11月6日(日)ドルフィンズアリーナにて開催されたANGEL CHAMPAGNE presents RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYAの出場選手たちの試合後インタビューを公開!
中村優作「“シャチホコキック”は次に期待しといて下さい!」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますでしょうか。
中村 めちゃくちゃ嬉しいです。ほんまに初めて3連敗してて、ほんまに後がなくて、ここでほんまに負けたらあかんなという気持ちがすごくあってその中でずっと練習してきて、ほんまにそればっか考えてちょっと寝られへんときもあったんです、結構ほんまナイーブになっていたけどなんとか脱出できて、めっちゃ嬉しいです。
ーー勝利したのは、2019年6月のトップノイ戦以来、3年4ヶ月ぶりくらいです。だいぶ久しぶりの勝利ですね。
中村 そうですね、RIZINの時だけいつもあかん、あかんというか。ほんまにあの「勝たれへんのちゃうかな」というのが僕の中でずっとあったのですけど。今回もちょっと、向こうに初めに(判定が)付いたときに「うわあ」って思いましたね「やっばー!」と思ったのですが、なんとか判定で勝てたのでよかったです。
ーー判定で最初に征矢選手の名前が呼ばれた時の気持ちを教えてください。自分が勝っていると思っていたでしょうか。
中村 えっと、ちょっとほんまにわからんくて。最後の3ラウンド目で、バック取られてしっかりポジション取られてなかったのですけど、僕の肘とか踵で攻撃入れていたんですけど、ずっと。それがどういう判断されるのかなっていう中途半端なバックだったんで。だけど見ようによっては向こうがちゃんとポジションキープしているっていう捉え方もされるんちゃうかなっていうところで、フラッシュダウン的なのは2回くらい確か取れたと思うんですけど、ほんまにどっちかわからんかったっすね、でもまあやりきったというのはありました。
ーー対戦を終えて相手の印象は試合前と後で違うところはありましたか。
中村 いやもう、強いっていう。気持ちも強かったし、しっかり僕のこと研究していたなっていうので、しっかり向こうのチームで研究されていたのだなというのは、すごくやりにくかったです。
ーー特にどの点を研究されていると感じましたか。
中村 結構僕、ローから作っていくこと多いのですけどそことかも研究されていたし、右も警戒されていたので、ずっとこういうふうに(左をガード)、僕が動き出したときに絶対こうやっていたんですよ、だから右入れねんなと思ってボディをずっと牽制していたのですけど、そうですね、そこの部分ですごいやりにくかったですね。
ーー久しぶりの勝利を飾りましたが今後の展望や目標お聞かせいただけますか。
中村 フライ級すごく面白くなってくるはずなので、うん。まあね、堀口選手も扇久保選手もめちゃくちゃ強いですけど、そこに競れたならと。僕もラストチャンスだと思っているので、年齢的にも身体的にも。来年グランプリとかあるんだったらそこに食い込めれたらええなという感じですね。
ーー「絶対にすべらないナニワ拳法」は復活でしょうか。
中村 微妙に復活ちゃいますかね、ちょっとしっかり仕留めきれていないし、2-1なので、判定も。ちょい復活くらいで。
ーー厳しい競り合いだったと思うのですが、勝ち筋をどうするプランでしたか。
中村 ここ最近の試合って気持ちだけ前に行っていてほんまに前のめりの試合で変にボカってもらってというのがあったので、なるべくそれをなくして、ちょっとこう、フラッシュダウンしたときとかも行きすぎずにちょっと相手の様子見て、着実にダメージ当てていく作戦で、最終的に右を当てに行くプランだったんですけどそこはしっかりディフェンスされていましたね。
ーー最後のバックは、まず解除なのか、RIZIN的には何か当てていったほうがいいと思いましたか。
中村 解除しようと思ったのですけどあまり動いてくれなかったのですよ。お尻もずれていたので、ポジション的にはあんまり取られてる感じはなくて。でもここに頭があったのでまず嫌がらせで肘と踵でダメージずっと与え続けて、上取ろうと思ったのですけどなかなか向こうも動いてくれてなかったので、動き出すまではずっとダメージを与え続けようという感じでしたね。
ーー層が厚くなっていくフライ級で立ち位置ややるべきことをどう考えている?
