4月17日（日）武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナで開催された湘南美容クリニック presents RIZIN.35の出場選手たちの試合後インタビューを公開！
シビサイ頌真「お世話になっている会長が目の前にいてそれしか見えなくて」
ーー久々の満面の笑みですが、率直な感想をお聞かせいただけますか？
シビサイ 勝てて嬉しいです。
ーー勝ちたい、勝つことが大事と試合前のインタビューでも仰っていましたが、勝ちにこだわったのでしょうか？
シビサイ そうですね。前回負けてしまったので、勝たないことには本当に何も始まらないという気持ちがあって、３ラウンド、ドロドロでも戦う気持ちで挑みましたし、ああやってしっかり形にはまって決めきれてよかったと思っています。
ーー試合のダメージより試合後のロープを越えたダメージの方が大きかったのでは？
シビサイ ちょっと痛いですね（笑）
ーー想定ではエプロンサイドに着地するつもりだったのですか？
シビサイ お世話になっている会長が目の前にいてそれしか見えなくて、飛び越えたら意外と高くて（笑）
ーー対戦を終えて、リハーズ選手の印象は、試合の前と後で違うところはありましたか？
シビサイ 計量で向かい合った時とリングで向かい合った時と全然顔が違って、すごいデカく感じて、プレッシャーを感じて、始まった瞬間は一瞬気負いしてしまいました。
ーーそれでも自分の勝ちたい気持ちが勝っていたのでしょうか？
シビサイ そうですね。やっぱり本当にこの前の試合みたいなのは本当にしちゃいけないし、ああいう風になりたくなかったので、自分から行くし、絶対勝つと心の中で決めて戦い抜けたと思っています。
ーー最後のマイクで言いたいことを忘れたのは思い出しましたか？
シビサイ 今も思い出せないですね（笑）。……父親の誕生日をまず言いたかったのと……うーん、ヘビー級の皆さんがんばりましょうって、先陣をきれたかなと思ったので「ヘビー級のみんな頑張って行きましょう」と言いたかったのかな？と今思いました。
ーー試合を終えたばかりですが、今後の展望を教えていただけますでしょうか。
シビサイ いい意味であまり先のことは考えず、試合のお話をいただいたら確実に勝つ。それが結果的に重なってきた時にもっと先のことに気持ちは行くと思っていますので、本当にいい意味で目先のところで勝負していたいと思っています。
ーー前回を踏まえて、今回試合中に気をつけていたのはどんなところですか？
シビサイ 気をつけていたところ……試合に挑むにあたっての気の持ちようですかね。本当に、ひとつひとつの練習に本当に自分は追い込むようにしましたね。あらゆることを想定して、ちゃんと試合のことを常に考えながら、ちゃんと格闘技とはどういうものなのかっていうのと向き合いながら練習に挑めたので、それが勝てた一番の要因なのかと思っています。
ーー久しぶりに外国人の圧力やパワーを感じてどの様に思いましたか？
シビサイ 国内だとヘビー級ってたくさんデータがあるので何なら知り合いとかも出ていたりするのですが、海外の選手はデータがあまりないですし得体の知れないような感じがあったので、でもあの感じが味わえたのは久々だと思いましたし、国内の選手とは違うなっていう緊張感とかたくさんあって。でもすごくいい経験になりました。
ーー昨日の関根選手の試合はご覧になっていましたか？
シビサイ はい、見ていました。
ーーどうでしたか？
シビサイ 「おめでとうございます」と僕も、関根さんに直接言わせていただいたんですけど、おめでとうございます、と思いました。すごいですよね。自分よりも全然年上ですし、引退していてもおかしくない年齢なんですけど、髙阪さんもそうですけど、自分が格闘技始める時から知っていた方なので、そういう方たちと同じリングに上がっているだけですごいと思います。
ーーリべンジしたいですか？
シビサイ リべンジしたい気持ちもあるんですけど、やっぱりすぐにリべンジできるほど甘くないのはわかっているのでしっかりこれからも勝たなくてはいけませんし、もちろん関根さんも勝っていく中でお互い一番いい状態でお話があったならそれは挑みたいと思っています。
ーーフィニッシュに至る一連の展開、テイクダウンからまたいでパスしてパウンドアウトとスムーズな感じがしました。完全に狙い通りでしたか？何かのダメージで対処できてなかった？
シビサイ 感覚としては、テイクダウン取った時に、最初に腕を抱えられていた状態で、もしかして下からの展開が少ないのかなと、切り離した時に結構そういう感じがしたのでパスもダイナミックに行ったのですが、それがそのままポジショニングに繋がったので良かったと思っています。自分の得意な形ですね。
リハーズ・ビギス「負けたことは事実なので、言い訳はありません」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか？
ビギス 気分は悪くありません。晴れやかです。
ーー今回で初黒星となりました。そのことをどう思っていますか？
ビギス 今回に関しては体調もそんなに良くなかったし、時差もあり、あんまり眠れなくて体重もすこし落ちていて、そういう状況でしたが負けたことは事実なので、言い訳はありません。対戦相手は非常に肉体的にも優れていて強かったと思います。これが結果です。
