第12試合 矢地祐介

ーー まずは試合を終えた率直な感想からお願いします

悔しいっすね。うん。とっても悔しい。それだけっすかね。

ーー 戦ってみて、朝倉選手に対してどう思ったというのはありますか?また、試合前後で感情的に変わることはありますか?

まぁ強いな、強かったなっていうのは、まあ、率直な感想っすかね。あと上手かった。作り方がうまかったっすね。うーん…。

ーー ローキックは、どうでしたか?

ああ、ひざ下のローが中盤聞いてきちゃって、そこでペース握られちゃったのは、正直あったっすねえ…。

ーー テイクダウンなんですけれども、相手が肘をロープにかけた動きや実際に掴んだり、その辺に関してはどう思った?

まあ、まあまあ、もうそればっかりは何を言ってもしょうがない、結果は結果なので。倒しきれなかった自分の技術に反省、って感じですかね。

ーー どんなプランだった?
特にあんだけ寝かせに行くみたいな言われ方してましたけど、そこまで俺もこだわってなくて、まあ倒せなかったら打撃で行くし、その、ミックスする中で、パンチ当たればいいし、テイクダウンできればいいし、固執しなくて柔軟に戦っていきたかったですが、それも含め、相手の方が上手でしたね、一枚。

ーー 最後、ダウンのような倒れ方でしたが、効きいたのですか?

足、ちょっと踏ん張りきかなかったというのもあるし、多少、もらったんで、両方っすかね。バランス崩してしまったのと、ちょっと効いたのと、両方だと思います。

ーー 朝倉選手のキャリアで矢地選手から勝利を収めるのはすごいと思いますが、朝倉選手の強さをどう感じた?

うーん、まあ、試合巧者っすよね。自分のペースを上手く握るというか、うん、まあ、ドシッと構えて、やりたいこと遂行してっていう。俺がもうちょっと強引にでもこじ開けるべきだったなっていうのは、今になって思いますね。もっと泥臭くやっても良かったのかなと。

ーー 終わったばかりですが、今後自分はどうしていきたいというのはありますか?

うーん、ちょっと今は何も考えられないですね。

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第12試合 朝倉未来

ーー率直な感想をお願いします

結構楽しかったすね。矢地くんが一気にくるか待ち合いになるか、どっちかだと思っていたので、予想通りの展開でしたね。

ーー戦ってみて矢地選手をどのように感じましたか?

やっぱり分析した通りの、前足のローキックだったり、先に、こっちが先手を打っていったのんで、うまく行きましたね。

ーー それはどのようなプランで?

結構構えの前足が内側向いてて、カーフキックが弱点だとまず思ったんですね。それと、圧をかけられたときのリアクションがぜんぶ大きいので、フェイントを多く出して、こっちが、出せた攻撃にカウンター合わせる事と、あとはボディ、全部うまく行きました。

ーー 矢地選手のテイクダウンはいかがでしたか?

力は強かったですけど、俺の腰も相当強いと思うので、なかなか倒せないと思いますよ、はい。

ーー 何度か笑顔になっていましたけど、あれは?

やっぱ楽しくなっちゃって。結構なんか、今回、二人とも、すごいリスク背負ったので、お互いに本気で殴りあってる時になんか、「楽しいな」って感じでしたね。

ーー 今は試合終えて、矢地選手を認める感じなんですか?

元々認めているんですよ、編集者がうまいことやってくれちゃってるんでアレですけど。でも、性格的にはちょっと仲良くできないかもしれないですね、やっぱり。

ーー 事実上ダウン取った左のパンチの手応えは?

アレも、打ち合いになったら入れる練習はずっとしていたんですよね。右フックが結構開くので、そこにストレート合わせる練習はしていたけど、結構、ガツガツ来てくれなかったんで難しかったですが、最後殴り合いで出たので、ちょうどそこに入りました。

ーー 逆に相手がローキックを打ってきたのも、想定済み?

