4月16日(土)武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナで開催されたSPASHAN presents RIZIN TRIGGER 3rdの出場選手たちの試合後インタビューを公開!
須藤拓真「極め切れなくて申し訳ない気持ちと自分の実力不足」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますでしょうか。
須藤 正直、極め切れると思っていたので、いやちょっと極め切れなくて申し訳ない気持ちと、自分の実力不足だなというところが、すごく痛感しました。
ーー極め切れなかったのは、相手が逃れるのが上手かったのか、それとも自分が行けなかったのか、どちらでしょうか?
須藤 まだ自分の実力不足かなと思っているので、これからもっと技術をつけて、どんな選手も極められるような技術をつけていくのでよろしくお願いします。
ーー今回判定勝利となりましたが、戦績の中で判定はは初めてですか?
須藤 初めてです。
ーー初めて15分間戦ってみて、問題はなかったですか?
須藤 問題はないのですが初めて最後まで戦って、正直疲れました(笑)。
ーー対戦を終えて、相手の印象は戦う前と違うところはありましたでしょうか?
須藤 グラップラーですので、てっきりタックルに来るかなと思っていたんですけど、全然タックルに来ないで、結構打撃勝負にはなっていたので、予想とは違う展開にはなりました。
ーー3ラウンド目の始めで回し蹴りをしていたのは作戦というか、ああいうことをして相手をびっくりさせようとしたのですか?
須藤 全然、練習も何もしていないぶっつけの技です(笑)。
ーー足にこだわっての技かと思いました。
須藤 全然そんなことなく、ちょっとかっこいい技を出してみたかったのでやってみました。
ーー入場の時に持っていたのは「足」ですか?
須藤 足です(笑)。覚えていただけたらと思って(笑)。
ーー今回で6戦全勝です。今後の展望を教えていただけますでしょうか。
須藤 今回、RIZINという大きな舞台に出させていただき、そういうRIZINという舞台の中で自分は底辺だと思っているので、これからどんどん実力をつけて上の選手を食っていきたいと思います。
ーーハーフからの潜りを結構スプロールで潰された時に、やっぱりハーフからのつくりが足関節のエントリーだったけど、結構潰された後に密着してKガード気味に入れたというのは、そこまで想定していたのですか?これまであんまりKガードは見たことがなかったので。
須藤 そうですね、やっぱそこは対策してくるところかなとは思っていたので、想定通りだったっちゃだったんですが、思った以上に疲れて、そこまで深く潜りきれなかったのが、自分の技術力のダメだったところかなと思って。相手の動き的には想定通りの動きで、その想定に自分が思ったよりついて行けなかったのが終わってからの自分の率直な感想です。
ーー今回の試合を踏まえて、これだけ足関節がフィーチャーされて注目されるとこれから更に警戒されてくると思いますが、それを踏まえてファイターとしてどう作っていきたい、こう鍛えていきたい、というプランはありますか?
須藤 対策されたからといって違うことをやるのはまた別だと思っていて。その、対策された上でもそのもう一段階上の技術を付けていければと思って。それでどんどん対策された試合で、こんなことを言うのもおこがましいですが、日本の足関節のレベルがどんどん上がっていけばいいなと思っています。
ーー戦っている途中で判定を見据えることはありましたか?例えば向こうがトップからドミネートしてちょっとずつ殴ってくるダメージと自分が足を取っているニアフィニッシュと、どっちが判定で有利かなど試合中に考えることはありましたか?
須藤 最後の方まで極め切れると思っていたのでそこにこだわろうとは思っていました。なのに判定になってしまったので、正直終わった瞬間は、上取られていてヤバかったかと思っていましたが、自分のニアフィニッシュを取ってくれて良かったな、とは正直思いました。
渡部修斗「自分に対して情けないというかガッカリ」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますでしょうか。
渡部 「負けちゃったかー」。でも本当になんか、自分に対してすごく情けないというか。ガッカリっすね、自分に。
ーー今、肩を担がれてここにいらっしゃいましたが、足の具合は?
