RIZINマリンメッセ福岡大会まであと10日と迫った今日、那須川天心が公開練習を敢行。
また桜庭和志、所英男からもMMAにおける戦術が伝授された。

10月15日(日)、『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PROX 2017 バンタム級トーナメント&女子スーパーアトム級トーナメント 1st ROUND -秋の陣-』にて、藤田大和とMMAルールで対戦する那須川天心が、武蔵小杉の所プラスで公開練習を行なった。

シャドーと2分間のミット打ちで相変わらずの鋭い打撃を披露し、調整の好調をアピールした那須川は、続いて桜庭和志、所英男から技の伝授。

所から下からの腕十字固めの取り方とイマナリロールを、桜庭からは懐かしの「ゆりかもめ」と「炎のコマ」を手取り足取りで授けられると、那須川をすぐにそれぞれの技を実践。

それを見た所は「教えたらイメージしてすぐにできるのが凄い」と那須川の飲み込みの早さに舌を巻き、桜庭も「凄い動けるなあと。さっきのミット打ちを見ましたけど、凄く速いですね。(あの打撃は)見えないですね。さすがって感じです。横からでもほとんど見えないくらいだから、たぶん向かい合ったらもっと見えないんじゃないですかね」と那須川を絶賛。
これには所も「前蹴りなのかミドルなのか、ひざ蹴りなのか。何をやってくるのか速くてまったくわからないです」と同意した。
じつは桜庭の息子(長男)と那須川は同い年とのことで、まさに親子関係ほどの年齢差があるが、桜庭は「一緒にやってる格闘技の仲間みたいな感覚。だから息子と同い年という感じはしない」と格闘家としての那須川の頼もしさを感じている様子。

だが、那須川は桜庭と所の耳の形が気になるようで、「耳がこう(カリフラワー状に)なるのは、なぜなんですか?」と可愛い質問をぶつける場面も。
これに桜庭は「お互いに噛み合ってたらこうなった」とジョークを飛ばしつつ、「バンバンバンバン何回もタックルに入ったり、寝技をやってると内出血して、それが固くなってこうなる」と丁寧に説明していた。

本日の公開練習と技の伝授を受けて、那須川は「(MMAには)基本の技もあれば、いろんな発想の技がある。キックの試合でも発想を大事にしているので、今日教えてもらった技はいろいろと使えるんじゃないかと思います。引っ張るやつ(炎のコマ)もけっこう有効なのかなと(笑)」と振り返り、藤田戦での必勝を誓った。
また、桜庭のグラップリングマッチの相手が、負傷によりダン・ヘンダーソンからフランク・シャムロックに変更になったことについて記者から聞かれると、桜庭は「(相手が誰でも)いい試合ができればいいと思います。(フランクは)立っても寝てもなんでもできる選手なので、『やってみたいな』と思っていた」と、直前の対戦相手変更について特に影響がないことを強調した。