そうです、それも完全に絶対やってくるだろうなと思って。僕の「弱点を見つけた」と言っていたので、自分の分析をしたんですよね、「俺も内側向いているわ」と思って。ローのカットがあんまりできてないから、打ってくると思っていた。

ーーカットせずに距離でかわしていくつもりで?

はい。流行りのカーフキックでくると思いましたが、普通のローキックでしたね。

ーー 対抗戦が行われたら、自分が大将格?あるいは、先陣切って出たい

ファイトマネー次第で出たいと思います。

ーー ライト級GPはそこまで興味関心ない?

ぶっちゃけやっぱそこまで興味はないっすね。なんか俺の基準として、フェザー級ならUFCとかのヤツでも通用すると思っているんすよ。だけど、ライト級でやった時にUFCのトップどころに勝てる気がしない。そういう気持ちを持ったままトーナメントに出るのはよくないと思うんで、そこはまあ自分の階級でやりたいとは思っています。

ーー フェザー級でGPやっってくれよと?言う感じですか?

まあ、やるなら。

ーー もちろん、今日もメインイベントで人気がどんどん上がっていますが、人気が大きくなっていることについて、どう思いますか?

あんまり有名になりたくないんで、ちょっと、そこは。でも応援されていると嬉しいし、複雑な気持ちですね。

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第11試合 石渡伸太郎

ーー まずは試合を終えての感想からお願いします。

はい、石渡フルスイングです。

ーー 滑ってしまいましたけど(笑)

すみません、こんなに滑ると思わなかったんですけど。ちょっと、やってきたことのイメージに対して、30点くらいしか出せなかったんですけど。仕上がりというか調子が良かったので、なんとか、辻褄あわせられました。はい。

ーー ひさしぶりの試合ということで、勘ですとかその辺はどうですか?

めちゃくちゃ大振りになっちゃって、倒してやろうって気持ちにばっかりなってしまって、やっぱり、ブランク出ていましたね。うん、そうですね、はい。

ーー プラン的には上手くいったのですか?

プラン的に、まぁもう少しパンチを細かく当てていく予定だったのですけど、まあでも最終的には右を当てるということはできたので、まぁプラン通りといえばプラン通りなんですけど、随分イメージとは離れてしまった部分があります。

ーー フィニッシュはどういう感じで極めたのでしょうか?

フィニッシュ、ノースサウスチョーク。え?あれは、そうなんですよね。実はあんまり、MMAの試合で一本取りにいかないのですけど、練習ではよく使う技です。

ーー 戦ってみて憂流迦選手をどう思いましたか?

思ったよりパワーもあったし、細かい、こう、僕にとって嫌なことをしてきていたので、組んだ時とか。もう少しテイクダウンしようかなと思ったんすけど、細かくずらされたりとかしていたので、やっぱり、当たり前ですけど、強い選手だと思いました。

ーー 試合後、”四天王”と、一括りにするなというお話がありましたが、あれは?

自分でも、堀口選手には勝てなかったですけど、それ以外のやつと並べないでほしいと思っているので、言いました。勝ってから言わないと、負けたら恥ずかしいので、勝ってから、言いました。

ーー 扇久保選手から挑戦宣言がありましたが、受けますか?

それ以外、流れ(が)ないですよね。

ーー ダウンを奪った瞬間ですけど、詰めて一回左を出そうとして、出さずに右でダウン奪っていましたが、あれはどんなことを?フェイント?

そこまで考えていないです。とにかく右を当てるために、作戦の中にはそれはありましたけど、自然にやったんですかね。とにかく出すとデカくなっちゃうから、「どうしよう」と思っていました。

ーー堀口選手のことを言いましたが、現時点で堀口恭司とどのくらい距離があると考えていますか?

