるなと大多数の方達にわかってもらわないと競技が発展しないので。だから今回自分にとってチャレンジだし、チャンスだし、頑張ろうという、もうその一心でした。
ーー初めてのボクシングルールはいかがでしたか?
梅野 そうですね。うーん、どうだったんですかね?賢司君。実際僕がボクシング教わったのは2週間くらいですかね?**
久保 そうです、そうです。
梅野 それくらいだったので僕がどの程度成長したのか、そもそも成長していないのかも分からないのですけど、やった感じは「難しいな」っていう。でもそれももうやっぱり勉強になりますよね。今後僕がムエタイをやるにしてもボクシングテクニックを上げたほうがいいし、よりボクサーにリスペクトを持てたし、いろんなことが勉強になったなと言う感じでした。
ーー平本選手は梅野選手とやることになって試合映像を探してもほとんどパンチを使っていなかったと仰っていました。
梅野 それは(笑)事実じゃないですか?**あんまり使ってないですからね。だから彼もやりにくかったと思うのですよね、僕と戦うにあたって。パンチどれくらいできるのかなって。普段蹴りばっかりやってんなとか。そもそもルールも二転三転していたので。ボクシング肘ありルールなのか、パンチと肘と首相撲までOKなのかとか、ルールが二転三転して平本選手も困惑した部分がすごくあったでしょうし、そうですね…だけどまあ、今回平本選手とああ言う風にやって殴り合えて、僕は、よかったな、気持ちよかったなというのはありますよ。打ち合うな打ち合うなと言われていたけど、ちょっと、うん。本当はもっと行きたかったですよね、もっとガンガン殴って沸かせるような試合したかったんですけど。まだまだやっぱり自分の力不足で。来年に期待していてほしいなと思います。
ーーまた機会があったらミスターxのような存在になってみたいと思いますか?
梅野 うーん、なっていいのですけど、もうちょっと早くいってほしいなと。ちょっとギリギリすぎるぞRIZINと。もうちょっと早く言ってくれれば、いくらでもやりたいです。
ーーセコンドにシバター選手がついていたのはどういうお気持ちでしたか?
梅野 僕はびっくりしましたよ。別にRIZINの方にも久保優太&久保賢司をセコンドにつけると先に言っていたわけでもないですし、そこにまさかシバターが来るっていうのは。本来は梅野源治vs.平本蓮のはずが、なんかこうりング中央で向いあった時は、シバターvs.久保優太みたいになっていたじゃないですか。なんか、戦う選手である僕と平本選手二人が止めるという謎の展開だったので、あれはやばかったですね。
久保 久保優太本人がここにいないのですけど、僕らも前から聞いていればあそこに久保優太を上げることはなかったので、ちょっと困惑はしましたね。
ーー先ほど、出場の条件で榊原さんに立ち技の大きい大会をRIZINで、という条件を出したとのことですが、その時、榊原さんはどのような返事を?
梅野 今回、平本蓮とのボクシングマッチを受けてくれるのであれば、来年大きい大会をやりましょう、と。そういう返事だったので、僕は今回このリングに立つことを決めました。
ーーちなみに昨年の大晦日に那須川天心選手の相手に五味選手に出場してもらう際に、THEMATCHに出してほしいと五味選手が言って、結局出場できなかった経緯があるのですが、今回そういうことがないという感触はあるでしょうか。
梅野 それ、榊原さんやったら、本当にやばいぞ、梅と。絶対にやらせる。まあこれはでも、僕は体を張って、榊原さんの言うことを守ったので、あとは僕は信じて榊原さんの答えを待つのみですね。来年立ち技の大きい大会をRIZINでやって僕はムエタイルールで、強さを見せていけたらいいなと、そういう思いでいます。
ーー終わってしまったら体重は関係ないのかもしれませんが、ナチュラルウェイトでどれくらいでしたか?
梅野 あれ?リングで発表されていませんでしたっけ?体重が。僕が計量した時は、65.1kgかな?彼が70キロ。僕普段は66、67くらいですかね、通常体重としては。
ーー体重差は対峙していて感じましたか?
梅野 それは感じましたけど、今回は69.99キロという契約で僕はOK出しているので。平本選手のパンチ固くて重かったなっていう、そういうのはありますね。彼もともと真っ直ぐ系のパンチすごく強くてうまいので、脇すごい締まっているし。コンパクトに打つなと思って。戦ってみて想像以上にハンドスピードも速かったな、っていう。
ーーTwitterでは芸人のかまいたちを再三挑発していて、今回実現しませんでしたけれども、別の機会でRIZINでかまいたちさんと戦いたいという思いはいかがですか?
梅野 アイツらは絶対RIZINのリングに呼びます。アイツらは本当に、何度やってんだ!?って。本当にあの、確実に拳で学ばしてやるぞっていう。来年、そうですね、どこかのタイミングで今回のようにエキシビションマッチで肘だけルール。ぶった斬ってやろうかなって。そういう感じですかね。
ーーTシャツ着てくれて宣伝してくれて感謝というのはないですか?
梅野 いや感謝の前に、バカにしすぎだろ!っていうあれは舐めすぎているなっていう。こう、お笑い芸人だから格闘家だから煽りだから何でも言っていいって風潮ありますけど、行き過ぎだぞお前ら!っていう。確実に学ばせる、アイツらは。
ーー立ち技トーナメントということでは本日、芦澤選手がリングに上がり、皇治選手とバチバチする場面がありました。新しい選手も意識しますか?