渡部 足関節はポイントずらしたんで平気だったんですけど、自分でカーフ蹴って、自分で足首傷めちゃって。それが試合後になって、足首腫れちゃってって感じですね。
ーー足関節のダメージではない?
渡部 足関節は正直ポイントずらしていたので。だからタップもしなかったし正直痛くなかったんですよね。それが、見方が悪かったというか。練習でも結構その、自分、足関極まりづらいので、そこの見方が悪かったんだなと後悔していますね。
ーー「見方が悪かった」というのはどういった意味でしょうか。
渡部 言い訳になってしまいますが、ポイントをずらしているからきっと判定は大丈夫だろうっていう。ただその、見る人から見たら極まっているように見えてしまうかもしれないし、自分の勝手な判断で最後やらせすぎてしまったというのが、敗因の1つかなと思います。**
ーー判定が割れたことに関しては、自分ではそのポイントをずらしたことで、特に判定は取られることはないと思って試合をしていたのでしょうか?
渡部 自分の中では大丈夫かと思ってやっていたんですけど、やっぱりそういう自分の見方とジャッジの見方は違うので、判定に関しては何の不服もありませんし、自分の勝手な解釈で、うん。自分で守りに入ってしまったのが本当に情けないし、そこで負けてしまったのが本当にガッカリだし、だったらもっとちゃんと普通に守って普通にやっていれば良かったと、自分の気持ちに負けてしまったのが残念です。
ーー対戦を終えて、相手の印象は戦う前と後で違いましたか?
渡部 いえ、想像していた通りに足関節が得意な選手でした。
ーー試合を終えたばかりですが、今後の展望を教えていただけますでしょうか?
渡部 今はもう何も考えられないので、ちょっと、うーん。分かんないっすね。何とも言えないですね。
ーー作戦としては、足を触らせずにドミネートしようとしていましたか。
渡部 形に入ってしまうこと自体は良くないので形に入らせないことを第一優先に考えていました。
ーーハーフの作りが、腰を引いてすごい対処して殴って首を殺していったんですけど、そこからクローズドガードからKガード気味に入られた時にずっと足を取られたので、Kガードの密着の方が足を取られやすかったですか?ハーフの時の潜るよりも。
渡部 ハーフの時は正直、全く怖さはなかったです。Kガードの時の方が足が近かったというか、正直そこで取らせて、自分、足の力に自信があったので、そこでクラッチ組んで時間を稼ごうとしてしまったというのが、試合中に頭をよぎってしまって。これで上取ってるし、判定も取ってるだろうなと思って、そこで自分の足の力に任せてガードでこうやってやってればいいかなというので、取られてしまった。
ーー膝を抜いてる状態からもう少し殴っておけば、と?
渡部 そうっすね。ラストもうちょっと行っとけば良かったというのがありましたし、自分はRIZINで判定まで行ったことないんですけど、RIZIN判定を意識した戦い方がちょっとできてなかったのかもって。いつものラウンドマストの、RIZIN判定だとは分かっているんだけど、試合しながらいつものラウンドマストの感じで頭が進んじゃってたのかなというのはありますね。
江藤公洋「覚悟を見せられた試合ができた」
ーー今回の試合がお父さんになって初めての勝利ということで、率直な感想をお願いします。
江藤 子どもが産まれたのでやっぱり、立ち向かう姿というか。もう今回の試合は絶対下がらないで打撃に関しても前に出て勝負する。という姿を、どうしても、まだ分からないですけど、子どもは産まれたばかりなので。それでもそういう姿を残したいというか、その気持ちも強かったので、それで覚悟を見せられた試合ができたのかなとは思っています。**
ーー打撃でもと仰っていましたが、一番最初のバック肘は狙っていましたか?
