6月27日(日)丸善インテックアリーナ大阪のYogibo presents RIZIN.29で行われた、BODYMAKER presents RIZIN KICK ワンナイトトーナメントは白鳥大珠が優勝を果たした!

一回戦を1R KOした白鳥と、ノーコンテストから審議の上、皇治が決勝へ

RIZIN.29の第4試合と第5試合で行われたKICK ワンナイトトーナメントだが、初めに行われた皇治と梅野源治の試合は開始43秒、偶発的なバッティングにより梅野が続行不可能となったため試合はノーコンテストに。

次の白鳥大珠と髙橋亮の試合は、白鳥が1R 1分38秒で髙橋をスタンドパンチでマットに沈め、勝利した。

この時点で決勝戦については言及されず、その後審議の上、勝利した白鳥とノーコンテストの皇治が決勝戦を行うことが、榊原信行CEOから発表された。

白鳥vs.皇治の決勝戦!皇治からダウンを奪い白鳥が優勝!

今大会のメインイベントとして行われた決勝戦では、1Rに白鳥が皇治からダウンを奪うも、フルラウンドまで激しい打撃の応酬が続いた。

判定は30-27、30-27、30-25で、ダウンも奪い終始皇治を圧倒した白鳥に軍配が上がり、トーナメント優勝を果たした。

白鳥は勝利者マイクで「決勝までいろんなことがありましたが、一人のプロとして、RIZINのメインを無駄にしたくない、盛り上げたい一心で決勝をやることを決めました。いま格闘技は盛り上がっています。RIZIN、RISE、K-1、格闘技最高! ありがとうございました」と、最後まで残った観客に感謝の気持ちを伝えた。

白鳥「このベルトは一つの結果。強さを見せて、大晦日に戻って来ます」

試合後のインタビューに応じた白鳥は、率直な感想として「一回戦、決勝を圧倒する、KOすると言ったのを有言実行したかった。一回戦は圧倒できたが最後は圧倒出来なかったので悔しい」と、チャンピオンベルトを巻いたものの、悔しさを滲ませた。

また「とりあえずはチャンピオンベルトを獲ることが出来たが、これはキック最強の証ではない。一つの結果だと思っている。僕はRISEでは2連敗しているのでそれを打破して強さを見せて、大晦日に戻って来ます」と、大晦日のRIZINのリングに戻ることを宣言した。

榊原CEO「トーナメントらしい難しさがあった」

榊原CEOは総括で「トーナメントらしい難しさがあった」と、今回のトーナメントを振り返った。

記者から「この自体は事前に想定していなかったのか?」と問われると、榊原CEOは「過去を鑑みると、無効試合は闘える選手が上がっている事がある。現実的な競技の部分で言えば、今回のトーナメントが無効となる。そのトーナメントを決勝まで進めるという主催者の判断の中で、選手達4人の意向を聞いた上で判断し、今日この場で決めさせて貰った。ただ、今回の件はレアケースだが起きるわけだし、しっかり想定しておくべきだった」と回答した。

また決勝戦の内容に関しては「難しい決勝になった。一回戦に勝利した白鳥は思いを作るなど大変だったと思うが、決勝にふさわしい攻防が見られたのは良かった」と、コメントした。

今回RIZIN初参戦だったがノーコンテストで負傷した梅野については「今後の梅野の回復を待って、RIZINでの試合の機会を作れればと、梅野に伝えた」と、今後RIZINのリングで梅野の試合を組みたい意向を梅野本人に伝えたことも明かした。

予想外の展開が起きたが、その実力を見せた白鳥がチャンピオンベルトを巻いて幕を閉じたRIZINキックワンナイトトーナメント。今回トーナメント優勝を果たした白鳥は、今後一体どんな相手と闘いをみせるのか?!今後の展開に期待しよう!

Yogibo presents RIZIN.29 試合結果一覧