梅野 そうですね。ええ、皇治選手はRIZINに定期的に参戦していますけど、芦澤選手は今後RIZINにも絡んでくるというので、まあ来年以降どんどんおもしろい選手がRIZINに参戦発表するんじゃないかという予想なので。ちょうどいいタイミングだと思うのですよね。2023年。立ち技大きい大会やって、今までRIZIN出てなかった選手、出ていても、僕で言うとムエタイルールがなかなか少なかったりと、まあ自分の本領が発揮できる場が、立ち技で来年チャンスがくるんじゃないかなと。そういう思いで今いますかね。
ーーこのルールのなかで肘あり、首までありというのは梅野選手の要望ですか?
梅野 僕の要望です、ムエタイルールは。
ーーすぐに断られてしまったですか?
梅野 あ、今回の試合ですか?平本選手も万全じゃないと思うのですよね、僕と試合するにあたって。前回の試合前に足を怪我してますよね。だから足技をするのは難しいという判断だったんじゃないですかね。それはもう、当たり前だと思うので。
ーー肘はありにしてほしかったとか、認めてもらえないなら、体重や期間のこともあり、やらない選択もあったのではないでしょうか?
梅野 それは色々と、横にいる久保賢司、久保兄弟とも話し合ったのですけど、そもそも……
久保 まあその件に関しては肘、もちろん僕らとしては梅野源治の武器はひとつでも多い方がいいので、蹴りもなし、組みもなしのルールだったらせめて肘だけでも使わせてくれたらと思ってはいたのですけども、これは本人の意向もあって、もうやるからにはいらねえって。僕らは絶対肘はあったほうがいいと、勝たせたかったので言ったのですが突っぱねられてしまった形でした。
ーー伝えたけど、断られたのですね?
久保 本人に断られました。
ーーでは二転三転したのは陣営ですか?
梅野 陣営でも二転三転しましたし、あとは間に入っている僕のことをマネジメントしてくれているところでもRIZINと色々話し合ったりとしたなかで、どのルールでいくかは1週間前くらいまでは決まっていなかったので、でもやっぱりどうせやるんだったら、大晦日、まさか梅野源治がボクシングマッチ出てくるなんて、多分あんまり誰も想像しないと思うのですよ。誰も想像しないことやりたいな、と。平本蓮と梅野源治って多分今後も基本的には戦うことはないだろうし。でも彼のことはすごくリスペクトしているので、まあおもしろいかなって。
ーー肘ありルールを要求したが断られたとなるとまたSNSが怖いので、どんな感じだったのですか?平本選手が断ってきたのでしょうか?**
梅野 そこまでいく前になしにしようとなったんじゃないですかね?**
ーーRIZINサイドの段階で止まったという感じですかね。
梅野 平本選手が肘ありが嫌だとかそう言うことは言っていないんじゃないですかね。
ーー立ち技のビッグマッチはどんな会場で、どういう選手に出てきてほしいかのプランはありますか。
梅野 そうだな。会場はTHE MATCHの時みたいに本当に大きい会場、ドームだったりとか、本当になかなか格闘技は最近あそこまでデカい規模でやることはないじゃないですか、やるとしたら年末、本当は今日ですよね大晦日。本当にそれくらいの規模感で全試合が立ち技になるかは分からないですけど、最近団体を離れて契約が切れたっていうのでフリーになっている選手も多い。そういう選手たちも全部集めて立ち技のトーナメントでもいいし、ワンマッチでもいいし、今日みたいなお祭りのような立ち技の大会というのを一発でかいのやりたいなと。そこで僕は肘ありのムエタイルールでしっかりと見せ場を作りたいなと。RIZINにムエタイというものを確立したい、立ち技っていうものをRIZINのファン=MMAだと思うのですけど、そういった方々に少しでも立ち技の良さを届けたいというのがあります。
ーー以上で終了となります。
梅野 今、何分くらいですか?21分!もうちょっと質問が欲しいな。
ーー今回このルールで受けました。もしドーム大会を立ち技でやるが肘なしと言われたら、やりますか?
梅野 やるかやらないかで言われたらやるんじゃないですかね。ただ、榊原さんとの約束で、俺は肘ありでやると、学ばせてやるからちゃんと見とけ、とはっきり言ってやったんで。榊原さんに。それに対してちゃんとOKして試合を組んだと思うので。ほかのルールは正直全部が立ち技にならなくてもいいと思うのですよ。受け入れる層が狭いと、総合のファンたちが見てくれないと思うので。総合格闘技が好きな方たちにいかに立ち技がおもしろいかっていうのをアピールしていきたいなとは思うので。
来年大きい会場で、僕は僕にできること、肘ありの凄さを見せたいなと思っています。
ーー最悪、立ち技の大会じゃなくても、大きい大会で自分がムエタイの試合ができる、それが一番いい?
梅野 いや、だから立ち技をMMAのファンに好きになってもらいたいんで、やっぱり。それはだから、立ち技がほぼメインのほうがいいですよ。その中でMMAがゼロっていうのじゃなくてMMAが数試合入ってもいい。そこは榊原さんやみんなが考えればいいと思うので。来年、梅野源治の動きを、立ち技の動きを楽しみにしてもらいたいなと思います。
ーー入場テーマ曲もいっそ今日のhy4_4yh「にするというプランはないですか?
梅野 いや(苦笑)あとで楽屋行きますよ。人の大晦日の入場で何をふざけているんだと。
ーーもともとああいう曲なんですよ。
梅野 曲はそうなんですけど、僕あの曲使って入場したいと言っていないし、僕の紹介VTRが始まった瞬間急に歌い出したんで、これちょっと言ってること違うぞ、と。結構RIZINやってくんな、と思いましたよ。
ーーむしろ運営に文句が。
梅野 運営は、今いますね。ちょっと、本当学びが足りないぞと。後で話します、RIZIN運営とは。オマエら2023年覚えてろよと。
ーー今24分くらいですけど大丈夫ですか。
梅野 よしOKです。ありがとうございました。