江藤 あれは練習の中でもやっているんですけど、テイクダウンに反応して頭が下がったところにバック肘っていうのは練習の中でも全然取り入れていることなので、自然に出たと言う感じです。**
ーーその後は江藤選手の得意な部分での試合運びになっている印象でした。途中で相手の息遣いがかなり荒かったのが見ている方にも聞こえてきました。それもご自身で聞こえながらじわじわとやっていたという感じなのですか?
江藤 そうですね、がっつり力を使ってフィニッシュというよりは、どんどん極まりきるにしても相手がディフェンスしっかりしているので、苦しい状態を力を使わないで継続させて、削ってって、と言う感じの中でやって、最後、「残り1分」と聞こえた時に、バックを取って、殴って、やっぱり我慢強い選手なので、インタビューで言いましたけど、レフェリーに止めさせるところまでずっと殴ってやろうって言う風に思っていたので、まあそうですね。試合の中でも自分が思い描いた通りに、しっかりできたかなっていうのはあります。
ーープラン通りにこなせたということですね。
江藤 そうですね。思った以上に相手の寝技が硬かったというか、守りが、というのがありました。もうちょっと相手は立ちに来たりすると思ったんですけど、下で極めさせないようにディフェンスしていたなというのがイメージとしてはあります。1ラウンドの途中ですかね、
ーー 一度スタンドの攻防があった時に、パンチがヒットしたように見えました。あれは効いていなかったのでしょうか?
江藤 そうですね、見えていたので、前に出ながら被弾するのはもう全然試合前から覚悟は決めていたので。もらっても絶対倒れてやんねーぞって。打たれた分、距離が近くなるのでタックルでぶん投げてやるという気持ちが強かったので、プランに入っていたので。倒れちゃったら仕方ないと覚悟は決めていたので、意識が途切れなくてよかったなと思います。
ーー「ライト級をかき乱したい」というマイクもありました。今後の展望を教えていただけますでしょうか。
江藤 誰とやりたいとかはとくに決まっていなくて、ライト級で自分より強いだろうと言われている、思われている選手を当ててもらえれば今回のようにしっかり覚悟を決めて、しっかり勝って自分の価値を高めていけたらなと思っています。
ーー事前のコメントで「勝負しに行って、もらって倒れちゃったらしょうがないという覚悟で臨む」とのことでしたが、そういう戦いをしてみて自分ではいかがですか?
江藤 今回じゃない前の試合、今までの試合は自分のどうしても弱いところ、気持ちがやっぱり弱かったり、なるべく無傷で帰ろうとかっていう、自分のやりたいことはやりたいという気持ちの弱いところが出て渋い試合になっちゃたりしていたのですけど、RIZINで現役最後までやりきろうと思っているので、やっぱりそこでの大事な1試合目、これからも覚悟を決めていくんですけど、そういう試合で覚悟を見せられなかったら今後もダメだし、渋い勝ちでも見ている人が面白くないだろうなというのがありましたので、覚悟を見せたいというのがありました。覚悟しっかり決められれば、ちゃんとああいう風に前に出て勝負できるんだよ、というのをちょっと見せられたのかと。次回もそういう気持ちでやりたいなと思っています。
ーーRIZINに骨を埋めたいという感じですか?
江藤 年齢的なものもありますし、こういう風に日本で盛り上がっている団体に出させてもらうということで、それくらいの覚悟でやらないと失礼かなと思いますし、それくらいの覚悟でやっています。
ーー最終目標はありますか?