その”四天王”と堀口選手は”ちょっと上”ではなく”随分上”にいると思っているので。ここで頭ひとつ出て、もうひとつ階段のぼらないと、全然、名前も出しちゃいけないと思っています。

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第11試合 佐々木憂流迦

※インタビュー無し

第10試合 元谷友貴

ーーまず試合を終えての感想からお願いします

まぁ、負けたんで、悔しいです。

ーー 戦ってみて、扇久保選手どうだったでしょうか。どういうような印象が残っていますか?

そうですね、やっぱりテイクダウンが上手かったですね。思った通りテイクダウンから寝かせることが強かったなあと思います。

ーー 思った通りのところでテイクダウンをとられてしまったのは、どうしてなのでしょう?

思っていた通りなんですけど、やっぱり、上手かったですね。その、タックルのタイミングというか、そこからしっかり漬け切る力が想像より、自分が思っていたより上だったっていう。はい。

ーー 打撃に関してはどうでしたか?

自分は特に効いたのはないんですが、途中、打撃で相手が嫌がった顔はしていたので、途中いいペースで自分が打撃で取れたかなとは思います。

ーー 試合が終わったばかりですが、自分として、敗因、勝負を分けたポイントは?

単純にテイクダウンディフェンスが全然だったというのと、寝かされてからのエスケープが良くなかったですね。

ーー これで一歩後退してしまった形になりますが、自分としてこれからどうしていきたいというのはありますか?

一歩後退してしまったので、またチャンスがあれば、自分と、…そうですね、まぁ今回負けた選手でも、四天王の(笑)。はい、いい選手と試合させてもらえたらなと思っています。

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第10試合 扇久保博正

ーー 5年越しの試合が実現しましたけど、対峙してみて元谷選手はいかがでしたか?

強かったすね。最後自分も疲れて雑になってしまったので、まぁどちらが勝ってもおかしくない試合でしたね、すごい強かったです。

ーー 勝利を分けたポイントというのは自分ではどこだったと思いますか?

テイクダウン自分がとっていたので、ま、そこかなと思います、はい。

ーー 元谷選手の打撃の方はいかがでしたか?

もらっててKO、意識飛ばされる感じはなかったので、でも自分もやっぱり結構もらっちゃっていたので、そこはあんまり良くなかったかと思いますね。

ーー 試合としてはプラン通りには進んだのですか?

1ラウンド、2ラウンドはプラン通りでしたが、ちょっと疲れちゃったんで、3ラウンド目、でもあのまま逃げのタックルにいきなり行っちゃうとやられると思ったので、打撃で引かないようにしようと最後は行きました。

ーー 次の試合の勝者とやりたいと言っていて石渡選手が勝ちましたがいかがですか?

そうっすね、強いですね。あと、顔も似ているので。ずっとなんか、言われていたので。そうですね、すごい、素晴らしい選手なので、戦ってみたいです。

ーー 試合はご覧になっていましたか?

見ていました、はい。

ーー ファイターとしてどんな印象を受けましたか?

やっぱり仕留める能力が強くて気持ちも強い選手で、すごい強い選手だなあと思います。

ーー どうですか?ご自分のテイクダウンは通用すると思いますか?

はい、行けると思います。

ーー ちなみに石渡選手は「“四天王”と一括りにするな」という風におっしゃっていましたが、それについては、いかがですか。

「一括りにするな」…。でもまあ、盛り上がるからいいんじゃないですか、四天王って言われてれば。

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第9試合 イヴァン・シュトルコフ 

ーー 初めてのRIZINでの試合いかがでしたでしょうか

海外での初めての試合でした。RIZINのような素晴らしいプロモーションに参加でき嬉しいです。RIZINでのデビュー戦を勝利で終えることができて、さらに喜ばしいです。組織もしっかりしていて、ファイターに対する準備の段階からショーそのもの、すべてが素晴らしかったです。組織としての、プロモーションとしての大会への準備の周到さや、ファイターへの真面目な対応、暖かく、我々を人として扱ってくれる人間力と組織力に敬意を表したいと思います。ちょっと残念だったのは、いわゆるスタンディングでの時間が短かったこと、多くの時間をグランドにさいてしまったこと。グランドでもしっかりしたパフォーマンスを出来たと思っています。内容の悪い試合ではなかったと思っています。

ーー 対戦相手と戦ってみた感想は?

