3月20日（日）丸善インテックアリーナ大阪で行われた湘南美容クリニック presents RIZIN.34の出場選手たちの試合後インタビューを公開！
大原樹理「『勝ってよかった』という”安堵”がすごい」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
大原 「勝ってよかったな」っていう、”安堵”がすごいです。
ーーそれは、戦う前に不安要素があったということでしょうか？
大原 そうですね、何て言うかとりあえず正規チャンピオンになって初の試合というのもありましたし、連勝、連勝と言われていたんですけど、それは意識していなかったですけど、今考えれば、それも含まれて、プレッシャーになっていたのかと思います。
ーー対戦を終えて相手の印象は戦う前と後で違うところはありましたでしょうか。
大原 思った以上に、距離自体は遠かったなという印象ですね。他の印象は特に変わりはなかったです。
ーー試合後の退場シーンでふらついている場面が映りました。あれはダメージですか？体力の消耗がすごかったのですか？
大原 完全に体力の消耗ですね。
ーーそれくらい組みの展開などが激しかったのですか。
大原 全部出し尽くしてフラフラになりました。
ーー判定が割れたことについてはご自身ではどう思っていましたか？
大原 終わった瞬間で「ちょっともうどっちかわかんねーな」とは思っていたので、「妥当」というか「そうなるよね」と言う感じです。
ーーこれで7連勝ということで、今後の展望を教えていただけますか？
大原 とりあえず、今一回勝てたんですけども、もっとがんばって、もっと勝てるようになっていって、上位戦線に食い込んでいって、ゆくゆくはその時に持っているチャンピオンとベルトを賭けて戦いたいですね。
ーー 一番消耗した原因は何になりますか？
大原 組まれてるところを切るだの耐えるだのが、やっぱり一番疲れましたねえ。あそこはアキラ選手がすごい強い選手なので思った以上にそこは消耗しましたね。
ーーご自分が考える、勝敗を分けたポイントはなんでしたか？
大原 トータルジャッジですが、1ラウンドは完全に取られたと思って、2ラウンド、3ラウンド行かなきゃ勝てないと思っていたので、そこで行き続けたので、それがある意味、分かれ目になったのかもとは思います。
ーー次は誰を標的にしたいですか？
大原 そうですね、ちょっと今終わったばっかりでちょっと何ともは言えませんが、その時に用意された、出された方とやると思うので、基本的には断りませんので、その時々ですね。
ーー先ほど正規チャンピオンになってから初めての試合で負けられないということを仰っていましたが、DEEPを背負っている気持ちは強いですか？
大原 そうですね、やっとなったというのもあるし、本当に正規にずっとなりたかったですし、あとはまあ、本当はKOで勝ってマイクで言いたかったですけど、自分がアマチュア2戦目の時に、ジムで掃除している時に、（松風）会長が「ちょっとだけお前には期待している」といっていたんですよ、今それを含めてちょっとだけ恩を返せているのかな？と、思っています。まあ、怒られてますけどね！
ーー正規王者を返上した武田光司選手に対して、何かありますか？
大原 やらしてくれるなら全然やってやるよって思ってますね。負けたまんまで終われないんで。そこだけは、俺、しつこいんでね、執着してます。
ーーその時ベルトを持っているチャンピオンと戦いたいとおっしゃっていましたが、4月にホベルト・サトシ・ソウザ選手とジョニー・ケース選手のタイトルマッチが決まっていますが、どちらが勝つと思いますか？
大原 そうですねえ、今現在のサトシ選手が負けるイメージが沸かないので、「一本また取っちゃうんじゃないかな」という予想ではありますね。
ーーそうなったらサトシ選手に今後挑みたいと？
大原 そのタイミングがくれば（笑）。
アキラ「自分では取ったかなと思ったが、すごい悔しい」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