中村 正直、立ち位置はちょっとアレですけど、でも3連勝で3KOしている征矢選手に勝てたっていうのはすごい大きいんじゃないかなっていう。ほんまに気持ちだいぶ沈んでいたので、そこに勝てたのは大きいんじゃないかな、というのはありますね。
ーー遠い距離で相手をかわすだけじゃなくて近いところで結構ヘッドムーブを使って相手に入れていたと思います。そのあたりというのは結構磨いてきたところなのでしょうか。
中村 アップしすぎて足なんか入ったときに足めっちゃおぼつかんかったんですよ。僕、最初のポージングのときもちょっとブレとったんですよ、これ遠い距離からのいつものステップ出来ひんなと思って。向こうも距離近い設定できていたのでそこで勝負しようかなという感じだったのですけど。
ーーどこか、ええとこ見せて勝とうという感じを常に持っていたけど、今日は厳しい場面で心の強さが出せたのかと。
中村 ありがとうございます。高島さん(MMA PLANET)からそれ言われたらほんま嬉しいです。
ーー言葉を続けてください、もっと話してください、心の強さについて。
中村 ほんまにでも、そうっすね。めちゃくちゃ真面目な話、僕のこと信じて応援して来てくれてる人らのために絶対負けられへんて気持ちがあったんですよ。ここ最近の僕の試合て気持ちが乗っていないというか、ここ(心)がちょっと弱っていたのが見える試合ばっかりやったと思うのです。だから技術も大事ですけど正直、途中でちょっと「やばい」と思うシーンもあったんですけど、でもちゃんと持ち直して意地でも勝たなあかんという気持ちがああいう形になったのかなと思いますね。
ーーずっと心は弱かったのではないでしょうか。
中村 そんなことないでしょう。一応、9連勝もちゃんとしていたので。
ーー最後、1フックでバック取られているときに右側向けない状況で左側向いたら絶対バック入られる、そこででも頭を上げていったから結果的にあそこに征矢選手の頭があったからエルボーを入れられたと思うのですけど…
中村 そんなことないですよ、僕はちゃんとお尻を抜いていったんですよ。
ーーだから、自分で上に上がっていけたからあの局面を作れたと思うので、あそこが一番強くなったと思ったところです。
中村 寝技めちゃめちゃうまなってるんですよほんまに。信用してないでしょ?
ーーあんまり信用してないです。
中村 今回も(チーム・)アルファメール行って、しっかり寝技を鍛えてやってきたんですよ。
ーーだから「絶対左側向くか!」という気持ちであそこで作れましたか。
中村 そうですね。で、上乗っかってきそうになったらしっかりこっち向いて落とすというのとか、お尻抜く練習とかはしっかりやっていたので、でもしっかりロックして相手も動かないと僕も動けなかったんですよ。そこはしっかりダメージだけ狙っていって動くの待っていましたね。
ーー準備していたという「しゃちほこキック」はどのキック……?
中村 すみません!ボディからの、ほんま言うたらハイキック狙ってたんです。このフェイントの、しゃちほこではないですけどイメージの。意外と足に、ほんまにアップしすぎて、ほんまに足きとったんですよ。あかんなこれアップしすぎたな今回ってなってたんで。すんません。次に期待しといてください。
ーー踵蹴りはそうではなかったのですね。
中村 あれはちょっと嘘つきました、あれのフェイントのハイキックを狙っていました。
征矢貴「自分の弱さが出てしまった」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますでしょうか。
征矢 はい、率直な感想は、いやもうとにかく悔しいという思いですね。なんかこう、自分の弱さが出てしまったというか、悔いの残る試合をしてしまったので、とにかく悔しいです。
ーー判定はご自身が勝つと思っていましたか?
征矢 そうですね、やっている時というか、今振り返ってみると向こうについても全然おかしくないと思いますけど、やっている最中は、3ラウンドのバックのコントロールが、ダメージという点で評価されていないのかな、という。やっている時は「勝ったな」という感じで終わったので、自分自身。その、(判定結果を)聞いた時は「マジかー」という思いはありました。
ーー今回対戦した中村選手の印象は、試合前と違うところはありましたか。
征矢 印象は変わらないんですけど、最初は距離が合わないだろうなっていうふうな自分のイメージは、多分1ラウンドの最初のほうは中村選手のうまさで、多分僕の打撃の距離が合わないだろうと思ってたんですけど、徐々に自分の距離になるだろうと思っていたのですけど結局最後まで距離が合わずに終わってしまったというか、中村選手がうまかったなっていう。想像以上にやりづらかったなっていう思いがあります。
ーー征矢選手は試合間隔が開いたこともあり、また久しぶりの敗戦となってチームとはどのような言葉を交わしましたか。
征矢 鶴屋さんとかセコンドもやっぱり僕側の人間なので勝ったと思って見てくれていたのですけど、まあセコンドと振り返ったら、最後攻めなかったから負けたかな、という感じで、また頑張るしかないなというような話をしました。
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望や目標をお聞かせいただけますか。
征矢 目標はとにかくちょっと悔いが残る試合をしてしまったので、自分自身の弱さがまた出てしまったので、また強くなって戻ってきたいです。
ーー今後の敗戦を受けて、どのようなところを改善したい、どう言った点を今後強化していきたいと考えていますか?