私は対戦相手がどんな相手であれ、下に見たことはありません。対戦相手を高く評価しています。序盤は前に出てきて試合を支配しようとしましたし、テンポも良かった、間の取り方も良かったと思うので、彼と対戦できたことに、心から感謝しています。リングで戦おうと、ケージで戦おうと、どんな時でも、ファイターが戦っていることは大変なことで、エネルギーも使うし、大変なスポーツだと思っています。見る人が見れば華やかなショー的な部分があるでしょうが、実際の試合に至るまでに山あり谷あり、様々な感情、非常に苦しい時期を乗り越えて、表舞台に出てきているわけです。階級に合わせようと大変な努力をしているし、それぞれのファイターに敬意を評していますし、フェアな良い試合ができるよう努力しています。MMAファン全員に感謝したいです。我々ファイターをサポートし、勇気付けてくれています。どんな時もサポーターがいることで実力を最大限に発揮できていると思います。

ーー 先ほど、ここでジェイク・ヒューン選手が戦いたいと言っていました

素晴らしい希望です。私が言えることは、自分が、対戦相手がいわゆる表明をしてくれた時に決して断ることはありません。とてもいいファイターで良いパフォーマンスをしていました。私はマネージャー、RIZIN、プロモーションがこの対戦カードを組むのならば、喜んで出てたいと思いますし、彼だけでなく、私と戦いたいという選手は結構います。私はどの選手にとっても決して悪いカードではないのだと思います。イヴァンを狩りに行こうというハンターがたくさんいますので。

ーー RIZINでの今後の目標を教えてください

シュトルコフ 私にとって一番大きな目標は、MMAファンを喜ばせたい、ということ。前にも言いましたが、一番大切なことは、ファンを喜ばせたいということ。ただ、自分の目標というものを持っているはずで、自分自身、ベルトを持ちたいという目標は変わりません。そういう目標があることでアスリートは成長しますし、さらに高みに行けるのだと思います。どんな結果であれ真剣勝負をしてファンに満足してもらうことが一番大事で、ファイトマネーやタイトルは大事なものではありますが、二次的なものです。

先ほどジェイク・ヒューン選手の名前があがりましたが、SNSを見るとイリー・プロハースカのチームがあなたとあなたの今日の試合に対して言及しています。タイトル戦をしたいか、それとも先ずはジェイク・ヒューンとやりたいですか?

誰かしら他の人と戦った後で、その次がプロハースカだと思います。ただ私は、もう一度言いますが、私にとって一番大事なことは、リングで最高のパフォーマンスをすることでありますから、誰とでも戦います。対戦相手はプロモーター、RIZIN、私のマネージャーが判断をすればいいと思っています。繰り返しますが、プロハースカの前に別の誰かと対戦することが必要だと思っています。その結果の後に、最終的にプロハースカとの試合があると思います。もしプロハースカの前に他の誰かと対戦し勝つことができたらタイトル戦に挑みたいですが、勝てなかった場合、その挑戦は別の機会になるでしょう。私はランクを気にするタイプの選手ではないので、経験は問題ではなく、良いパフォーマンスをできる新しい人が求められていると思う。私は対戦するすべてのファイターに敬意を表したい。

ーーロシアのファンにメッセージをお願いします

家族、スタッフ、ファン、サポートしてくれる方に良いパフォーマンスを見せらえれたことに感謝しています。

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第9試合 キム・フン

ーー 試合を終えての感想をお願いします

しっかり準備したつもりだったんですけれども、思うような試合運びになりませんでした。相手選手が思ったより力が強かったので、少し押された部分があったかもしれません。

ーー 戦ってみての印象はいかがですか?