アキラ スプリット判定負けで、自分では「取ったかな」とは思ったんですけど、判定は向こうに2票ついちゃったんで、すごい悔しいです。
ーー試合が終わってみてご自分的に考えて、向こうのほうがアグレッシブだったかなど、印象はいかがでしたか？
アキラ うーん……、3ラウンドは向こうが殴ることにアグレッシブだったかもと思うのですが、ダメージングとかでも、どうですかね。多分、僕が試合前からあれほど「バチバチ殴り合います」と言いながら速攻テイクダウンに行ったのがちょっとジャッジに響いたんじゃないかと思います。
ーー対戦を終えて相手の印象は、戦う前と後で違うところはありましたでしょうか。
アキラ いや、ないですね。やっぱ殴り合いに徹していく鉄人ファイターというイメージそのまんまでしたね、3ラウンドになっても何食わぬ顔で打撃戦。ただ思ったより自分のパンチを嫌がっているシーンもあったので、もっと構わず殴ってくるのかなというところはあったのですけど。
ーーセコンドの石渡（伸太郎）さんから試合後に言われたことなど何かありますか？
アキラ ……。まあ、作戦は実行できてたと思うので、その辺は良かったのかなと。ちょっと3ラウンド、スタミナ切れを起こしていたところがあるので、そこは反省点です。
ーー試合を終えたばかりですが、今後の展望を教えていただけますか。
アキラ ここ勝って、上位陣食い込んでいきたいって言ってたんですけど。まあ負けちゃったんですけど、うーん……、めちゃくちゃ差がある負けだとは思ってないので、また呼んでもらえたら、しっかり頑張りたいなって。そう思います。
ーー大原選手とは、見た目通り、身長差もリーチ差もかなりありました。作戦としてどのようにカバーしようと思っていましたか？
アキラ 大原選手、出入りのスピードはないと思っていたので、大原選手のちょっと遠い距離から自分が入る、というそんなイメージでした。まあ出来たんじゃないかなとは思っています。
ーー実際にそれで、ダブルレッグ、シングルレッグに行って押し込むシーンもかなりあったと思います、そこからの展開がなかなかっていう感じでしたか。
アキラ そうですね、もうちょっと「やれよ！自分！」。そういうとこですよね。
ーー試合直後すごい悔しそうでしたが今は結構明るい。どういう心境の変化ですか？
アキラ ……。負けて悔しいんですけど……、そうですね……、ジャッジにべつに文句言うわけじゃないんですけど、自分では負けてないと思っているので。また、しっかり、次に向けてやっていこうかと。
ーー大原選手は「出し尽くした」とのことでした。アキラ選手も出し尽くしましたか？
アキラ 今の自分はそうです。出し尽くした。ですけどでも足りなかったので、もっともっとやらないとな、と思います。
大雅「力入りすぎちゃって、思うように行かなかった」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
大雅 ほんと……力入りすぎちゃって、ちょっと……、思うようにいかなかったっすね。
ーー1ラウンド目に相手の膝がヒットしてダウンを取られました。あそこでのダメージはどの程度ありましたか？
大雅 いやそんなになかったですけど、滑ったところにそのままもらっちゃって。そうですね。
ーーそこを狙われていたという認識はありましたか？
大雅 ハイキックとかは狙って来ると思っていたので、練習でも対策していたんですけど。
ーーその後、大雅選手もダウン奪い返して結果1票は入りましたがドローでした。その結果はいかがですか？
大雅 最低限倒そうと思っていたんで、それができなくて悔しいですね、今は。
ーー対戦を終えて相手の印象は試合の前と違いましたでしょうか。
大雅 印象は特に変わらなかったですね。
ーー試合を終えたばかりですが、今後の展望をお聞かせいただけますか。
大雅 しっかり考えて、変えてかなきゃいけないと思うので、強くなるために、考えてやろうと思います。
ーーダウンを取られてからどのように立て直そうと考えて試合を進めていましたか？
大雅 最初からすごい力入っちゃって、もう本当、力入っても無理に行かないとという感じでダウンも取られたので、とにかく一発当ててひっくり返さないとと思ったのですが最後倒し切れなかったので自分の甘さかなというところです。
