こんにちは!雷美(らいみ)です!
教えてチャーリー!コーナーが待ち遠しかったソコのアナタ!待っていてくれてありがとう!今回もやりますよぉ!!
あ、「教えてチャーリー!」ですが、格闘技初心者の私がRIZINマッチメーカーのチャーリーさんと一緒に試合を振り返っていく企画なのです。“これを読めば格闘技観戦がもっと楽しくなる!”を、一応ですが目指してます!
さて、前回はRIZIN.17を振り返ったので、今回は真夏の格闘技の祭典 第二弾 GOOD SPEED presents RIZIN.18 を振り返っていきたいと思います!
――チャーリーさん、チャオ!
チャ…お疲れ様です。
――え、そこはチャオでしょうっ!(笑)
いやいや、今仕事中ですし、そういう挨拶って、どうかと思うんですよね。
――真面目かっ!さぁチャーリーさん、今日もRIZIN.18の試合を振り返りましょうね!
実はですね、今日は結構いそがし…
――しっかし私は驚きましたよ!あの朝倉海選手が堀口選手をKOするなんて!でもチャーリーさんの事だから、あえて話題の試合とは違う試合を見ようって言うんでしょ!シ・ッ・テ・ル・ヨ♪
あ、あぁ。あの、実は今日は…
――OK!じゃぁ今日は私がチョイスしますよ!あい選手 VS タバサ選手!理由は二人ともキュートだから!(映像を再生)
…。
――さぁ始まりました!あい選手はレスリング、タバサ選手は柔術がベースなんでしたっけ?
そ、そうです。あい選手は格闘代理戦争での試合ではアームバーで敗れているので、柔術を得意とするタバサ選手を相手に、どれだけ対策が出来ているのかにも注目していました。
――序盤はタバサ選手が蹴っていく展開ですね。足が綺麗!
これにはぼくも驚きました。レスラーのあい選手に少しでもタックルを入り難くさせる為でしょうね。相手の距離を遠くに置いてタックルを少しでも遠くから撃たせるという戦略でしょうか。
――ふむふむ。あ!あい選手が倒しましたよ!
パンチの交錯からすぐに組みついてテイクダウンに成功しましたね。タバサ選手もすぐにガードポジションに入ります。ガードポジションになってから自分の左腕であい選手の右腕をコントロールしています。
体制が変わってもあい選手の右腕を自分の身体の近い所に置いていますよね。これはタイミングを伺っているんだと思います。隙間が出来たら一気に左足を顔の前に持ってくるタイミングです。
ここで行きました。タバサ選手のタイミングとしてはバッチリです。逆にあい選手としては少し迂闊でした。右腕が狙われているという事をもう少し注意を払っておく必要がありましたね。
――ぎゃーー!あい選手の腕が変な方向に曲がってますよぉぉ!
女性選手特有の柔らかさがあるのかも知れませんが、よくこれを耐えたと思います。正直「もうダメかな?」と思って見ていました。
――あい選手の踏みつけが始まりました!こ、怖い…これがプリンセス・ビーっ!
これ、本当にすごいですよね(笑)
顔面踏みつけ、顔面蹴りを駆使してタバサ選手の仕掛けを防いでいます。やっぱりユニファイドルール(グラウンド状態での顔面への蹴りは禁止)に慣れている選手だと、このポジションで顔を蹴られる事に対しては免疫が無いんだと思いますし、ルールを理解していても、いざ顔面を踏みつけられたら多少はひるんで手元が緩んだんじゃないのかなと。
――飛び込んで踏んづけたり、上からパンチしたり、激おこぷんぷん丸状態ですね!
…それ、結構古くないですか?(雷美さんっていくつなんだ…?)
心境は分からないのですが、十字を凌いでからパウンドを落としていく気質というか性格は素晴らしいと思います。
――え?古かったですか?ムカ着火ファイヤー!
さぁ2Rが始まりましたよ。
このラウンドも打撃の様子見から始まりました。あい選手が距離を詰めてから膝蹴りでプレッシャーをかけて、首投げでグラウンドの展開に持ち込みましたね。
――首投げって、なんか勝手なイメージですけど、レスラーっぽくてカッコイイですよねぇ。あれ、なんか変な体勢になってません?これは今どういう体勢ですか?
