6月13日(日)に東京ドームで行われたYogibo presents RIZIN.28の出場選手たちの試合後インタビューを公開!
ホベルト・サトシ・ソウザ「もう本当に夢かな、それだけ」
——試合後の率直な感想はいかがですか?
サトシ もう本当に夢かな、それだけ。夢かな。
——とうとうチャンピオンですね!
サトシ 弟も良い試合したから、本当に良かったです。
——ベルトはいかがですか?
サトシ 夢はRIZINのデビュー戦から、その次の試合に負けて、ベルトがアゼルバイジャンに行って悲しかった。約束した、ベルトを日本に持って帰るよと。
——対戦を終えて、相手の印象は違いましたか?
サトシ 自分の打撃に心配がありました、でも自分の柔術を信じていました。ベルウッドで鈴木さんに打撃を教えてもらったから、心配だけど気にしなかった。やられたら出来ないけど、絶対に勝つことが出来ると思った。相手は足腰が強いから投げられないと思ったけど、ずぐ投げも出来ると思った。
——作戦はありましたか?
サトシ ない!試合のプランがそのくらいでした。打撃使ってないけど。その後に極め、三角絞めで極めてよかった。
——東京ドームで試合はいかがでしたか?
サトシ 本当にリングチェックの時にすごい緊張しました。東京ドームは初めてで本当にに大きい、凄いびっくりした、本当によかった。この大きい会場でベルトを獲って優勝して本当に良かった。
——試合を終えたばかりですが、今後の目標はありますか?
サトシ まだそれは考えていないです。すぐ家族と一緒に焼肉を食べたいです。みんなにベルトを見せたいです。みんな私を手伝ってくれたから、みんな信じてくれたから本当にこのベルト見せたいです。その後は3ヶ月位休みたいです。試合は早いけど練習は長いです。去年からこの試合を考えていました。
——勝利後のマイクでお父さんのことについて話していましたが、お父さんにそのベルトを見せたかったということですか?
サトシ 全部の生活をお父さんに見せたたいです。1ヶ月前が、亡くなって10年でした。私の生活は10前から今まで本当に変わりました。それが一番悲しかったです。一番良かったのは三角絞めで極められたことです。私のお父さんも得意な極めは三角絞め。だから今日の三角が一番良かったです。
クレベル・コイケ「私は信じていた。最初から彼との試合は絶対に勝つと」
——試合後の率直な感想はいかがですか?
クレベル うれしいな〜!めっちゃ嬉しいです!
——対戦を終えて、相手の印象は違いましたか?
クレベル 勝負じゃないな。私は凄く信じていました。自分は最初から彼との試合は絶対に勝つと。
——プランはありましたか?
クレベル 朝倉のプレイと私の寝技、自分の柔術スタイルは間違いないから。
——東京ドームで試合はいかがでしたか?
クレベル ずっと信じられないね。自分凄い嬉しい。東京ドームで大きな大会、素晴らしいです。でも全員のお客さんが入らなくてもったいないです。でもめっちゃ嬉しいです。
——次は誰と闘いたいですか?
クレベル 次はタイトルマッチな、齊藤さんよろしくお願いします!待ってるね。あなたはケガを治して、待ってる。100%の状態でお願いします。待ってます。
——朝倉選手は「クレベル選手の組み力がなかった、でも上手かった」と言っていました。それは罠ですか?
クレベル 自分の試合は力じゃないな。柔術で大事なのは力じゃない、テクニックが大事。それを今日はやりました。
——良い勝ち方をしましたが、明日から人生が変わると思いますか?
クレベル みんなそう言いますが、今日から自分が大分変わると、でも私はあんまり変わらないね。たまにシンプルね。変わるわからないけど、自分は嬉しいです。
——東京ドームでメインイベントで朝倉選手と闘ったことはどう感じましたか?日本でトップな人物ですがどう感じましたか?
クレベル 逆に朝倉選手がチャンスを与えてくれました、ありがとう。朝倉選手がいなければこの試合が出来なかったです。前に朝倉選手のことを「YouTubeばっかり」と伝えましたが、朝倉兄弟は強くて有名だから日本のMMAをみんなが見るようになりました。ありがとうございました。
——朝倉選手にタップをしないのは危ないと言ったのですか?
クレベル 本当は凄い男の人。入ってもタップしない。本当にタップしない。彼は持っている、侍のスピリットあるね。
朝倉未来「自分自身に落胆している感じです」
——試合後の率直な感想はいかがですか?
朝倉 悔しいですけど、今回試合をやって良かったです。
——対戦を終えて、相手の印象は違いましたか?
朝倉 結果的に強かったですね。
——東京ドームで試合はいかがでしたか?
朝倉 この歴史的な、東京ドーム大会でメインで試合をすることが出来たことは、今後、自分の宝になるんじゃないかなと思います。
——試合を終えたばかりですが、今後の目標はありますか?
朝倉 今後は一度、考えます。引退も含めて考えます。
——タップする選択はなかったのですか?
朝倉 タップする選択はなかったですね。
——引退は、この試合を経た上で心境が変わったのでしょうか?