ーーそもそもどんな作戦を立てていたのですか？
大雅 もっと蹴ってく予定だったんですけど、最初から硬すぎちゃって、そこでちょっと真っ白になってしまいましたね。
ーー終わってから前田（憲作）代表にはどんな風に言われましたか？
大雅 まあ……（苦笑）。どうですかね。いや、ま、ちょっと、ずっと教えてもらったことが出せなかったので、本当に申し訳ないなということと、本当に強くなるしかないですね。
ーーそもそもダウンを取られる前から力んでいたという感じですよね？
大雅 そうですね、倒そうとしすぎちゃって、全部100パーセントで打ってたんで。そうっすね、力入っちゃいましたね。
ーー全部力が入っていたというのは試合前インタビューでは「今年はキックの中心になる」というような発言をして自分にプレッシャーかけているようでしたが、その辺も影響していますか？
大雅 そうですね、まあ、しっかり勝たなきゃいけない相手にちゃんと勝つことだったので、そこを変えていかないと、この先もこういう同じミスをすると思うので、ちょっと考えてやります。
ーー考えるとはメンタル的なことでしょうか？リラックスして臨むとか？
大雅 リラックス？まあ、そうですね、それが分かれば簡単なんですけど、ちょっと、どうすればいいのかしっかり次までに治して、また頑張ろうと思います。
ーー前日計量の時に、高橋選手と何か話していましたね。あれはどんなことを言い合っていたのですか？
大雅 なんか「逃げんなよ」って言われましたね（苦笑）。あんま覚えてないですけど、まあそんな感じですね。
ーーそれでカチンときたりしました？
大雅 いや、ムカついてはいましたね（苦笑）
ーーそのムカつきが力みに繋がりましたか？
大雅 昨日から本当に「絶対に倒してやろう」と思っていたので。ずっとそうですけど、うまくコントロールできなかった自分の弱さが出ましたね。
高橋亮「『悔しい』という一言以外ない」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
高橋 んー……、「悔しい」という一言以外ないですね。
ーーそれはドローではなく決着をつけたかった、という悔しさですか？
高橋 そうですね。倒したかったですね。
ーー対戦を終えて相手の印象は戦う前と後で変わりましたでしょうか。
高橋 印象通りでした。自分の中でもうまいこといっていたので、イメージ通り、練習通りの相手そのままやったですね。
ーー練習通りとのことですが、1ラウンド目にダウンをとった膝は、その後も大雅選手が前傾になったタイミングを狙っていたように思います。それを狙っていたのですか？
高橋 そうですね。膝は結構、左のパンチのオーバーが強い選手なので、それに合わせるものを結構用意していて、それが膝だったっていう。
ーー試合を終えたばかりですが、今後の展望をお聞かせいただけますか。
高橋 僕は変わらず、この舞台、RIZINキックで一番になりたいので。大晦日もそうですし、このRIZINキックの中心というか、RIZINキックで一番輝いていきたいですね。
ーー1ラウンドでダウンを取ってかなりご自分でもアドバンテージになったと思うのですが、3ラウンドに奪い返された時はどんな感じでしたか？
高橋 やっぱり、うーん、奪い返された時はやっぱ焦りましたね。
ーーどうやって試合を組み立て直そうと考えましたか？
高橋 結構相手が前進してくるので、それに膝蹴りだったりハイキックだったり自分の得意とする蹴りでカウンターを狙っていました。
ーー今もかなり足を引きずっていましたが、いつ頃から効かされていたのでしょうか？
高橋 1ラウンド中盤くらいに、三日月を蹴った時に、膝の半月板がゴリゴリッという音がして、後半は全然踏ん張れなかったですね。
ーードローという結果でしたが、決着戦に臨みたいですか？
高橋 もちろんそうですね。全然手の届かない選手じゃないので、僕もチャンピオンとして、ドローやったですけど、負けたような気持ちなので、やり返さなきゃという思いですね。