9月27日(木)、東京都内にあるHMC JAPANにて『RIZIN.13』(9月30日、さいたまスーパーアリーナ)に出場する堀口恭司(アメリカン・トップチーム)の公開練習が行われた。

公開練習では3分間のシャドーが行われ、RIZINキックボクシング特別ルールに備え、軽快なステップワークとパンチ、後ろ回し蹴りなど立ち技を披露。日本中が注目する"世紀の一戦"を直前に控えているが「いつもどおりです」と平常心のまま静かに闘志を燃やしていた。

以下、記者質疑応答

「(KIDさんのように)日本を盛り上げられるような選手になりたいなと。」

——キックの練習はどのようにやられたのですか?
堀口 ATTのキックボクシングのトレーナーに見てもらって(練習を)やりましたね。

——今回はどのような感覚で試合をされるのですか?
堀口 自分のベースは空手なので、空手をベースにしてMMAの打撃を入れながらやろうかなと思っています。

——純粋なキックボクシングをやろうとは?
堀口 それはないですね。

——那須川選手の試合映像などは、たくさん見られましたか?
堀口 はい、見ました。やっぱりストレートとか、回転系の技が上手いので、そこをどう切り崩していくかですね。

——攻略法は見えましたか?
堀口 まあ、わりと見えましたね。

——那須川選手は「天心スペシャル」という技を開発したそうですが、堀口選手は開発した技はありますか?
堀口 ん~…自分はないですね。いつも通りです。

——ローキックで切り崩してくるのかなと予想されますが?
堀口 そこはたぶん、問題ないと思います。自分は距離が遠いので、そこは全然予想していないですね。

——どういう試合をイメージされていますか?
堀口 試合は自分の想像だけではできないので、タイミングをみながらKOを狙っていく。しっかりタイミングを計りながらですね。

——那須川選手が倒れているイメージはできている?
堀口 はい。できていますね。やっぱりパンチだったり、キックだったりでKOするイメージはできています。

——試合時間に関してはどうですか?長いほうが勝機が見えてくるとか?
堀口 やってみないと分からないことですが、やっぱりタイミングですね。タイミングを取る展開が来れば早く終わるだろうし、それが無ければ長丁場になるだろうし…。

——短期決戦、長期決戦どちらでも対応は可能だと?
堀口 そうですね。自分はその(どちらでも対応できる)練習をしてきました。

——那須川選手はファーストコンタクトで分かると言っていましたが、必ずしもそうではない?
堀口 そこばかり狙っていても仕方ないので、それ(ファーストコンタクト)を切り捨てて長期戦に持っていくとか…。考えていますね。

——那須川選手は堀口選手の穴があると話していましたが、それは堀口選手から見ても那須川選手の穴はあると?
堀口 どんな選手でも穴はあるし、クセもあると思うので、そこはお互い様かなと思っています。

——ボクシンググローブを使って戦うのはどうですか?
堀口 RIZINのグローブで練習をしていましたが、あまり変わらないですね。例えばクリンチになったとしたらグローブが大きいので、やりづらいんですけど。クリンチを使う場面もないので問題はないです。

——記者会見で提案した15分1本勝負ではありませんでしたが、どうですか?
堀口 そこは別にどうでもいいですね(笑)。日本の格闘技をしっかり盛り上げられたらいいなと思っています。

——今回は多くの方が会場で観戦されますが、どうですか?
堀口 やはり嬉しいですよね。自分と那須川君でこうやって盛り上げられているから嬉しいですね。

——いつもとルールが違いますが、心境は変わらないですか?
堀口 心境(の変化)はないですけど…。やはり寝技が無い分、タックルを入ることができないので、いつもよりかは空手のスタイルでいこうかなって感じですね。心境は、いつも通りです。いつも通り。

——山本“KID”徳郁さんが亡くなられてSNSで情報を発信されていませんでしたが?
堀口 ん~…。(7月の)試合前に師匠を亡くして心にくるものはありましたけど、そこはしっかりと割り切ってやらないといけないなと。SNSで投稿しないのは、自分の中ではそういうのは見世物じゃないですが、そういうところで言わなくても心の中で思っておけばいいかなという考えがあって、SNSとかでは投稿しないようにしていますね。

——最後にKIDさんに会ったのは、いつ頃ですか?
堀口 最後に会ったのは1年前くらいだと思います。RIZINの会場じゃなくて、ジムで会った時ですね。

——会った時にかけられた言葉で印象に残っている言葉は?
堀口 アドバイスを貰おうとすると「いいじゃん」しか言わないので(笑)。それが頭に残っていますよね。もうず~っと「恭司、いいよ、いいよ」みたいな。

——KIDさんは自由にやらせてくれた?
堀口 そうですね。これはこうだよ、なんて決めつけないで。自分のやりたいように、自分のスタイルを崩さないようにやれ、という教え方でしたね。

——KIDさんを超えたい?
堀口 超えたいというか、憧れだったのでやっぱり自分も日本を盛り上げられるような選手になりたいなと。

——今回の試合もKIDさんへの憧れから行うと?
堀口 それはありましたね。

——悲しむのは試合が終わってから?
堀口 はい。試合が終わってから悲しもうかなと思っています。

≫『RIZIN.13』対戦カード

≫『RIZIN.13』大会概要 / チケット情報