負けておいてこんなことを言うのは生意気かもしれませんが、打撃に関しては、相手に十分対応できる気がしました。パンチの打撃のパターンがはっきり試合中に見えたので、そう言う点でも少し残念に思います。**

ーー その中で試合を分けたポイントは?

1ラウンドの時、クリンチの場面でかなり体力が消耗された気がします。自分の技が入るかなと言う時に解かれてしまい、そこで体力を消耗してしまったのが勝負の分かれ道だったと思います。

ーー ベテランですが、今後どう戦っていきたいですか?

チャンスさえ与えていただければ、またRIZINで戦いたいです。良い選手、強い選手と戦いたいと言う欲がわいてきました。

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第8試合 大雅

ーー 試合の感想をお願いします

本当はもっとリラックスして試合しようと思ったんですが、ちょっと硬くなってしまって、倒しきれなかったですね。

ーー 勝ちにこだわった?

負けたら本当に死ぬ!と思っていたので、ちょっと硬くなっていましたね。リラックスしきれていなかったです。

ーー 町田選手の印象は?

距離がお互いごちゃごちゃしちゃって噛み合っていなかったのか、あと、ちょっとタフでした。

―― 大雅選手らしい、飛んだりとか?

まだやりきれてないですね。本当、まだ2割、3割。もうちょっと冷静に試合を運べるように練習します。

―― アツくなったりは?

負けたらどうしようというのが多分あって、そうっすね、怖かったっす。それが。

ーー 町田選手が、どんなことしてくるかわからないというのがありました?

意外とあんまりやってこなかったんで、なんかすごいやりづらかったっていうのは、あんまりなかったですね。

ーー 久しぶりの勝利の瞬間の気持ちは?

ちょっと嬉しかったのと、まだこんなもんじゃないんで、悔しかったです。

ーー スランプは脱出した感じはありますか?

そうですね、これで勝ち癖をつけて、どんどん勝ち続けていきたいです。

ーー 試合後、アピールしていましたが?

年末やりたいです。次というと早いので、10月にやらせてもらい、しっかりKOして、アピールしたいです。

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第8試合 町田光

―― まず試合の感想からお願いします

はい、えっと、うーん、そうですね、うーん…。自分の今回の作戦は、どんどん大雅選手に対して、どんどん前に出て距離を詰めて接近戦を仕掛けていこうと決めていたんですけど、あと一歩、前に出ることができなかったなと。すごく、あのー…、大雅選手の強さ、うまさ、そして、パンチ力…、「すごいな」と思いました。

ーー 大雅選手の圧力で前に出られなかったのですか?

彼のステップであったり、彼の間合いの取り方であったり、容易には踏み込ませてもらえなかったですね。強かったです。

ーー 飛び蹴りは延髄蹴りですか?

あれは、過去に大月晴明選手と戦った時に、至近距離から右のハイキックを出すんですね。そのイメージで出したんですけど、ちょっと距離が合わず、自然と飛んでしまった。ハイキックを蹴ろうと思っただけですね。

ーー 自分のイメージしていた以上だったということですか?大雅選手が。

もちろん、大雅選手は、テクニックとパワーとスピードは僕より上のものを持っていて、それはわかっていたんですけれども、そうですね。やってみて、向き合ってみて、これは強いな、と感じました。

ーー 今回、会見など大会前からいつも以上にテンションが高かったのは(何か)理由が?

僕はずっと下積みだったので、なかなか世の中に自分の存在を知ってもらえる機会がなくてですね、こんなに大きなチャンスはそうそうないだろうと思って、試合に向けて、全力で、自分の存在をアピールして、爪痕を残そうと思って、思いきりやってみました。

ーー リングに上がる時いつものようにコーナに登っていましたが、今まで見たことのない光景がおそらく見えたのでは?