タバサ選手はあい選手のかかとを持ってスィープ(あい選手のかかとを手前に引いて倒し、体勢を入れ替える、トップボジションを奪う事)を狙っていますね。ここでガラ空きの顔面にあい選手がパウンド。
――ヒィィ!私だったらすぐタップ!
でもこのスィープが囮だったのか、とっさの判断だったのかは分かりませんが、タバサ選手のこのパウンドの右手をアームバーに持っていく流れは素晴らしかった。パウンドを打ったあい選手がバランスを崩して両腕を前においてしまった隙をついてすぐに足を持ってきて腰をひねってアームバーの態勢に入ってます。
ここはあい選手のミスを見事に利用した仕掛けですね。
――あい選手が苦しそうな表情を見せましたが、足で顔を蹴って防いでます!
顔面蹴りで凌いだと思ったらタバサ選手は三角締めで追撃します。この一連の仕掛けはとても多彩でセンスを感じます。最後の極めの技術が付いてくれば、相当怖い存在になるのではないかと思います。
――なんとかあい選手が脱出しました!
ここでレスラーにとっては非常に有利なポジションを奪いましたね。頭部に膝を繰り出せるあい選手の体幹の強さとセンスには目を見張るものがあります。
会場からも恒例の「おぉぃー!」コールが出たのは嬉しかったですね。女子選手でこのコールを引きだすとは恐れ入りました(笑)。
――確かに「おぉぃー」ってみんな言ってます!何なんですか、コレ?
何って言われてもあれなんですけど、グラウンド状態での膝蹴りの時、みんなで「おうぃー!」で声出すんですよ。PRIDEの時代から定番というか。雷美さんも試しに言ってみて下さいよ。
――おぉぃー!
もう一回!膝蹴りに合わせて!
――おぉぃー!!おぉぃー!
どうですか?
――なんか会社で「おぃおぃ」言うのは恥ずかしいんですけど…テンション上がるっ!
そゆことです!(笑)
――なるほどですね!って、「おぉぃー」言ってたら3Rが始まってるじゃないですか!
ちょっと待って!ここ注目!
ロープ際で膠着したこの場面、ロープに頭を乗せているタバサ選手にパウンド落としてるんですよ!これ、今までにやった事ある選手いるのかな?っていうくらい斬新で、殴れるならどんな状況でも殴るっていうセンスがすごいです。
この場面ですが、グラウンド膝、パウンドを被弾した後、タバサ選手はあい選手に背中を向けて回避しようとしてるんですが、これは普通だとチョーク(後ろからの首を絞める技)などを警戒して普通は相手を向いて態勢を変えるんです。でも、恐らくグラウンドの膝を警戒して背中を向けたのではないかなと。ユニファイドだったら相手の方を向いて危機を回避すると思います。
――最後はあい選手、叫びながら攻撃を仕掛けています!気迫がすごいっ!
あい選手の闘争センスがRIZINルールの魅力、ユニファイド(UFCなど多くの総合格闘技団体が採用している)ルールとは違う試合運びの展開を引き出した良い試合でした。
ーー本当、素晴らしい試合でしたね。二人とも女子でキュートなのに凄い迫力というか。ところでユニファイドとRIZINのルールはどう違うんですか?
あ、そう言えば説明していなかったですね。
細かく説明すると少し長くなっちゃうので、今回の試合で注目するポイントとしては、ユニファイドではグラウンド(相手が足の裏以外をマットについている)状態での頭部、顔面への蹴り技などは禁止されているのでが、RIZINでは認められているんです。より過激なルールとも言えるので、出場選手にはその対策が求められますね。
――つまりRIZINの方がドキドキ出来るって事ですね!
そうとも言えますね。どちらの方が良いというのは国や団体によって見方や考え方も変わるので何とも言えませんが、ルールによって戦略も試合展開も変わるので、そこを理解していくとさらに観戦が楽しくなるんじゃないかなと思います。簡単なルール説明はRIZINサイトにも掲載しているので、ぜひチェックしてみて下さいね。
――チェックします!さて、次の試合は…
あ!こんな事してる場合じゃなかったんですよ!
ごめんなさい、今日はこの辺で!お疲れ様でした!
――え、ちょっとチャーリーさん待って!チャーリィィィィー!!