征矢 自分の試合で、自分から寝技いってテイクダウン狙って寝技の展開という苦しい試合をしてこなかったので、打撃でバンと倒したり倒されたりという試合を繰り返してきたので、今後強化していきたいのは、そこの、今回経験を積めたので、僕ができるMMA、攻めるMMAも寝技の展開でもしっかり攻められるような状態を練習で作っていきたいです。
青井人「勝ったから良いんすけど、悔しい」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますでしょうか。
青井 えーまあ、勝ったからいいんですけど悔しいですね。
ーー膝が入って鼻から出血したのでしょうか。
青井 そうですね、膝がいいタイミングと、いい感じに入って、あ、折れたなと。
ーーそういう感触がありましたか。
青井 まあ音も鳴ったし、鼻血いっぱい出てきたんで、ああ折れたんやなと。
ーー鼻が折れたことで焦りはありましたか?
青井 焦りはなかったんですけど、止められへんかったらいいなと思っていました。
ーーでは試合が中断した時にはどのような気持ちでしたか?
青井 ここで終わっちゃうん?みたいな。もう終わり?みたいな。あとちょっとやったのに、やらしてくれるか、やらしてくれへんか、ドキドキ感がありました。
ーー対戦を終えて鈴木選手の印象は試合前と後で違うところはありましたか。
青井 いや、戦う前と印象はすごい一緒やったというのは。思ってたより寝技しっかり練習してきたんだなとは思いました。
ーー青井選手が上になる場面が多かったですが、相手が防いでいたという状況ですか。
青井 やっぱり立ちの選手なので寝技でこかされてもしっかり立ちに来る、そのための練習をしっかりしてきたんだなという感じはめちゃくちゃしました。
ーー今回勝利しましたが今後の展望をお聞かせいただけますか。
青井 一応やっぱり、DEEPに出てるので、しっかりそっちのベルトを狙いに行って、もしオファーをもらったら出たいですけど、そっちでベルトを取ってからのほうが、RIZINも呼んだ時に「すごいやつきた」と思ってくれると思うし、それまでにしっかり強くなってまた帰って来れたらとは思っていますね。
ーー鼻は折れているのですか。
青井 鼻は折れていますね。
ーーまだ鼻血が?
青井 そうですね、あとパキパキ鳴りますね(苦笑)。
ーー寝技でコントロールはできていたと思うのですが、スタンドでパンチをもらったときの印象の焦りはありましたか?
青井 うーん、スタンドに関しては、多分どっちつかずなんやろなと。僕も多分いいの当てれてないし、鈴木選手もクリーンヒットっていうのはしていないと思うので、もしかしたら後でちゃんと見返したら当てられているかもしれないけど。だから立ちに関してはどっちつかずかなという感じはしました。
ーー悔しさというのは、あそこまで行ったらしっかり極めたかったですか。
青井 そうですし、やっぱり打撃で仕留めたかったなというのもありますね。
鈴木博昭「情けねえっす、本当に。すみません!」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますでしょうか。
鈴木 いや情けねえ、情けねえっす、本当すみません
ーー「情けない」というのは?
鈴木 戦いに勝てんかったというか負けた。負けましたっていう。もう情けねえっすね、はい。
ーー終盤、寝ている体制から膝蹴りが入り出血で止まった場面がありました、もしかしたら?と思いましたか。
鈴木 これ始まったらぶっ殺すって思ったんすけど、絶対行ってやろう、絶対行ってやろうと思ったら、下からだったという。
ーー立っている状態だったらガンガン行こうと?
鈴木 残り時間も少なかったしもう全部出すだけや!と思ったんですけど。
ーー今回対戦した青井選手と実際に拳を交えて印象は試合前と後で違うところはありましたか。
鈴木 いや、全く同じ印象で、あの中の組みをディフェンスして戦うというところだったのですけど、ちょっと僕が思っていたよりかテイクダウンが強かったという感じです。ずっと展開は練習していたんですけど。
ーー練習していてもできなかったのは、相手がフィジカルが強かった等、感じることはどう言ったことでしょうか。
鈴木 単純にまだ組みのレベルが僕が至っていなかったのかなと。練習は常にやっている最中ではあるんですけど、まだ足りていなかったんだなと。まあ想像しうる展開ではあった。寝かされたとしても殴る蹴るしながら立ち上がって、っていう展開も練習してたんですけど。何度か自分としては立ち上がる動作をしていたのが先回りしているなっていう。だから、下には寝ていたのですけどいろんな展開やろうとして、それを潰された、青井選手があっぱれというか、青井選手がうまかったのだと思います。
ーー試合後に陣営からアドバイスをもらいましたか?
鈴木 いや。本当に、情けねーなと。周りがせっかく強いけどずっと一緒に練習して。クレベルともサトシともすごいいろいろ練習してきたんですけど。チームメイトとも。それを本番で返すことができなくて、最初に言った「情けねえ」の一言ですかね。うん、そうか、って感じです。
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望をお聞かせいただけますか。
鈴木 いつも言っているんですけど本当に負けて悔しい情けねえ、もう一回そこからやり直す、また戦う、以上。もう、シンプルっす、本当に。