朝倉 格闘技初めて結構月日が立って、THE OUTSIDERから10年、大舞台に立てましたが、まぁ、ここで負けたときに格闘技をやっていく意味があるのかと言うのが、自分の中であるので、自分の幻想が打ち砕かれた、自分自身に落胆している感じです。トップを目指せないならやる意味がないですし、日本の格闘技を盛り上げる役目があるとすれば続けるかもしれないですけど、それは周りの声を聞いて判断しようかなと思います。
榊原信行CEO 総括「内容には満足しています」
朝倉未来vs.クレベル・コイケについて
18年ぶりに入っていただいたマスコミの方も見えるのは懐かしいというか感慨深いというか、個人的な感想はありますがシュチュエーションが違うので、過去に東京ドームで高田vs.ヒクソンが行われたPRIDE.1の衝撃ではなかったですが、格闘技の魅力の一つ、圧倒的な現実を付きつけられたのが朝倉未来選手vs.クレベル選手の試合で、それがオーバーラップするという現実がありました。
未来選手が引退を視野に入れて「考えてみたい」というコメントがありましたが、しっかり考えて欲しいと思いますが、髙田延彦は25年前に「ここからが始まりだ」と言って逃げるようにドームを去って行きました。しかし未来選手は試合後のインタビューで堂々と思いを伝えたのですが、逃しやしないと思います。辞めさせる気はないので、猛然と復帰戦の交渉を、今日いきなりという訳には行かないので、ちょっとクールダウンしたタイミンングで熱烈なラブコールを送ろうと思いましたし、僕はやめることはないと信じていますし、やめられないと思います。真っ向勝負する未来選手の姿に胸を打たれた多くのファンが残念な思いを持って帰るので、そのファンの思いを晴らすには、ドームなのか違う会場なのかわからないですが、再び闘いに挑んで行く、その姿をみたい、またRIZINの舞台で作り出したいと強く思います。
ボンサイ柔術強し!三角絞めが新たなブームとなるか
圧倒的なソウザ・クレベルチーム、ボンサイ柔術チーム、柔術復権というかそんな大会ではありましたが、新たな形で、新たなファイトスタイル、年末はカーフキックが流行りましたが、今回はトライアングルチョークが一斉を風靡するんじゃないかと、早速UFCのファイター達が真似てトライアングルを取りに行く練習をするかもしれません。ソウザのほぼ飛びついた時に入っているような、ちょっと見たことなかったですし、ムサエフも14日間の隔離の中、2年ぶりにリングに戻ってきたので、当然闘うことから遠ざかっていたので感覚は少し鈍っていたと思いますが、それにしても試合の始まった早いタイミングで、圧倒的に得意な自分のスタイルに持ち込めるソウザの、2019年にジョニー・ケースに負けた後の、彼が口にした「家族や生徒に合わせる顔がない」「本当に悲しい思いをさせたくない、笑顔を提供したい」という悔しさがここまで彼を強くしたと思います。ここまで良く精進したなと言うことに敬意を評したいと思います。本当に素晴らしかったと思います。初代ライト級王者として自信を持って世界中のプロモーションのトップ選手と向き合っていけるチャンピオンだと思います。
クレベル選手も素晴らしかった、やっぱり極めがあることの強みがあるという事を今回、全体の10試合を見て、得意なスタイルを持っていることはとても大切なんだなと言うことを改めて思い知った、痛感した大会でした。
バンタム級GP トーナメント1回戦について
バンタム級グランプリは順当なのかな、下馬評通りの勝ち負けだったと思いますが、いずれにしても大阪ラウンドの4試合で誰が勝ち上がるか楽しみにある4試合だったと思います。
大会全体を通して
前半の試合は判定が多くて、中継の関係でライト級タイトルマッチのムサエフとサトシの試合をスイングにすることも頭をよぎっていましたが、ただあまり心配していなくて、前半で観客のカタルシスを貯まるだけ貯めればいいなと、プロモーター的には思っていました。後半、井上と石渡から逆に早すぎる試合になり、格闘技の魅力が詰まった、東京ドーム大会らしいバランスの試合になったなと思います。闘ってくれた24名の選手にこの場を借りてお礼を言いたいと思います。
東京ドームでの開催について
今回ファンの方からたくさん「チケットが欲しい」という声が当日までたくさんありましたが、このコロナ禍で5月31日にチケットが販売中止となりましたが、東京ドームって3-4割増で観客のモチベーションも高かったのだろうと思います。雰囲気と色気と大きさをもったドームに、またアフターコロナに戻って来られるように、選手ともども力を付けていきます。
次回は2003年のアーネスト・ホースト対ボブ・サップの2戦目の東京ドーム、実はドームで最も観客が多かったのはPRIDEではなくK-1だったので、今日も多くの観客が入ったように見えましたが、上の観客席を潰していますから、またその日が来るまで、ドーム大会はその日にみんなに体感して欲しかった東京ドーム大会を作り出していければなと思います。
ただこのコロナ禍の中で6月13日に東京ドームで大会をやると決めて、やってよかったなと思います。
Yogibo presents RIZIN.28 総動員数
9,731人