江藤 最終目標それはもちろんベルトを狙わなくてはダメだと思っているので、しっかりとその価値がある存在になれるように1試合1試合、今回のようにしっかり前に出て一本もしくはTKOできるように取り組んでいきます。
**ーー「気持ちを強く」というのはずっと言ってきていたことだと思いますがなかなか実現できなくて、お子さんできるとそこまで変われるのか?と。本当にお子さんができたらそんなに強くなれるのですか。
江藤 そうですね。自分、なんか正直、子どもがコロナの関係で生まれて1週間くらい会えなかった、会うまでは「子供が生まれたな」と言う感じで、実際に会ったら「俺もっと頑張らなきゃ」「恥ずかしい姿見せられないな」と思って、そこの部分で、出稽古先で、(中村)K太郎 さんや、NEVER QUITの安藤(晃司)さんのところに行かせてもらって、出稽古先で迎えてくれて頑張ってくれている人、それからチームメイト、指導する、教える立場になった時に、後輩にも、そういう方々にも、試合した時に、勝っても負けても胸を張って、戦って来ましたと言えるような試合をしなくてはいけないなと。それは子どもが生まれたのもあるんですけど、それも含めて、今回、試合前から代表やセコンドの方々にも「自分は今回前に出ます。今回引きません、もらって意識飛んだらすみません。行きます」と言っていたので、それを実行できたのはそういう要因もあるのかなと思っています。
雑賀 “ヤン坊” 達也「行ききれなかった自分がちょっと弱かった」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますでしょうか。
雑賀 一番負けちゃいけない負け方で負けてしまったかなと思います。
ーースタンドの攻防があまり見せられなかったと思います。それに関してのお気持ちは、「もっと見せたかった」というものでしょうか?
雑賀 そうですね、もっと見せたかったのもありますけど。やはりそれをうまくいなした江藤選手が強かったんだな、という気持ちです。**
ーー1ラウンド早々から、相手の得意なグラウンドに持ち込まれてしまいました。そこでの力はやはり相手の方があった、という印象ですか?
雑賀 そうですね。やっぱり、力というか……技術。なんていうんですかね、ひとつひとつ技術がしっかりしていまして、「ああ、うまいな」って素直に思いましたね。
ーー1R途中で一度スタンドの攻防に戻り、その時に右ストレートがヒットしていたようでした。当たった感覚はありましたか?
雑賀 効いたなっていうのは分かって、詰めたかったんですけど、一回組まれてしまって、そこを警戒して行ききれなかった自分がちょっと弱かったかなと思っています。
ーー対戦を終えて、ご自身がイメージしていた相手の印象とどこが一番大きく異なりましたか?
雑賀 まあ、想像通り。やっぱりグラウンドの強い選手だったなという印象ですね。
ーー今回初参戦のRIZINで、初舞台の印象はどのようなものでしたか?
雑賀 本当に素晴らしい舞台で。本当に参戦できてよかったなと思いますし素直に「また出たいです」って言えないような負け方なので、また1から頑張りたいと思っています。
ーー試合を終えたばかりですが、今後の展望を教えていただけますでしょうか?
雑賀 2連敗っていう形に、今なってしまっているので。また強くなって、足りない部分をしっかり強くして、またみんなの前に出て来られたらなと思っています。
ーーテイクダウンされて立ち上がるまでは想定されていたと思いますが、パスガードを何度もされて、ポジションを奪われました。あの辺りは思っていたより厳しいポジションで、相手が強かったということでしょうか。
雑賀 そうですね…、速かったですね。ポジションに来るまでが。
ーーやるべきことができなくて、やってはいけないことをしたと思うのですけれども、簡単に背中を譲ってしまったのは、早くスタンドに戻りたいという焦りだったのか、どういうことから、あの選択をしてしまったのでしょうか。
雑賀 背中を付けたらやっぱりコントロールが強かったので、とにかく立たなきゃなという気持ちが強かったんですけど、そこからまた江藤選手の得意なバックと肩固めがありまして、そこに気をつけていたつもりですが、雑になってしまいました。
ーーオーバーフックが効いていませんでした、立ち上がる時にそれで結構背中取られていましたが。
雑賀 逃げ道がそっちになってしまってばっかりいた自分がいて。ちょっと色々考えさせられました。立ちに行くだけっていう選択だけだと相手に分かってしまっていると思いましたね。