ーー初来日でRIZIN初参戦となりました。この舞台はいかがでしたか？
ビギス まず自分は初めてRIZINで戦いましたが、団体に対しては非常に礼節的で組織力も強く、各ファイターに対するきめ細やかな心遣いや対応も第一級だと思います。RIZINに対して敬意を持っています。その点で素晴らしい体験をしました。
ーー試合を終えたばかりですが、今後の展望を教えていただけますでしょうか。
ビギス もっと強くなって誰かに勝利を収める。それだけです。
元谷友貴「出血した瞬間にちょっとヤバいと思ったがスイッチが入った」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか？
元谷 勝てて良かったと思いました。
ーー１ラウンド目にかなり出血されていましたがあの瞬間はどのように感じていましたか？
元谷 出血した瞬間にちょっとヤバいなという気持ちもあって、でもスイッチが入ったというか、ペース速めていかなければ、と思いました。
ーー元々はどのようなプランだったのでしょうか？
元谷 元々は打撃でペース掴めたらなと思っていて、あとはああいう、組んだりしたら自分のいい形が作れたらテイクダウンできるな、と思っていました。
ーープラン遂行中にカットで出血したことで作戦を変更してペースアップしていったのでしょうか？
元谷 最初にテイクダウンできた時点でいいペースだなと思って。で、上を取って自分の形を作ろうとしたときに肘でカットされて、そこからちょっと展開というか、アラン選手も下から肘で結構ポイントを取っていたので、ああ、このままじゃいけないなという思いがありました。
ーー戦いを終えて、対戦相手のアラン選手の印象は、試合前と違うところはありましたか？
元谷 もうちょっと（自分が）テイクダウンできないかな？と思っていました
ーーそれは、相手の腰が強くてですか？
元谷 もうちょっと、体が強いイメージでしたけど、思ったよりテイクダウンがすんなりできたんで、そこは良かったかなと思います。
ーー試合を終えたばかりですが、今後の展望を教えていただけますでしょうか。
元谷 今後、アラン選手を越えたってことで、少しずつ強い相手ともやっていきたいなと思っています。
ーーテイクダウンできたというのは、それでアラン選手が引きこんだというような印象とは違う？
元谷 えっと、思ったより耐えられると思ったんですけど。体が強くて。見た感じすごい強そうでしたけど思った対処と違って、思ったより対処できてなかったかな、と思いました、四つに関しては。
ーーご自分のテイクダウン能力が上がった？集中して練習してきましたか？
元谷 そうですね、自分の形作ったら、力が相手が強くてもテクニックとして相手をテイクダウンしているので、行ける自信はありました。**
アラン“ヒロ”ヤマニハ「今日は戦略的に負けました」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか？
ヤマニハ すみません。今日は酷かったと思います。
ーー酷かったというのは、やりたかったことがやれなかった？
ヤマニハ 厳しい練習を積んできたのですが、ジェットコースターに乗った気分。前回はいい試合ができたけど今日は酷かった。テクニックは自分が上だと思うけど、今日は戦略的に負けました。
ーー戦ってみて対戦相手の印象は、試合の前と後で違うところはありましたか？
ヤマニハ 印象は変わりません。元谷選手は頭の良い選手で戦略的な選手だと思っています。賢い試合運びだったと思います、停滞させるような感じで。僕は動きたかったけれど、それができませんでした。
ーー１ラウンドに元谷選手を肘でカットした時、試合が止まるんじゃないか、勝利するという思いはありましたか？
ヤマニハ あの瞬間には勝つと思いましたが、でもそうではありませんでした。この階級でいつか絶対にチャンピオンになりたいと思っています。10歩進んで7歩戻ってしまったような印象ですね。でもいつか絶対に自分は勝つと信じていますし、チャンピオンベルトを手にしたいと思っています。
ーーチャンピオンベルトを取りたいということですが、今後の目標や願望を教えていただけますか。
ヤマニハ 自分の良いところを伸ばしたいと思います。いつもそうなのですが、負けるたびに全く違う自分に生まれ変わります。3倍強くなる。もっと強くなって戻ってきます。
ーー試合中に元谷選手が上になっている状態が多かったと思います。フィジカルな面でプレッシャーを感じましたか？
ヤマニハ ちょっと戦略を間違えたと思います。ああいう場面の練習は普段からサトシ選手やクレベル選手としていますが、試合と練習は異なるので、少しポイントを間違えてしまったと思います、自分で。
ーークレベル選手もそうだったと思うのですが、チャンピオンになるために負けの経験も必要だと思うのですが、いかに活かしていきますか？
ヤマニハ 人生そういうこともあると今思えますが、でも自分はこれ以上間違いを犯したくないと思っています。
ーー下からの肘の攻撃でカットするのは上からより珍しい。鈴木博昭先生から習ったことがありますか？
ヤマニハ 鈴木先生が教えてくれたのではなく、サトシ先生もよくやることで、相手の腕を掴んで出来たスペースで下からの肘の攻撃をするというものです。