RIZIN.17に出場する佐々木憂流迦が都内で練習を公開した。
佐々木は修斗で環太平洋バンタム級王者を獲得し、UFCではパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを2回獲得するなど活躍してきた。これまでの勝利の内、半分以上がチョークによる一本という圧倒的な勝ち方を持っているグラップラーだ。RIZIN.17ではパンクラスの王座を8年に渡って保持し続けた石渡伸太郎と対戦する。
公開練習では1Rのシャドーで体を動かした後、オーソドックス、サウスポーと構えを変えて2Rのミットを打ちを披露し、コンディションの良さをアピールした。
ー質疑応答ー
ーー現在のコンディションは?
いいですね。フライからバンタムにあげて今回2kg上なんですけど、いつもより減量が苦じゃなくて、まだ組み力も残っているのでいい感じですね。バンタムでやった時の懐かしさを感じます。
ーーやっぱり動きやすいですか?
動きやすいですね。フライだと結構きつめに節制して、試合前にヘロヘロで組みで力が入らない時もあったんですけど、バンタムだと少し違います。
ーー今回はいつ日本に入りましたか?
1週間前くらいですかね?(試合の)14日以上前に入ってます。なので時差ボケはないです。
ーー早く入った理由は?
こっち(日本/Me,We)でも調整出来るというのと、時差ボケが結構辛いので早めに入った方が慣れるかなと。
ーー大晦日は時差ボケがきつかった?
慣れてきたかな?くらいですかね。
ーーデリケートな話ですみません、体調は回復されたのでしょうか?
大丈夫と医者に言われているので、大丈夫っす。
ーー動けない時期もあったのですか?
動きとかは全然出来ていたので自分自身では分からなくて。嫁に病院に行けと言われて行ったらやばくてびっくりしました。
ーーではトレーニング出来ない時期もあったのですね。
ありました。全然動いちゃダメだし、全然出来なくてちょっと心配でしたね。医者からは1ヶ月くらいは動くなと言われてて。でも今は全然大丈夫っす。バッチリ仕上げてきているので。
ーー石渡選手と5年半越しの因縁があるという事ですが、どんな思いがありますか?
どんな思いですかね?でもやっぱりすごい好きな選手。ファイトスタイルとかも好きで。こうやって戦えることが楽しみというかワクワクする。5年経ってもそれは変わらないですね。
ーー過去に挑戦状を叩きつけた理由は?
あの時点で日本人最強、トップクラスだったので、ここでクリアすれば先が広がると思ってですね。
ーー5年半、待っている間の気持ちは?
その後すぐに戦う場所が変わっちゃったんで、待ってたという意識はなかったですね。でもまさかここでやると思わなかったので、ビックリです。
ーー今後の分岐点になるかと思いますが、勝ってこれからどうしていきたい?
先の事は分からないっすからね。毎試合そうですけど、勝って広がっていくと思う。とりあえずこの試合に尽力して勝ちにいくことが大事なんじゃないかなと思います。
ーーベルトとかは?
ベルトは欲しいですね。はい(笑)
ーー今日の練習はオーソドックスからサウスポーに構えてのミット打ちでしたが、何か意図があるのですか?
そうですね、結構UFCの時からオーソも練習するようになって。両方出来ないと厳しいので対戦相手によって変えますね。今回もいい作用が働けばオーソでやることもあると思います。あと何個か今回チャレンジしたい事もあるので、ぜひそれを見てもらえれば。
ーーそれは今までやっていないチャレンジですか?
今までやっていないですね。やっぱりUFCの時も納期(試合までの間隔)が早くて、次の試合毎に新しいチャレンジをしないと成長が止まっちゃうので、今回もチャレンジしたいですね。
ーーNYではあるアルジャメイン・スターリング選手と練習されているかと思いますが、どんな練習をしていますか?
やっぱりスパーリングですよね。ガチのスパーリングが週1であるんですけど、アルジャはやっぱり強い。特にケージ側がめちゃくちゃ強いので、凄い勉強になります。彼とは同い年なんですけど、すごい刺激になってます。今回はセコンドで来ますよ。飛行機に乗り遅れなければ(笑)
ーーマネル戦ではスタイルが変わった印象を受けたのですが?
マネル戦についてはああやった、という感じですね。彼は反応が物凄く良い。そこの反応勝負でやると苦しい試合展開になると思ったので、そこを避けてあの作戦でやりました。今回はまた違った形でパフォーマンス出来ると思います。
ーー石渡選手はテイクダウンディフェンスもすごく強いと思うのですが、対策は?
もうバッチリですね。穴も何個か見つけてるので、15分間でそこを攻めていきたいですね。
ーー今まで石渡選手と舞台裏で話をしたことはありますか?
練習もやった事もあったりして、めちゃくちゃ強い。凄い強いファイターで尊敬する人の一人でもああります。
ーーそれはUFC時代ですか?
そうですね。
ーーご自身が石渡選手より優っていると思う部分はどこでしょう?
すごく細分化しちゃえば沢山あると思うんですけど、それは相手も同じだと思うので。そこの取り合いの15分間になるんじゃないかなと思う。結果論として、KOか一本を取れればいいかなと思ってます。
ーー仕留めるにしても15分はかかると思いますか?
その気持ちを持ってないと途中で集中力切れちゃうので15分間はやり切るつもりで。途中で決められるなら一気に行く。そこは培ってきたものなので。
ーーベルトが欲しいとのお話がありましたが、ベラトールでの堀口選手の試合はどう受け止めていますか?
最近すごくニューヨークで感じるのは、行った当初とかはRIZINを知らなかったんですけど、最近はRIZINに出たいという軽量級の外国人選手もいるので、知名度が上がってきているなと思う。「ホリグチ」という言葉も向こうで良く聞くので、現地でも受け入れられているんじゃないですかね。
ーー朝倉選手が堀口選手と戦うという事については?
試合を飛ばしてしまって(佐々木はRIZIN.15で朝倉海と対戦予定だったが体調不良により欠場)申し訳なかったという気持ちです。(堀口選手と朝倉選手が対戦する事について)こればっかりはタイミングなので。8月はしっかり試合を見たいなと思いますね。また恭司くんの試合を見れるので、何かいい材料を見つけられたらなと思いますね(笑)