ルール
RIZIN MMA トーナメントルール:5分3R/インターバル60秒 61.0kg
試合結果
3R 判定(1-2)
試合内容
「バンタム級Tリザーブマッチでジェフンが生き残る!!」
1R、バーチャックが左ロー、右ストレートをヒットさせるとタックルにいくが腰が強いジェフンはこれを切る。そのままバーチャックはコーナーに押し込んでジェフンのボディにヒザ蹴りを入れていく。
ジェフンはこれを離して右インロー。さらに前に出ていくがここでバーチャックは払い腰でテイクダウン成功、袈裟固めに。ジェフンはバックに回りながら立ち上がる。バーチャックの右ミドルがヒット、ジェフンの左ミドル。バーチャックは突進の片足タックルでジェフンをテイクダウンさせるとパウンドに。1Rが終了。
2R、バーチャックが両足タックルでテイクダウン成功、コーナーを背にしたジェフンは立ち上がりスタンドに。またも両足タックルでジェフンをテイクダウンしたバーチャックだが、ここもジェフンは立ち上がり左ストレートをヒット、さらに放った飛びヒザがローブローとなりタイムストップ。バーチャックの回復後、試合再開。ジェフンの左ボディがヒット。
3R、組みつきからロープ際でヒザをボディに当てていくバーチャック。ジェフンはバーチャックをコーナーに押し込み左右のボディ。バーチャックの片足タックルはジェフンが潰す。両者疲労が見える中、ジェフンの左飛びヒザ、右ストレート、左フックがヒット。
判定2-1でジェフンが勝利をおさめ、バンタム級トーナメント復活出場に望みをかけた。
試合後インタビュー:ムン・ジェフン
「勝因としては私のほうがバーチャック選手よりフレッシュだったと思います」
——バーチャック選手が先ほど泣きながら「なぜ自分が判定負けをしたのか納得がいかない」と言っていたそうです。それだけ非常に勝敗を決め難い試合だったと思いますが、今回勝つことができた要因についてはどう思いますか?
ジェフン 勝因としては私のほうがバーチャック選手よりフレッシュだったと思います。どんどん前に出ていくように心がけていました。倒れたときもすぐに立ち上がって攻撃の姿勢をとることができたこと、ダメージが少なかったことが勝因だと思います。
——今日勝ったことで、RIZINの中でも注目される選手になっていくと思います。以前対戦した朝倉選手も今日勝ちましたが、これから切磋琢磨して一緒に闘っていきたいという話をしていました。朝倉選手のことも含め、これからRIZINでどう活躍していきたいか教えてください。
ジェフン まず、日本のRIZINのファンの皆さんが喜ぶような試合をお見せしたいと思っているので、ぜひファンが望む様々な相手とどんどん闘っていきたいと思っています。
——韓国のバンダム級は層が厚いと思いますが、今回の勝利で、韓国のバンダム級の中でどのぐらいの位置にいったと思いますか?
ジェフン まず私自身は知名度、経歴において韓国内では上位にランクインしていると思っています。これからチャンスがあれば、ROAD FCでもチャンピオンの座につくべくチャレンジしていきたいと思います。
——グランプリで闘うチャンスがあったら誰と闘いたいですか?
ジェフン 前回負けているペッシ選手も含めてやる意向があるかということです。トーナメントに出場している選手は全員ライバルであると考えているので、相手が誰であれ逃げることなく闘いたいと思います。
——北米のファンに向けてメッセージをお願いします。
ジェフン いつかはアメリカで試合に出るチャンスもあると思っています。
試合後インタビュー:アンソニー・バーチャック
「今回すごく気持ちも入っていたんだけど、こんなにも愛しているスポーツに傷つけられてしまった」
——いまの率直な気分を教えてください。
バーチャック 正直、心が痛いです。なんでかわからない。前々回は負けたことを納得できたし、大塚戦も仕方がなかった。今回はそれを踏まえて研究してきたし、日本のジャッジが何を求めているかっていうのも研究し尽くしてきた。そのスタイルを取り入れてテイクダウンを取りにいったし、ブローにはブローで返したし、打ち合いにも同等に渡り合ったと思う。ここまでくると、次は何をしたらいいかわからない。人を殺すしかないんじゃないかっていうぐらいの気持ちです。
——相手のムン・ジェフン選手の印象はどうですか?
バーチャック 今日ジャッジの目にとって彼が上回っていたというだけで、彼自身のことを言うと、テコンドーが上手な選手で、ボディーキックも入れてきたし、2ラウンドが終わったときに握手をしてきたんですけど、それで3ラウンドのペースが乱された。唯一自分が負けていたのは3ラウンドかなと思うんですけど、それは大塚線と同じで、3分の2は自分が上回っていたと思うので、まったく理解ができない。
——非常に接戦でしたが、次はいつ頃試合に出たいですか
バーチャック (泣きながら)しばらく時間がかかるだろう。私は本当にこの競技を愛しているし、今回すごく気持ちも入っていたんだけど、こんなにも愛しているスポーツに傷つけられてしまった。試合をしたいという気持ちはあるけれど、立て続けに気持ちもボロボロになってしまっているので、ちょっと難しいです。
——解説の仕事もやっていますが、今回もそういう話はありましたか?
バーチャック もちろんやりたい気持ちはあります。もしかしたら、競技者としては終わりにしなければいけないかもしれないし、今後の姿として視野に入れないといけないかもしれない。
——海外でも日本でもファンがたくさんいますが、どんなメッセージを送りたいですか?
バーチャック 本当にごめんなさい。試合前に、ファンの皆様には私が勝つ姿を見て欲しいという話をしましたけど、私のスタイルがジャッジに合わないというのは自分の理解を超えています。ファンの皆さんがずっと私のことをサポートしてくれていることもわかっています。3連敗っていうのは柔術でもレスリングでもしたことがないので、本当に今までで最悪の状況です。とにかくファンの皆様には感謝しています。ツイッターでも「戻ってきて欲しい」とつぶやいてくれて、すごくサポートしてくれました。ファンの皆様に対して全力でサービス精神を見せたつもりでしたし、勝ちたかったし、トロフィーをもらいたかった。皆さんのことを愛しているし、サポートに感謝していますが、本当に申し訳ない気持ちです。