うん、そうですね。こんなに広い会場で、今から試合できるんだ、とすごく幸せな気持ちになりました。やっとここまで来れたんだ、と。新宿FACEや大森ゴールドジムでずっとデビュー戦から試合していて、そう考えると、すごく感慨深かったです。

ーー 橋本師範から言われたことはありますか?

組んでの膝が思っていたよりも許されていた、試合が始まってみて。もっとブレイクされてしまったり、レフリーに注意されたりするかと思ったけど、意外と膝を打つチャンスがあったので、もっと打って良かったんじゃないかと言われました。組んでからの攻防。

ーー 年内のプランは?

年内は、そうですね、今回RIZINで勝って、続けて参戦したかったですけど、今の僕は、もっと自分を磨いて。今日大雅選手とやってみて、まだ届かないな、と思いました。もっと磨きたいです。その後に、強い相手に全力で挑ませていただきたいです。

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第7試合 北岡悟

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第7試合 ジョニー・ケース

ーー 右腕の状態はどのような状態ですか?

骨折しているみたいです。MRI、CT検査など精密検査をラスベガスに帰ってからしますが、とりあえず今の医師の診断では骨折の可能性があると言うことです。

ーー 試合のどの場面で痛めたか、自覚はありますか?

はい、よく、わかっています。まず僕は、あまりにもクリーンすぎるヒットを彼の頭部にしていたことに本当に驚いていて、それから最初に思ったことは、なんでこれで彼が意識を失わないのか?と言う不思議な気持ちと、2番目に思ったことは、次第に肘に痛みを感じ始め、「これは相当まずい」と思い始めたわけです。

ーー 試合を振り返って、どのような感想でしょうか

うーん、思っていた通りで、勝てると言うことは予測できていたので良かったのですが、僕の対戦相手は本当にタフで「戦士」と言ってもいいような選手で、あそこまで耐えると思っていなかった。あまり僕が彼に言えるふさわしい言葉はないのだけど、彼の状態があまり悪いものでないことを祈っている。

ーー 骨折しても、それでも殴り続けていたわけですか?

もちろん。戦わなくてはならないのだから。何があろうと合計15分の試合の時間は戦い続けなくてはいけないので、そういった中でダメージを受けた箇所であっても、どう感じていても、どう動いていても、それが有効ならやり続けて、100パーセントじゃなくてもやめてはいけない。それが使えるポジションだったので、いい意味で自分の武器を投げ出さず続けていた。

ーー ライト級グランプリは確実だと思います。ライト級グランプリをどう考えていますか?

**うん。望むところだよ。RIZINと契約した時から、その直後くらいに70kgトーナメントの話は上がっていたので、これに出てチャンピオンになることは運命的なことだと思っていて、チャンピオンになることを目標にしている。

ーー 怪我については話しづらいかもしれませんが、10月に向けて復帰できると思うか?

準備できるようにする。チャンピオンになりたいので、何がなんでもそれに向けて調整する。

ーー ベルトをかけてのトーナメントで、まず誰と戦いたい?

トーナメントに誰が出てくるかわからないが、いくつかのマッチアップの中で自分が最高だと思うのはBellator王者のパトリシオ・”ピットブル”(・フレイレ)だが、ただ彼とであれば、願わくば決勝であたりたいですが、ただ誰とでも戦いたいとは思ってるし、RIZINはみんなタフな選手ばかりですから、誰であれ厳しい戦いにはなるけれど、僕がただ望んでいることは、最高の選手と戦うことであり、その点でリアル・チャンピオンの彼を倒すことだ。

ーー 北岡選手に関して勝利してどんな気分ですか?

最高です。僕の対戦相手は最高の選手で、70戦以上戦い、何人も素晴らしい選手と戦い破ってきたレジェンド。勝てて非常に良い気分ですが、正直言えばあのような勝ち方で自分がフィニッシュできることも予想できたことです。良い試合だったとは思います。

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